奥多摩縦走 長沢背稜を歩く (さわらびの湯〜棒ノ折〜蕎麦粒山〜一杯水避難小屋〜天目山〜酉谷山〜雲取山〜飛龍山〜熊倉山〜丹波)
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- GPS
- 52:45
- 距離
- 46.2km
- 登り
- 3,679m
- 下り
- 3,319m
コースタイム
さわらびの湯8:00→白谷沢登山口8:15→棒ノ折山9:50→日向沢ノ峰12:50→蕎麦粒山13:50→一杯水避難小屋15:05→天目山(軽身ピストン)16:10→一杯水避難小屋(泊)
2日目:8時間35分
一杯水避難小屋5:15→5:50三ツドッケ6:05→分岐6:15→7:50酉谷山避難小屋8:00→8:15酉谷山8:25→酉谷分岐8:40→長沢山10:30→芋の木ドッケ12:15→13:00雲取山荘13:25→雲取山13:45→13:50雲取山避難小屋(泊)
3日目:6時間35分
雲取避難小屋6:10→6:22三条ダルミ6:30→北天のタル8:15→飛龍山8:50→飛龍権現9:15→前飛龍9:45→熊倉山10:40→サオラ峠11:10→登山口12:20→12:45めこいの湯
温泉後役場前より14:15バス乗車し、奥多摩駅15:10着。奥多摩で餃子天益で遅い昼飯を食べて16:05の電車に乗車して帰宅。
※2日目、3日目は地図のコースタイムより若干早めです。
天候 | 1日目:曇り 2日目:曇り時々晴れ 3日目:曇り時々雨 気温は総じて10度前後でした。夜から早朝にかけても雲があるため放射冷却も無く比較的温かかったです。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
地元草加より始発で伊勢崎線→武蔵野線→西武線で6:40頃飯能着。7:10発のバスに乗りさわらびの湯に7:50着 帰り 丹波の「のめこいの湯」で風呂に入り、バスは丹波山温泉前で乗ろうと思いましたが並んでいたため2分坂を下って役所前から14:15に乗車して座れました。 奥多摩よりJR→伊勢崎線で帰宅。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●参考資料 山と高原地図23 奥多摩 ●さわらびの湯〜棒ノ折山 名栗湖沿いに白谷沢登山口まで舗装道路を歩きます。道路がグルッと回る箇所に登山口があります。 しばらくは白谷沢沿いに歩きますが、途中沢の中を歩くような箇所があります。水量がある時は要注意でしょう。 昨年、埼玉の遭難対策講座を受講した時にこの付近は遭難が何件かある話を聞きました。たしかにゴルジュのような岩に囲まれた沢の真ん中を登る所では、左右に踏み跡や雨が降った時に出来た流れの跡があり、間違えやすそうな場所です。 沢を抜けると階段の急登が待っています。以前は山頂直下まで続いていた記憶がありますが、今は作り直し中のようで迂回路ができています。 山頂は休憩できる広い場所です。北方面の展望が開けており、秩父、奥武蔵の山々が見えまが、今回はイマイチでした。 ●長沢背稜(棒ノ折〜日向沢ノ峰〜蕎麦粒山〜一杯水避難小屋〜天目山(三ツドッケ)〜分岐〜酉谷山避難小屋〜酉谷山〜酉谷分岐〜長沢山〜芋の木〜雲取山荘〜雲取山〜雲取山避難小屋) 長沢背稜は基本的に尾根上もしくは尾根の南斜面に登山道がついており、樹林帯歩きとなります。この時期だと木越に稜線は見えますが展望はほぼありません。 棒ノ折〜日向沢ノ峰〜蕎麦粒山〜一杯水避難小屋 400m程度の標高差があります。なだらかな登りを想像していましたが、実際は地図に表れない細かいアップダウンが多く、意外に急坂もありました。一杯水が涸れていることを想定して水2L余計に担いだためペースが上がらず、ほぼ標準コースタイムとなりました。 棒ノ折を過ぎると踏み跡は薄くなりますが、ほぼ稜線歩きなので問題ないでしょう。 この辺は赤もみじの紅葉が見頃です。 一杯水避難小屋〜天目山(三ツドッケ)〜分岐〜酉谷山避難小屋〜酉谷山〜酉谷分岐〜長沢山〜芋の木ドッケ〜雲取山荘〜雲取山 避難小屋から天目山への直登は結構急です。分岐から軽身で10分登るのをお勧めします。 天目山では北東南の三方の展望があります。長沢背稜では展望あるところ貴重なので寄ってみてはいかがでしょうか。 分岐から酉谷山までは比較的なだらかな南斜面歩きが続きます。コースタイムよりも早く歩けるでしょう。紅葉はピークを過ぎた感があります。 酉谷山では樹林帯越しの展望です。南斜面はカラマツの黄葉がまだ残っていてきれいです。 酉谷山〜雲取山までは紅葉はほぼ終わっています。 ◎一杯水避難小屋 小屋から200m付近東側の登山道に行くと水場があり。勢い良く水が出ていました。内部はゆとりを持って10人以上泊まれます。トイレは外側にあり、臭いはキツめ。 小屋前には3張り程度テント張れそうです。 ◎酉谷避難小屋 小屋の目の前に水場あり。写真の通り水出ています。 トイレは外にあり。臭いは無臭で避難小屋では初めての経験です。 土曜日は、収容人数6〜8人なので入れなかった人いたようです。小屋近くにはテント無理して3張りか。最悪、酉谷山に少し登った所に1箇所、坊主山方面に数百メートル歩いた所に2張り程度張れそうでした。 小屋の前から富士山も見え、内部も清潔、人気なはずです。 ◎雲取避難小屋 山頂直下にある内部は20人程度入れるきれいな避難小屋です。水は雲取山荘で確保して担ぎ上げる必要があります。トイレは近くに1個あり(冬は使用禁止)。 今回は私たちを含め9名とゆとりをもってつかえました。 ●奥秩父主脈縦走路→ミサカ尾根(雲取山避難小屋〜三条ダルミ〜三ツ山〜飛龍山〜熊倉山〜サヲラ峠〜登山口〜のめこいの湯) 三条ダルミ〜飛龍山 登山道は明確ですが、笹に覆われていて足場が見えにくくなります。結構細く急な斜面に巻くように登山道があるので足を踏み外すと危険です。 特に三ツ山頂上付近は急な登りもあり木道がかけられている箇所もありますが、雨が降っていると滑りやすいので注意が必要です。 飛龍山山頂は樹林帯の中で展望はありません。飛龍山〜小飛龍まではシャクナゲが群生しているので花の時期に来るときれいでしょう。 熊倉山〜サヲラ峠〜登山口 紅葉が見頃で素晴らしい景色でした。サヲラ峠から登山口までは急斜面を九十九折りです。落ち葉で滑りやすいのでこちらも注意して降りました。 ●温泉 丹波「のめこいの湯」で汗を流しました。600円也。 登山者は入口前にザックを置いて入ります。 シャンプー、ボディーシャンプー、露天風呂あり。風呂はなかなか広めです。100円返却式ロッカーです。 休憩室、食事処もあります。 近くに道の駅もあり買い物できます。 ●食事 奥多摩駅のすぐ近く「天益」にて餃子400円と新酒一合500円頂きました。結構人気のあるお店。4時頃になると席の確保も難しい。 |
写真
感想
今年は棒ノ折〜高水山をつなげて、いつかは多摩北方の長沢背稜を歩き奥多摩グルッと周回ルートをつなげたいと思ってましたが、3連休天気はイマイチの予報ですが、絶好のチャンスと思い計画しました。取り付きは前回予習しているのでスムーズです。
初日酉谷山避難小屋まで歩くつもりで出発。避難小屋に泊まれなかった時の装備としてツエルト・ポ−ルを2セット背負い、一杯水が涸れている可能性を考えて水も余分に2L背負っていたら、棒ノ折からの陵線歩きが以外にアップダウンが効いてしまいなかなかペースが上がらず。
日没後に歩くのも嫌だし、ガスに巻かれて展望も良くない。一杯水で旨い水が流れていたので旨い水も確保できた。予定より一つ手前の一杯水避難小屋に泊まることにした。その結果、避難小屋泊は、単独1名、2名パーティとうちら6人だけで快適な宿泊ができた。19時ごろ、楽しく飲んでいると酉谷避難小屋が満員、テントも張れない状態で頑張ってこちらまで来たパーティー。1日目頑張って進めても酉谷避難小屋に泊まれなかったことを考えると判断は吉だった。
2日目、前日に下見していて展望が良いことを確認していたので、ご来光を見ようとヘッデンをつけて天目山へ向かう。が、厚い雲に覆われ付近が赤く染まった程度、それでも前日より天気は良好で北東南の展望があり富士が見えたので満足し酉谷山に向かい歩を進める。
人気の酉谷避難小屋に到着して中を拝見。室内は清潔で明るく、トイレがキレイ。ネットで調べていると管理されている方がいらっしゃり、その労苦に感謝が必要だと思った。また、山頂では樹林越しになる富士山が良く見え、水も小屋から数メートルで取れるのもポイント高い。
初日の分も巻き返しと思ってどんどん進むと予定よりも随分早く雲取山荘に到着。あとは山頂直下の避難小屋に行くだけなので缶ビールで乾杯。長い距離を歩いた後のビールは旨すぎる。若干酔いに心拍数が上がりながらも山頂に到着。懸念していた小屋の大混雑は無くホッとした。その夕、一杯水避難小屋でご一緒だった人とまた隣になって、話が弾んだがどうやら岩、雪、アイスと経験豊かな方で山談義でとても楽しい一時が過ごせた。宿泊登山の楽しみである。
3日目、早朝予定通りに起床して小屋を出るとガスと雨。石尾根を降りたーいとの思いもあったが頑張れらねばと予定より少し早く出発した。山頂から一降りして三条ダルミに到着すると雨が止んできたのでカッパ上を脱ぎ、飛龍山へと向かう。途中、金峰から2泊3日で縦走してきた人と出会い、羨ましくも自分もいつか歩こうと意を決するのであった。
さて、飛龍山への道は今までと異なり、笹斜面に道が切り開かれ結構急で気が抜けない登山道だった。まして雨で濡れているため慎重にも、2日分の食料・水もなくなり身軽になったので大胆に進んだ。飛龍山頂は展望が無いが人慣れしていない雰囲気がイイ山だと思った。
下山に入る。小飛龍山までの陵線歩きがシャクナゲが群生し花の咲く頃が良さそうだ。更に降り熊倉山付近に来ると黄葉の彩りが良くなり、サヲラ峠では唐松の黄葉とあいまって見事な景色だった。軽快に降り予定より大幅に早く降りれたので温泉に入っても、予定より1本早いバスに乗ることが出来た。やはりメンバーの足が合うと充実した山歩きができる。
帰りに寄った奥多摩の天益の名物餃子は安くて美味しい。温泉、バス、餃子屋、電車とお酒を飲みながら最後まで楽しい一時でした。
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