蝶ヶ岳
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- GPS
- 09:35
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,496m
- 下り
- 1,494m
コースタイム
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 9:34
天候 | 文句のない快晴! 山頂も風速5m以下の微風 駐車場到着時の気温はマイナス8度 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※烏川林道には凍結箇所あり ※烏川林道は12月2日より通行止め |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 三股にあり。トイレは三股登山口と三股林道ゲート駐車場にありますが、使用の可否は不明。 【コース状況】 ※登りはアイゼンを使用せず、山頂より下山時に付けました。また、ピッケルは森林下界より上で使用。 ※およそ標高2450m地点までは先行者1名分のトレースあり。 ●三股駐車場〜まめうち平 三股林道ゲート駐車場より三股までは約800mの林道歩きとなります。 この辺りは積雪5cm程度。 三股登山口を過ぎるとすぐに常念方面との分岐があり、直進するとすぐに吊橋を渡ります。 力水付近までは沢沿いに登山道がついているため、 凍った登山道の上にサラサラの新雪が乗っていて、滑りやすいので特に下りは要注意。 力水からすぐにゴジラの木を通過。 ゴジラの木からしばらくは緩斜面の登山道を登っていきます。 それまでチラチラと樹林の間から見えていた常念と前常念ですが、 登山道が南方向に折り返す付近で、キレイに見ることができます。 折り返してから登山道は徐々に斜度を上げ始め、しばらく進むと再び斜度が緩みます。 ここがまめうち平です。この付近の積雪量は30〜50cm程度。 ●まめうち平〜蝶ヶ岳 まめうち平からしばらくは心地よい平坦な道が続きますが、 標高2000m地点を過ぎると登山道は斜度を上げ始めます。雪の量もグッと増え50cm以上。 ここまではテープ・マーカーが頻繁がありますが、2450m付近を過ぎると極端に減り、 ルーファイの必要がありました。 さらに2450m付近からトレースがなくなりラッセル開始。 森林限界までは腰〜胸ラッセル。 2600m付近で森林限界を越えハイマツ帯となります。 季節的にまだ雪は締まっておらず、 ハイマツの上に積もった雪がモナカ状にクラストしていて、 一歩踏み出すたびに踏み抜き、 何度も落とし穴にはまるように足がハイマツの中に抜けてしまいました。 夏道は山頂直下でいったん南側に回り込んで稜線へ向かうルートとなっていますが、 今回は少し北側の斜面を直登しました。 稜線に乗ってからは雪は飛ばされていましたが、凍結が進んでいました。 蝶ヶ岳ヒュッテを経由して少し登ると山頂に到着です。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
ネットで調べてみると12月2日で一ノ沢林道や烏川林道など、
常念山脈側のアプローチ道は閉鎖されるとの情報で、
今週末が閉鎖前の最後の土日となります。
この季節の北アで日帰りできるところは限られてきますが、
燕は人が多そうだし、一ノ沢からの常念は雪崩リスクが高いし…。
ということで蝶ヶ岳に行ってみることにしました。
三股林道ゲート駐車場までクルマを走らせますが、
烏川林道は積雪まではないもののアイスバーンでけっこう滑りました。
駐車場に到着すると気温はマイナス8度。
クルマの中で靴を履いたりゲイターを付けたり、そんな季節がやってきました。
明るくなり始める6時過ぎに駐車場を出発。
正面に見える稜線は白い雪を纏っており、足元には雪が積もっていて、
久しぶりの雪道を歩く感覚がとても新鮮でした。
新雪の上に先行者ひとり分の足跡のみが続きます。
標高2000m地点の道標付近からグッと雪の量も増え始めましたが、
トレースはまだ踏み固められておらずラッセル気味に進んでいくと
先行者が降りてきました。
「想像以上の雪だった。時に胸ラッセルもあり疲れたので諦めて戻ってきた」とのこと。
「大丈夫かな…」と心の中で少し暗雲が立ちこめましたが、
まだまだ余力はたっぷりだったのでここまでのラッセルのお礼を述べて上を目指します。
標高2450m付近で先ほどの方のトレースが無くなりました。
ここからはこれまで以上に雪が多く、猛ラッセルの開始です。
腰〜胸ラッセルが続きヘトヘトになりながら進んでいると
後続の方がやってきて加勢していただきました。
その後さらにもう1名が加わり、4名態勢で道を切り開き森林限界まで辿り着きます。
森林限界より上は風を受けてモナカ状になった雪がハイマツ帯の上に乗っかっていて、
ズボリズボリと腰辺りまでの踏み抜きが多発。
正規ルートより少し北側を直登し、苦労して稜線まで到達すると
快晴の空の下、正面にたっぷり雪を纏った槍穂高連峰が目の前に現れます。
これまでの苦労が報われる瞬間です。
そして、スタートから5時間45分もかけてようやく本日一番で蝶ヶ岳山頂に到着。
こんなに達成感を感じた山行も久しぶりで思わずガッツポーズしてしまいました。
komemameと2人だけではおそらく山頂に立てなかったと思うので、
道を切り開いていただた方と加勢いただいたお2人には大感謝です。
帰りは夏道に沿って下山開始しますが、ここでもしばらくラッセルが続きます。
山頂直下の樹林帯は目印がまったく無く、
ルーファイしながら無事登りに付けたトレースに合流。
予定よりも早く宮城ゲートが閉鎖されたらしく、
燕から蝶の方に転進してきている人が多いためか、下りは多くの人とすれ違いました。
予想以上に雪が多く苦労しましたが久しぶりに雪山の醍醐味を味わうことができ、
充実感たっぷりの山行となりました。
はじめまして、yamadayと申します。
途中から加勢させて頂いた者です。先行のnaochanさんは2450メートルまで1人ラッセルされてたんですね。頭が下がります。
本当に皆様のおかげで、神々しいまでに美しい雪の穂槍を拝むことができました。改めて有難うございました
苦労して苦労して、ドーンと現れる絶景。表銀座の醍醐味は何度味わっても飽きませんね!
では、また
yamadayさん
はじめまして!
と思いきや、記録拝見していると、
2012年の春に唐松岳でお会いしているようです。
土曜日はこちらこそ、ありがとうございました!
みなさんのおかげで山頂に立つことができました。
それにしてもお互い充実感たっぷりでしたね。
きっとまた、どこかの山でお会いしそうです。
その時はよろしくお願いします!
コメントありがとうございます。
30日にテン泊で登った者です。
皆さん先行の方々のお陰で山頂に辿りつけました。
ありがとうございました。
Sanchan33さん
はじめまして!
みなさんのお陰で何とか山頂に立つことができました。
あの天気の中、テン泊とは羨ましい限りです。
土曜日のアーペントロートと日曜日のモルゲンロートは
さぞ美しいことだったでしょうね〜。
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