記録ID: 3829671
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無雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾
富士山のモルゲン!大月から菊花山・御前山・九鬼山へ
2021年12月12日(日) [日帰り]
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 04:22
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,125m
- 下り
- 1,072m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 3:50
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:20
10:43
禾生駅
天候 | 晴れていましたが、雲が多い上にガスっぽく、見通しはあまり利きませんでした。 気温はこの時期としてはかなり暖かく、風もほぼ無風で、夜明け前でも7℃ほど、下山時は13℃ほどありました。 なお、当日の日の出(甲府)は0646でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:富士急行線 禾生駅 1128発 各駅停車高尾行 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆大月駅〜菊花山東側登山口〜菊花山 大月駅の改札を出るとロータリーの正面に菊花山が大きく見えます。駅前のロータリーから伸びる駅前通りを直進し、突き当たりで大月バイパスを渡り、右折して西方向へ向かいます。 200mほど進むと、左手の擁壁が切れて、墓地があるので、その手前にある側道を元の方向へ少し戻り気味に上がると、菊花山の東側登山口があります(道標あり)。因みに西側登山口は墓地の前を通り過ぎたあたりになります。 登山口からはいきなり九十九折りで急登となり、グイグイ高度を上げていきます。送電鉄塔の下を過ぎ、その上にある社殿跡らしき小屋を過ぎると、急激にヤセ尾根になります。そこからは途中に岩場が2〜3箇所ほどあり、トラロープまたは鎖が付いているところ(※)もありますが、トラロープは劣化気味です。そのうち1つは15m級で鎖があるので、慎重に行けば問題はありませんが、チェーンと足場のラインがずれている場所があります。 (※)トラロープについては、全行程を通して危険箇所中心に、ところどころにありました。ただ、かなり古いものも混じっていて、体重を預けるのはお薦めしません。鎖については、当日の全行程を通して設置されていたのは、この場所だけでした。 その後、西側登山口からのルートと合流し、さらに上がっていきます。展望はあまりありませんが、富士山がきれいに望める箇所が3箇所ほどありました。 山頂直下にも岩場があり、切り抜けると稜線にでます。そこから山頂までは15mほど平坦なナイフリッジ上を移動します。基本的には左右に灌木が生えていてステップの幅もそれなりにあるので、あまり高度感はありません。ただし1箇所だけ、ごく短いですが左右(南北)とも切れ落ちているポイントがあるので、高いところが苦手な方は避けた方が良いと思います。なお、山頂自体は狭いながらも平坦ですが、北側と大月市街地の展望が非常に良好です。 ◆菊花山〜沢井沢ノ頭下分岐 山頂から短い岩稜を通過して、すぐに急激に高度を落としていきます。ヤセ尾根ではなくなりますが、滑りやすい斜面もあるので注意が必要です。多少アップダウンを交えながら高度を落としきると、登り返しとなります。遠目に見るほど傾斜はキツくないですが、稜線に近くなるほど斜度は増します。道標は最小限ですが、赤テープはある程度付いています。 最後は、沢井沢ノ頭直下の急な斜面についた主縦走路に合流する形で分岐に付きますが、非常に狭く、道標がなければ、分岐とは思えないような場所でした。 なお、この区間のエスケープルートについては、2万5千分の1地形図では複数あるように見えますが、道標などで明示されていたのは、御前山から駒橋方面に下りるルートに合流すると思われるルートだけでした。 ◆沢井沢ノ頭下分岐〜御前山 分岐から御前山を往復しました。 まず分岐から急で細いトレイルを下り、そのあとは緩急をつけながら進んでいきます。尾根は広いところもありますが、2箇所ほど要注意の場所があります。 いずれも、稜線を南側に巻く形で、急斜面のトラバースを細いトレイルで進んでいきます。特に八五郎岩を巻くトラバースは少し長めな上、アップダウンも混じっているので慎重な行動が必要です。そこさえ切り抜ければ、大きな問題はなく、御前山に着きます。山頂には20mほど急登を登ります。山頂は岩場でソコソコの広さがあり、富士山をはじめ展望が良好です。 ◆沢井沢ノ頭下分岐〜沢井沢ノ頭〜馬立山 分岐から沢井沢ノ頭までは短いですが、急斜面についた細いトレイルの急登になります。ここからはしばらくは穏やかなトレイルで、尾根も広めになって歩きやすいですが、馬立山の直下から急登になります。尾根を直登する場合は、長大でかなりヤセて急な岩場があり、鎖やフィックスの類いもないようなので、安易にこちらを通るのは避けた方が良いと思います。 南側から上がる巻き道がありますが、こちらもトラロープこそあるものの、急斜面のトラバースを細くて不安定なトレイルで上がっていくので、要注意ポイントが続きます。この巻き道を上りきれば、馬立山に着きます。 ◆馬立山〜ナベノテラス(田野倉駅方面分岐)〜礼金峠 馬立山からナベノテラスまでは比較的歩きやすいトレイルが続きますが、ナベノテラスからは九十九折りの急坂を急速に高度を下げていきます。 特に危険なところはありませんが、緩急を交えつつ急速に高度を下げていくため、スリップなどには注意が必要です。道標は最小限です。礼金峠は下がりきった樹林の中にありますが、こちらから田野倉駅方面にエスケープ可能です。 ◆礼金峠〜紺屋の休場〜九鬼山 礼金峠からは高度をドンドン上げていきます。紺屋の休場あたりまでは、穏やかなトレイルで、大きなアップダウンもありません。この区間も道標は最小限です。 紺屋の休場を過ぎ、九鬼山の直下にきて、尾根を外れて谷筋をトラバースしながら進むようになると、トレイルは細くなり、アップダウンを交えながら、急斜面のトラバースが続きます。危険箇所にはトラロープがついていて多少安心感はありますが、だいぶ劣化しているので過信は禁物と感じました。 谷筋をトラバースし終わると、別の尾根に乗りますが、尾根もヤセ尾根なので、引き続きトラロープを使いながら高度を稼ぎます。 山頂はソコソコの広さがあり、北側と富士山のみの展望が良好です。この区間で初めて、スライドした方が1名、山頂では10名弱ほど会いました。 ◆九鬼山〜富士見平〜久美山〜弥生峠〜落合水路橋 この区間は比較的整備は行き届いており、トレイルも歩きやすく、スライドする登山者が増えます。 富士見平から田野倉駅方面へのトレイルを分け、しばらく進むと久美山で鈴懸峠(鈴ヶ音峠)へのトレイルを分け、下りに入ります。トレイルは歩きやすく、サクサク下りられますが、所々倒木の処理が出来ておらず、何カ所か丸太を乗り越えたりする必要があります(特に弥生峠あたりがヒドいです)。 弥生峠で尾根を外れ、山腹を下っていきますが、ここも非常に歩きやすいです。ドンドン下り、最後は人家脇に飛び出して、落合水路橋(※)をくぐって、国道139号線に飛び出します。 (※)落合水路橋は1907年に建築されたレンガ造りの水路橋で、水力発電所への導水路として現在も現役です。登録有形文化財に指定されています。 ◆落合水路橋〜禾生駅 この区間は国道139号線沿いに、車道歩きとなります。特に危険なところはありませんが、交通量は多く、一部歩道がないところもあるので、車には注意が必要です。 禾生駅の周囲は特に商店や飲食店などはありません。補給が必要な場合には駅前から国道を横切って300mほど南下するとスーパー(ベイシア)があります。 |
その他周辺情報 | ◆落合水路橋 https://www.kei-zu.com/soden/ochiai_aqueduct/ochiai_aqueduct.html |
写真
撮影機器:
感想
今週は少し短めのルートながら、手強いと噂に聞く、菊花山から御前山・九鬼山と回ってくることにしました。噂に違わず、なかなかハードで、結構イヤらしいところもあったので、無事に一回りできてホッと一息。標高1000mに満たない低山でも、舐めてはいけないという当たり前のことを、改めて再認識した次第です。
標高1500m程度にはもう雪が出てきているようなので、これからの時期は、低山でも、しっかりと余裕をもった計画と準備を進めていきたいと思います。
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