鍋割山・塔ノ岳・三ノ塔
- GPS
- 09:55
- 距離
- 26.4km
- 登り
- 1,717m
- 下り
- 1,799m
コースタイム
9:10二俣9:15
10:05後沢分岐10:10
11:00鍋割山11:35
12:25金冷シ12:25
12:40塔ノ岳13:15
14:40行者ヶ岳14:40
15:30三ノ塔15:40
16:35富士見山荘16:35
17:00ヤビツ峠17:45(バス待ち休憩)
19:35小蓑毛バス停
合計距離: 26.4km
累積標高(上り): 2040m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
12月も中旬に入り、いよいよ丹沢の季節!
秋の紅葉シーズンが過ぎ、人が少なくなる今こそが自分にとってのシーズンなのだ。
出発の数日前の計画時、前泊&タクシーで陽が昇る前から行動しようかと迷ったが、始発で自宅を出て8時前から大倉を出る計画で山に向かった。
大倉から二俣までの道は、車が通れるくらいの幅の砂利道を淡々と歩くのみで少々ウンザリしてしまった。途中でペットボトルが置かれていたが、テンションが下がり気味だったし、この時期は日没が早い事もあったので、無視して登ることにした。後沢分岐で稜線に出て富士山が見える頃になって、ようやく気分が晴れてきたと思う。
富士山は南から見ても東から見ても、綺麗さという点ではさほど大きな違いは感じられず、ややこちらからの方が小さく感じられるような気がするが、近くの山々を越えた向こうに見える富士山は、やはりそれらと比べて大きく見え、前回とはまた違った印象を受ける。
鍋割山の山頂と小屋の中は、かなり人が多かったが、塔ノ岳へ向かうルート上は人もまばらでとても快適に歩くことができた。
金冷シを過ぎた辺りから風が強くなり、塔ノ岳の山頂では時には立っていられなくなるほどの強風が吹くこともあり、小屋でバッジを買ってすぐに先へ進むことにした。
鍋割からの稜線もそうだったが、三ノ塔方面への稜線道は更に狭くなっているところが多く、所々に木道が出来ていたりした。北や南などと比べて山のスケールが小さいと稜線も細くなるのだろうか?確か、先日の越前岳もそうだったっけ?
今の時期は霜柱が溶けてぬかるんでいる所があったりして転ばないように気を付けて歩いた。
塔ノ岳を過ぎるとヤビツ峠まではピークは4つくらい。
途中で通った山小屋は、木ノ又小屋以外はこの時期は無人小屋のようで、それもあってか陽が傾き始めた山の雰囲気は何とも言えない哀愁が漂っていたように感じた。晩秋の山は、なんか寂しいやね。
歩を東に向けてどんどん歩いていくと、やがて舗装された道路に着いたので、車に追い越されながら25分ほど歩いてヤビツ峠に辿り着いた。
着いたのが17時ちょうどだったので、トイレに行ったりして17時40分のバスが到着するのを待っていたが、時刻になってもバスが来ず。変だと思い、バス停の時刻表を改めて隅々まで見てみることに。
すると、下の方に小さく「○印は12月1日以降は運休です」との文字。ヤビツ峠に着いて時刻表を確認した時には気が付かなかったらしい。17時台の41の文字だけが丸く輪がかけられていることにもう少し疑いを持つべきだった。
気が付いた瞬間「ウワッ」と思わず声が出てしまうほどのショック。40分待ってもどおりで誰も人が来ない訳だ。
バス停のベンチに座ってデジカメの写真を眺めていた時に、麓まで乗せて行ってあげようかと車の中から声を掛けてくれた人に甘えていればよかったと激しく後悔した。
辺りはもう真っ暗。月明かりだけが煌々と明るく足元もハッキリ見えるくらいだったが、安全のためにヘッドライトを付け、意を決して麓まで歩くことにした。
スマホに保存しておいた画面を見るに、バスの秦野駅までの所要時間は50分。もし、大倉からなら渋沢まで15分だからそっちにすればよかったとか、何で俺は土曜日に来なかったんだろうとか(※金曜日が会社の忘年会だったので帰宅が遅かったから。ちなみに、土曜日の最終便は16時16分)、何で前泊しなかったんだろうとか、何が12月は丹沢の季節だとか、とにかく歩き始めたばかりの時はひたすら自己嫌悪に陥りながら坂道を下っていた。
歩いていると、秦野方面へ向かう車が通るので手を挙げたり振ったりしてヒッチハイクを試みたが、一向に止まってくれる気配もなし。
やっぱり、水着を着た美女じゃなきゃダメかなぁ・・・とか、二人で歩いてて車が迫ってくる前に相方に怪我したふりをさせておんぶしてる姿を見てもらえれば止まってくれる車はいるかも・・・とか、アホな事を考えつつどうすれば止まってくれるか頭をひねるが、最後までアイディアは閃かず。手の挙げ方がいけないのかと思い、いろいろとアレンジしてみたりしたが全くダメ(笑)。
途中で、歩いていると森の中でガサゴソと音がしたので、ライトの光を当ててみたが正体は見えず。もし猿や熊だったら襲われるかもしれないと思い肝を冷やしたが、音が遠ざかっていくのを聞いてホッとした。物事がハッキリしないと恐怖感が倍増することを身をもって体験してしまい、また、恐怖で足がすくんで身動きが取れずにいたもんだから、今後の山行で熊に遭遇した時など、ちゃんと対処できるかと心配になってしまった。
丹沢は全く初めてなので、計画の時にヤフーの検索欄に「丹沢」と入力して出たのが秦野市観光協会のオフィシャルHP。
夏や秋のハイシーズン以外なので、計画時にバスの運行本数が減ることには当然注意していたが、上記HPにはそのような情報までは載っていなかった。
もし、ヤビツ峠で携帯の電波が入ればタクシーを呼んで秦野まで帰ろうと思ったが、タクシーで帰って領収書を貰い協会にタクシー代を請求して、「バス会社のHPで確認しないのが悪い」とか言われて請求を拒否されたりしたら怒りがどれだけ込み上げてくるだろうかと思ったが、幸か不幸かソフトバンクはもちろん圏外(笑)。歩いている間はいろんなストーリーが頭の中で出来上がっていた。暗闇の車道をただ黙々と歩くのみで、相当ヒマだったらしい(笑)。
歩くこと約1時間半。やっと自販機や民家の明かりが見えてきたので、どこかで食事をしてタクシーを呼んでもらえばいいやと思い、ヒッチハイクはここで諦めた。
ここまで自分を無視して通り過ぎた車は、のべ13台。想像以上にヒッチハイクは困難だ。
食事ができる場所を探しながら秦野へ向かって歩いていると、向こう側からバスがやって来た。
街の中はバスがまだ走っているのかと驚き、少し歩いたところの小蓑毛というバス停でバスが来るのを待った。少し前にもバス停があったが、一つ一つ時刻表を確認しないでここまで来てしまった。バスを待っている間は、時刻表を今度はちゃんと隅々のスミまで確認した。
しばらくすると、先ほどのバスが折り返して来たのでようやくバスに乗ることができた。
駅に着いて、居酒屋で一人お疲れ会。
スマホの電波も入るので、ビール片手に丹沢方面を走っているバス会社を検索し時刻表を見てみると、確かに今日の最終便は16時16分とある。
教訓 「バスの時刻はバス会社のHPで」
以上。おしまい。
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