【丹沢主稜縦走】鍋割山〜檜洞丸
- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 2,446m
- 下り
- 2,174m
コースタイム
18日:丹沢山(5:45)―蛭ヶ岳(7:30)―檜洞丸(11:00)―西丹沢自然教室(13:45)
天候 | 17日:晴れのち曇り 18日:曇りのち雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
西丹沢自然教室からバスでJR谷峨駅 |
写真
感想
今度こそ丹沢です。
丹沢を縦走したいというtentyoの要望に応えて、久々に主脈を縦走することに。
17日
渋沢からバスに揺られて9時半大倉と少しゆっくりめ。
丹沢山のみやま山荘に電話で予約を入れて出発する。
今回は鍋割山の鍋焼きうどんも目的なので、バカ尾根こと大倉尾根は巻いて後沢乗越を目指す。
畑の中の道を抜けて林道を歩いて行く。日差しはあるのでそこそこ暖かい。
勘七ノ沢などを渡って、尾根に取り付いていく。
途中、鍋割山へのボッカ用の水があったので、持って上がっていく。
もうすっかり葉の落ちた登山道を登っていく。平日だが、時折下ってくる登山者ともすれ違った。上から下までノースフェイスと人もいた。
バイトの仕事柄、他の登山者の装備が少し気のなる。
余り天気のいい予報ではなかったが、山頂では富士山や南アルプスも見えている。
太平洋や関東平野はもちろん、伊豆、箱根、愛鷹なども見渡せる。
平日だというのに意外と人が多い。
さっそく山荘で、鍋焼きうどんを注文。
ほどなくできる。せっかくなので外でいただくことにする。
この鍋焼きうどんはほんとうに久々だ。相変わらずの美味しさに感動する。
年越しの時は行列ができるという噂も納得だ。
お次は塔ノ岳に向かって進んでいく。
塔ノ岳、今年の8月にもいったが、もう10回目にはなるだろう。
ちょいちょいブナの巨木も目につくようになるが、それ以上に張り巡らされた防鹿柵が目に入る。
植生も、シカの食べない毒草であるメギや刺植物のメギが残っている。
防鹿柵の中はササが繁茂、外はないという状況だ。
そして、お馴染みのシカとも出会う。親子のようだった。
なにを食っているのだろうと思ってみているとササを食っている。
シカがササを食べているのを始めてみて少しびっくりした。
そんなこんなで山頂到着。もう時間も遅いせうか山頂の人もぼちぼちだ。
富士山は、雲に隠れてしまったが、それ以外はさすが塔ノ岳といった眺望だ。
すこしだけ尊仏山荘によって休憩させてもらう。
あとは、丹沢山に向かうだけ。ここから先に足を進めるのはいつ以来だろうか?
竜ヶ馬場のあたりでテント場を探し、シカの糞まみれで敗退したのが懐かしい。
あたりももう夕方の様相。まぁ、時間的には問題ない。
竜ヶ馬場のあたりも防鹿柵が張り巡らされていた。
日没前に小屋に到着。街には明かりが少しづつ灯り始めている。
かつて、みやま山荘にはお世話になった。2003年表丹沢縦走参照→http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-163061.html
みやま山荘は2004年に建て替えられたようで、確かにかつての記憶に残る内装とは異なっていた。
平日だからほとんどお客は・・・と思っていたが2グループ+単独の方で十名くらいはいるかんじだ。
宿泊手続きをして、本がたくさんある本棚をビール片手に物色して過ごす。
だらだら過ごしていると夕食の時間となった。
みやま山荘の夕食はおいしいとの評判だったのワクワクしながら食堂に入ると・・・
なんと、晩御飯は焼き肉! 肉もタレも味噌汁も美味しくてご飯が進んで仕方なかった。
お腹もいっぱいになり幸せな気分で床についた。
18日
今日は午後から天気が崩れるというので5時起き45分発。
ほのかに白み始めたくらいにヘッドライドで進んでいく。街の夜景がとても綺麗。
さすが大都会東京都いったところか。
富士山はガスのなかだが、周りの山々は見渡せ、まだ天気は持ちそうだ。
不動ノ峰を登っていく。塔ノ岳から蛭ヶ岳付近のあたりは樹林が乏しいのだが、なぜなのだろうか。
塔ノ岳はかつては樹林に覆われていたという。
伐採?森林の衰退?
確かにブナの立ち枯れは自分が中学・高校生のころから言われているが、確かに立ち枯れが目立つし、北海道にいた間にも進行したようにみえる。
眺めがいいのはいいことだが、自然が失われている結果と考えるとなかなか難しい。
早朝の成果、笹の斜面を多くのシカがかけていた。
不動ノ峰の終わりには鬼ヶ岩がある。
tentyoはここからの蛭ヶ岳をみたかったようだ。
samoaも蛭ヶ岳は1度しか登っていないが、その時はガスガスだったので、このあたりの山容を目にするは初めて。
確かにその山体の大きさを間近でみることができる良いスポットだ。
鬼ヶ岩からの下りは岩が露出し、急。鎖なども付いている。
ちょうど蛭ヶ岳山荘を朝ごはんを食べて出てきたであろう人たちとすれ違った。
その下りが終わったら一登りで蛭ヶ岳山頂に立つ。
丹沢・神奈川の最高峰となる。昨日から歩いてきたルートが見えるのは気持ちがいい。
奥多摩方面も望むことができた。
蛭ヶ岳山荘で少し休憩して、檜洞丸を目指していく。
蛭ヶ岳を出てからいきなり標高を下ろしていく。鎖場交じり急な下りで、岩岩しているところもある。
しっかりとコンタをおろし、臼ヶ岳の登りに差し掛かる辺りで振り返ると、どっしりとした蛭ヶ岳が見送ってくれる。
ユーシン渓谷から標高差900mの大きな南面と、左に不動ノ峰を備えたその山容は見事としかいいようがない。
しっかりと心に刻んで臼ヶ岳へ。
臼ヶ岳を過ぎたくらいから、空から白いものチラ、チラッとが舞ってきた。
おぉ、雪が降ってきたようだ。
今年、初雪?駒ケ岳は?まぁ、初雪ということにしておきましょう。
蛭ヶ岳を過ぎて檜洞丸に近づくにつれてブナの数、ブナの巨木が増えてきて西丹沢の様相を呈してくる。
それとともに雪もつもり、蛭ヶ岳もガスの中にその威容を隠してしまった。
しかし、コケやサルノコシカケ、倒木が薄雪化粧になっていくのはなかなか乙なものだ。
名の通り青い、青ヶ岳山荘を過ぎたら程なく檜洞丸山頂についた。
ブナの巨木に囲まれた山頂だ。今山行最後のピークで休憩をする。
満喫というわけではないが、次はこの先へ進もうと思える最後のピークだった。(犬越路の高低差を考えると少し気も滅入るが・・・)
西丹沢自然教室に向かって下っていく。
雪が積もったおかげで、岩などのちょっとしたところが滑りやすい。
まぁ、こういう時のために軽アイゼンなどを所持しておくと安心なのあろうが、なれていればそこまででもない。
振り返ると、すっかり白くなった檜洞丸が見えた。
こんな日はだれもいないと思っていたら、1人ストイックそうな女性が黙々と登ってきた。
どんな時にも山を目指す人がいるものだ。
1時間半ほどでゴーラ沢出合へ出る。ここからは尾根を巻くように歩いて行く。
ところどころでミツマタを見つけたり、ミソサザイが現れたり、ムラサキシキブのきれいな実を拾ったりと、冬に息づく命を少し感じながら下っていく。
こんな時期でも青々とした常緑樹があるのは本州ならではといえるだろう。
ミツマタは所謂和紙の原料であったミツマタだが、やはり昔に植えたものらしくあるところにはあるが、無いところにはないそうだ。
適当に歩いて行き、尾根をのっこして下って車道に出て程なく西丹沢自然教室へ。
何回も着ている場所だが、ビジターセンターのなかに入るのは初めて。
バスまで少し時間があるのでゆっくり見学させてもらう。丹沢の自然史の軽いおさらいができてよかった。
ハンカチとストック2本で作った松葉杖は非常に参考になった。
バスにのって谷峨駅で御殿場線へ。国府津から横浜へ出て、孤独のグルメで紹介された日の出町の第一亭で慰労会。
疲れ体ににんにくと油が染みわたるのが実感できる締めくくりとなった。
今年の冬も私は南半球の仕事で難しいけど(雪が見たい),残雪期ぐらいからなら一緒に遊べるかも。Tentyoさんも機会があれば,よろしくお願いいたします。
お仕事おつかれさまです。丹沢は山が濃い感じが好きですね。機会があれば、ぜひまたご一緒しましょう。
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