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Yamareco

記録ID: 392740
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
アフリカ

月の山ルウェンゾリ(5109m) Japanese Yohei has climbed Mt.Rwenzori in Uganda

2013年12月29日(日) ~ 2014年01月04日(土)
 - 拍手
GPS
152:00
距離
50.4km
登り
3,990m
下り
3,987m

コースタイム

12/29 sun ニャカレンギジャ事務所10:10-12:10休憩所12:30-13:50ニャビタバ小屋 (3時間40分)
12/30 mon ニャビタバ小屋8:30-11:40ランチポイント11:55-13:10ジョン・マッテ小屋 (4時間40分)
12/31 tue ジョン・マッテ小屋8:40-11:35ランチポイント11:55-12:50ブジュク小屋 (4時間10分)
1/1 wed ブジュク小屋8:55-11:30エレナ小屋 (2時間35分)
1/2 thu エレナ小屋4:10-8:00マルガリータ峰山頂8:15-12:20エレナ小屋13:20-15:25キタンダラ小屋 (11時間15分)
1/3 fri キタンダラ小屋8:30-11:55ランチポイント12:15-13:25ガイ・ヨーマン小屋 (4時間55分)
1/4 sat ガイ・ヨーマン小屋7:40-9:10レストポイント9:25-11:05ニャビタバ小屋12:00-14:25ニャカレンギジャ事務所 (6時間45分)
天候 1日目 12/29 晴れのち時々雨
2日目 12/30 曇り時々雨
3日目 12/31 曇りのち雨
4日目 01/01 曇り
5日目 01/02 晴れ一時雪
6日目 01/03 晴れのち曇り
7日目 01/04 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
公共交通機関はない。個人でいく場合は、登山口のニャカレンギジャまで、麓の町カセセから車を手配するしかない(片道約1時間)。私は今回の旅行は時間が無かったので、ウガンダの移動、登山ガイドは日本人の和田さんが経営されているGreenleaf Tourist Club(http://www.green.co.ug)を通して手配した。料金はかさんだが、とてもスムーズに対応していただけた。
コース状況/
危険箇所等
まず技術以前に相当な体力が必要な山という印象。日本の標準的な登山道ではなく、廃道や沢筋を歩くような感じです。快適に足だけで歩けるところは全体の3割くらい。

1日目と登頂日以外は長靴行動となります。長靴は靴の中で足が安定せず大変滑りやすいので十分注意が必要です。私はラジアル底のを持っていきましたがこれは泥には弱かった。試していないが、おそらく釣り用のフェルト底がよいと思う(どなたか試験+ご報告お願いします)。渓流タビでもよいかもしれないが、とにかくドロドロになるので気持ち悪いと思う。

登頂日について。氷河の取り付きは物凄く急で荒れており、クレバスも多数で危険。また、氷が硬くクランポンもピッケルもあまり効かない場所で急な箇所が結構ある。クランポンでの歩行は十分慣れておく必要がある。固定ロープが3箇所ほどあるが、アッセンダーは無くても大丈夫と思う。温暖化の影響で氷河が後退し、以前あった恐怖の長梯子が無くなったので、懸垂下降は不要になった。しかし念のためATCかエイト環は必携だろう。ロープは30mあれば十分。

グリーンリーフさんでは8泊9日を提案しているが、私は6泊7日でちょうどよかった。それでも登頂日と最終日以外は半日しか行動しないので物凄くゆったりとした日程になる。欧米人もほとんどの人は6泊で歩いている。行動中は非常に体力を使うし大変な長丁場なので、無理せずこのくらいがよいと思う。
NHKのシール発見! そういえば何年か前にTVでルウェンゾリのことやってた。
2013年12月29日 00:40撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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12/29 0:40
NHKのシール発見! そういえば何年か前にTVでルウェンゾリのことやってた。
トレッキングマップ。事務所で説明を受けます。
2013年12月29日 15:27撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
12/29 15:27
トレッキングマップ。事務所で説明を受けます。
1日目: 1時間ほど歩くとトレイルヘッド。
2013年12月29日 16:57撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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12/29 16:57
1日目: 1時間ほど歩くとトレイルヘッド。
1日目の宿泊のニャビタバ小屋。ここは大きくて快適でした。
2013年12月29日 19:51撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
12/29 19:51
1日目の宿泊のニャビタバ小屋。ここは大きくて快適でした。
ポータル山群の眺めもよし。
2013年12月29日 22:46撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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12/29 22:46
ポータル山群の眺めもよし。
ガイドとレンジャーたち。
2013年12月30日 14:33撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
12/30 14:33
ガイドとレンジャーたち。
2日目: ブジュク川を渡ると急登が続きます。
2013年12月30日 14:59撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
12/30 14:59
2日目: ブジュク川を渡ると急登が続きます。
うつぼかずらみたいなものが。
2013年12月30日 16:01撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
12/30 16:01
うつぼかずらみたいなものが。
雲霧林が凄くなってきた。天気も悪くて雨が降り出した。
2013年12月30日 18:34撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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12/30 18:34
雲霧林が凄くなってきた。天気も悪くて雨が降り出した。
泥もひどくて難儀し始めます。
2013年12月30日 18:44撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
12/30 18:44
泥もひどくて難儀し始めます。
足元は悪いですが、景色は緑が濃く、とても癒されます。
2013年12月30日 18:45撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
12/30 18:45
足元は悪いですが、景色は緑が濃く、とても癒されます。
2日目のジョン・マッテ小屋。
2013年12月30日 19:14撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
12/30 19:14
2日目のジョン・マッテ小屋。
夜のイモとツナソースはうまかった。
2013年12月31日 01:14撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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12/31 1:14
夜のイモとツナソースはうまかった。
3日目: なんとマルガリータが見えるではないか。ここまできてようやく氷河を見ることが出来た(まだまだ遠いが)。
2013年12月31日 13:29撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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12/31 13:29
3日目: なんとマルガリータが見えるではないか。ここまできてようやく氷河を見ることが出来た(まだまだ遠いが)。
ロワー・ビゴ・ボグは尾瀬のような湿原が続きます。短いですが木道もあり快適な区間です。
2013年12月31日 14:57撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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12/31 14:57
ロワー・ビゴ・ボグは尾瀬のような湿原が続きます。短いですが木道もあり快適な区間です。
アフリカらしい高山植物が出てきました。
2013年12月31日 14:59撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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12/31 14:59
アフリカらしい高山植物が出てきました。
セネシオは頭でっかちで重力に反する形状をしている。
2013年12月31日 15:16撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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12/31 15:16
セネシオは頭でっかちで重力に反する形状をしている。
アッパー・ビゴ・ボグにも木道がありました。
2013年12月31日 16:16撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
12/31 16:16
アッパー・ビゴ・ボグにも木道がありました。
セネシオの密林になってきました。高山植物の密林ってすごすぎる。
2013年12月31日 17:22撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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12/31 17:22
セネシオの密林になってきました。高山植物の密林ってすごすぎる。
幻想的なブジュク湖。
2013年12月31日 18:10撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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12/31 18:10
幻想的なブジュク湖。
ここはほんと綺麗だった。
2013年12月31日 18:16撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
12/31 18:16
ここはほんと綺麗だった。
いよいよ高山帯に入ってきました。植物は少なくなる一方ですが、泥は凄いままです。
2013年12月31日 18:40撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
12/31 18:40
いよいよ高山帯に入ってきました。植物は少なくなる一方ですが、泥は凄いままです。
ブジュク小屋は大きくて快適でした。
2013年12月31日 20:22撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
12/31 20:22
ブジュク小屋は大きくて快適でした。
ポーターたちのご飯を作っているおばちゃん。タピオカイモの粉に水を加えてネバネバにしたものです。うまいらしい。
2014年01月01日 00:28撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/1 0:28
ポーターたちのご飯を作っているおばちゃん。タピオカイモの粉に水を加えてネバネバにしたものです。うまいらしい。
大晦日の夜。ロシア人たちがサンタクロースの格好をしてました。正月とクリスマスがごちゃごちゃになってる?
2014年01月01日 01:45撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/1 1:45
大晦日の夜。ロシア人たちがサンタクロースの格好をしてました。正月とクリスマスがごちゃごちゃになってる?
4日目: いよいよルウェンゾリの高山帯の急な登りに入ります。しかしまだまだ泥がひどい! 長い梯子もあったりして結構大変です。
2014年01月01日 15:52撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1/1 15:52
4日目: いよいよルウェンゾリの高山帯の急な登りに入ります。しかしまだまだ泥がひどい! 長い梯子もあったりして結構大変です。
ロベリアが林立するが、このあたりから少し上は植物はほとんど無くなる。
2014年01月01日 16:16撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/1 16:16
ロベリアが林立するが、このあたりから少し上は植物はほとんど無くなる。
4日目終わりにして、ようやく氷河が目の前に。長かった…
2014年01月01日 21:39撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/1 21:39
4日目終わりにして、ようやく氷河が目の前に。長かった…
アタック小屋のエレナ小屋です。ここは狭い上、回りは滑りやすい岩だらけなのであまり安心して休めません。小屋もギュウギュウ詰めでした。
2014年01月01日 21:41撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1/1 21:41
アタック小屋のエレナ小屋です。ここは狭い上、回りは滑りやすい岩だらけなのであまり安心して休めません。小屋もギュウギュウ詰めでした。
5日目: アタック日です。幸い天気はよさそう。
2014年01月02日 12:43撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1/2 12:43
5日目: アタック日です。幸い天気はよさそう。
マルガリータ・グレイシャーの取り付き。氷河の後退で年々難しくなっている。
2014年01月02日 12:54撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 12:54
マルガリータ・グレイシャーの取り付き。氷河の後退で年々難しくなっている。
アレクサンドラとマルガリータの鞍部(左)を目指します。
2014年01月02日 13:22撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 13:22
アレクサンドラとマルガリータの鞍部(左)を目指します。
そして歓喜のマルガリータ頂上。
2014年01月02日 14:08撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 14:08
そして歓喜のマルガリータ頂上。
ガイドのジョージと。彼は40回以上ここに来ているそう。日本人パーティはこれが3回目。
2014年01月02日 14:09撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 14:09
ガイドのジョージと。彼は40回以上ここに来ているそう。日本人パーティはこれが3回目。
急遽パーティを組むことになったミューニック出身のアレックス。
2014年01月02日 14:14撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 14:14
急遽パーティを組むことになったミューニック出身のアレックス。
コンゴ側。厚い雲に覆われてます。
2014年01月02日 14:16撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1/2 14:16
コンゴ側。厚い雲に覆われてます。
ここを登ってきました、想像以上に傾斜が急です。
2014年01月02日 14:53撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 14:53
ここを登ってきました、想像以上に傾斜が急です。
お隣のアレクサンドラ。標高はマルガリータよりわずか20m低いだけですが、こちらのほうが難しいそうです。
2014年01月02日 14:54撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 14:54
お隣のアレクサンドラ。標高はマルガリータよりわずか20m低いだけですが、こちらのほうが難しいそうです。
芸術的な氷。
2014年01月02日 14:59撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 14:59
芸術的な氷。
落氷が怖いけど写真とりまくる。
2014年01月02日 14:59撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 14:59
落氷が怖いけど写真とりまくる。
スペインパーティとすれ違い。
2014年01月02日 15:15撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 15:15
スペインパーティとすれ違い。
ロシアパーティともすれ違い。
2014年01月02日 15:27撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 15:27
ロシアパーティともすれ違い。
クレバスがあちこちすごい。危なくてロープ無しでは動けたものではない。
2014年01月02日 16:13撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 16:13
クレバスがあちこちすごい。危なくてロープ無しでは動けたものではない。
ようやく安全なところまで来ました。
2014年01月02日 17:22撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 17:22
ようやく安全なところまで来ました。
東スタンレー氷河はほとんど平らな雪原なので気持ちがよい。
2014年01月02日 17:26撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1/2 17:26
東スタンレー氷河はほとんど平らな雪原なので気持ちがよい。
これがルウェンゾリ本峰の全貌です(マルガリータ+アレクサンドラ)。
2014年01月02日 17:50撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 17:50
これがルウェンゾリ本峰の全貌です(マルガリータ+アレクサンドラ)。
雨の多い山なのでここまで拝めることは珍しいそうです。
2014年01月02日 17:54撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
1/2 17:54
雨の多い山なのでここまで拝めることは珍しいそうです。
2日前に通ったブジュク湖があんなに下に。
2014年01月02日 18:03撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 18:03
2日前に通ったブジュク湖があんなに下に。
エレナ小屋まで戻りました。この狭い部屋に7人頑張って寝ました。
2014年01月02日 18:51撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
1/2 18:51
エレナ小屋まで戻りました。この狭い部屋に7人頑張って寝ました。
この日はまだ終わらない。がんばって次の小屋まで下ります。苔がすごく綺麗な場所がありました。
2014年01月02日 20:03撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1/2 20:03
この日はまだ終わらない。がんばって次の小屋まで下ります。苔がすごく綺麗な場所がありました。
モスグリーンってまさにこのことやね。
2014年01月02日 20:04撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 20:04
モスグリーンってまさにこのことやね。
そして相変わらずセネシオの密林。すごすぎる。
2014年01月02日 20:50撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1/2 20:50
そして相変わらずセネシオの密林。すごすぎる。
フレッシュなロベリアも見かけました。ビゴ・ボグのは乾季のせいで枯れていた。ガイドいわく、品種が違うそうです。
2014年01月02日 21:00撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 21:00
フレッシュなロベリアも見かけました。ビゴ・ボグのは乾季のせいで枯れていた。ガイドいわく、品種が違うそうです。
キタンダラ湖。ここは素晴らしくいい景色だった。
2014年01月02日 21:08撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/2 21:08
キタンダラ湖。ここは素晴らしくいい景色だった。
湖のすぐほとりに小屋があります。正面の立派なのは建設中で、左のボロ小屋が今日の宿です。
2014年01月02日 23:06撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1/2 23:06
湖のすぐほとりに小屋があります。正面の立派なのは建設中で、左のボロ小屋が今日の宿です。
夕方のキタンダラ湖は言葉を失うほどの美しさでした。ここは最高の場所だった。ルウェンゾリに来たら是非泊まるべき。
2014年01月03日 00:03撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
3
1/3 0:03
夕方のキタンダラ湖は言葉を失うほどの美しさでした。ここは最高の場所だった。ルウェンゾリに来たら是非泊まるべき。
6日目: 朝の湖も幻想的。
2014年01月03日 00:58撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/3 0:58
6日目: 朝の湖も幻想的。
1時間ほどの登りで気持ちのよい峠に着きます。
2014年01月03日 15:30撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
3
1/3 15:30
1時間ほどの登りで気持ちのよい峠に着きます。
ここは泥も少なく本当に気持ちがよかった。
2014年01月03日 15:30撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
3
1/3 15:30
ここは泥も少なく本当に気持ちがよかった。
Flesh Field Passという峠。4215m。
2014年01月03日 15:37撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1/3 15:37
Flesh Field Passという峠。4215m。
今日は本当に天気がよい。そして絶景が続き飽きない。
2014年01月03日 16:16撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
3
1/3 16:16
今日は本当に天気がよい。そして絶景が続き飽きない。
しかし、ムブク川の水系に下ってゆくと、足元が極端に悪くなる。登頂日を除けばこの日が一番危険だった。滑ったら大怪我になってもおかしくないので緊張しながらやっとの思いで下る。

安全なところまで下ると滝が現れた。
2014年01月03日 19:11撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/3 19:11
しかし、ムブク川の水系に下ってゆくと、足元が極端に悪くなる。登頂日を除けばこの日が一番危険だった。滑ったら大怪我になってもおかしくないので緊張しながらやっとの思いで下る。

安全なところまで下ると滝が現れた。
ビゴ・ボグのような湿原が現れます。
2014年01月03日 19:18撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/3 19:18
ビゴ・ボグのような湿原が現れます。
見てると目が回りそうです。
2014年01月03日 19:20撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/3 19:20
見てると目が回りそうです。
7日目: 最終日。スペイン人パーティと写真を撮りました。彼らとはほんと仲良くなった。日本を旅行したことがあってそのときの話しを楽しく聞かせてもらった。下山後のホテルや、帰りのドーハまでの飛行機も偶然一緒だった。
2014年01月04日 13:41撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/4 13:41
7日目: 最終日。スペイン人パーティと写真を撮りました。彼らとはほんと仲良くなった。日本を旅行したことがあってそのときの話しを楽しく聞かせてもらった。下山後のホテルや、帰りのドーハまでの飛行機も偶然一緒だった。
今日も天気がよい。
2014年01月04日 14:16撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
1/4 14:16
今日も天気がよい。
最終日とはいえ、足元が悪いところが結構あり油断なりません。泥もMAXでひどいです。
2014年01月04日 14:51撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/4 14:51
最終日とはいえ、足元が悪いところが結構あり油断なりません。泥もMAXでひどいです。
奥山がだいぶ遠くなりました。下界が近いと思うと気がはやります。
2014年01月04日 16:03撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1/4 16:03
奥山がだいぶ遠くなりました。下界が近いと思うと気がはやります。
竹の密林。ルウェンゾリの植生はほんとバラエティに富んでいる。千差万別だ。
2014年01月04日 16:12撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1/4 16:12
竹の密林。ルウェンゾリの植生はほんとバラエティに富んでいる。千差万別だ。
初日に泊まったニャビタバ小屋にようやく到着。ここまで来たら下山したも同然。コックの最後の食事です。やはりイモにナスの煮物が付いた。とてもうまい。
2014年01月04日 17:32撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/4 17:32
初日に泊まったニャビタバ小屋にようやく到着。ここまで来たら下山したも同然。コックの最後の食事です。やはりイモにナスの煮物が付いた。とてもうまい。
下山後ガイドとポーターたちと。私一人を総勢6人がお世話してくれました。
2014年01月04日 20:28撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/4 20:28
下山後ガイドとポーターたちと。私一人を総勢6人がお世話してくれました。
翌日、赤道を越えて南半球へ。
2014年01月05日 13:49撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/5 13:49
翌日、赤道を越えて南半球へ。
クイーン・エリザベス・国立公園でサファリ。象の子供がかわいい。
2014年01月05日 17:05撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/5 17:05
クイーン・エリザベス・国立公園でサファリ。象の子供がかわいい。
カジンガ・チャネルでボートトリップもしました。ここにはあきれるほどのカバとバッファローがいます。
2014年01月05日 21:32撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/5 21:32
カジンガ・チャネルでボートトリップもしました。ここにはあきれるほどのカバとバッファローがいます。
水鳥も豊富でした。カジンガ・チャネルはエドワード湖へとつながり、その先はもうコンゴです。海のような巨大な湖でした。

難しいと思っていたルウェンゾリに運よく登頂でき、サファリもできてウガンダの魅力を大満喫できました。
2014年01月05日 21:46撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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1/5 21:46
水鳥も豊富でした。カジンガ・チャネルはエドワード湖へとつながり、その先はもうコンゴです。海のような巨大な湖でした。

難しいと思っていたルウェンゾリに運よく登頂でき、サファリもできてウガンダの魅力を大満喫できました。
撮影機器:

感想

以下の感想は一部加筆を除き、現地でその日一日を振り返って書いた日記です。少しでも臨場感が伝わればと思います。
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12/29 sun 晴れのち曇り時々雨
ニャカレンギジャ事務所10:10-12:10休憩所12:30-13:50ニャビタバ小屋
 この日の行程は簡単で全く問題なし。むし暑いなかしばらく歩かされるが、尾根に出ると急に涼しくなった。ニャビタバ小屋はポータル山塊が目の前で景色もいいし大きくてとても快適。植生は日本の山みたいでとても落ち着く雰囲気だ。ロシア人5人パーティと私だけで小屋を占拠。

12/30 mon 曇り時々雨
ニャビタバ小屋8:30-11:40ランチポイント11:55-13:10ジョン・マッテ小屋
 朝晴れていたがすぐに暗くなり時々雨が降ってきた。日中なのにライトをつけたくなるほど暗い。はじめは登山靴でも良かったかなと思ったがジョン・マッテ小屋が近づくと壊滅的な泥の海になる。やはり長靴が無難。
 この日は水が豊富な行程でガイドは至るところで水を飲みまくっていた(とてもきれいで正直我々でも飲めそう)。やがて雲霧林になるがこの鬱蒼さは日本にはない。ニュージーランドを思い出した。
 今日は雨は降るは寒いわで最悪のコンディションだった。寝袋に入ってようやく体は暖まった。夜8時過ぎにドイツ人二人が登山口から到着したのだが寝ていて気づかなかった。

12/31 tue 曇りのち雨
ジョン・マッテ小屋8:40-11:35ランチポイント11:55-12:50ブジュク小屋
 今日は天気はまずまずだった。朝は晴れて目指すマルガリータ峰が小屋から望めた。そしてこれぞルウェンゾリという景色を堪能できた。ローワービゴボグとアッパービゴボグの二つの湿原、そしてブジュク湖は幻想的だった。セレシオやロベリアなど背の高い高山植物が林立する。水が豊富で縦横無尽にお水路が走る。ジュラシックパークのような太古の風景のなかにブジュク小屋はあった。ここは原始のままの風景を古来からずっと保っている稀な場所なのだと強く思った。常に雲におおわれて晴れないのもまた逆に人を寄せ付けないレアな性質なのだ。
 ただし泥は半端でないことを付け加えておく。二つのビゴボグは木道が敷かれていて快適だが、そうでない場所は足の置き場を間違うと膝まで埋まる。わずか四時間の行程だが悪戦苦闘を強いられた。
 この日ブジュク小屋はスペイン人四人も合流して賑やかだった。ロシア人がサンタの格好をして「Happy New Year」とシャンパンをくれた。山でコスプレとはまったく恐れ入る。しかし毎日お酒を恵んでもらってるのにお礼に返すものがないのが残念だ。

1/1 wed 曇り ブジュク小屋8:55-11:30エレナ小屋
 今日は短距離なのでゆっくり出発。ブジュク小屋の西岸を巻きながら登って行くが相変わらずso muddyだ。セレシオの密林(!)を登るがはしごも出てくるほど急斜面。4250mほどでついに植物限界になり、ほどなくエレナ小屋についた。
 エレナ小屋は簡単な避難小屋で屋根と床しかない。定員は10人ほどだが今日は12人でぎゅうぎゅうだ。ロシア人パーティとトラブルもあった。居場所がなくて外でウダウダするが夕方になると寒くてかなわない。高山病の症状が出たら地獄の夜になる厳しい場所だと思う。超ヒマなのでスペイン人やドイツ人たちと話をしながら過ごす。スペイン人は日本に来たことがあるとんこと。上高地がよかったそうだ。ビジネスホテルの東横インを絶賛していたのも面白かった。
 さて、明日は晴れてくれるだろうか。今日は初めて雨がほとんど降らなかった。天気には元々期待していないが、せめて降らないでほしい...

1/2 thu 晴れ一時雪 エレナ小屋4:10-8:00マルガリータ峰山頂8:15-12:20エレナ小屋13:20-15:25キタンダラ小屋
 ルウェンゾリ山塊最高峰のマルガリータへのアタック日である。昨夜は緊張のあまりよく寝られなかった。高山病の症状も出たのでまずいかと思ったが朝起きたら治っていた。ダイアモックス様様だ。
 4:10に出発。幸い天気はよい。南の方向に十字が見えるので指摘したらやはりサザンクロスだった。急遽ドイツ人のアレックスとパーティを組むことになった。元々彼は二人できていたが一人が高山病で登れなくなったそう。真っ暗な中、急な岩場を登ってゆく。固定ロープを張ったガリーがありここは滑りやすく視界もないので怖かった。標高も4600mを越えるので息もすぐ上がってしまう。そこを耐えると目の前に突如雪の壁が現れた。東スタンレー氷河だ。
 ガイド二人とアレックスと私の四人で一本のロープでタイアップして進む。氷河は全てこの方式で対応した。15分も歩くと氷河は終わってしまいアレクサンドラ峰から伸びる東陵に取りつきこれを越える。以前は超長くてグラグラの恐怖のはしごを降りてマルガリータ氷河に降り立っていたが2年ほどまえにその位置の氷河が無くなってしまったそうで、道が付け替えられていた。物凄く長いフィクスロープでジグザグに下降するルートで遠回りだが比較的安全である。そこからしばらく氷河で荒れた岩場を歩くとようやくマルガリータ氷河の取りつきである。ここで6時半を回りようやくライトなしで様子が見えるようになってきた。天気はよい。これはラッキーとしか言いようがない。
 氷河の取りつきは完全な壁で、ナナメにステップをきって登る。地球温暖化の影響をもろに受けているところだ。その後しばらくの間も急でまったく気が抜けない。クランポンはよく効くがピッケルは固い氷に歯が立たない。クレバスもすごい。こんな荒れた氷河はグルジアのカズベク以来だ。標高は5000mに近づく。急斜面のバカ登りなので息が苦しくてたまらない。アレクサンドラとマルガリータのコルに着くとようやく傾斜が落ちる。ここはもうコンゴとの国境だ。傾斜は落ちるがマルガリータの岩峰から流れ落ちるツララの真下を通るのでドキドキものである。山頂岩峰もガリーにフィクスロープがあるがここはクランポンを着けたままで登らねばならないので結構難しい。初めて使ったユマールが活躍した。そこを過ぎると10分も岩場をのぼれば頂上だった。
 回りは雲だらけだが幸い天気はよい。5日目にしてようやく山頂にたった。なんと奥深い山なのか。暑苦しい熱帯の森から歩き始め、最後は氷河を登って山頂に到着。こんな山はルウェンゾリ以外世界中どこにもないだろう。四人で登頂を喜びあいすぐに下山開始した。
 下りはマルガリータ氷河の急斜面を細心の注意で下る必要がある。時々ミシッと音がするのが怖い。気温が上がって氷河が崩壊しかけているのだろうか。核心部はガイドがアイススクリューで所々支点を作ってくれ、安全に下った。このシステムは初めて体験したが、時間はかかるものの確実だ。
 結局登りとほとんど変わらない時間でエレナ小屋まで下山。最後のほうはアレックスに高山病の症状が出てしまいフラフラになってしまった。ダイアモックスは飲んでないのかと聞いたが、バイアグラと同じだから飲まないと意味不明の答えが帰ってきた(全然違う...)。 
 小屋で昼食をとりパッキングをしてそのままキタンダラ小屋に下った。天気は一時的に悪化して雪になったがまたすぐに回復した。キタンダラ小屋は池のほとりにあり今までの小屋のなかで最高のロケーション。小屋はボロボロだが隣に新設中で2〜3ヶ月で完成するとのこと。夕陽で池が輝くなかスペイン人夫婦がなかなかいい雰囲気になっていた。
 しかし登頂日に晴れたのはなんと幸運なのだろう。なんと40回以上も登頂経験ありのガイドは時々晴れることもあると言っていたが、その時々をものにでき、事故なく登頂できたのは本当に幸せなことだ。高山病の症状も軽くて助かった。しかし今日は疲れた〜

1/3 fri 晴れのち雲
キタンダラ小屋8:30-11:55ランチポイント12:15-13:25ガイ・ヨーマン小屋
 重責を終えて、ボロボロの小屋にも関わらずぐっすり九時間半も寝てしまった。
 今朝は今までで最高の天気だ。雲一つない。小屋のうらからとてつもない急な登りが始まる。一時間ほど耐えるとfresh_field_passという4215mの峠を越える。ここの眺めは素晴らしくセレシオの林立する爽やかな高原になっている。
しばらく高原を歩くとグランドキャニオンのような崖を下り始める。ここは急な上に泥が凄いので充分注意。滑ったら大怪我になりかねない所だ。必死の思いでムブク川に降り立つとあとは危険はない。雲霧林も見られるようになり高山帯から亜高山帯に移行したことを知る。ビゴボグのようなきれいな湿原をヌチャヌチャ歩けばガイ・ヨーマン小屋に到着であった。ドイツパーティといっしょになったが彼らはニャビタバ小屋までいくとのことでここでお別れとなった。アレックスとはメールアドレスを交換した。
 今日は天気もよかったし変化の多いトレイルだったのでとても楽しめた。ただわずか五時間の行程なのにアタック翌日にあまりにハードで疲れはててしまった。泥はもう見たくもない。

1/4 sat 晴れ
ガイ・ヨーマン小屋7:40-9:10レストポイント9:25-11:05ニャビタバ小屋12:00-14:25ニャカレンギジャ事務所
 最終日。早く下山してシャワーだ!と気ははやるが、今日の行程も前半は危ないので安全第一だ。小屋まえのムブク川は穏やかだが、やがて日本の沢のような急流になる。その横を慎重にくだってゆくが、泥混じりの岩場なのでスリップしやすくとても危険だ。時々ガイドの手も借りながらだましだまし下る。
 ようやく安全なところまでくだり、しかしやはりヌチャヌチャ地獄からは抜け出せず更にしばらく歩き、ようやく初日に泊まったニャビタバ小屋に到着した。これにてルウェンゾリのセントラルサーキットを完遂し、マルガリータ登頂のおまけもつき、大満足の山旅になった。ガイドやポーターにチップをあげて、不要な長靴や食料もあげて無事下山した。
 下山後、カセセのホテルに帰って食事をしているとなんとスペイン人パーティとばったり遭遇。偶然同じホテルだったのだ。彼らとはすごく仲良くなった。向こうは「こんにちは」と言ってきてこちらは「Hola!」と返す。お陰で山のなかでも退屈することはなかった。

 ルウェンゾリ、なんて貴重で素敵な山域なのだろうか。そして今回は欧州人たちと混成の旅がとても楽しかった。この素晴らしい山々を広くお勧めしたいところだが、やはりまだ一般的とは言いがたい。しかし、この山がキリマンジャロのように大衆化してしまうとそれはそれで魅力半減。この貴重な自然をいつまでもと声を大にして言いたい。

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