甲武信岳から雁坂峠 ワカンの跡を辿って
- GPS
- 16:32
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 2,230m
- 下り
- 2,216m
コースタイム
道の駅6:15―6:45徳ちゃん新道登山口6:55―9:10合流点(1869m)9:20―11:58木賊山12:00―12:15甲武信小屋12:20―12:45甲武信岳12:50―13:00甲武信小屋13:15―15:05破風避難小屋
1/13
小屋6:40―7:50西破風山8:00―8:50東破風山9:00―10:05雁坂嶺10:10―10:45雁坂峠11:05―12:30渡渉点―13:00クッキリ沢橋13:10―13:50料金所―14:20道の駅
天候 | 1/12 快晴 1/13 明け方は薄曇りのち快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
西沢渓谷登山口駐車場の入口は除雪されていますが凍結し、さらに坂道なので避けた方が無難です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
(積雪量や凍結状況、トレースの有無などにより大きく変わると思いますが、1/12、13の状況を記します。) 徳ちゃん新道から甲武信岳 登山口から積雪がありますが、良く踏まれているので特に問題のある所はありません。 1869mの合流点でアイゼンを着ける人が多いようです。 この合流点からヌク沢方面へはツボ足のトレースがある程度で、このコースの登山者はほとんど無いようです。(徳ちゃん新道の方を奨めます。) 甲武信小屋から破風避難小屋 木賊山巻き道はトレースがありましたが積雪が多く、膝上くらいまで潜ることがしばしばありました。 縦走路に合流してからは、ワカン(一人分のみ)の跡が残っているだけでした。そのワカン跡を辿りましたが、20センチくらい潜るような状況でした。 場所によっては膝上や太もも近く潜り苦労した所もあります。 えぐられたような道は雪は深く、同行者はこの部分の下りが嫌だったと言っていました。 破風避難小屋 小屋の周囲数メートルは積雪が少なく、それを取り囲んで1メートルくらいの積雪。小屋の南側はちょうど雪壁が築かれているような感じになっています。 (風の通り道なのでこのようになるのか?。積雪を考えると非常に良い位置にあると思った。) 入口はスムースに開閉できました。 小屋から西破風山 小屋からすぐの登りは積雪深く、ワカン跡でも苦労しました。 ルートを踏み外すとゆうに太もも近くまであります。 上部は大分楽になりましたが、時間は大幅にかかってしまいました。 西破風山から雁坂峠 南下するにしたがって大分歩きよくなりました。 雁坂嶺あたりからは鹿の踏み跡も混じり、あまり潜らず普通の歩きが出来ました。 雁坂峠以降 道の駅まで林道を含めずっと雪道でした。 峠以降は踏み跡もしっかり残っていて普通に歩けました。 河原近くで凍結場所がありますが、気を付ければ問題ありません。 渡渉の3ヶ所、いずれも雪に覆われている部分が多く、難なく渡れます。 最後の渡渉個所(ロープがある所)は雪が少ないと凍結して危険ですが、雪が多く楽でした。(しかし、雪の下は凍っているので注意。) トンネル出口から釣り場へと下りましたが、林道から下る道を見過ごしたため、道の無い斜面を降りましたので、ルート地図は参考にしないでください。 |
写真
感想
数年前に二度ほど一月の雁坂峠から甲武信岳への道を辿るべき山行をしましたが、いずれも運悪く降雪直後の山行となり、一度目は雁坂峠から水晶山、雁峠への変更、そして二度目は雁坂峠のみで退却という始末でした。
そして今年、最初の雁峠へと変更した時の山友から、今度は無難に甲武信岳方面から行きたいのですが、との依頼があり行くことにしました。
最悪、甲武信岳だけでも、という考えがあったのでしょうか。
(このほか、この区域での記録を調べたら、2012/1に雁坂峠越え(信州往還から黒岩尾根)がありました。)
道の駅駐車場で仮眠をとり、朝早く出発しました。最近は甲武信岳へは日帰りの登山者が多いようで、今日も数人と会いました。
甲武信岳までは踏み跡もバッチリとあり、泊りの荷物を持っても順調に登れましたが問題はこの先です。
木賊山近くの縦走路合流点に出た時に見た東への縦走路には、踏み跡が乏しくこれは難しいかなと思ったものです。
甲武信小屋で休憩したあと気を挙げて一歩を踏み出します。踏み跡も多く、これは意外とうまくいくかなと思ったものの、それも巻き道が終わるまでで、合流点から東へはワカンの跡があるのみでした。ウーンと思ったものの時間もあることだからと進むことにします。
ワカンの跡は雪が圧雪されるせいか、潜りはするもののツボ足でも意外と歩けることがわかりました。跡を少しでも外すと太もも近くまでズブッと潜ることシバシバ。しかし、下りなので体力の消耗は少なくてすみます。
えぐられた道の積雪の下りは潜るのが深く、比較的小柄な同行者は苦労したようですが、ワタシは快適に下ることが出来ました。というわけで予定通りに避難小屋に入ることができ、順調だったと言えます。
二日目の難関は西破風山への登りです。これは覚悟のうえだったのでユックリと焦らずに登りました。それでも息が上がることがしばしばありました。風もあり寒く、手足が非常に冷たく、雪山に登っていることを実感した登りでした。
登り切ってしまうとあとは下り気味になりますので、雪山を楽しみながらの歩きでした。
雁坂峠からもトレースがあり楽でした。この山行も峠で終わりだという気持ちもあったのか、道の駅までは非常に長く感じてしまいました。
そして最後の釣り場に降りる道を見逃し(雪で判らなかった?)、変な所を下る羽目になってしまいました。
(実際、山地図のコースタイムよりも時間がかかったようです。)
ワカン跡のおかげ、そして天気に恵まれ良い山行でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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toshi-17さん こんにちは。
1/12に道の駅みとみから雁坂峠に向かった者です。
恐らく僕も同じワカンのトレースに救われたようです。
もっとも、僕は雁坂峠直前にて撤退してしまいましたが・・・。
差支えなければ教えて頂きたいのですが、GPSログを拝見すると
Yahoo地図上で「雁坂峠(2082m)」とポイントされている地点の
直前100mあたりの箇所から沢に向かって下っていらっしゃる
ようでしたが、地図上のポイントが間違っていることになるのでしょうか?
この違い(ルート外した?という考え)と体力の消耗もあり、
峠直前での敗退となってしまいました。
自分は本当にルートを間違えたのかどうか、
それだけが頭から離れなかったので・・・。
何はともあれ、1泊での縦走、お疲れさまでした。
天気にも眺望にも恵まれたようで、本当に良い山行だったようですね。
コメントありがとうございます。
ラッセル、お疲れ様でした。
13日は楽をさせて頂きました。
雁坂峠の地図の位置ですが、最低鞍部を雁坂峠とするならば、ヤフー地図は正解ですが、登山道の雁坂峠は、ワタシの下った位置が正解です。
したがってTomosatoさんが辿ったルートは正解です。
自信を持って良いですね。
ワタシの場合は、数年前の一月に登った時はラッセルとなり最低鞍部を目指して登り苦労したことがあります。
これからもよろしくお願いします。
早速のお返事、ありがとうございます!
なるほど・・・地図上の表記はそういうカラクリだったんですね。
登山道としてのルートミスでないことがわかって安心しました。
とはいえ、慢心無きよう今後も安全第一の登山を心掛けたいと思います。
(装備と言いコース選定と言い、少々無謀だった感は否めませんので・・・。)
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします!
toshi-17さん、年明け早々かなりの距離を歩かれましたね
お疲れ様です。toshiさんの底知れぬパワーを感じます。
これからも山行参考にさせて頂きます
daishohさん、こちらこそよろしくお願いします。
二日かけての距離ですから大したことはないですが、覚悟のうえだったとはいえ雪にはちょっと苦労しました。
一人だったらやめていたかもしれないですが、今回は山ガールと一緒だったので何とか成し遂げました。
だけど、弱くなったねぇと言われてしまい、・・・。
今年も頑張って山に登りましょう。
頂上ではほんの少しのみのお話となりましたがお疲れ様でした
僕が主稜線に登った時に破風山方面へはノートレースでした。
記憶によると2番目にお会いした単独のかた(おそらく2人ともテント泊だと思われますが)に木賊山手前で会っているのでおそらくその方がそちら方向へ進んで行ったんだと思います、かなり体力要ったことでしょうね
分岐からの近丸新道はこの時期はほとんど歩くかたのいないルートのように思われました、トレースも薄いしなんせいくつかの倒木がトリッキーに通せんぼしててロストしやすいです、時間あったので通ってみましたがコンディション変われば確実に徳ちゃん新道のほうがいいと思いましたね!
またどこかでお会いできるといいですね、その時はよろしくお願いします
始めまして、と言いましてもdrunkyさんのヤマレコの方にお邪魔しましたけど。
あの日は誰も破風山方面に向かって行かなかったようです。ワカン跡は少し前のもので、途中は所々消えている個所も多々ありました。
(テント泊したという二人には途中で会いました。)
近丸新道は急な下りだし大変だったことだろうとお察しします。
仕事に追いかけられているようですが、お体には気をつけてください。
これからもよろしくお願いします。
そうでしたか?
気になってアップしてない写真(タイム記録用にいろんなとこで撮るので)見返してみたら時刻10:37で戸渡尾根分岐で撮った2本テープが小枝に巻かれてる破風山方面は完全にノートレースの状態でその後下山時の撮った時刻13:19の写真はテープの先までトレースが着いてました・・・ちょっとだけ写真用にでも進まれたんですかね?
そう思うようにして写真を眺めてます(笑)
あれ、私がお会いする方がお写真に
お話し伺いました!
つながることができて、光栄です。
雪のある甲武信ヶ岳も素敵ですね
天気にも恵まれ、
健脚のお二人だからこその良い山行でしたね
お会いできる日を楽しみにしております!
やはりYANさんは彼女の先生でしたか。
沼津、インストラクター、可愛い娘さんだと言うと、それは多分私の先生のことだと言ってました。
教え方も良いし、身体もすごく柔らかいなどなど、ベタほめでした。
彼女ともども、よろしくお願いします。
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