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Yamareco

記録ID: 395588
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

太郎山とどかず!山王帽子山 経由 小太郎にて撤退-テント泊-

2014年01月11日(土) ~ 2014年01月12日(日)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
31:54
距離
12.8km
登り
1,221m
下り
1,215m
歩くペース
ゆっくり
1.81.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1月11日
8:55 光徳 1430m 小雪、−10度
9:00ー9:10 スノーシュー取り付け
10:45ー10:53 GPS高度1640m、山カレーパン休憩
11:28 山王峠 1730m
11:45ー12:00 太郎山登山口分岐、玉子パン、どら焼きなど
14:26ー14:42 山王帽子山 2077m、パン等で休憩 −13度
16:47 ハガタテナダ分岐 2030m位、テント泊 −15度

1月12日
6:15 ハガタテナダ分岐、−14度
8:30ー8:35 GPS高度2240m 本日始めての休憩、クロワッサン1個
9:13ー9:45 小太郎山 2328m
10:37ー11:47 ハガタテナダ分岐 ラーメン、水づくり、撤収 −7度
12:13 最低鞍部 1920m位
13:29−13:42 山王帽子山 2077m −7度
14:38ー14:56 太郎山登山口分岐
16:26 光徳 −5度
天候 11日:小雪、夕方から少し晴れ間でる。風弱い。気温−10度〜−15度
12日:晴れ、風弱い。気温−14度〜−5度
『気象人』の1月11日の天気図
http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary_detail.php?date=2014-01-11
過去天気図(気象庁) 2014年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
いろは坂手前の、馬返Pにてタイヤチェーン付ける。
コース状況/
危険箇所等
11日 全行程トレースなし
[光徳〜山王峠]
積雪40〜60cm。積雪がそれほど多くないので概ね夏道が分かる。一部ルーファイ必要。急登が無いのであまりきつくない。
*1500m〜1580mの、地図上の沢沿いの道は誤りです。当方のルートが正規の夏道です。

[太郎山登山口分岐〜山王帽子山〜ハガタテナダ分岐]
積雪50〜100cm。道が分かりにくい。目印はそこそこあるが、常時ルーファイ、GPSを20m表示にして頻繁にチエック。急登部分でスノーシューが滑る、雪が崩れる等で難儀し、重荷で体力奪われる。密な木々で行く手を遮られ、迂回するも、急登、深雪で迂回できない時も有り、木々を押しのけラッセル。なお、1800m〜2000m位だったか表面10センチ位とその下が弱層になっていて上の10センチ位が比較的硬く、下がパウダーで、急登で上が崩れる、下が潜るのでラッセルがキツかったです。

12日 下山時に山王帽子山から下、1〜2名のトレース有り。山王峠から下はトレース多数有。
[ハガタテナダ分岐〜小太郎山頂]
昨日の後半部分とほぼ同じ。標準CT1時間の所が3時間かかる。雪が崩れスノーシューが滑り、転倒すること多数。急な部分はスノーシューでキックステップ5回、踏みつけ3回しても雪が崩れる。さらに吹きだまりでは、目の前の雪を手で払い、膝で押し付け、スノーシューで踏みつけるて道を作る。中急斜面のトラバースではスノーシューの下の雪が崩れ、歩きにくく体力を消耗する、また何度も跪いたり、倒れたりすること多数。

小太郎から太郎往復は、見た目の推測ですが、このペースだとスノーシューが使えるとこころが限定され、剣ヶ峰でロープの固定なども必要で、おそらく(この雪でノートレースでソロだと)4〜5時間かかると思いました。ちなみに夏なら往復1時間。雪が20〜30センチ位なら2時間位かな。

下りは急な部分で雪が崩れスノーシューが滑り、転倒すること多数。起き上がるのにザックを外さないとムリなとき多数。山王帽子から下は、1〜2名のトレース有り、かなり道が出来てきて、帰りは山王帽子から下はかなり楽でした。

出会った人
11日:山王峠でボーダーとスキーヤーの2人
12日:光徳に下山するまで誰にも会わず
女峰山付近の数値計算結果です。冬山に行く時は参考にします。1番が風、2番が天気(晴れか雪か等)3番が気温の順で難易度やアイテムを予想します。冬山は風が一番の強敵です。
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女峰山付近の数値計算結果です。冬山に行く時は参考にします。1番が風、2番が天気(晴れか雪か等)3番が気温の順で難易度やアイテムを予想します。冬山は風が一番の強敵です。
予定では2日間ですが、予備の食料と合わせこのくらい持ちました。これ以外に餅1個と玉子パンを追加。
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予定では2日間ですが、予備の食料と合わせこのくらい持ちました。これ以外に餅1個と玉子パンを追加。
レコやネットでも1〜2月の太郎山の記録や画像が無かったので、剣ヶ峰の通過用に20mロープ等を装備に加えました。ハーネスは120cmスリングでチェストハーネスで代用。下降器は持たず、万一の場合はイタリアンヒッチで下降。予定ではフリクションノットで安全性を高めながらクライムダウン。
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レコやネットでも1〜2月の太郎山の記録や画像が無かったので、剣ヶ峰の通過用に20mロープ等を装備に加えました。ハーネスは120cmスリングでチェストハーネスで代用。下降器は持たず、万一の場合はイタリアンヒッチで下降。予定ではフリクションノットで安全性を高めながらクライムダウン。
60Lです。テントはスノーシューを付けたら、後ろに付ける予定。テントの外付けはよくないですよね。
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60Lです。テントはスノーシューを付けたら、後ろに付ける予定。テントの外付けはよくないですよね。
佐野SAで「こってり佐野ラーメン」。前回定食と迷ったので今回は迷わずラーメン。
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佐野SAで「こってり佐野ラーメン」。前回定食と迷ったので今回は迷わずラーメン。
馬返Pにてチェーン装着。昔、新発田に住んでいたとき、鎖のチェーンはよく付けましたが、この手のチェーンは始めて。添付のDVDを見ただけでは、イマイチだったので、紙で小さな簡易模型を自作して自宅で練習しました。お陰で簡単に付けられました。
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馬返Pにてチェーン装着。昔、新発田に住んでいたとき、鎖のチェーンはよく付けましたが、この手のチェーンは始めて。添付のDVDを見ただけでは、イマイチだったので、紙で小さな簡易模型を自作して自宅で練習しました。お陰で簡単に付けられました。
中善寺湖まで上がってきました。白根山方面は雪雲の中。
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中善寺湖まで上がってきました。白根山方面は雪雲の中。
男体山です。
左端は山王帽子で右が太郎でしょうか?奥日光にはスキー場が湯元スキー場しかないので、スキーフリークだったころも、こっちはあまり来てなくて疎いんです。白根山の向こう(丸沼とか岩鞍とか)はよく通いました。
左端は山王帽子で右が太郎でしょうか?奥日光にはスキー場が湯元スキー場しかないので、スキーフリークだったころも、こっちはあまり来てなくて疎いんです。白根山の向こう(丸沼とか岩鞍とか)はよく通いました。
光徳に着きました。駐車場は土曜だけどガラガラです。積雪は40センチ位、中善寺湖あたりの倍くらい有りました。−10度で小雪が舞ってました。
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光徳に着きました。駐車場は土曜だけどガラガラです。積雪は40センチ位、中善寺湖あたりの倍くらい有りました。−10度で小雪が舞ってました。
光徳無料駐車場の立派なトイレ。
光徳無料駐車場の立派なトイレ。
左は牧場の建物の一部だと思います。ここを9:10発
左は牧場の建物の一部だと思います。ここを9:10発
光徳無料駐車場から5分程でここにでました。ここでスノーシューを付けました。
光徳無料駐車場から5分程でここにでました。ここでスノーシューを付けました。
全くトレースがありません、GPS、地図、木に付けられた目印を探しながら進みます。
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全くトレースがありません、GPS、地図、木に付けられた目印を探しながら進みます。
この辺は積雪も少なく、以前のトレースだか夏道だかのどちらかだと思いますが、道は凹んでいるので分かります。
この辺は積雪も少なく、以前のトレースだか夏道だかのどちらかだと思いますが、道は凹んでいるので分かります。
10:48 歩き始めて90分、1回目のエネルギー補給は山カレーパン。
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10:48 歩き始めて90分、1回目のエネルギー補給は山カレーパン。
11:28 山王峠でしょうか?ここで光徳から林道を登ってきたボーダーとスキーヤーに合う。当方が使ってた夏道に沿って滑るそうです。私だったらコケまくります。
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11:28 山王峠でしょうか?ここで光徳から林道を登ってきたボーダーとスキーヤーに合う。当方が使ってた夏道に沿って滑るそうです。私だったらコケまくります。
すぐに林道に出ました。前が川俣方面。後ろが光徳方面でボーダーとスキーヤーのトレース有り。
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すぐに林道に出ました。前が川俣方面。後ろが光徳方面でボーダーとスキーヤーのトレース有り。
林道を光徳方面に少し行くと、太郎山登山口に着きました。雪が少し強く降ってきました。
林道を光徳方面に少し行くと、太郎山登山口に着きました。雪が少し強く降ってきました。
スノーシューでスネ位のラッセルです。急登でなければ、この程度は荷が重いけど楽な方です。
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スノーシューでスネ位のラッセルです。急登でなければ、この程度は荷が重いけど楽な方です。
あの正面の目印を探しながら、GPSを見ながら歩きます。
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あの正面の目印を探しながら、GPSを見ながら歩きます。
振り返りました。
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振り返りました。
右前方に赤目印が有ります。
2014年01月11日 12:42撮影 by  EX-Z3000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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1/11 12:42
右前方に赤目印が有ります。
まだこの辺は夏道が分かります。
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まだこの辺は夏道が分かります。
目印が見つからない時は、GPSで夏道から大きく外れないように進みます。この辺からルーファイに迷いが出ます。
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目印が見つからない時は、GPSで夏道から大きく外れないように進みます。この辺からルーファイに迷いが出ます。
積雪のため枝が低く枝をかき分け、ラッセルと相まって辛い歩きが続きます。
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積雪のため枝が低く枝をかき分け、ラッセルと相まって辛い歩きが続きます。
体(の幅)が通れる所は通って、GPSで方角を確認して前に進みます。方角的にはここもまっすぐです。
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体(の幅)が通れる所は通って、GPSで方角を確認して前に進みます。方角的にはここもまっすぐです。
枝をかき分けて進みます。
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枝をかき分けて進みます。
ラッセルに苦しむ翁。
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ラッセルに苦しむ翁。
振り返りました。風が弱いのが救い。−12度。
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振り返りました。風が弱いのが救い。−12度。
山王帽子山に着きました。14:26ー14:42。光徳から5時間30分(標準CT2時間45分)かかりました。この時点で雪が深く、太郎はムリかなと思いました。とにかく今日は行けるところまで行きます。
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山王帽子山に着きました。14:26ー14:42。光徳から5時間30分(標準CT2時間45分)かかりました。この時点で雪が深く、太郎はムリかなと思いました。とにかく今日は行けるところまで行きます。
小太郎と思われるピークが見えました。
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小太郎と思われるピークが見えました。
ここは尾根が広くルーファイを慎重にして下りました。下る方角を間違えると、修正するのに深雪と密な樹々で体力を奪われます。
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ここは尾根が広くルーファイを慎重にして下りました。下る方角を間違えると、修正するのに深雪と密な樹々で体力を奪われます。
なんとかここまではルートは合ってました。
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なんとかここまではルートは合ってました。
コルが見えてきました。右の斜め白ラインは多分ハガタテナダ。ここは歩きやすかったです。
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コルが見えてきました。右の斜め白ラインは多分ハガタテナダ。ここは歩きやすかったです。
ハガタテナダ分岐(2030m位)に着きました。16:47。暗くルーファイもムリ、そして膝も体力も限界です。できれば小太郎直下(2300m位)まで行きたかったがとても無理でした。明日が心配です。
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ハガタテナダ分岐(2030m位)に着きました。16:47。暗くルーファイもムリ、そして膝も体力も限界です。できれば小太郎直下(2300m位)まで行きたかったがとても無理でした。明日が心配です。
ハガタテナダ分岐からの山王帽子山です。
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ハガタテナダ分岐からの山王帽子山です。
雪を均し、ここにテント設営。暗くてピンボケしてます。雪が柔らかく、なかなか平になりませんでした。
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雪を均し、ここにテント設営。暗くてピンボケしてます。雪が柔らかく、なかなか平になりませんでした。
テント設営を終えました。疲労困憊したわけではないので食欲は有ります。−15度。
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テント設営を終えました。疲労困憊したわけではないので食欲は有ります。−15度。
まず水作り。後ろのレジ袋に水用の雪が入ってます。
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まず水作り。後ろのレジ袋に水用の雪が入ってます。
夕食ができました。紀分のうな丼そしてチーズ入りハンバーグ、マカロニサラダ、揚げなすの味噌汁。湯煎で温めました。美味い!昔は食事は質素でした、年取ったら食事が楽しみになってきました。
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夕食ができました。紀分のうな丼そしてチーズ入りハンバーグ、マカロニサラダ、揚げなすの味噌汁。湯煎で温めました。美味い!昔は食事は質素でした、年取ったら食事が楽しみになってきました。
そしてデザート。
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そしてデザート。
バーナーを止めると、テント内温度は急激に下がり、湿っている手袋から湯気がでてきます。
2
バーナーを止めると、テント内温度は急激に下がり、湿っている手袋から湯気がでてきます。
寒いけど、眠れないほどの寒さではないです。夜中に目を覚まし、小用後に餅をゆでて食べました。
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寒いけど、眠れないほどの寒さではないです。夜中に目を覚まし、小用後に餅をゆでて食べました。
ここから12日です。駅そばをまとめてリベンジ!「かき揚げと海老天そば」だ!そばが半分湯だったら、凍ったかき揚げと海老天を入れ、最後に凍ったネギをいれます。ネギは凍るのを前提にして、自宅で大きめに切って持参。かき揚げ等は前日夕方に、スーパーの惣菜売り場で調達。味は1週間前に調査済み。なので美味くないわけがない。
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ここから12日です。駅そばをまとめてリベンジ!「かき揚げと海老天そば」だ!そばが半分湯だったら、凍ったかき揚げと海老天を入れ、最後に凍ったネギをいれます。ネギは凍るのを前提にして、自宅で大きめに切って持参。かき揚げ等は前日夕方に、スーパーの惣菜売り場で調達。味は1週間前に調査済み。なので美味くないわけがない。
日の出前に出発。昨夜は風が出て、時折、突風が吹いたりしてましたが、朝には収まりました。6時で−13度と昨夜より少し気温が上がりました。
これも登山道脇の写真ではないです、この正面を登っていくんです。
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日の出前に出発。昨夜は風が出て、時折、突風が吹いたりしてましたが、朝には収まりました。6時で−13度と昨夜より少し気温が上がりました。
これも登山道脇の写真ではないです、この正面を登っていくんです。
日が昇ったようです、白根山に朝日があって綺麗でした。
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日が昇ったようです、白根山に朝日があって綺麗でした。
ラッセルが昨日よりきつく、
2
ラッセルが昨日よりきつく、
枝をかき分け上を目指すが、このペースでは小太郎にも届かないんじゃないかな?って思いました。
3
枝をかき分け上を目指すが、このペースでは小太郎にも届かないんじゃないかな?って思いました。
何度も心が折れそうになりました。もういいや、撤退しようという心と、もう少し頑張ろうという心の葛藤の連続でした。ただ天気がよいのだけが励みでした。
3
何度も心が折れそうになりました。もういいや、撤退しようという心と、もう少し頑張ろうという心の葛藤の連続でした。ただ天気がよいのだけが励みでした。
ちょっとした急斜面がなかなか上がれず、迂回してりして。
2
ちょっとした急斜面がなかなか上がれず、迂回してりして。
何度も転び、立ち上がりラッセルを続けたら、
1
何度も転び、立ち上がりラッセルを続けたら、
小太郎のピークが見えてきました。
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小太郎のピークが見えてきました。
振り向くと白根山とその下に湯元スキー場が見えました。
3
振り向くと白根山とその下に湯元スキー場が見えました。
夏ならあと10分の所、遅々として前に進みません。このあと1回目の休憩を入れ、クロワッサンを1個食べました。
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夏ならあと10分の所、遅々として前に進みません。このあと1回目の休憩を入れ、クロワッサンを1個食べました。
歩きやすいとこを選びながら歩き、
2
歩きやすいとこを選びながら歩き、
着きました!小太郎です。思わず大声で「着いたぞー」と叫んでしまいました。と同時に、太郎に対面して、もし突っ込んで太郎に向かったら、ここまで戻ってくる体力はないと感じた。
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着きました!小太郎です。思わず大声で「着いたぞー」と叫んでしまいました。と同時に、太郎に対面して、もし突っ込んで太郎に向かったら、ここまで戻ってくる体力はないと感じた。
途中で5分の休憩を1回だけ取り、クロワッサン1個で、3時間かけて小太郎に着きました。正面は女峰ですか?女峰山は2ヶ月前の11月に登りました。その時はガスで太郎が見えませんでした。今日は太郎も女峰もよく見えて感慨無量です。
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途中で5分の休憩を1回だけ取り、クロワッサン1個で、3時間かけて小太郎に着きました。正面は女峰ですか?女峰山は2ヶ月前の11月に登りました。その時はガスで太郎が見えませんでした。今日は太郎も女峰もよく見えて感慨無量です。
右に小真名子、大真名子ですか?
5
右に小真名子、大真名子ですか?
男体山です。何年か前の12月に志津から登りました。その時はツボ足で、5合目で合流した登山者と3人でラッセルを交代しながら登りました。
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男体山です。何年か前の12月に志津から登りました。その時はツボ足で、5合目で合流した登山者と3人でラッセルを交代しながら登りました。
左に湯の湖、右の雪原は光徳。
1
左に湯の湖、右の雪原は光徳。
北アルプス、乗鞍、御獄、そして富士山も見えました。
6
北アルプス、乗鞍、御獄、そして富士山も見えました。
白根アップ。
小太郎からのパノラマ。
5
小太郎からのパノラマ。
左の尖んがりが剣ヶ峰のプレートのある岩。剣ヶ峰は手前2m位から降りるそうですが左右どっちでしょう?もし右(南)なら、かなり厳しい。左は見えないので分かりません。ナイフリッジの岩は左から巻けそう。ただし、雪が深く柔らかく、アイゼンつけて慎重に足場の雪を崩さないように、そして相当なラッセルが必要。自分の限界を感じました、力不足でした、潔く撤退を決意しました。
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左の尖んがりが剣ヶ峰のプレートのある岩。剣ヶ峰は手前2m位から降りるそうですが左右どっちでしょう?もし右(南)なら、かなり厳しい。左は見えないので分かりません。ナイフリッジの岩は左から巻けそう。ただし、雪が深く柔らかく、アイゼンつけて慎重に足場の雪を崩さないように、そして相当なラッセルが必要。自分の限界を感じました、力不足でした、潔く撤退を決意しました。
撤退を決意してから、景色を堪能しました。女峰山。
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撤退を決意してから、景色を堪能しました。女峰山。
男体山。
湯の湖と奥に富士山。
5
湯の湖と奥に富士山。
白根を引いて撮りました。
3
白根を引いて撮りました。
最後に小太郎標識と太郎山。9:13−9:45。
4
最後に小太郎標識と太郎山。9:13−9:45。
下りはルーファイしなくていいのでその点は楽です。数人分のトレースに見えますが、私が登りで作ったトレースです。
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下りはルーファイしなくていいのでその点は楽です。数人分のトレースに見えますが、私が登りで作ったトレースです。
樹の間を難儀しながら通る。
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樹の間を難儀しながら通る。
ハガタテナダに戻りました。10:37−11:47。
3
ハガタテナダに戻りました。10:37−11:47。
まずはランチ、今日は質素です、そして下山用の水作り(500cc)。他に山専ボトルに500ccの湯有り。
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まずはランチ、今日は質素です、そして下山用の水作り(500cc)。他に山専ボトルに500ccの湯有り。
昨夜、寝袋の中で膝が少し痛みました。光徳まで膝は持つか?
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昨夜、寝袋の中で膝が少し痛みました。光徳まで膝は持つか?
素晴らしい天気です。これくらいでもツボ足だと膝下から時には膝上まで潜ります。
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素晴らしい天気です。これくらいでもツボ足だと膝下から時には膝上まで潜ります。
今年は雪が多いようだ。
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今年は雪が多いようだ。
山王帽子山まで戻りました。誰もいませんでしたが、1人〜2人のスノーシューの跡有り。今日の痕です。これで下りがさらに楽になります。
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山王帽子山まで戻りました。誰もいませんでしたが、1人〜2人のスノーシューの跡有り。今日の痕です。これで下りがさらに楽になります。
林道に出ました。時間はかかりますが、膝に少しでも優しい林道コースで下ります。
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林道に出ました。時間はかかりますが、膝に少しでも優しい林道コースで下ります。
ショートカットのトレースが有りました。
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ショートカットのトレースが有りました。
カーブミラーで自分撮りしてみました。
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カーブミラーで自分撮りしてみました。
陽が沈みます。16:26に光徳に着きました。膝は少し痛みがありますが、なんとか持ちました。無事下山できて幸運でした。ただ重荷で肩が痛いです。
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陽が沈みます。16:26に光徳に着きました。膝は少し痛みがありますが、なんとか持ちました。無事下山できて幸運でした。ただ重荷で肩が痛いです。
宇都宮市内の「かつや」エビ、ロースカツ定食(750円は安い)を食べる。ロースカツは柔らかくて美味かった。エビは機械でパン粉を付けるのか余分なパン粉が多くイマイチでした。
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宇都宮市内の「かつや」エビ、ロースカツ定食(750円は安い)を食べる。ロースカツは柔らかくて美味かった。エビは機械でパン粉を付けるのか余分なパン粉が多くイマイチでした。
まだ食い足りないらしく、メンチカツとキャベツを追加注文。メンチカツは肉厚で値段の割に美味い。キャベツも良し。
まてよ!どうして宇都宮市内に居るの?この男、またなにか考えているな。
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まだ食い足りないらしく、メンチカツとキャベツを追加注文。メンチカツは肉厚で値段の割に美味い。キャベツも良し。
まてよ!どうして宇都宮市内に居るの?この男、またなにか考えているな。
撮影機器:

感想

プロローグ(本題ではないので読み飛ばしてください)
1970年(14歳)頃より登山始める
1990年頃よりスキーに没頭、95年頃より膝痛あるが放置。
1998年、変形性膝関節症と診断される。登山もスキーも諦める。
2004年 10kgの減量(78k→68k)とトレーニングで登山とスキーを再開。

2013年7月2日に職場で重荷の上げ下げで腰と右膝を痛める。
2013年8月2日MRI診断。右膝内側半月版縦断裂、変性断裂。関節軟骨変性萎縮と診断される。詳細は8月3日の日記に記載。

2013年8月3日からミッション1、ミッション2を設定。
ミッション1⇒BMI 23.5から20にする。体重ベースで71.5kg⇒61kg。
ミッション2⇒脚の筋トレ、ストレッチで強く、しなやかな筋肉を目指す。

2014年1月10日現在、ミッション1は約80%(現在63.5kgでマイナス8.0kg)達成。一食500kcal、1日1500kcalを目安に食事制限してます。オカズは減らさないで、ごはんを30%位に減らし、デザートと間食をカットすると1日1500kcal程度になります。
*12月中旬に62kg台になったが、筋肉が落ちた割に、皮下脂肪が減ってなかったので、12月下旬から体重ベースから体脂肪率ベースでの減量に変更。タニタの体重計で現在、体脂肪率11%〜14%、目標8%〜10%です。そのため食事制限を緩和、有酸素運動で体脂肪率を下げます。これにより登山2日前から、カーボローディングにかこつけてのドカ食いを止められます*
ミッション2は、ほぼ毎日30分位続けています。ちなみに8月3日からのスクワット累計回数は約36000回超。

ここから本題です。

力不足でした。自分の持っているすべての力を結集して挑みましたが、膝的にも、体力的にも限界を感じ、小太郎にて力尽きました。風も弱く、最高の天気にもかかわらず、小太郎で涙を飲んで撤退を決めました。小太郎から先、アイゼンで膝上から足の付け根までのラッセルをして太郎を往復する気力がありませんでした。剣ヶ峰の通過だけでも1時間はかかる感じでした。

ここから太郎に届かなかった分析です。というか言い訳です。

スノーシューの経験が浅く、急登であれほど雪が崩れて滑る(登りも下りも)とは思いませんでした。傾斜のゆるい(15度程度まで)ところで、スネくらいまでのラッセルならスノーシューも楽しい。予想以上に樹が密なところが多く、突破するのに手こずり、体力を奪われた。

光徳に下山して、地元の人に声をかけられました。小太郎で撤退したと話したら、1月に太郎に行く人はほとんどいない、3月以降で雪がしまってくると行く人もいるとのことでした。

湯元ー切込湖ー山王峠をスノーシューing2人パーティと話をしたら、この時期としては雪が多く、道がわかりにくく、山王峠手前の急登で、10m登るのに30分かかり、このコースでこんなに時間がかったのは始めてと言ってました。

10m登るのに30分、良く分かります。冬山ってそういうもんです。

もっともトレースバッチリの所なら、気温が低く風が強いことが多いだけで、夏とそんなにかわらないけど。これから冬山を始められる方は、下のラッセル動画を見るとトレースバッチリとそうでないとでCT(コースタイム)や体力の消耗の違いが分かると思います。上越の山などノートレースならこの比じゃないです。夏の難易度=冬の難易度ではないんです。人の入らない山、コース上に営業小屋のない山は難易度が上がります。

[ラッセル動画 再生時間40秒]
ハガタテナダ分岐手前のちょっとした急登です。このようにスノーシューで蹴り崩して踏んづけないと足場が崩れ下に滑っちゃうんです。ここはそれほど吹きだまってはいませんが、それでもこのペースだと、ずり下がったりもするので、1時間にせいぜい50m〜60m位しか高度を稼げません。右手でカメラを持っていたのでバランスが悪く、あまり動くと見づらくなるので撮影しにくかったです。ちなみに20kg弱の荷物背負ってます。




リベンジとかはするつもりないです、厳冬期の太郎はよほど雪の少ない年以外は、ソロでは厳しすぎます。すくなとも私の技量ではムリです。好天のなか撤退しましたが、悔いは無いです!全くもって力不足でした、自分の限界を知る山行になりました、有難う太郎山!

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コメント

こんばんは
冬山登山がどんなものなのか、たいへん参考になりました。
お疲れさまでした。
これほどの登山はできなくてもいいのですが、
低山に安全に泊まれるくらいになりたいです。
2014/1/14 23:29
mtkenさん、気合いを込めて拝読しましたm(__)m
無念の撤退だったのでしょうが、それこそ前人未到の道なので、というか、道を作って先に進むので、かなりの体力・筋力そして忍耐力が必要だったのでしょう。
拙者は雪山経験は皆無で、間違って積雪がある時期に来ちゃった程度しか経験がないので、実際にどれだけ大変なのかのイメージが湧き難いですが、あのフカフカ雪を相手に一人で格闘するのはホントに大変なんですね。
また山中で人に遭わない心細さもあるし・・・。

トレースがないってことは、やはりこの時期に行く人がいない・・・あるいはこの時期に挑戦すべきではないとの証左なのかもしれませんね。
しっかりしたトレースがあれば別世界なのでしょうが・・・いないんですねねぇ。

そんな中にあって、「山カレーパン」とか「駅そばをまとめてリベンジ!」とか、ニヤリとしましたよ

最後の三行に思いが凝縮されてますね。
限界を知るってことは、限界まで挑戦したってことですから、二重丸◎ですね
力不足なのか、それとも人間を受け入れない自然の力が当然に上なのか・・・考えようですが、今回は「悔いはないです!」と言いきれるぐらい素晴らしい山行だったということですね。

  隊長
2014/1/15 18:13
shiremonoさん、こんばんわ
shiremonoさんのレコは以前から拝見していました。新潟の方ですよね、私も以前、新発田に住んでいて、仕事で週2回、豪雪地帯で有名な山形の小国に行ってました。なのでshiremonoさんの行かれる冬の新潟の山は低山とは言え南関東とは大違いで、大変な経験をされていると思います。

妙高、3月くらいには行けるんではないでしょうか、レコ楽しみにしています。

コメント有難うございました。
2014/1/15 20:13
yamabeeryu さん、まさに無念の撤退でした
体力、精神力ともに至らずで、まさに無念の撤退でした

計画自体が甘すぎたと思いました。最低でも2泊、予備日を入れて3泊で準備すべきでした、それに無積雪期または残雪期に同コースで1度登っておくべきでした。

「うな丼」と「駅そばをまとめてリベンジ!」できたのでその点は満足しました。そして膝的に重荷を背負って歩けたのが一番の収穫でした

ただ、このまま手ぶらで帰るわけにはいかなかったので、翌日、関東100を1座お土産にして帰りました

コメント有難うございました。
2014/1/15 20:30
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