北岳・間ノ岳 弘法小屋尾根〜池山吊尾根
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- GPS
- 30:30
- 距離
- 35.9km
- 登り
- 4,285m
- 下り
- 4,073m
コースタイム
1/12 2100m5:47-2385m7:42-2821m11:32-2890m:13:30幕営
1/13 2890m5:36-2935m5:56-間ノ岳8:43-北岳山荘10:09-北岳12:05-八本歯のコル13:00-ボーコン沢ノ頭13:34-砂払15:14幕営
1/14 砂払5:19-池山御池小屋6:34-アルキ沢橋8:00-吊橋8:45-鷲住山入口9:41-夜叉神11:18
天候 | 1/11 晴れ 1/12 晴れ〜曇り 1/13 雪〜晴れ 1/14 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
弘法小屋尾根の上部は、ナイフリッジなので雪屁に注意。 2821m過ぎの下りは、ハイマツを支点に懸垂下降。 |
写真
感想
今回の冬合宿は、弘法小屋尾根からの間ノ岳&北岳 当然一般道ではないので、
11月に1800mまで下見済み。
初の4日予定の長期山行でちょっと不安。出来れば3日で下りてきたかったが・・・。
1日目 2日前の降雪で南アルプス林道通行止めになっていたが、前日に解除。
夜叉神で16cmの降雪だったらしい。4日分の重荷を背負って夜叉神を出発。
1時間で鷲ノ住山入口に着き、400mの下降。吊橋渡って林道に合流。
野呂川発電所から荒川右岸の工事道を登っていくが当然トレース無し。
尾根取り付き手前は、1箇所渡渉しなければいけなかったが、まさかの丸太で橋が
掛けられていた。工事関係者の方、助かりました!雪の掛かった丸太橋を慎重に渡り、
アイゼンつけて急勾配の尾根に取り付く。偵察でぶどうを食べた尾根分岐に着き
どちらの尾根で行くか検討。下るのは嫌だったので、このまま直登ルートを選択。
雪が深くなってきたので、ワカンにチェンジ。正月に入っていたパーティの薄い
トレースを追って標高を上げていく。2400m付近で幕営予定だけど、重荷で結構お疲れ。
2100mの狭い尾根上で設営し幕営。夕飯の鳥鍋食べて、7時前に就寝。
標高がまだ低かったので、暖かく快眠できた。
2日目 寝坊して4時前に起床し6時ごろ出発。2300m付近が急勾配で胸ラッセル!
倒木乗り越したりで結構難儀!2700m辺りで尾根が開け森林限界突破。
ピーカンの中、白峰三山がお目見え。2821mの先がナイフリッジになっているので
アイゼンにチェンジ。慎重に足場を固めながらラッセルして行くと、極端に狭いリッジに着き、
その先が急な下降となっている。足元の雪を掘りハイマツを掘り出して捨て縄つけて、支点作成。
懸垂下降で下り、さらに狭いリッジを登っていく。今日の予定は、北岳山荘の冬季小屋。
2日目のラッセル続きでメンバー皆バテバテ。時間的に早かったが2890mで幕営決定。そして3泊決定。
スコで整地していると正月のパーティの跡地らしく残骸を発見。ゴミは、持ち帰っておくれ!
ゆっくり水作って夕飯は、すき焼き。腹いっぱいに食べて7時過ぎに就寝。
夜半寒かったが次第に雪が降り始め暖かくなった。
3日目 3時起床の5時半に風雪の中、アイゼン付けて出発。降雪は、5cmほど。
2935mからは、ナイフリッジ。2時間で間ノ岳直下の岩稜基部に到着。上空は、徐々に晴れてきた。
岩稜の右側にルートを取ってひたすらラッセル!一般道に合流し、ザックデポして3時間で間ノ岳登頂。
晴れているけど、3000m越えで風が強い!本日のヤマテン予想は、風速:26 m/sで暴風に要警戒。
でもそこまでは強くない感じで良かった。さくっと写真撮って北岳を目指す。稜線は、さほど雪が
積もっていないので、所々夏道を歩く。北岳山荘の冬季小屋を借りて休憩。テン場からここまで4時間。
昨日あのまま進んでいたら18時過ぎだったのか。バテバテで北岳に向かう。基本夏道を登っていくが
途中結構なトラバースが慎重にアイゼンを効かせていく。
八本歯の分岐でザックをデポし、山荘から1時間20分で北岳登頂。2年ぶりの冬季2度目。
風は、納まり穏やか。ちょっと雲が掛かっているが仙丈ケ岳、甲斐駒、八ヶ岳が良く見える。
下山しザック回収し八本歯のコルへ。八本歯の登りは、FIXロープがあったけど、雪が締まっていて
アックスの刺さりが良かったので、サクッとクリア。後は、広い尾根を下るだけなので、ハーネス、
アイゼンを外して下る。しかしこの尾根、雪の下が凍っておりアイゼン付けていた方が安全だった。
ボーコン沢の頭からも慎重に下り池山御池小屋まで下りるつもりだったが、リーダーがバテて早々に
お泊り要求が。砂払付近(2700m)に幕営跡を発見し、テント設営し3泊目。最後の晩餐は、ありったけの
つまみで宴会。夕飯は、鹿肉の鍋。ガスも贅沢に使って8時過ぎに就寝。
標高が高かったのか寒気で寒かった!
4日目 寒くてあまり寝れず3時起床。5時半前に出発。樹林帯を1時間下ると池山御池小屋に到着。
1パーティが中にテント張っていた。ダラダラと下っていき北斜面を一気に下る。結構な勾配なので、
アイゼン付けていたほうが良かったかも。1時間半で歩き沢橋に到着し大休憩。
林道を歩いて野呂川吊橋を渡り、鷲ノ住山400mを一気に登り返して林道に到着。
ここから40分歩いて、暗いはずの夜叉神トンネルが点検中で点灯中で楽に通り抜け夜叉神峠に到着。
3泊4日 天気が良くて無事に下山できていい山行でした。もうこの尾根は、行かないと思う。
コメント
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はじめまして。突然のメッセージ失礼いたします。年末年始に山岳会の冬山合宿で5日間で全く同じルートを計画しており、この記録を参考にさせて頂いております。11月初めに偵察で弘法小屋尾根を登りました。その時に間ノ岳直下の岩稜は右に巻きましたが、雪があった場合の雪崩の危険を懸念しています。時期や時間によって状況は当然異なるでしょうが、 kzhashi様が登られた時は雪の状態はいかがだったでしょうか?また、岩稜を直登することは考えられましたでしょうか。
今回、比較的若いメンバー5名で経験も充分とは言えないためアドバイスをお願いしたくメッセージさせて頂きました。
間ノ岳直下の岩稜は、右側を登りましたが雪崩のリスクは、岩稜の際立ったので大丈夫だと思い登ったと思います。
前日に積雪があり、サラサラの雪でラッセルした雪が崩れて登りにくかったのを憶えています。写真4枚追加しました。
岩稜を登るの選択肢は、あったかもしれませんが雪面を登るほうが登りやすいのもあって岩稜右側を選択したと思います。
唯一の核心部は、ナイフリッジ先の懸垂下降の支点作成かもしれません。
雪を掘りハイマツに捨て縄で支点作成した覚えがあります。
工程が長いですが、全行程ラッセルだと思いますので、頑張ってください。
貴重なアドバイスありがとうございます。追加頂いた写真も大変参考になりました。気を付けて行ってまいります。
年末にコメントさせていただいたものです。好天に恵まれ無事合宿を終えました。
ヤマレコに簡単な記録をアップしたので報告させていただきます。ありがとうございました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1694093.html
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