甲斐駒ヶ岳!黒戸尾根〜七丈小屋泊
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 2,412m
- 下り
- 2,406m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:15
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:20
天候 | 初日強風晴れ、二日目薄曇り→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
御来光場から少し上〜のルンゼで落ちたら確実に死ぬそうです。2本剣に着いてホッとしても、帰りにそこを無事に降りられるか… ダンナに無理そうなら稜線ではアンザイレン、ルンゼの下りではザイルで確保を取ると言われました。でも早朝からの登山で下山も急ぎめだったため雪がしまっていて、きちんと刺せばピッケルが効く状態だったのでバックステップでダンナの作った階段を慎重に使い、ピッケルをガツガツ刺して無事通過できました。怖かった〜 P爆風の予報でしたが、西風の時は黒戸尾根上部は凪ることがある、という小屋番さんの情報を得て高層天気図とにらめっこした結果、行くことを決断。 五合目上までは爆風でしたが、アタック時は大きな危険もなく山頂にたどり着くことができました。数日前の先達者さんと登山道を確保してくれている山小屋に感謝感謝でした。 山小屋は一泊二食で一万円。コロナ対策でセパレート&掛け布団なしなので寝袋持参。寝室の温度は9℃前後、スリーシーズンで快適に眠れました。 |
その他周辺情報 | 下山後はすぐ近くの尾白の湯で素晴らしい泉質の温泉にどっぷり浸かる。夕飯は温泉でジモティーが噂していた食堂「ひさ野食堂」で獣のようにマジ食い。一味違うレバニラ定食、見た目のシンプルさとは裏腹にうますぎるラーメン、ダンナの中でカンペキなかつ煮。料理上手なおじちゃんのお店、オススメです☺️❤️ P尾白の湯は露天風呂の一槽のみ源泉掛け流しなので注意。うめている他はそこそこの温泉です。茶色の素晴らしいお湯が待っています。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
防寒テムレス
アウター手袋
インナー手袋
ダウン上下
雨具
スパッツ
ストック
ネックウォーマー
バラクラバ
ニット帽
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
テルモス
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
トイレットペーパー
エマージェンシーキット
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
シュラフ
ヘルメット
スリング
カラビナ
|
---|---|
共同装備 |
ザイル
|
備考 | 塩昆布、疲れた時に超回復! |
感想
冬季のアルプスにおいて貴重な通年営業の有人小屋を利用してのピークハント。
天気予報で爆風予測だったのですが、小屋番さんの風向き次第というアドバイスもあって挑戦、結果無事に登頂と下山できました。確保とアンザイレン用のザイル類も活躍の機会は無く、とても運がよかったです。
コロナに負けず営業を続けてくれている小屋に感謝感謝の山登りでした。
疲れた…そして筋肉痛ヤバい。それが今の感想です(笑)
黒戸尾根から厳冬期に登るのが好きなダンナに連れられて、落ちたら死ぬと何度も脅かされながらも2週間程山にも行かずスクワット等もしていなかった私が七丈小屋経由で厳冬期甲斐駒ヶ岳登頂を目指す。
急登に次ぐ急登で、この寒いのに暑くなりレイヤー調節しつつも疲れて息切れるやら。最初はチェーンスパイクでしたが笹平のちょい上あたりからアイゼンに換装、私がいつも使っていない壊れたスパッツを持ってきてしまいアイゼンも素早く装着できずもたもたしたせいでダンナが寒さで叫びだすほど冷えてしまったり。
タチテングに着くと、石碑や神様の社があり信仰のある山なんだなぁーとしみじみ。戸渡りは雪があるため道も広く歩きやすかったです。
道中、テント泊っぽい装備のお兄さんや日帰りマリシテンを目指していたという猛者っぽいお姉さんと会ったりして。
たまーに行動食を食べたりシャリシャリに凍ってきたグリーンダカラを飲みながら、アイゼンでは登りにくい丸太な形状のハシゴ地帯へ。丸太じゃないので滑りやすく地味に難しいです。
七丈小屋に着くと、あれっ?太ももが痛い!当日に筋肉痛がくるなんて久しぶり。さすが雪山登山。夕飯まで湯を沸かしコーヒーを飲んだりイイチコを買ってお湯割り作ったり…ホットジンジャー(自家製シロップ使用)を頼んでみたり、本やマンガを読んでまったり。この時間が永遠に続けば良いのに。
夜はおかわりできるソーセージカレーに美味しい味噌汁と漬物。いくらエネルギーとっても足りない気がする、おなかパンパンになるまで食べました。2ミリ位飲んだほとんどお湯のイイチコで酔った私はすぐにベッドへ。少しうとうとしてから明日の準備をして、トイレを済ませつつ夜景と星空を効率よく楽しみ(笑)就寝。
朝は4:30に起き、私が湯沸かし中の水をこぼしたりしたため30分押して6時過ぎに出発。明るくなりそうな暗い空の中、荷物も最低限で軽快かと思いきや。ぜんそく気味のダンナは急登に息が切れてなかなか足が進まない。以前の私だったら怖い!無理!と叫びだしそうな急登を登ったり、止まったり。御来光場での御来光はちょっと間に合わず、それでも素晴らしい景色に圧倒される。セルフビレイ用のチェストハーネスを装着、緊張のルンゼをダンナの指示通りにピッケルとアイゼンだけで登る。ホッとすると2つ剣の絶景すぎる太陽とのコラボレーション。ここは天界?
あとは若干楽しむ心の余裕が生まれ、甲斐駒ヶ岳の厳しさや美しさに思わず笑顔がこぼれちゃう。山頂では多少の風があったけれど、そこまでは気にならないほどのほぼ無風。素敵コンディションのおかげで登頂、下山できました。
下山で怖かったのは2つ剣から下の落ちたら死ぬルンゼをバックステップで降りる時。急過ぎてほぼ直角?に感じました。落ち着いて確実なピッケルワークをし、アイゼンをしっかり効かせれば良いのですがなんとも自分を信用できなくてだんだん怖くなってくる…そんな時はダンナの声かけが私にとっての一番の命綱。「なにやってんだ、大丈夫だから降りてこいよ」…ってことは、そんなに難しくないはず!と思うと不思議と足が動きだす。
私にとってはそんな極限の非日常を味わいながら登頂できた素晴らしい山行となりました。甲斐駒ヶ岳、ダンナありがとう!😆
こんにちは(*^-^)お褒めいただき光栄です✨厳冬期の甲斐駒ヶ岳、キツくて辛いはずなのに所々で顔が笑っていました。サイコーでした!ダンナも先頭でトレース付けられてすごく楽しかったみたいです。
小屋では寝不足と微量のお酒でコロッと寝てしまいあまりお話できませんでしたが、またいつかどこかの山でお会いしましょう👍
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