岩坪山、焼岳、白谷山縦走 〜イグルー連泊〜
- GPS
- 24:15
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 2,394m
- 下り
- 2,088m
コースタイム
天候 | 26日 快晴! 27日 雪 28日 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山後は平湯バスターミナルから濃飛バス利用 平湯温泉 ⇒ 中尾高原口 790円 1時間に1本程度運航あり https://www.nouhibus.co.jp/route_bus/shinhotaka-line/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
■中尾高原口 〜 岩坪山〜焼岳(南峰) ・P1952とP2084への登りが核心部 P1952への登りは樹林帯の吹き溜まり P2084への登りは露出した岩が進路を塞ぐ ■焼岳(南峰) 〜 白谷山 〜 R158 ・P2027から先の県境尾根は落とし穴だらけ、密林地帯多く歩ける場所は限られる ・密林地帯は見通しが悪い、道間違いに注意 ・白谷山の登りは雪庇がある細尾根、落ちたら一発アウトってほどの斜面では無いが注意必要 ・県境尾根からアカンダナ山の登山道(冬限定)にエスケープした部分も密林 ★足元は全行程スノーシューで歩きましたが、もう少し雪締まっていたら焼岳山頂付近はアイゼン&ピッケル必要な感じがしました |
その他周辺情報 | 平湯の森 600円 21時まで営業(最終受付20:30) |
写真
感想
土曜日から4日間休みを取っておいた。
第一目標は白山だったがラッセルは避けられない状況にてあっさり諦め、私レベルでは天気と雪質が伴わないと登頂不可能。昨年まで3年連続チャレンジして学んだ結果だ。
プランBで選んだ行先は焼岳〜白谷山〜安房山〜十石山の県境尾根縦走。登山道は無く冬にしか歩けない区間、毎年のように狙っていたがやっと実行の機会が訪れた。
今時期は十石山なら白骨から、焼岳なら中ノ湯から入るのが普通だが、前々から興味があった焼岳の北西にある岩坪山も登ってみたく中尾温泉側から登ってみることにした。結果的にこれは欲張り過ぎプランで失敗だったように思う。
初日は3時頃中尾高原のバス停駐車場から出発。0時くらいに到着した時点で2台駐車あり出発時は5台となりほぼ満車、今日は快晴予報なので当然かもしれないがこの駐車場から皆さん何処へ行くのだろう?錫杖・大木場ノ辻方面なのかな?
中尾温泉から林道に入って適当に尾根に取り付く、雪はたっぷりで苦労は全くなかったし序盤のラッセルはさほどでもなくP1362に出られた。しばらくは沈んでも踝程度で雪締まっててラッキーと思っていたが、なぜかこの区間だけだった。
日が昇り休憩がてら後方に目を向けると大木場の辻、錫杖、笠ヶ岳が木々の隙間から見える。やっぱ北アはテンション上がるわ〜♪
9時くらいに最初のピークである岩坪山に到着。シラビソの樹林帯で展望も看板も無いが分かっていたので記念撮影だけして先へ向かう。少し下ったあとはなだらかな尾根歩きで楽しかったがP1952への登りで手こずる。急登の吹き溜まりでジグ切りながら登っても腰ラッセルで詰んでしまう。(登れなくなる)
少し下ってコース変えての繰り返しで何とかP1952に出た。同様にP2084への登りも急登、露出した岩が邪魔で西側にトラバースして登ったがこちらも大変だった。
14時くらいにP2084に到着、するとそこは焼岳はもちろんのこと笠ヶ岳から槍、穂高まで見え、振り返れば乗鞍岳が見える大展望。あまりにも良い場所であったが先へも進まなければと思い後ろ髪惹かれながら歩きだしたものの、このまま進んでも時間的に今日は焼岳登頂無理。どうせなら良い場所で泊りたい!という事が頭を巡って5分ほど進んだ先でUターン(笑)。
P2084に戻ってイグルー造って写真撮ったりしてマッタリ、しかし夕焼けは不発で残念だった。
2日目は悪天候予報だったが、少しでも先へ進もうと明るくなった7時頃出発もすぐ撤退。視界が悪くチョッとした段差で大コケして怖くなった、ヘタレ確定。
イグルーに戻ってからは暇だったが電波も通じたので携帯いじりながら昼間からビール♪。出入口に積る雪があっという間に増えていくので2度ほど外出て雪かきしたくらいで終了。
3日目は気合入れて4時半出発、御来光狙いと言うわけでは無く安房峠まで絶対抜けたい気持ちが強かった。暗闇の岩稜地帯は少し怖かったがさほど危険個所も無く丁度御来光の時間帯に焼岳南峰に到着。すると絶妙にガスが掛かったベストな御来光、自分的には数年に1回見れるかどうかレベル。ガスから抜けて見える吊尾根や笠ヶ岳は活舌に尽くしがたいほど綺麗だった。
もちろん寒かったけど噴煙のお陰か山頂近辺は少し暖かい箇所もあり助かった。
30分ほど御来光満喫したのメインの県境尾根縦走に入る。最初はP2027のへの鞍部まで下るだけ。朝方は快晴で青空と樹氷が最高!八ヶ岳のような景色で気分も最高潮♪早出して良かった。
P2027への鞍部から先は密林地帯で先へ進もうにも木々を抜けるのに一苦労で、気が付いたら明後日の方向に進すでいたこともしばしば。先に歩かれた方のGPSログはバッチリ入れてきたのにルーファイにかなり苦労した。
それに加えて踏み抜き地獄、密林地帯なので木々の隙間を抜けるしかないのだがそこに当然落とし穴がある。落とし穴からやっと脱出したと思ったらすぐ落とし穴にハマる、まるでドリフのコントだ!2人なら笑ってくれる人も居るので少し気がまぎれるがソロだとイラつくだけ。ココまで落とし穴多い区間は初めてだった。
悪いことばかり書いたが良かったこともあり、それは白谷山。南側から見ると特に目立たない山だと思うけど北側のP2027から見ると見事な三角錐の山で、山頂近くに出ると細尾根の花道があり先が山頂。北側から登る方はほぼいないと思うがカッコイイ山だった。
出来れば県境尾根を忠実に歩いて安房峠まで歩きたかったが、白谷山南峰の台形の山でまたもや踏み抜き地獄。心が折れたし時間もなくなり諦めた。
エスケープルートも事前に練っていたので途中からアカンダナ山の登山道(冬季ルート)に合流して下山。アカンダナ山は以前妻と登ったことがあり、中腹から下は谷ルートなのでほぼルーファイ必要なし。R158まで出て一安心。
あとはバスで中尾高原口まで戻って終了、ここら辺は濃飛バスの路線が張り巡らされているので縦走もしやすい。
最初の計画は
1日目 中尾高原⇒焼岳⇒白谷山までの何処か
2日目 宿泊地⇒白谷山⇒安房峠⇒安房山辺り
3日目 宿泊地⇒十石山⇒白骨温泉
というプランだった(汗)
仮に2日目の天気が良かったとしても精々安房山くらいまでが限界だっただろう。
いつも計画だけ強気、身の程知らずにもほどがあると自分でも思う。
なので今回の結果は自己採点だと50点くらい、でも岩坪山から焼岳(南峰)と安房峠近くまで県境尾根歩けたので良かった。
安房峠から十石山はまた来年、でもそこを歩けたら今回歩けなかった安房山・西峰(P2019)も気になるだろうな〜、ヘッデン付けてでも歩けば良かったと少し後悔。
最後にほぼ全てのログを提供(勝手に取っただけですが)して下さったnaotooさんに感謝、ありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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目の覚めるようなルートですね。
私の拙いログが少しでもお役に立てて良かったです。1952mと2084mは大変でしたね。私も雪まみれになりながら木を掴んだ記憶があります。密林地帯の落とし穴も、、あれは覚悟を決めて落ちるしかないんですかね😔。…などと思いながら楽しく読ませて頂きました。
3日間お疲れさまでした!
数年前までは焼岳から十石山までの県境尾根を歩く事だけを目標にしていましたが、naotooさんのお陰⁉︎で欲張ってしまいました(笑)。もっと言えば円空山の方から入りたかったのですが、3日間車停めておける場所あるのか?と思い諦めました。
naotooさんのログをここまでがっつり拝借したのは初めてな気がしますが、ログも綺麗でビックリしています。道迷いを殆どしてないし急登部分もスイスイ登っているような。私のログなんか急登では右往左往してグチャグチャなのにf^_^;
1952mと2084mは宿泊装備のせいもあり苦労しました。ここら辺は日帰りで繋いだ方が良いのかな。
密林地帯で1回も落ちないのは不可能でしょう。落ちるのはともかくスノーシューが壊れたどうしよう?とヒヤヒヤでした。
次回安房峠〜十石山歩く時はまた勝手にログ拝借いたします、コメントありがとうございました(^。^)
2日目のお天気、残念でしたね🌀
私は十石尾根で一泊の山行を予定していましが、天気が崩れる予報で26日の日帰りアカンダナ山に変更しました。
山頂から眺めていた景色の中にkiyaさん居たんですねー👍
しかし、いつもながらの独創的なルート取り。
拝見して楽しんでます🎶
イグルーの完成度もぐんぐん増して素晴らしい👏
また、どこかのお山で会えるかな😄
YAMAPの方で記録拝見して結構近くにいたんだな〜と思っておりました。あの快晴の日にアカンダナ山チョイスされるとは!何処まで好みが似ているんだかf^_^;
日帰り変更は正解だったと思いますよ、日曜日は思っていたより悪天候でした。
アカンダナ山もそうですが、ここら辺の山は夏道が無いせいもあり強く惹かれます。十石尾根も次回登る予定です。
イグルー泊オモロいですよー!
最初は手段でしたが今や目的です。100名山より100イグルー泊が今の目標です。
荒島南陵でnakkiさんと会われた時も、私は偶々休日出勤で残念でした。でも冬より夏にお会いしてまた宴会したいですね。
鱒寿司と鯖寿司もまた食べたいですし(^。^)
ルーファイが苦手でしたので「ログが綺麗」とのコメントが嬉しく自分のログを見返しておりましたが、最短距離を筋肉で突撃していただけかも (ルーファイが苦手なだけに) (^_^;)
山奥でのスノーシューの破損は怖いですね。私のはいつの間にか生地が裂けていました。今は補修テープでだましだまして使っております💦
こんなログでも参考にして頂けるなら光栄です。楽しみにしております。
気になりちょっと調べましたが、三角点がある訳でもないし、地図に表記もないと言う変わった山ですね。ちなみに麓の新平湯で宿泊した時、その宿の女将さんに「円空山なんて聞いたこと無い」と言われました(笑)。
でも円空さんゆかりの地でそこから名前ついたのは間違いないみたいですね。
一方岩坪山は登りたかったと言うより、焼岳北西尾根を歩きたかったので登ったに過ぎません(汗)
ログは取り方もあるとは思いますがお世辞抜きで綺麗だと思います。初めて歩いている割にはあまり迷ってませんよね?私なんか樹林帯では5分おきにGPS見てますがこのザマです(汗)。突撃して突破出来るならイイじゃないですか、羨ましい〜。
スノーシューは過去に2度ほど破損しています。偶々どちらも下山直近で事なきを得ましたが山奥だったらと思うとゾッとします。
ヤマレコに限らずネットで探しても記録少ない場所ですから大助かりです。好みも似ているので今後パクりまくる予定です!
なんともマニアックなコースで・・毎度のことですね 笑
naotooさんと嗜好が似てるのですね〜赤線つなぎとか!
それにイグルーもどんどん上達されて、もはやイグルマスターではないですか
今度のときも作り方を優しく教えてくださいね!
あ、先週末に糸魚川に行った帰り、栄食堂で念願のタラ汁を食べました。
鱈なので骨が多くて面倒ですが、やはり美味しかったですわ!
ホタルイカの沖漬もなかなかのお味でした(^^♪
焼岳北西尾根は確かにマニアックかもしれませんが、焼岳〜白谷山〜安房峠は赤線繋ぎ派には結構メジャーですよ。
日本海の親不知からずっーと尾根縦走区間に夏道ありますが焼岳で無くなるんですよ。
でも尾根自体は乗鞍に繋がっているのでこの区間に赤線あると「おっ!」となります。
私とnaotooさんだけかもしれませんが⁉︎(笑)
イグルーはまだまだですが、今回は時短目的もあり、もう2、3段積む所を超長いブロックで一気に天井締めました。崩れこそしませんでしたが2日目は明らかに天井下がっていましたし、今回立てる高さ無く辛かったので失敗でした(>_<)。もちろんお手伝いは出来ると思いますが余り期待しないで下さい、YouTube見た程度の我流ですし。
栄食堂は妻も好き山関係なく偶に寄ります。ホタルイカの沖漬けは好物です!、今度食べてみますわ。あの店お刺身も美味しいしホント良い店だと思うのですが、酒飲めないのが辛い。
妻と電車で行くプランを考えたりしてます(^。^)
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