ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4047472
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日高山脈

狩勝峠〜佐幌岳〜稚空知山

2022年03月01日(火) ~ 2022年03月02日(水)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
23.2km
登り
1,439m
下り
1,431m

コースタイム

1日目
山行
3:50
休憩
0:08
合計
3:58
8:20
152
10:52
11:00
78
12:18
佐幌岳避難小屋
2日目
山行
9:11
休憩
1:02
合計
10:13
5:43
199
佐幌岳避難小屋
9:02
9:05
221
12:46
13:35
55
14:30
14:40
76
天候 3/1 曇時々雪
3/2 晴→曇→雪→曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
狩勝峠から出発。
トレースは無し、スノーシューで15〜20cm沈む所が多い。
1
狩勝峠から出発。
トレースは無し、スノーシューで15〜20cm沈む所が多い。
桜山、佐幌岳へと続く稜線。
1000mより上の方がガスっているような感じ
2
桜山、佐幌岳へと続く稜線。
1000mより上の方がガスっているような感じ
・949ピーク、桜山を通過。
2
・949ピーク、桜山を通過。
桜山から佐幌岳への稜線は右側に雪庇ができている。際に近寄らなければ特に問題ない。
2
桜山から佐幌岳への稜線は右側に雪庇ができている。際に近寄らなければ特に問題ない。
佐幌岳避難小屋に到着。
4
佐幌岳避難小屋に到着。
ほとんど雪に埋もれていたが、入り口付近は入れる程度に除雪されているようだ。
3
ほとんど雪に埋もれていたが、入り口付近は入れる程度に除雪されているようだ。
寒いけど快適な佐幌小屋
真っ暗だったので、窓の部分も雪を掘り出して採光できるようにした。
5
寒いけど快適な佐幌小屋
真っ暗だったので、窓の部分も雪を掘り出して採光できるようにした。
小屋の温度計を見ると-10℃
ストーブは煙突が詰まっているのか、室内に煙が充満してしまう。
5
小屋の温度計を見ると-10℃
ストーブは煙突が詰まっているのか、室内に煙が充満してしまう。
夕飯は日清のぶっこみ飯と中華スープ
18時就寝。
5
夕飯は日清のぶっこみ飯と中華スープ
18時就寝。
翌朝、4時起床。
薄明るくなったので外に出ると、昨日とは変わって晴れ!
4
翌朝、4時起床。
薄明るくなったので外に出ると、昨日とは変わって晴れ!
十勝平野の向こうの空が赤く染まってきた
3
十勝平野の向こうの空が赤く染まってきた
夜明けのスノーモンスターたち
7
夜明けのスノーモンスターたち
広い稜線を北上。まずは左の・1040を目指して下る。
2
広い稜線を北上。まずは左の・1040を目指して下る。
佐幌岳の横からご来光。
雪面が赤く染まるこの時間が一番美しい。
9
佐幌岳の横からご来光。
雪面が赤く染まるこの時間が一番美しい。
深いラッセルも苦にならないくらい綺麗な景色だった。
9
深いラッセルも苦にならないくらい綺麗な景色だった。
朝日に照らされた樹氷の中を・1040へ。
7
朝日に照らされた樹氷の中を・1040へ。
・1040ピークに到着。
ここはなぜか奥佐幌岳と呼ばれているらしい。
3
・1040ピークに到着。
ここはなぜか奥佐幌岳と呼ばれているらしい。
・1040ピークから北へ続く稜線。
右が・1034、中央が・968、左が稚空知山。遠い・・・
5
・1040ピークから北へ続く稜線。
右が・1034、中央が・968、左が稚空知山。遠い・・・
・1034ピークは西側をトラバース。
2
・1034ピークは西側をトラバース。
クラストして沈まない雪面と、15〜20cm沈むラッセルが半々という感じ。
2
クラストして沈まない雪面と、15〜20cm沈むラッセルが半々という感じ。
・888コルから歩いてきた方向を振り返る。
3
・888コルから歩いてきた方向を振り返る。
あれほど遠く見えた稚空知山も少しずつ近づいてきた。
一歩一歩前に進めばそのうち頂に着けるのだ
4
あれほど遠く見えた稚空知山も少しずつ近づいてきた。
一歩一歩前に進めばそのうち頂に着けるのだ
広い稜線にぽつんと立つ樹氷、厳冬期らしくて良い雰囲気。
3
広い稜線にぽつんと立つ樹氷、厳冬期らしくて良い雰囲気。
稚空知山が近づくと次第に雲に覆われ、雪も降りだして視界が悪くなってきた。
2
稚空知山が近づくと次第に雲に覆われ、雪も降りだして視界が悪くなってきた。
・846もトラバースして通過。この辺りは20cm以上沈むラッセルで意外にしんどい。
1
・846もトラバースして通過。この辺りは20cm以上沈むラッセルで意外にしんどい。
最後のコルから100mほど登るとなだらかな頂上部に出た。
1
最後のコルから100mほど登るとなだらかな頂上部に出た。
稚空知山(942m)到着!
生憎視界は開けなかったが、モノトーンの景色もまた良し。
7
稚空知山(942m)到着!
生憎視界は開けなかったが、モノトーンの景色もまた良し。
風雪によって往路のトレースはほとんど埋まり、またラッセルを強いられることに・・・
1
風雪によって往路のトレースはほとんど埋まり、またラッセルを強いられることに・・・
帰りは奥佐幌岳もトラバースで通過。
2
帰りは奥佐幌岳もトラバースで通過。
サホロスキー場の北側斜面は雪付きが悪いのか使われていないようだ。
2
サホロスキー場の北側斜面は雪付きが悪いのか使われていないようだ。
奥佐幌岳〜佐幌岳間は道のようなものがあり、ピンテも多数付いていた。
2
奥佐幌岳〜佐幌岳間は道のようなものがあり、ピンテも多数付いていた。
佐幌岳に戻ると再び青空が出てきた。
ピークを踏んでから小屋に置いてた装備を回収し、帰路へ。
2
佐幌岳に戻ると再び青空が出てきた。
ピークを踏んでから小屋に置いてた装備を回収し、帰路へ。
狩勝峠まではまだ長い道のりが残っている
3
狩勝峠まではまだ長い道のりが残っている
桜山から振り返る佐幌岳〜奥佐幌岳。
4
桜山から振り返る佐幌岳〜奥佐幌岳。
狩勝峠の展望台が見えればゴールはもうすぐ。
1
狩勝峠の展望台が見えればゴールはもうすぐ。

感想

日高の稜線を繋いでいく上で、起点と終点をどこに設定するかは課題の一つだった。
全山縦走の北側の起点としては、芽室岳か日勝峠を選ぶ人が多いようだ。ある程度の標高と、日高らしい山容を保っているのがその辺りまでだから、というのが理由なのだろうか。でも、それより北側にも名のあるピークは続いている。佐幌岳の北にある稚空知山が名のあるピークとしては北限と思われ、その先は標高700m台の丘のような地形が続いた後、大雪山系の下ホロカメットク山に繋がっている。
そんなわけで、できる限り端から歩きたい自分としては稚空知山を起点にすることにした。

狩勝峠から稚空知山までは往復24kmほどの行程となり、雪の状態次第では日帰りでは届かない可能性が高い。そこで佐幌岳の避難小屋を活用して1泊で行ってみた。


佐幌岳の避難小屋は日高の稜線上にある唯一の小屋で、貴重な存在かもしれない。冬山で風雪を凌げるありがたみは大きいし、テン泊に比べたらとても快適だった。ただ、薪ストーブは煙突に煤か氷雪が溜まって詰まっている?せいか、煙がすべて小屋内に充満してしまうので使えなかった。あと、夜中に食料の袋をガサガサと漁るような音がしていた。ネズミか何かがいたのかもしれない。

佐幌岳〜稚空知山の稜線は標高1000m前後ながらも小ピークがいくつもあり、アップダウンが多く、深いラッセルになる場所もあって長い道のりだった。それでも、厳冬期らしい景色を楽しめたし、山中で一夜を明かして見る朝日は格別だった。もう少し雪が締まってきたら狩勝峠の南側も繋いでみようと思う。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:602人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら