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Yamareco

記録ID: 4061274
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雪山ハイキング
東北

上台地の大雪原を歩く(舟鼻山、御前ヶ岳)

2022年03月05日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
07:33
距離
13.1km
登り
617m
下り
608m
歩くペース
ゆっくり
1.51.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:46
休憩
0:48
合計
7:34
距離 13.1km 登り 618m 下り 618m
7:39
48
スタート地点
8:27
51
9:50
9:56
100
11:36
12:17
159
14:56
17
15:13
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
雪が深くてスノーシュー、ワカンは必携。取りつきは急だがこの時は
雪が柔らかく、ラッセルはしんどいがあまり危険は感じず。
西方に広がる似たような平たい山々
西方に広がる似たような平たい山々
舟鼻山を見るが、起伏が全くない!
舟鼻山を見るが、起伏が全くない!
取りつきは緩やかな斜面。
1
取りつきは緩やかな斜面。
七ヶ岳が見える
湿原の上を歩く
平たい雪原
広い雪原
まだまだ続く雪原
1
まだまだ続く雪原
御前ヶ岳が見えてきた
2
御前ヶ岳が見えてきた
御前ヶ岳から見える景色
2
御前ヶ岳から見える景色
落雪注意の木

感想

頂上台地の大雪原を歩く(舟鼻山)
福島の駒止湿原とその東方には実に平らな地形がある。以前遠望して興味をそそられたが、このあたりの登山レポは駒止湿原を除いてほとんどない。それも無雪期のみで積雪期はあまり人が入らないらしい。頂上台地のフラットな地形は鈴鹿の御池岳を思い出させてくれるので何とかアプローチできないかなあと思っていたら、1週間前に舟鼻峠から御前ヶ岳を往復しているレポを見つけた。1,2月の豪雪も終わりそろそろ歩けるようになってきたらしい。このあたりの道も除雪されて通れるらしいので手始めに同じところに向かってみることにした。
初めてのところではまずは駐車場が心配。福島のこのあたりは路肩の雪が1m以上あり除雪されていなければ駐車自体が難しい。そう思って舟鼻峠あたりをゆっくり行くと旧道との分岐あたりが大きく除雪されていた。これなら問題なさそう。
登山ルートとしては峠からP1223まで上がれば後は平地の極楽歩きになるはず。そう思って取りつくがこの斜面が急なうえに雪が深い。帰りはフカフカの雪で快適に降りられるだろうなとは思うものの登りは一人ラッセルでしんどいことこの上ない。まあそれでも1月に登った新雪ふわふわのラッセルに比べらはまだましか。1時間ばかり頑張ってP1223辺りにたどり着く。御池岳に登るのに比べたら標高差の少ない分だけ楽だった。
さあ雪原歩きの始まり。とはいうもののほんとだだっ広い。山の突起になるものが何もない。目指す舟鼻山も単なる平地。コンパスで位置を合わせて進んでいくが、イブネの台地を歩いているようなものでどこがピークやら。前方に少し起伏のある場所が見えたのでそれと思って近づいていき、ふとGPSを見たらすでに行き過ぎていた。途中で七ヶ岳の雄姿を見ることができたが平原の中に入ってしまうと展望もなくどちらに行っていいのかさっぱりわからなくなるところだ。ここはGPSがなければ相当に難しそう。
  今日の目標は一応御前ヶ岳だ。そこにこだわりがあるわけでもないが、このあたりでは唯一ピークらしい場所なのでそこに行ってみる。ただそこまでが長い。地図を見ると湿原のマークが何か所があるので雪解けごろにはひょっとしたら水芭蕉なども咲くのだろうかとは思うが、今は全く何もない単なる平地。かろうじて緩やかな勾配が。そこが谷だと思わせる。分かりづらい地形であったが前方にちょっとした高みが見えてきた目指す御前ヶ岳だ。雪も豊富でブナの林立するいい場所なのだが、もうちょっと展望があればと思いつつ登っていくとすぐに到着だ。ただ眺めはイマイチ。北側が少し開けているが、そこに見える山々の名前は分からず。
  まあいいか、ランチだ。朝も早かったのでお腹はペコペコ。ビールを雪に突っ込み味噌煮込みを作る。頃合いを見計らって冷えたビールを飲み味噌煮込みを食す。誰もいない頂上での静かな時間。今日は風もなく暖かで手袋の必要もないくらい。落ち着くなあ
  食後は来た道を戻ることになるが、せっかくなのであちこちに寄ってみる。午後からの雪は朝よりも重くなって結構堪えるし、木に固まって付着している雪が時々ぼたっと落ちてくるので要注意だ。そんな中を進むがやはり目指すべきものがないのでつい方向がずれる。コンパス、GPSで方向を定めながらP1203までいく。しかし思ったほどの展望はない。
  その後は帰るのみだがかなり疲れてきたので一番高低差の少ない林道沿いに行こうとしたが、途中で完全にルートを外してしまったので、あとはしゃにむに下降地点をめざして歩くだけ。なかなかの苦行。
  そしてこのころから風が吹き始め山が荒れてきた。天気予報通りの推移だ。まあでもあとは下るだけか。朝方登ってきた急斜面は柔らかな雪でそこをスノーシューでふわーっと降りていく。この感覚がいいんだよね。あっという間に峠に着いてしまった。あとはたらたら行けばすぐに国道に出てそのまま駐車地に向かった。
  福島でもこの山域は初めての場所。今まで雪も深く敬遠してきたが、もうそろそろ行けそうだ。今日の山行は平たな地形を歩くという当初の目標は達成できたものの、何だか今一つ感動できなかった。何が足りなかったのだろうか。このあたりには似たような地形が多いので、また近くそんなところを探ってみようかな。きっと自由に歩けるのはこの残雪期だけだ。

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