谷川岳〜赤谷川源頭〜小出俣山〜阿能川岳
- GPS
- 15:19
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 2,314m
- 下り
- 2,294m
コースタイム
- 山行
- 14:05
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 15:19
天候 | 快晴無風 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | [温泉]鈴森の湯@800円 ※湯テルメ谷川:コロナ時短営業で平日は16時終了 |
写真
装備
個人装備 |
Backland85
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感想
パウダーの季節が終わりロングツアーの季節。終日快晴微風予報、挑戦したいと思っていた赤谷川源流から小出俣山に登り返す周回コースにチャレンジ。今シーズン初めての細板でいく。
0時半起床で自宅発、2時間ほどで谷川温泉。シールを装着したらテールフックの金具が両方とも付いていない…昨シーズン終了して保管するときに圧縮袋に入れたので外したような…貼り流しで行くしかない。富士浅間神社裏から尾根に取り付く、急斜面だがシールがよく効く。Co1000m付近で雪面固くなりクトー装着。Co1200mあたりから急登になりつぼ足、ツボだと膝あたりまで踏み抜くのでしんどい。天神山着いてスキー場内へ、圧雪された斜面をシール滑走し天神尾根へ合流。谷川温泉から登りごたえある尾根で既に疲労困憊。3時間くらいで天神平かな…と思ったが4時間オーバー、先を急ぐ。
天神尾根はトレースばっちりだが、ボコボコでスキーでは使えない。早々に下山する方とスライド、登りの方も数名。肩の小屋直下の急登もスキーでクリアしトマ耳。遅れているので悩んだがオキ耳も踏みにいく、シールのままオキ耳まで行ったがカチカチ高速道路となっていたので、スキーデポしてツボ足でよかった。肩の小屋までシートラツボ足で戻る。既に出発して6時間半経過しまともな休憩をとっていないので肩の小屋で大休止、カップラーメン。快晴無風なので外ベンチぽかぽか春通り越して初夏のような陽気。オジカ沢頭まではアイゼン。主脈もトレースばっちりで踏み抜きほとんど無し、ナイフリッジの登降あるがしっかり踏まれているため難なく通過。オジカ沢頭手前で俎瑤ら戻る途中の方と会話、俎瑤麓蠢阿諒匹里茲Δ妨える箇所にルートがあるとのことでびっくり。オジカ沢からお楽しみの滑走、ちょっと固めだが問題なし。谷底付近まで滑ったらトラバースして奥へ奥へ。少しの登りはカニで滑走モードのまま小出俣への取り付き到着。ここでシールにチェンジする際に、ザックから茶色い液体が染み出している…と思ったらハイドレに入れた麦茶だった。ペットボトルに移し替えたが500mlほど消失して、シビアな水分補給を強いられることに。登り返し序盤は谷地形、雪の状態が良く、気持ちよく登れる斜度。小出俣への尾根地形に乗っかるところで突然スノーシュートレースがあった、俎瑤領農から続いているっぽい。小出俣への稜線は雪庇が大きいく張り出しクラック多数。ピークから滑走、クラックと雪庇に気をつけて慎重に滑る、阿能川岳の稜線に乗る部分が雪庇が発達し急斜面で大きくトラバース気味に斜度落とし合流。阿能川岳までアップダウンの連続、シールつけるほどではないので滑走モードのままカニ歩き多用の全身運動。阿能川岳への最後の登りでシャリバテ症状、ピーク着いておにぎりとアミノバイタル補給。少しすると症状解消した。阿能川岳の一段下で急斜面の下降、ツボ足バックステップでくだるが雪の状態悪く腿あたりまで埋まり体力削られる。斜度落ち着いたら滑走モードでCo1264まで。ここから支尾根を下るが尾根がとても狭く急。木もたくさんで試練の滑走。横滑り多用していくが斜度増す部分でギブ、ツボ足に変えるもぐずぐずの雪で踏み抜き&モモまで埋まり進まない。しかし板履くこともできずツボ足のまま、手で雪を掻き出し足で踏み固める全身運動でジリジリ前進。少し平になったところでスキーに変更、転倒滑落リスクあるがこっちの方が楽だ。斜度が落ち着いたあたりでターンするが、足が空っぽで転びまくり。沢が近づくにつれ斜度も落ち着きほっとする。沢床下りてすぐ飛石で渡れそうなので対岸へ。飛石にスキーブーツは石をグリップせずあっけなく両足水没。沢水を補給して水不足解消。
対岸に渡ったが沢床は雪が消失して岩場になっていて進めず。15mほどの雪付きの壁をよじ登るしかなさそうだ。崖状なので落石跡や雪が落ちて無くなっている箇所も多い。地面が出ているところはブーツでは滑るので雪を繋いで登るが、ぐずぐずの雪に難儀。なんとか登りきると、スキーのトレースに合流。トレースを追って谷川温泉まで、ぎりぎり明るいうちに帰還できた。
楽しいスキー滑走はオジカ沢からの一瞬だけ、体力と総合力を問われる難関ルートだった。完全燃焼で大満足。
コメント
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相当な緊張感と疲労感だったと想像できますが、流石ですね。
大変お疲れ様でした!
後半の尾根滑走部分が個人的核心でした。
計画時は滑ってくるだけだから余裕だろうと思っていたのですが^^;
スキーや雪山登山でも行く人がほとんどいないというのも納得です。
大きくはないけどアップダウンが続き、スキーでいくのかシールチェンジかツボにするのか。よくよく見ると地形図尾根上に崖マークがあって、現地の状況踏まえどう対処するのか。
当日は天気に恵まれ雪の状態も良かったので、慌てずに余裕をもちほど良い緊張感で行動できたかなと思います。年に何度かこういう完全燃焼系をできたらと思っています。
まだまだこの谷川周辺は行ったこと無い魅力的な領域がたくさんで、沢登り含めてたくさん遊ばせてもらおうと思っています
谷川岳のBCを検索したらこのレコが出てきてビックリポンでした!?
谷川温泉から天神山まで登るだけでも大変なところを谷川岳オキノ耳まで踏み、オジカ沢ノ頭から赤谷川源頭を滑走、阿弥陀沢床1400mから小出俣山1750mまで標高差350m登り返し、そこから更に阿能川岳までアップダウンの尾根歩き、阿能川岳からは小1264mの小ピークから小涸沢左岸尾根を上手く谷川まで下降。谷川は飛び石で対岸に渡ろうとして石で滑ってしまい両足水没。それでも日の出ているうちに湯テルメに無事帰還!
お見事としか言いようがありません。凄いです!
おそらくこの計画に賛同してくれる相棒は見つからないでしょうけれども、もし自分が挑戦するのだとしたら、車2台で1台を谷川温泉にデポし、もう1台で谷川岳ロープウエイに移動しそこからRWで天神平へ。小出俣山から阿能川岳までの尾根のアップダウンに備えて鱗板を利用しようと思いました。
hareharawaiより
大変だった記憶は良い思い出に昇華されているので、もう一回行けばもっとスマートに周回できるはず…と思っていますw
相棒がいたら更に楽しさと心の余裕ができるかもしれません。
挑戦される際はぜひお声かけください〜
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