西穂高岳
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- GPS
- 10:32
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 2,013m
- 下り
- 2,007m
コースタイム
- 山行
- 5:07
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 7:47
天候 | 12日はピーカンの最高の天気!13日は朝からガスガスでした(^^;) |
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過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
いろいろな天気予報サイトを検討し、12日土曜日のうちにピークを狙うことにし、早朝に出発しました。9時のロープウェイは予約が取れませんでしたが9時半の予約を取っていたので、とにかく駐車場に着けば大丈夫と思って車で向かいました。実際は臨時便を飛ばしてくれていたので、予定よりちょっと早く西穂高口に到着。登山開始です。
まずは西穂山荘を目指します。荷物をデポる予定なのでいろいろ持ってきていたのですが、意外と山荘直下の登りが堪えて早々にバテバテ(^^;)。しかしゆっくりもしていられません。まずは受付を済ませ、テン場確保。整地して雪壁をつくり、テント設置。バテ回復のために昼食を取りながら、登頂に不要なものをテントに残し、非常食と水分などのみでペラペラになったザックを背負うといざ西穂山頂に出発です。
出発早々、稜線に出た瞬間に強風に襲われ、ウィンドシェルを着ます。その下に着るソフトシェルを置いてきてしまったことを後悔。これから標高を上げるのにまずいかなと思いましたが、この先はだんだんと風が弱まってくれたので良かったです。
そして丸山に到着。思っていたより時間が押していたので、そのまま登坂を続けます。先には独標が見えています。独標頂上に人が結構いるので、渋滞の不安がありましたが、まあここから登っていくうちに解消されるだろうと願いつつ、先を目指します。丸山まではすぐかと思っていましたが、結構距離も登りもありますね(^^;)。
いくつかの岩場を越えると独標直下へ。人数は少ないけれど渋滞が(^^;)。降りる人が続き、登りたい人がたまっています。まあこんな季節ですから仕方がないんですけどね。急かすわけにもいきませんからね。安全第一はわかりますが、パーティーの技量によっては1パーティー全員分を待つとなると、体が冷えてしまいます。登り待ちの先頭の方がついに一旦登りの人を通らせてと声をかけてくれたおかげで、一気に登り待ちをしていた人が通過できました。
独標では写真1枚撮るとすぐに通過しました。ここから先は人が減って、自分のペースで歩けたことからとても快適な山行です。気温が低くないので体は快適ですが、雪が緩んでアイゼンが流れる場所もあるため、注意して進みます。雪の岩場歩きは面白い!安全確保とルートファインディングと景色のすべてを楽しみながら進むうちにピラミッドピークに到着しました。
ここまで来ると山頂までもう少しという気になります。チャンピオンピークのトラバースあたりはちょっとトレースが複数に乱れていましたが、丸印を参考にルートを探し、足を進めます。そして山頂直下の取りつきへ到着。直登ルートは4人組のパーティーが下山中で、かなりゆっくりだったので、右の岩稜から巻くことにしました。こちらもトレースが付いていたので、問題なく通過できました。ここまで来れば山頂までわずかです!相方に先に山頂を踏ませてあげようかと思いましたが、それより登頂の瞬間を写真に収めてあげることにし、先に山頂に行ってスマホを構えておくことにしました。
そして山頂。無印(西穂○○というのがついていない)の西穂高岳へ。相方の登頂も無事写真に収め、グータッチ。やっと来たなぁ。実は数カ月前に、「西穂に行きたい」と飲んでいるときに言われ、思わず「行こうか」と言ってしまったのが今回の山行の始まりでした。私は通常ソロでしか行かないのですが、熱に押されてしまいスタートした冬季西穂登山だったのです。それからアイゼントレーニングに御在所岳に行ったり、テン泊トレーニングに武奈ヶ岳に行ったりして今日を迎えたのですが、その甲斐あって無事に山頂を踏ませていただけました。もちろん下山は残っていますが、約束を果たせたという充実感でいっぱいです。
しばらくすると、独標で一緒に渋滞待ちをしていた女性の方も登ってこられました。独標では「行けるところまで」とおっしゃられてましたが、登頂成功を3人で祝うことができてさらにうれしい気持ちです。この方のInsta360で一緒に記念撮影に映らせていただきました。これ、欲しいな(^^;)。確かドローン撮影のような映像が撮れるんですよね。そしてしばらく山頂の景色を楽しみ、眼前の奥穂に別れを告げて下山を始めます。
ついさっき登ったばかりなのでルートはばっちりです。いくつものピークをあっという間に超え、独標へ。独標も過ぎると丸山へ。この辺りではまた強風に見舞われますが、ここだけとわかっているぶん気が楽です。そして西穂山荘へ無事下山できました。
テントで夕食に向けて準備をしていると、なんと西穂山荘の支配人さんが明日の天気予報をテン場にも知らせに来てくださいました。本当にありがたい!いい小屋ですね。そういえば昔、南米を旅しているときにアコンカグア登頂に成功した旅人に出会い、日本では西穂山荘で働いていると言っていたので会いに来たことを思い出しました。いまはどうしているのでしょうね。
日が暮れてくると、赤く染まった乗鞍が燃えるように見え、さらに太陽のすぐ近くに白山山頂が見えました。こんなご褒美までいただけるとは!夕日を満喫するとテントで夕食。相方と乾杯し、しばらく時間を過ごします。お互いジジイなので、あんまり早く寝ると、夜中に起きてからの時間が長くて長くて(^^;)。
翌日は支配人さんの予報通りガスガスでしたが、下山のみなのでゆっくり撤収します。しかしこの中登って行かれる方も多数いらっしゃいました。お気をつけて。無事の登山を願っております。西穂口駅まで到着すると、下りのロープウェイへ。ほどなく下界に到着。本当の下山完了です。最高の天気に恵まれ、最高の登山になりました。山に、山荘に、すべてに感謝。ありがとうございました。
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