【過去レコ】 〇獲百名山 甲武信ヶ岳・破風山・雁坂嶺


- GPS
- 30:00
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 2,036m
- 下り
- 2,023m
コースタイム
市営駐車場6:25 徳ちゃん新道登山口7:00 木賊山11:50 甲武信小屋12:10(ザックをデポ)甲武信ヶ岳山頂12:40(昼食)14:15 甲武信小屋14:30
第2日
甲武信小屋4:10 甲武信ヶ岳4:25(日の出観)5:05 甲武信小屋5:20(朝食)6:00 笹平非難小屋6:50 破風山7:45 東破風山8:20 雁坂嶺9:10 水場10:40 市営駐車場12:25
(昼食)13:30(西沢渓谷散策)滝の上展望台15:00(旧トロッコ道) 市営駐車場16:10
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレ有り |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は感じられなかった。 |
写真
感想
【2014. 3. 1】
当時友人に送ったメールが見つかったので、ほぼ原文のまま掲載することにします。
『今回は初の山小屋泊まりで、山梨百名山を三山登ります。
その内の一山は日本百名山でもある名峰甲武信ヶ岳です。
天気にも恵まれたので素晴らしい写真が一杯です。
朝4時に家を出て塩山のセブンイレブンでシコタマお握りと傷みにくいパンを買い、約2時間で西沢渓谷入口の市営駐車場に着きます。
駐車場で見ると、鉄橋アーチの間に山梨百名山スペシャリストの鶏冠山が聳えています。
6:30に駐車場を出て西沢渓谷に向かい歩み始めます。
25分ぐらいで近丸新道登山口を過ぎて目指す西沢山荘が見え、その手前から右へ伸びる徳ちゃん新道に取り付きます。
徳ちゃん新道は甲武信ヶ岳(2,475m)で甲武信小屋を営む山中徳治さんが、大雨の時にヌク沢が増水して近丸新道が通れなくなるからと平成8年頃に昔の赤線を毎日下刈り機で切り開き作った有名な道です。
(小屋で夜にビデオを見せてくれるので当時の苦労が偲ばれる、この日は徳治さんはいないようだった。)
徳ちゃん新道は尾根道で木賊山(2,469m)山頂まで5時間かけ、標高1400mを一気に登り上げるきつい登山道です。
尾根道だから景色が良いかと思えば、途中わずかに低木の上から鶏冠尾根が見えるだけです。
登り上げていくと石楠花のトンネルが続き、その先は黒木の森に入ります。
風が無いので標高2千mを超えるまではかなり暑く大量の汗をかきます。
途中で道が無く危険なので通行止めになっている鶏冠尾根への尾根道を見送り、ほどなく木賊山山頂に着きます。
ここからの展望は無く、甲武信小屋方面に下る砂場で雲の中にようやく目指す甲武信ヶ岳が顔を出します。
甲武信小屋にザックを置き、カメラと水とお握りをサブバックにつめてビールを買って山頂を目指します。
20分で山頂に着き、先客の埼玉から来た私より少し年上らしきご夫婦と意気投合して、やはり小屋に泊まると言うので受付時間の2時までビールを飲みながらゆったりと贅沢な時間を過ごします。
甲武信ヶ岳(2,475m)山頂は午後になると積乱雲が湧き、富士を始め遠方の景色は見られません。
夏場の素晴らしい鳥瞰は午前10時頃まででしょうか。
それでも隣に甲武信ヶ岳より8m標高が高い三方山(2,483m)が見え、水師・富士見の尾根をたどれば国師ヶ岳・大弛峠を経由し、朝日岳・金峰山・小川山が見えます。
それにしてもここから見る国師ヶ岳のなんと大きいことか、それに金峰山の頂上にはこぶのように突き出た五丈岩が判ります。
山頂でビールを飲みながら一時間以上埼玉の夫婦と語らい至福の時を過ごし、2時になるので甲武信小屋に下ります。
受付を済ませ二階の布団の横にリックをたてて、部屋を見ると一度に40人ぐらい泊まれそうな部屋で奥にもう一部屋あるようです。
敷き布団も乾いていて布団の広さを使えるようで、恐れていた一人半畳のようなことはなく安心して爆睡できそうです。
時間があるので表のテラスでご夫婦とビールを飲みながら談笑する。
夜は少しのランプだけで暗闇の世界になるので、外のトイレに行くのにヘッドランプを付けて寝るらしい。
食事はお代わり自由で少ないおかずで二杯山盛り飯を食べ、7時まで甲武信岳の四季や徳ちゃん新道開設の記録などのビデオを見せてもらう。
やることがなく、朝が早いので早々にみんな寝床に着く。
埼玉のご夫婦は趣味が写真とかで朝食も握り飯にしてもらい、3時頃には起きて山頂に向かったらしい。
私も3:30に起き、4:20には山頂に着く。
暗闇がだんだん赤くなり、日が登り始めると景色がどんどん変化します。
富士山や白根三山、八ヶ岳が一望でき素晴らしい鳥瞰です。
腹の減るのも忘れ、山頂に1時間釘付けになる。
ご夫婦に言わせると、こんなラッキーなことは滅多に無いそうです。
甲武信ヶ岳の日の出を見て、小屋に戻り朝食を取ります。
例によって少ないおかずで、大盛りの二杯飯を平らげ今日も快調です。
6時に甲武信小屋を出て、破風山(2,318m)に向かいます。
木賊山は巻道を通り、砂場のサイノ河原に出ます。
ここから木賊山を振り返り、その大きさに驚く。
これから登る破風山のなんと険しいことか。
300m以上下り、笹平避難小屋に着きます。
ここから振り返る甲武信ヶ岳はやけに遠く感じます。
破風山山頂へ向かって見晴らしの良い尾根を250m登り上げます。
高度が上がるたびに景色が変わり、カメラのシャッターを切るのが忙しい。
山梨100名山の最難易度スペシャリストの鶏冠山が小さく、その向こうに大きな国師ヶ岳が聳えています。
破風山は山頂からの展望はありません。
破風山を後にして150m程下り、東破風山を経由し雁坂嶺(2,289m)に向かいます。
花崗岩の露出帯を通り、大した登りもなく雁坂嶺山頂に到着します。
ここより三峯方面にかけて「秩父山地緑の回廊」になり、心なしか登山道も広く感じます。
それにしてもやけに立ち枯れの木が多いことか。
何年か前の台風による物か、温暖化や酸性雨の影響なのか?
ここから日本三大峠になる、雁坂峠までは200m程を25分で一気に下ります。
今回日本三大峠なるものがあるのを初めて知ったが、南アルプスの三伏峠(2,580m)と北アルプスの針ノ木峠(2,541m)とこの雁坂峠(2,082m)だそうである。
ようするに標高で決められているようであるが、何れも有名で峠として人の往還があった所です。
雁坂峠は秩父往還の道として知られ、武田信玄は軍用道路として使っていたと言うことであります。
その昔にこのキツイ峠を重い荷物を背負って多くの人が行き来していたのか?
峠の名前は、雁の群れの山越えの道から来ているらしい。
峠の下りはジグザグの急斜面を下ったり、一度川に降りて河原を歩いたり、何度か川を渡ったりします。
天気の悪い時や水量の多いい時には、道に迷ったり、渡河できなかったりと危険な登山道に一変するらしい。
90分かけて林道の終点まで下り、そこから舗装の林道を雁坂トンネルまで60分かけ下ります。
さらに道に迷いそうな巻道を駐車場までたどり、ようやく西沢渓谷の市営駐車場に着きます。
今日は7時間の行程であったが、午後1:30とまだ時間も早いので腹ごさえ方々茶店に寄ってビールで三山登頂を祝い、酔い覚ましに西沢渓谷を黒金山登山道の入口を確認かたがた3時間程歩くことにした。
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