奥畑から郡界尾根〜三郡山〜安房高山 周回
- GPS
- 09:50
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,156m
- 下り
- 1,175m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
郡界尾根は隣接する高宕山に比べれば登山者は少なく、当然標識も少ない。 ルートファインディングに留意しないと稜線から逸れるようなポイントが何ヶ所かあるので注意。 三郡山手前に積雪による倒木帯が2か所あり通過に難渋する。 小袋沢コースと清和県民の森を結ぶ遊歩道は立入禁止になっているが、通行は可能。もちろん自己責任 |
写真
感想
雪のため2月は1日に登ったっきりでまったく山行できず。
3月に入っても奥多摩や奥秩父の雪は融ける気配は見えず、『そうだ!房総へ行こう!!』
土日とも天気予報はよかったので君津のホテルを予約して土日連チャンで登ることにした。
土曜日は久しぶりに登るので、少し歩きごたえのあるコースということで、昨年高宕山に登った時に気になっていた郡界尾根へ。ヤマレコで検索すると郡界尾根から安房高山を周回するコースがいくつか載せられていたのでこのコースで歩くことに。
土曜日3時に起床して4時に自宅を出立し、6時前に君津の豊英ダムの先の奥畑バス停にある駐車場に到着。
冷え込みが厳しく房総でも氷点下4度。
30分ほどで支度をして国道わきの道標に従って登山開始。
大雪の影響で多少道は荒れているが、関東ふれあいの道になっており歩くには問題ない。
八良塚の南側を回り込み40分で八良塚からの道を合わせ、さらに10分ほどで郡界尾根分岐へ。
ここで高宕山への道を分け、いよいよ郡界尾根へ。
分県登山ガイド『千葉県の山』には郡界尾根は『山慣れた人の動向が必要』と書かれているが、基本的に登山道は明瞭で、ピンクのリボンと郡界標識を目印に進めば問題ない。
ただ、このエリアの土地勘がないことに加えて、とにかくよく似た景色が延々と続くことから地形図だけで現在値確認が難しく、GPSが役立った。
郡界尾根分岐から40分ほどで宇藤木への分岐の標識が現れる。
ここがガイドブックのお茶立場分岐というポイントらしい。この直後に左手にロマンの森を示す道標が立っていて、登山道もそちらに向かっているが、郡界尾根は登山道右側の薄い踏跡を登るので注意。
この先にも左手に直角に曲がるポイントがあり、道標を見落とすと宇藤木へと下ってしまうところがある。
お茶立場分岐から1時間ほどで三角点のある笹郷山へ。
展望はないが、下り切った先に岩場があり展望が開け、富士山も見える。
尾崎へ下る道を分け、尾根をさらに南下し三郡山の手前で大雪による倒木帯が二か所ある。
最初は倒れた木を踏み越えることができたが、二か所目は通行困難で登山道を下巻きして何とか通過できた。
三郡山はかつて三つの郡の境界上にあったことからこう呼ばれており、現在は富津、君津、鴨川の境界線上にあるが、国土地理院地形図上では山名はおろか標高の表示もない。
山頂に標識があるが、これがなければそこが山頂ということもわからないようなピークだ。
三郡山からは東に方向転換して植林帯を下るが、途中で作業用のテープに吸い込まれて沢まで下ってしまった。
気を取り直して登り返し、無事横手林道に到着。
時折右手の展望が開け千葉県最高峰愛宕山が正面に見える。
1キロほどで林道が二手に分かれるが、お天気も良く、車も人も来る心配がないので林道わきに腰を下ろして昼食大休止。
ラーメンを作り1時間ほど休憩した後再出立。
林道分岐を左手に取り、高度上げると10分ほどで左手に安房高山入口を示す標識。
梵字の石碑がいくつも並んでいる。
登山道を15分ほどで安房高山山頂。三角点があるが、ここも国土地理院地形図には山名表示はない。
山頂の南側は大きく展望が開け正面には嶺岡丘陵、左手には鴨川の街の先に外房の海、太平洋が広がっている。
ここでお昼にしてもよかったな。
山頂から登山道を北に進むと、ともに林道を示す分岐となる。
直進したら道が消え、右手の崖にトラロープがぶら下っているので、懸垂下降で何とか下り、斜面を進むといきなり林道に飛び出した。ここは最初の分岐を右手に下った方が無難だった。
本来は林道の先から再び尾根に戻り、登山道を清和県民の森のロッジ村方面に下るつもりだったが、久しぶりの山歩きで腰痛がひどくなったので、アップダウンのない林道渕ヶ沢奥米線を進むことに。
出だしで雪のせいで崖の上から崩れ落ちた倒木帯が出現。
何とか通過できたが沢筋には雪が残り、房総の山で初めて雪渓を見た。
林道を1時間弱で小袋沢コース入口に到着。
ここは清和県民の森が整備した遊歩道の一つで豊英集落へ下りることができる。
南コースを40分ほど下ると北コースとの合流点に着いたが、ここで当てにしていた豊英への沢沿いの遊歩道が崩落のため進入禁止の標識。
おいおいおい!!通れないならホームページやコース入口に表示しとけよ!!
時間は3時半、下りてきた小袋沢コースを登り返し、改めて関東ふれあいの道を下れば駐車場到着は夜の6時か7時になってしまう。
ついてないなあ…県民の森管理事務所に電話をかけようにも谷底で電波はつながらず。
やむを得ず登り返してもう一度電話をかけるとなんとか通話可能。
件の遊歩道は一般のハイキングコースとしては危険があるため通行禁止にしているが、歩くに歩けないことはないとのこと。
ということで、遊歩道を進むが、別に問題なく、10分ちょっとで豊英の集落に到着。
登り返さなくてよかった…
管理事務所に無事通過の電話を入れるが、小袋沢コース入口に通行できない旨を表記してあるとのこと。
でも入口で撮った写真見たらどこにもそんなこと書いてないよ!!
この先で道で出会った地元のおばちゃんと15分ほど立ち話。
あとは車道を20ほど歩いて無事駐車場に到着。
一か月以上の間隔をあけての山歩きで腰痛が出て後半は苦労したが、とにかく200〜300メートルという標高の低さを全く感じさせない。
郡界尾根は基本的に原生林が続き、房総特有のスダジイやマテバシイにコメツガなどが混ざっているが、場所によってはコメツガの巨木が林立し、まるで奥秩父の標高2000メートル前後を彷彿とさせるような鬱蒼とした森も出現する。
山の奥深さ、谷の険しさ、どれをとっても一級品である。
奥多摩や山梨のへたな植林やカラマツ林よりもよほど素晴らしい。
標高だけで山を判断したらダメだってことを改めて感じさせてくれた楽しい山歩きだった。
最後はちょっとビビったけど…
下山後は予約していた君津のホテルに宿泊。
翌日は南房総の御殿山と大日山に登る予定。
コメント
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お久しぶりです
房総に行かれていましたか!
房総の山並みは低いながらほんとに素晴らしいですよね
それに、手掘りのトンネルがあったり、未開の地のような雰囲気がまたなんとも
気候もさることながら人もあたたかく感じられまだまだ歩きたいところが多いです。
あっ matchさんでもビビることがあるんですね
奥多摩や御坂の雪が融けないので、雪のない房総まで足を延ばしてきました。
今回は人があまりいないルートでしたが、房総の奥深い自然に触れることができました。
郡界尾根、楽しいですよ
マコトさんもぜひ!!
拙者、今週末に高宕山(土曜)、御殿山(日曜)に遠征予定です。
全て公共交通機関を使って行くので、時刻表に合わせたコース取りが必要となるため、あれこれ検討中ではありますが、「群界尾根〜お茶立場」間が重なりそうです。
写真を拝見すると、痩せ尾根あり、倒木あり、巨樹あり・・・でなかなか楽しめそうですね。
でも、低山特有の枝道に入りこんで迷ってバスに乗り遅れることだけはないようにしなくては・・・
「御殿山と大日山」レコも楽しみにしています。
なお、拙者は、バス時刻の制約から、高照禅寺〜御殿山の単純往復のみとなります。
大日山は、なくなく カットです。
隊長
隊長奇遇ですねー
まあ近場の山が雪で登れないなら、皆考えることは同じってことですね。
高宕山は面白いですよ!!
御殿山は仕事をさぼって鋭意作業中です!!
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