ヒノキ花粉浴びつつ春満喫。井戸から生藤山、展望の茅丸、醍醐丸を経て陣馬山から底沢へ
- GPS
- 05:35
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,118m
- 下り
- 1,346m
コースタイム
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 5:35
天候 | 晴〜春霞 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
高尾08:02(JR中央本線) 上野原08:25 上野原駅🚏08:35(富士急バス)¥410 井戸🚏08:59 復路: 相模湖14:42(JR中央本線) 高尾14:51 |
写真
感想
生藤山から陣馬山まで歩こうと思ったのは2月上旬のことだった。
ここでスギ花粉のピークが過ぎたのでもう我慢ができなくなって歩きに行くことにした。
2月3月と寒波とスギ花粉で平地ばかり歩いていたが、久しぶりに山に行けると思うと昨晩はなかなか寝付けず、まるで遠足前の子供である。
生藤山は過去2回登っているがいずれも藤野の和田・鎌沢からだった。
和田は人気の陣馬山の登山口でもあるので混みそうだ。
そこで今回は上野原の井戸から登ってみることにした。
そして、生藤山と醍醐丸の間の未踏の稜線を繋ぐのが今回の目的。
その間にある茅丸は以前登った時に通過しているはずなのだがピークの記憶がない。
もしかしたらピークを巻いてしまっているのかもしれないので、今回は全てのピークを巻かないで歩くことにする。
上野原駅から井戸へのバスは午前中1本、午後1本しかない。
なのでマイナー路線なのだろうと思っていたのだが、井戸行のバス停が長蛇の列なので驚いてしまった。
この時期はヒカゲツツジの坪山が人気なので鶴峠・小菅の湯方面のバスは混むのは知っていたが、井戸行のバスがこんなにも混むとは意外だった。
ただ座席の多いバスだったということもあり全員がほぼ座り切れるほどだったので、午前中1本で充分なのかもしれない。
井戸バス停で降りるとキクモモも咲いていて桃源郷の雰囲気。
ここも長寿で有名な棡原(ゆずりはら)だった。
鶴峠・小菅の湯に向かうバスルートの途中も棡原なのでけっこう広い地域になのだ。
軍刀利神社へ向かう道すがら、振り返ると桜の向こうに真っ白な富士山がくっきりと姿を現わしていた。
軍刀利神社は軍神として武田信玄にも崇拝されたらしい。
立派な社務所もあり、今も信仰を集めているようだ。
奥の宮のところにカツラの大木があり、このあたりでカツラの大木を見たことがあったが、滝子山だったか笹子峠だっただろうか。
稜線に出るまではスギの植林地帯が続く。
スギの木立の間から陽が射し込むと、空中に花粉が舞っているのが見える。
スギ花粉もまだまだ飛んでいるので、マスクをはずすわけにはいかない。
前に生藤山に登った時は、生藤山より三国山の方が展望が良かった気がするが、どちらもそんなに展望が利かなかった。
直前に登った時からでも7年経っているので灌木が育ってきているのかもしれない。
なので長居はせず、すぐに隣の今日の一番の目的である茅丸へ登ることにした。
茅丸山頂に至るとアセビが花盛りで周囲から突出したピークになっているので展望が良い。
ただ、黄砂なのかPM2.5なのか花粉なのか霞なのか、全体的に霞んでいる。
まあ、春は霞む時期なので仕方がない。
こんな穏やかな春霞の中ウクライナ情勢の今後を熱弁している方がいたが、耳に入ってくるその言葉もどこか非現実的なことのように思えてくる。
今日は気温が高いので、汗ばんだ身体に当たる風が長袖Tシャツ一枚でも寒くなく心地よい。
アセビは花盛りだが、山頂にある桜(ヤマザクラだろうか?)の花芽はまだ固い。
だんだん混んできたので目的地ではあったが20分ほどで退出することにする。
生藤山〜醍醐丸の稜線は、ところどころ痩せた岩場もある稜線だ。
なので植林地も少なく、今の時期は陣馬山まで見渡せる場所も多い。
広葉樹の芽吹きは始まったばかりで、梢がほんのりと萌黄色に染まっている。
今日はすべて巻かずに歩くことにしているので、連行峰や大蔵里山なんていうピークも辿っていくがなんてことはないピークで、周囲の稜線に溶け込んでいた。
醍醐丸は八王子市最高峰になり、以前はそれを記したプレートがあったはずだが朽ち果てていた。
八王子市は高尾山、陣馬山だけでなく、小仏城山や景信山、八王子城山と人気の山がたくさんあるので敢えてここをアピール必要がないのだろう。
和田峠から陣馬山に登るのは久しぶりで、こんな立派な階段ができたのかという木の階段を登っていくとあっというまに山頂に着いた。
今までの稜線の小ピークと違っていきなり人がたくさんいる。
気の早い鯉のぼりの向こうに今歩いて来た生藤山からの稜線が一望できた。
下りは明王峠から底沢に下りようと思っていた。
明王峠は25年前の高校生の時初めてのひとり登山で陣馬山に登った時に初めて通ったが、もっと寂れていたと思う。
今は休憩のテーブルやベンチがたくさん設置されていて、通るたびに年々賑わいが増しているように感じる。
15年前に高尾山がミシュラン三ツ星観光地に選出されてから登山客がすごく増えたが、それが奥高尾まで波及してきているのかもしれない。
ヤマザクラが花盛りだったので少し長めに休息することにした。
足元にはヒナスミレやエイザンスミレなどが咲いていて春爛漫で、ゆっくりしていたが、南風が吹くと背後のヒノキ林から砂埃のように花粉が舞い上がったので退散することにした。
今がヒノキ花粉のピークなのだろう。
3年前の春に小仏城山でヤマザクラを見た後底沢へ下り照手姫伝説の地を訪ねたことがあった。↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1790554.html
陣馬山から相模湖駅へ下るときは与瀬神社方面が多いので、今日は底沢峠からその底沢へ下ろうと思っていた。
底沢峠まで行ったが底沢方面への道標がなかったので、道が荒れているかもしれないと思い、石投げ地蔵の先から底沢までつながる林道を下ることにした。
林道沿いは意外にも花が多く、ヤマザクラ、カンヒザクラ(植栽されたものだろうか?)、キケマンなどを見ながらぐねぐねと下っていく。
底沢に到着すると、中央道の「新底沢大橋」の工事が始まっていた。
これは中央道の渋滞対策で新設される「新小仏トンネル」に接続されるものだが、今ある巨大な底沢大橋2本に加えてもう1本ここに架かるのである。
電車の時間にぎりぎりになりそうだったので裏道を通るのはやめ、国道20号沿いをそのまま急ぎ足で歩いたが交通量はそんなに多くなく歩きやすかった。
全部で20匱紊世辰燭、同じくらいの長さの平地を歩くのと比べると充実度が違う。
キブシやダンコウバイなど好きな雑木の春の黄色い花も見ることができ、ヒノキ花粉を浴びつつだったが春満喫の縦走となった。
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