天狗岳 〜渋の湯起点、高見石経由の周回コース〜
- GPS
- 26:26
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,050m
- 下り
- 1,046m
コースタイム
11:27 渋の湯
12:23 パノラマコースとの分岐
12:54 唐沢鉱泉への分岐
13:50 黒百合ヒュッテ
【2日目】
07:04 黒百合ヒュッテ
07:11 中山峠
08:31 東天狗 08:43発
09:00 西天狗 09:17発
09:31 東天狗
10:01 中山峠
11:03 中山
11:09 中山展望台
11:51 高見石小屋(昼食) 12:48発
13:51 渋の湯
天候 | 1日目:くもりのち雪 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト:渋の湯登山口にあり 雪質:クラスト 危険個所:東天狗山頂手前に雪庇あり。 つい東側に行きがちですが、あまり東側に行かない方が良いです。 温泉:渋御殿湯 日帰り入浴800円(15時まで) 食事:黒百合ヒュッテ、高見石小屋で可 【その他 黒百合ヒュッテ情報】 宿泊:1泊2食付8000円+暖房費500円 トイレ:200円(宿泊者、テント泊者無料) レンタル:アイゼンとピッケルを各500円/1日でレンタル可 お湯:100円(宿泊者のみのサービスかな?) モンベルカード提示で500円までのドリンクが1杯無料 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
■感想
とにかく天気に恵まれました。
危険な個所も風が穏やかなので雪山初級者の自分でも無事通過出来ました。
1泊して余裕を持った計画だったのも良かった点でした。
時間に追われて焦ってると、見た景色も殆ど記憶に残りませんから。
殆どの時間、周りに誰も居ない誰ともすれ違わない状況でしたが、特に孤独感は感じず独りの時間を楽しめました。
それもこれもやっぱり天気が良かったおかげだと思います。
■行動記録
今シーズンの初めにピッケルと12本爪アイゼンを買ったものの、まだ一度もそれらが必要な場所に行ってなかったのですが、ついに行ってきました天狗岳。
最初はここと決めてました。
【1日目】
金曜日は黒百合ヒュッテ泊まりという事で遅め出発となりました。
車で自宅を朝7時に出発して中央道諏訪南インターで下りて渋の湯に11時到着。
途中の道は少し残雪がある箇所があったけど、スタッドレスで大丈夫でした。
渋御殿湯で駐車場の受付。車のナンバーを受付で伝えて料金2日分の2000円払って駐車。
平日の昼間ということもあり4台しか止まってなかった。
11時30分に出発。登山口にある登山ポストに登山計画書を入れてスタート。
黒百合ヒュッテまでアイゼン無しで行けますが、登山口付近は表面が凍結してて少し滑りやすかった。
久々の山歩きでやや体が重い感じがするけど、今日は2時間程度の行程なのでのんびり進みます。
しばらくすると雪が降ってきた。予報では昼間は晴れて夕方過ぎに雪という話だったのに、ちょっと早まったっぽい。
雪が降る静かな森の中を一人で歩くのも良いもんです。
途中、1組のカップルとすれ違ったのと、1人追い抜かれましたが、思ってたより人が少なくてびっくり。
2時間強で黒百合ヒュッテ到着。
宿泊の受付を済ませます。1泊2食で8500円。(暖房費含む)
荷物は居間の壁際に置きっぱなしで寝床は2階とのこと。
布団の案内は4時半頃にするという事なので、それまで2時間以上時間がある。
しばらくは荷物の整理をしたり、単独の方とお話ししたりして過ごしました。
初級雪山ツアーっぽい10名程の団体が入口でピッケルの扱い方のレクチャーを始めたので、一緒に聞いて自分の知識が正しいか確認。
その後、その団体さんは小屋前の斜面でアイゼン歩行や滑落停止などの練習を始めました。
よし!後で自分もやろうと決め、団体さんが戻ってくるのと入れ替わりで外に出ました。
雪はまだ降ってましたが視界は良好。気温は-10度くらいだったでしょうか。
キックステップやトラバース時の足運び、滑落停止などを事前に頭に入れた情報を元に実践。
滑落停止はついピッケル操作に意識が集中して膝を曲げるのを忘れてしまう。
何度もやって身体に覚えこませないとダメだなぁと痛感。2回ほど上り下りを繰り返して練習終了。
一度、ピックを腿に強くあててしまい、オーバーパンツに小さな穴が。。。まあ怪我しなくてよかった。
小屋に戻ると布団の案内がありました。
名前を呼ばれ布団を指定されます。
自分は壁際でした。
布団は隣同士がやや重なる様に並べられており、一列6人分。(だったと思う)
ですが、私の列は4人での利用だったのでじゅうぶん広く使えました。
夕食は5時30分から。
おかずは定番ですがハンバーグ。美味しかったです。
特にお米が美味しかった。ご飯と味噌汁はおかわり自由です。
同じテーブルに付いた京都伏見山の会の皆さんにはいろいろな話を聞かせていただき楽しい時間を過ごせました。
消灯は20時30分。
【2日目】
朝5時20分起床。
花粉症の症状で目がかゆくなって目薬をさしたり、頭痛がして薬飲んだりしたので何度も目を覚ましましたが、正味の睡眠時間は充分とれたので体調はばっちりOK!
6時に朝食をとって、7時過ぎに出発。
ここからはアイゼンを付けて、ストックはピッケルに持ち替えました。
天気は快晴。気温は-15度。
中山峠経由で天狗岳を目指します。
ゆっくり写真を撮りながら歩いていたのですが、先行したツアー団体に追いついてしまい、そこから私が先行する事になりました。
うっすら踏み跡はあるものの、吹きさらしの場所では不明瞭になっていてどこを通るか悩む。
急斜面では直登するかジグザグで刻むかも悩む。
雪質はクラストしていてピッケルやアイゼンがしっかり刺されば安定するが、力いっぱい蹴り込んだりしたのでかなり体力を消耗した。
緊張で無駄な力がかかっていたという事もありますが、先行者のステップがあるとどれだけ楽かという事を身を持って体感した。
山頂付近の岩場のルート取りも無駄に岩に登っちゃったりしてロスしつつも何とか東天狗の山頂に立ちました!
気温は-13度程で微風。澄んだ空気に真っ青な空で最高の景色が観られました。
目指すは西天狗。ですが誰も行きません。
団体さんも東天狗のみで下山していきます。
山頂でご一緒した奈良から来たという日帰り単独行の方と話をして、一緒に西天狗を目指すことにしました。
両サイド崖では無いので、特に危険な感じはしないのですが、一切の踏み跡が無いので雪山初心者の自分には緊張します。
そして無事に西天狗岳に登頂!
広い山頂で360度の大展望を堪能しました。
大の字で寝転がると一面真っ青な空。この解放感がたまらない。
日帰り単独行の方はまだしばらくここに居るという事なので、私は下山を開始。
東天狗を通って中山峠へ。
既にしっかりとしたトレースが出来ていて歩きやすい。
中山峠を通過し中山へ。
ピッケルをストックに持ち替えます。
気温も-6度くらいまで上がってきて暑いのでフリースを脱いでアンダーとシェルの2枚に調整。
中山までの登りは無雪期に来た時と違い、岩場が雪で覆われているので登りやすい。
中山山頂を過ぎると中山展望台に到着。
強風地帯のここも、今日は穏やかな微風。
高見石小屋方面の下山口を探すのにちょっとウロウロしましたが、下山口からの樹林帯は滑り台の様に道がはっきりと出来ているので迷わず歩けました。
ここも無雪期は足を載せる石を選びながら下るので疲れましたが、積雪期は気にせずガシガシ歩けるので楽ちん。
普段、下りが苦手で遅い自分が、コースタイムよりだいぶ早く歩けます。
高見石小屋に到着。
時間もちょうどお昼時という事で、昼食をとる事にしました。
最初は持ってきたフリーズドライフードにしようかと思ったのですが、誘惑に負けて小屋の牛丼を頂きました。
食事を済ませ出発準備をしていると、小屋でご一緒した京都伏見山の会の皆さんと再会しました。
会の皆さんはこれから麦草峠まで行くそうです。
渋の湯に向けて下山開始。
ここからはアイゼンを外して歩きます。
賽の河原ではつるつるにクラストした雪面をキックステップで踏み抜けない程硬い所もあり、ちょっと怖かったけど、なんとかアイゼン無しでも大丈夫でした。
その賽の河原では推定100人程の集団が登って来てました。ツアーか何かでしょうか。
時間的に高見石小屋泊まりかな?
1時間程で渋の湯に到着。無事下山しました。
下山後は渋御殿湯で温泉に入りました。大人800円。(15時まで)
古い施設で、湯船の蓋は自分で開け閉めしなければいけません。
洗い場は4か所。その内シャワーが付いてるのが3か所。
1か所でシャワーを使うと他のシャワーの水圧が極端に落ちる。。。
まあ空いてたので問題なかったですが。
設備はボディソープと石鹸のみです。
脱衣所は服を脱ぐ棚しかありません。
肝心のお湯は硫黄の匂いのする無色透明で酸性のお湯でした。
すごく温まりました。
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