記録ID: 417286
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
八ヶ岳・赤岳 強風・降雪後軟雪面 日帰り単独(美濃戸・南沢・文三郎往復・北沢)
2014年03月16日(日) [日帰り]
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- GPS
- 06:55
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,214m
- 下り
- 1,204m
コースタイム
6:00 美濃戸口着(八ヶ岳山荘前)
6:20 美濃戸口発 *アイゼン不要(スパイク推奨)
7:10 美濃戸着(美濃戸山荘前)*服装調整
7:20 美濃戸発(南沢経由)
9:00 行者小屋着(冬季閉鎖中)*12アイゼン・ピッケル、服装等登山準備と軽食
9:20 行者小屋発(文三郎道経由)
10:50 文三郎・中岳分岐
11:20 赤岳山頂着
11:40 赤岳山頂発(文三郎道経由)
12:20 行者小屋着
12:30 行者小屋発
13:00 赤岳鉱泉着*昼食、ICECANDYバッジ購入 *12アイゼン外し、ピッケル収納
13:30 赤岳鉱泉発(北沢経由)*アイゼン不要(スパイク推奨)
14:15 美濃戸(美濃戸山荘前)*ゲーター要
14:45 美濃戸口(八ヶ岳山荘前)
6:20 美濃戸口発 *アイゼン不要(スパイク推奨)
7:10 美濃戸着(美濃戸山荘前)*服装調整
7:20 美濃戸発(南沢経由)
9:00 行者小屋着(冬季閉鎖中)*12アイゼン・ピッケル、服装等登山準備と軽食
9:20 行者小屋発(文三郎道経由)
10:50 文三郎・中岳分岐
11:20 赤岳山頂着
11:40 赤岳山頂発(文三郎道経由)
12:20 行者小屋着
12:30 行者小屋発
13:00 赤岳鉱泉着*昼食、ICECANDYバッジ購入 *12アイゼン外し、ピッケル収納
13:30 赤岳鉱泉発(北沢経由)*アイゼン不要(スパイク推奨)
14:15 美濃戸(美濃戸山荘前)*ゲーター要
14:45 美濃戸口(八ヶ岳山荘前)
天候 | AM:快晴 PM:曇り(赤岳、横岳山頂曇り)http://www.tenki.jp/guide/chart/past_detail.html?selected_day=1 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
美濃戸分岐〜美濃戸口間 積雪なし 美濃戸口〜美濃戸間 残雪あり(車輪による溝もできており車高が低い車は擦ります) |
コース状況/ 危険箇所等 |
(1)3月16日(日曜日)現在の赤岳周回登山道の状況 ◆美濃戸口〜美濃戸 春山の腐れ雪の路面が交じってきました。上り、早朝は凍っており、登山靴で歩行可能です。 チェーンスパイク装着して歩行が快適でした。(軽アイゼンの場合、柳川登り返しの自家用車 が滑るあたりは無雪になっていますので、逆に歯を痛めないように歩行場所注意、すぐに蛍光 色のフラッグが立っていて、林道ではない脇道登山道があります)。脇道は2か所、いずれも 近道です。午後の路面は、雪解けによる水が車輪の溝に沿って流れてシャーベット状です。 ◆美濃戸〜行者小屋(柳川南沢) 最も歩きやすい時期です。トレースもしっかり固められており、道迷いに対する黄色いテープ も明示されています。ただ、雪山特有のバリエーショントレースが増えています。夏山道を 覚えている方は、それに沿って進むのが楽です。途中で迷うトレースがあります。先で合流を しますが、勾配が厳しいルートが中に存在します。蛍光色のフラッグが立った脇道はありません。 ◆行者小屋〜文三郎道(中岳の分岐) 上りはバリエーションルートがいくつかあって、迷います。上りで文三郎道を目指すなら、行者 小屋入口を背にして、キャンプサイトの反対側にあるトレースからいったん南西方向(文三郎 夏道は行者小屋から真南)に進み林の中に入り、林からでて雪原を巻きながら文三郎道取付 まで行き、登ります。文三郎尾根道は、雪で覆われており、鎖、鉄柱以外は雪面に出ておらず、 アイゼンがかんでしまうことはありませんでした。しかし、表面が凍っている雪面の下の雪は パウダーに近く、アイゼンの爪が刺さりにくいので、下りはシリセードの方がよいのではと思う ほどです。私は、上りはキャンプサイトから夏道方向のトレース(真南)の林に進んだので、 この道は、文三郎の尾根の北側の下の雪面を登り途中で文三郎に合流するバリエーション ルートでした。下りは文三郎の尾根道を使い行者に戻りました。 ◆文三郎・中岳分岐〜竜頭峰(赤岳頂上直下の権現岳・キレット方面分岐) 強風で積雪が巻き上げられた道で、岩稜帯にも近く、上り下り共にアイゼンがよく効きます。 巻き道を終えると、急こう配の岩稜部分があり、逆に雪溜りで慎重に進む必要があります。 厄介なのは、岩稜帯は、アンザイレンのグループをやり過ごす場所が少なく、渋滞が起こり やすいです。下りは、トラバースをする区間の雪面の荒れに注意しながら、一歩ずつ下ります。 ◆竜頭峰〜赤岳山頂 はしごが1つだけ露出しています。ここのポイントは、上りは、岩が2つ出てきますが、右巻き (トラバース)2回で清里側を見ながら、岩の右側を巻いて手も使い登ってください。(危険度2) 下りは、2回とも左巻き(トラバース)で清里側を見ながら手も使い下りてください。特に下りは、 左(清里側)は雪しか見えず、右が岩稜で、右に進みがちですが、右に登山道はありません。 頂上直下の清里側の岩の壁は強風をやり過ごすことが可能です。頂上(南峰)での休憩は この場所がよいでしょう。 今回の登山で個人的に一番ひやっとしたのは、南峰から北峰に渡る細い意稜線でした。赤岳 を越える強風がこの稜線を越えるので、あおられます。強風時、自信がない人は、ほふく前進 しないと渡れないくらい強烈に吹き付けるので、風の強さによっては、渡らない方が無難です。 登山計画書では、北峰から赤岳天望荘に稜線を下り、地蔵尾根から行者小屋へのルートで 想定しましたが、この強風では天望荘までの下りで滑落しそうと判断し、本意ではないですが、 来た文三郎を引き返しました。うわさ通りの強風で、フードや、ハードシェル、ザックにも影響を 受けので、このあたりの風に対する慣れが必要と感じます。 ◆行者小屋〜赤岳鉱泉〜美濃戸(柳沢北沢経由) 不安個所はありません。中山乗越から赤岳鉱泉への下り途中に、トレースとは別の崩れた 急勾配があります。急すぎて下る人はいないとおもいますが、そちらで下りない方が良いと 思われます。赤岳鉱泉付近では、アイスキャンディ付近に入場ロープがあり、登山道は少し 大周り設定です。柳川北沢にかかる橋の上は、2回の積雪で、2段の残雪になっているので、 橋を渡る際は、気をつけて。登山道を過ぎ、堰堤広場から美濃戸区間の林道では、蛍光色 の旗による近道が2つあります。1つは、堰堤広場の美濃戸寄りにある作業小屋駐車場の 先、もうひとつは山の神の下から夏道にも存在する林道をショートカットする登山道です。 |
写真
今日の天気予報での快晴は午前中のみ。時間短縮する必要があり、南沢から赤岳を狙います。山の端に日が当たっていないのですが、林間の木々の間から青空が見え今日の天気はよさそうです。3人チームが南沢を先行しています。今日は日帰りも多いかな。
南沢にはいくつかのバリエーションルートができています。間違えて踏み込むと、結構登りがきつい直登ルートもあり、峡谷部は道選びが鍵。無雪期に比べたら、積雪期の方が楽。広河原以降は、視界がひらけ、トレースもくっきり。
行者で稜線対応します。ここは無風ですが、下から見上げると天望荘付近では雪煙が昇っており、かなりの強風が想像できます。今日は履きおろしのAPC3000にエクランの12爪、グリベルネパール。メットは風に振られそうなので、ザックにしまい、ここで万全の重ね着対応しました。
なんだ、この道。どこで間違えた分岐もなく、いきなり赤岳のバリエーションルート。前の数人を追ってしまったからか。戻ろうかチエックしましたが、文三郎道下の沢筋ですし、北東面なら雪崩れる面もすくないので、そのまま先行トレースすることに。でもこの道は赤岳が良い眺めだった。
ようやくバリエーションからキックステップで文三郎道に上がりました。先頭の方。ありがとう。素晴らしいBlue Sky。大同心から横岳岩峰群もくっきりです。この素晴らしい空と山々は、やはり冬に来ないと拝めないですね。しかし足元はもふもふ。
見あげると赤の岩稜帯が手ぐすね引いてます。しかし、このあたり、足がつっている人とか、座り込んでいる人や、アンザイレンで下りてきた人、着こむ人で、混んでます。予想通り風が出てきました。この稜線上は強風です。
竜頭峰まできました。いよいよ頂上まであと少し。風が強すぎるのか、下山者待機。その後先頭をきります。岩の右側(清里側)の雪面をアイゼンでしっかり刻み、ピッケルと手を使って登ります。2回繰り返すと頂上でした。
頂上では、交替で、写真撮影。今年初の赤です。このあと、北峰もうでをしましたが、渡るだけで精一杯。天望荘付近の強烈な雪煙、風に加え雲が、天候悪化の予感。新靴で地蔵直下はヤバいかなと文三郎を戻ることに。
帰りの行者で、なんと私も足がつった(準備不足か)。山で足がつるのは初めて。文三郎で、「岳」ごっこして下った罰で、太もも裏にきました。ちょと屈伸し、休みます。その後、南沢ではなく歩行が楽な北沢へ変更しました。
堰堤広場を過ぎて、山の神まで、戻ってきました。北沢を選んだ理由は、八ヶ岳山行の安全祈願です。今日は行きは南だったので、無事の下山の御礼です。山の神は二本の(日本の)杉の大木でパワースポット。この先下に、北沢のショートカット道があります。登ってくる時はショートカットの直後。
本日のショートカットルート。トレースがはっきりついて、夏より歩きやすい。途中で道が2つに分かれますが、どちらも、蛍光色のフラッグのところに出ます。このあと、北沢・南沢合流地点で朝からほぼ一緒のタイミングで歩いていた元気な3人チームにあいました。
装備
共同装備 |
水筒(900mlテルモス) 1
ファーストエイドキット 1
医薬品 1
カメラ 1
地図(20000分の1) 1
携帯電話・高度計 1
コンパス 1
ヘッドランプ 1
予備電池 1
保険証 1
エマージェンシーシート 1
お茶(350ml) 1
サングラス 1
日焼け止め 1
チェーンスパイク 1
12本爪アイゼン 1
ピッケル 1
ポール1対 1
防寒着、雨具 1
サングラス 1
目だし帽 1
手袋 1
帽子 1
昼食、非常食 1
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感想
誰かがヤマレコで書いておられましたが、同じ山でもBlue Sky かそうでないかで、「テンション」違いますよね。
やはり、「天候」の読みが大切だと感じた次第です。
日帰りで、楽に赤岳ができるかといえば、日帰りは可能だが、「楽」かどうかは、天候と体調次第ですね。
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無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科 [2日]
美濃戸(南沢)〜行者小屋〜赤岳(文三郎尾根)〜横岳〜硫黄岳〜赤岩の頭〜行者小屋〜阿弥陀岳(ピストン)
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
昨日はお疲れ様です。初めから前後していた3人組です。途中、道を間違え山頂では強風の中、写真撮ってもらいありがとうございました。
mituteruーさん 昨日は有難うございました。こちらこそ山頂で写真を撮ってくださり有難うございます。文三郎のバリエーションルートは貴重な体験でした(笑)。行者小屋の出発地点がそもそもわかりにくかったですね。トレースはあるものの先頭はさぞ、きつかったろうと思います。ちょうど良いところで、尾根道に登ってくださり助かりました。そもそもトレースをつけたバリエーションの2人は凄いところをアンザイレンで登っていましたね。登頂できたのか気になるところです。それにしても抜群の天気で、気持ちが良かったですね。またどこかの山でお会いしましょう。返信有難うございます。
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