新緑の深南部 丸盆〜黒法師〜バラ谷
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- GPS
- 15:51
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 1,932m
- 下り
- 1,930m
コースタイム
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 7:19
天候 | 5/3晴れ 5/4晴れ 両日ともにスカッと晴れました。 日中は暖かく、湿度もそれ程なかったので快適でしたが朝晩の冷え込みは強く幕営地は氷点下でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
本来のゲートの手前2キロぐらいのところで通行止めの仮設ゲートがありその手前に駐車スペースがあります。 キッチリ詰めて路肩までうまく使えば12〜3台ぐらいは停められますが現実的には10台程度ってところでしょうかね。 ほぼ満車状態でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<出発地〜丸盆岳、黒法師岳登山口> 丸盆、黒法師登山口までは戸中川林道歩き。 新緑や滝、休憩小屋など途中ポイントになるところはありますがやはり距離は長いのでそれなりに時間はかかります。所々山の斜面から落石などもあるので林道歩きとは言え注意しながら歩いたほうが良いと思います。 <登山口〜丸盆岳> 等高尾根を登ります。深南部のメインルートで登山道はしっかりとしていますがとにかく急登で緩やかなところはこの尾根のちょうど中間地点ぐらいのヤレヤレ平付近だけ。稜線の等高尾根下降点に出たら北東寄りに進路を変え丸盆岳へ。 笹の中を一旦コルまで下って登り返すとカモシカ平。足元に踏み跡は足ますが笹で隠されているので慎重に。 尾根上の開けた場所と少し下ったところにいくつか幕営適地があります。 カモシカ平から一登りで丸盆岳山頂。 <カモシカ平〜黒法師岳〜バラ谷の頭> カモシカ平から等高尾根下降点まで戻り黒法師岳に向かいます。 尾根のトップを歩くのでルート自体は分かりやすいですがい笹に覆われた場所もあります。黒法師岳の肩からはガレた斜面を一気に山頂まで登ります。 崩落地付近は遠目に見ると登れるの?と思うぐらいの感じですが歩いてみるとそれ程でもないです。ただザレているので注意は必要。 笹が出てくると間もなく黒法師岳山頂。 黒法師岳山頂からの下りは笹の密度が濃く斜度も急。 背丈ほどある笹が短くなってくると下りは終わりで笹の広がる黒バラ平。 踏み跡や鹿道はいくつもありますがバラ谷の頭への取り付きで絞られるのでどこを歩いても問題なし。距離は短いですが急登を登ってバラ谷の頭。 今回立ち寄りませんでしたがバラ谷の頭への登り口辺りから5分ほど下れば水場があります。 バラ谷の頭から南に100m程進むと本邦最南の2000m地点 <バラ谷の頭〜シブロク歩道〜登山口> バラ谷の頭から麻布山、野鳥の森方面の縦走路を進みます。しばらくは笹の道少し標高が下がると自然林の美しい樹林帯。 1682で進路を変えシブロク歩道に。 しばらくは広めの緩やかな尾根を進み1500mぐらいから西寄りの進路に変わって急な下り。1400mぐらいからは植林の森の中を歩いて沢の音が聞こえ始めると間もなくシブロク歩道の取り付きに出ます。上部は踏み跡は薄いところが多いですがテープを追って行けば問題なし。準一般登山道と言って良いと思います。植林帯からは割とはっきりした道になります。 取り付きからは戸中川林道を歩いて駐車スペースへ。 |
その他周辺情報 | 水窪地区は近くに温泉がないので近くても秋葉ダムまで行かないとなりません。 商店等は水窪市街地に。 携帯の電波は山中も水窪ダム付近もほぼ入りません。 |
写真
ゆみこ:うわさの美しい星空 寒すぎてシュラフから出られなかったけどがんばって見ておけばよかったな、、
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
フリース
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
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感想
3連休はおっきな山に登るか遠征して移動しながらいくつかの山を転々とするか、近場の山に登ったりしながらのんびりするのか決めかねていたとかろ前日に友人から深南部に行くというお話があったので同行 させてもらうことにしました。
早朝にピックしてもらい水窪へ。
駐車スペースには15台ぐらいの車が停まっててギリギリ詰めて駐車スペースを確保。
支度して出発。
歩き始めてすぐ林道脇からガラガラと落石があってちょっとビビったりしたけどワイワイお喋りしながら登山口に向かいます。
一人だと暇なんだけど3人いればそれなりに楽しみながら歩けました。
登山口で一息ついていざ登り始めます。
等高尾根は取り付きからいきなり急登。
体にガツンと熱が入ります。
尾根のちょうど中間ぐらいのヤレヤレ平でちょっと休憩をとって再スタート。
その後もひたすら急登です。とにかく急登です。
弁当転がしで岩を転がしそうになっちゃったのは反省。
下山してくる方何名かいましたが皆さん強そうな方ばかり。
等高尾根の下降点からは多くの方が目指す黒法師ではなく反対側の丸盆岳に向かいます。笹藪をかき分け一旦コルまで下って登り返せば深南部の楽園カモシカ平。
今日の幕営地はここ。
荷物をデポし丸盆の山頂を往復。目の前の鎌崩、奥には雪をかぶった聖、その他見渡す限り山と谷。奥深い山の景色にうっとり。
テントに戻って一杯やりながら晩飯。
この時間が最高なんだけど日が傾いてくると寒い。
もうちょっとワイワイやりたかったけど寒くて酒が進まず夕日を見て各々テントに戻ったらすぐに就寝。
防寒装備をそこまで意識してなかったから寒くてなかなか寝付けなかったけど夜中に見た星空は素晴らしかったな。
4時半頃に起きて日の出待機。富士山の脇から登るご来光を眺めた後朝食を摂りテントをたたんでパッキング。
少し暖かくなってきた頃にDAY2スタート。
まずは黒法師岳に向かいます。
笹原をザクザクと。
空気が乾燥しているからか笹が全然濡れて無いから合羽も不要で快適。
等高尾根下降点を通過していよいよ黒法師の登り。ガレの縁を歩いて行き急登を進めば山頂に到着。
眺めはないけど明るくて気持ち良い山頂です。
一服してバラ谷へ。
ここからの下りが一番藪が濃いところ。急な下りなので滑らないように慎重に歩きます。
笹の丈が短くなると傾斜も緩み黒バラ平。
ここも笹原の楽園。
ちょっとキモいカエルの卵が大量にあるヌタ場で若干一名テンション爆上がりの人がいました。
水場への分岐を過ぎてこれまた急登を行けばバラ谷の頭。
すぐ近くの最南の2000m地点に立ち寄り下山開始。
笹のゾーンが終わると豊かな自然林になります。この辺の樹林帯も深南部らしくていいなぁ〜
野鳥の森方面の縦走路から進路を変えてシブロク歩道へ。
踏み跡は薄目だけどマークを追えば問題なし。
植林地帯に入ってからは急だし見所もないので登りだったら修行だな。
沢の音が聞こえ始め、わさび小屋を過ぎたらすぐに林道に出ます。
ふぅ〜一段落。
後は林道を戻るだけ。
長い林道歩きは余韻に浸りながら歩いて駐車スペースに到着。
2日間、深南部のゴールデンルートを贅沢に楽しめてとても良い山行でした。
<ゆみこちゃん>
GW三連休…… 計画が白紙になり良い代替案も浮かばずどうしようかと悩んでいたらH君が「静岡は?」と。
ならば行ってみたかったところへ……水窪、、遠いよね。
でもすぐ承知してくれて、さらにこの界隈に詳しいmamepyonも一緒に行ってくれることになりました。頼もしいガイドさんだ。
登山道も幕営地も山々も素晴らしかった。
事細かにうつくしさを語る気も失せるほどに突き抜けて。
共に時間を過ごしてくれた二人にはありがとうしかないなあ。
下山後の銭湯や静岡の町も良い思い出です。
時の積み重ねは深さも増して。
以前より登山者は増えたのかもしれないけれど、いつまでも静かで美しくあってと願う山域なのでした。
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