日本オートルート(室堂〜新穂高温泉)
- GPS
- 32:08
- 距離
- 50.6km
- 登り
- 3,783m
- 下り
- 5,122m
コースタイム
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 5:31
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 7:52
- 山行
- 8:51
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 9:10
- 山行
- 7:07
- 休憩
- 2:11
- 合計
- 9:18
天候 | 5/2 晴→雪 M/NW -4〜-9℃(立山) 5/3 霧→快晴 C〜L/W -4〜-11℃(立山) 5/4 快晴 M/W -6〜2℃(薬師岳) 5/5 快晴 L/SW -2〜10℃(薬師岳) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に雪が少なく、あまりスキーで繋いだ感じがしない。 現役の荷物は23キロ程度(かなり遅いペースで歩いた) ・獅子岳直下〜ザラ峠【アイゼン歩行】 →前日に最大50兩僂發辰燭蕕靴い里如▲競蘰修悗浪篤擦魏執澆靴拭ザラ峠〜五色ヶ原はシールでは登りづらかった) ・鳶山の下り【シール滑降(一部ツボ足)】 →自分たちの実力では板を脱いだほうが早かった ・越中沢岳下り【シール滑降〜アイゼン歩行】 →雪壁をトラバースしつつ1段降りる。聞いていたよりもかなり易しく感じた。野本は怖がっており時間がかかった。 ・スゴの頭〜スゴ乗越【アイゼン歩行】 →急なので脱いだほうが早い。スゴ乗越までは滑れない。佐々木大輔ガイドパーティーのトレースを利用。 ・2832P手前〜北薬師岳の少し先【クトー】 →夏道が露出しており、一部使用せざるを得ないため脱いだほうが早かったかも。 ・北薬師岳下り【アイゼン歩行】 ・薬師岳登り【シール】 →西面のトラバースは小雪のため不可能。自分はシールでゴリ押したが、他2人とガイド隊は担いでいた。 ・薬師岳〜三俣蓮華岳手前 →スキーで繋げられる。ようやくスキーの威力を感じられた。薬師岳の下りは変な方向にトレースがついているので注意。自分たちは釣られてしまった。また、黒部五郎の登りでプチ滑落しクトーを片方紛失(結果的に時間に余裕があったので取りに行けばよかった)。 ・三俣蓮華岳手前〜丸山【アイゼン歩行】 →シールでは無理。 ・丸山〜双六谷2400m二俣 →トレースくっきり。辿れば着く。 ・二俣〜オオノマ乗越登り返し地点 →両岸をトラバース ・登り返し【シール】 →緩んでいたのでクトーも不要。少し急だったので他2人は担いでいた。 ・大ノマ乗越〜小池新道終点 →スキーで繋げられる。 ・小池新道 →板は担いでスニーカー 〈電波を確認した場所〉 ・室堂 ・間山の登り ・黒部五郎の登り〜山頂 ・大ノマ乗越 〈繋がらなかった場所〉 ・五色ヶ原 ・薬師峠 ・三俣蓮華岳付近 |
写真
感想
メンバー:4年大佐古・3年野本・72代新居OB
〈計画〉
・ある程度のアイゼン歩行・スキー技術、体力があれば問題ないルート
・下見を行っていたことで、地形概念理解の重要性に気付いた
〈行動〉
・板orアイゼンの選択にかなり迷った
→以外と担いだほうが早い場面が多い(狭い、急なコースなど)
・スゴ乗越への下り(14時ごろ)で濡れた表層がかなり崩れたことを受け、黒部五郎を午後に通過しない選択をした
→実際にその日の17時ごろ通過した方に聞いたところ硬かったらしい。よくわからない。
〈装備〉
・離れる場面が多かったので無線は2つ持っていくべきだった
・水作りの水滴取りにセイムタオルがあると便利
・ドライレイヤー+ベースレイヤー(ウール)+ソフトシェル+ハードシェルで一番寒い時も余裕だった
・EPIガス490ml1缶で足りた。
〈食料〉
・1日2500kcalで計算(予備日分は2000)
・3日間で2日分しか行程が進まず、それに合わせてレーションを摂ったので最初の3日は1日2200kcal弱
→不足感はあるものの全然動けた
・水も行動中は極力飲まず(300程度)
→全体では食事合わせて8リットル作った
・夕食は尾西2袋とルー1ブロック、朝食は尾西2袋、予備日は尾西一袋ずつで計算
→夕食は謎の満足感。ルーを薄めるとお腹に溜まる気分がする。
〈感想〉
昨年5月から目標にしていたルート。『これくらい行けないと「部活で山スキーやってました」なんて恥ずかしくて言えないな』と思ったのがきっかけ。そのため、早稲田ワンゲルでは途絶えていたアイゼン歩行の技術をOBに教わり、夏のリーダー研に参加し、9月に下見の縦走をし、あえて重い荷物で部の山スキーに参加し、春合宿&就活後は野本と2人で体力・アイゼン・幕営のトレーニングを行った(最終的に部活の事情でメンバーが3人に増え、想像していたオートルートとはかなり異なるものになった)。しかし、終わってみると「こんなものか」といった感覚。確かに楽しかったし、そこそこの満足感は得られた。観光に行ったり家でダラダラするGWよりは何百倍も充実していた。しかし、歩行技術・ルートファインディング・リーダーシップ・装備管理・体力・メンタル面など、力不足を痛感した。この程度で満足できない、してはいけない、もっと山にいかなきゃといった「切迫感のような何か」が膨らんだ4日間だった。
新居さんは貴重なゴールデンウィークの時間を割いてくれてありがとうございました。2人で行きたかった気持ちが節々に現れてしまい申し訳ないです。
野本には感謝しかない。1年間いろいろと協力してもらった。沢も頑張ろう。
<感想>
今は山行に対しての印象というより、大きな目標を達成した事に喜びを感じてる。
大佐古さんから1年前に提案があり、そこからこのオートルートを見据えて過ごしてきた。去年の9月に同ルートを縦走した時はかなりきつかったけど、それよりも楽しい気持ちでいっぱいだった。そこから山が好きになった。
積雪期に入ってからは体力をつけるためにより重い荷物を持ってワンダリングや合宿に参加し、なんとか食らいついた。4月に入ってからは本格的に技術的な練習も兼ねて槍ヶ岳に登ったりといよいよだと感じていた。
そして当日。細かい装備ミスはあったものの、万全に近い状態で室堂に入れた。天気は微妙ながら遂にこの日が来たという緊張感が凄かった。
山行中は怖くて泣きそうなトラバースもあったけど、総じて何とかなった。やっぱり体力ゲーだなと感じた。自分の中では靴擦れになったことが1番悔しい。今までなったこと無かったのに今回皮膚科に行くほど痛かった。最後の大斜面を気持ちよく滑ることが出来なかったのは残念。
オートルートを通して大きな自信にもなったし、雪山に対する可能性の視野も広がった。けれどそれと同時に実力の無さを痛感した。次代でリーダーをとるためにも、もっともっと余裕を持って周りをみたり冷静になれるよう、技術知識を付けなくてはと思った。頼もしすぎる大佐古さんがいなくなってしまう来年、後輩が安心して雪山に挑めるよう自分の成長は不可欠だと感じる。
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