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Yamareco

記録ID: 428705
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳・赤岳 雪面良好・日帰り単独(美濃戸→南沢→地蔵→文三郎→北沢周回) 残雪の状況

2014年04月12日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
GPS
10:45
距離
17.5km
登り
1,413m
下り
1,405m

コースタイム

6:30 美濃戸口 着
6:50 発
7:30 美濃戸山荘前着
7:35 発 (柳川南沢経由)
9:30 行者小屋 着
9:50 発
10:50 地蔵の頭 着
12:00 赤岳山頂(北峰) 着 ※無風のため昼食
12:35 赤岳山頂(南峰) 着
12:50 発
13:00 中岳文三郎分岐
13:50 行者小屋 着
14:05 発
14:15 中山乗越
14:35 赤岳鉱泉 着
14:55 発(柳川北沢経由)
15:50  山の神
16:00 美濃戸赤岳山荘 着
16:15 発
16:50 美濃戸口 着
天候 快晴・無風/微風
過去天気図(気象庁) 2014年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
小淵沢ICー美濃戸口 20分 / 八ヶ岳山荘前駐車場 500円/1日
コース状況/
危険箇所等
4/12現在の冬山状況
1) 美濃戸口ー美濃戸山荘前
林道には雪がありません。但し美濃戸山荘手前の橋を
渡ったところから積雪がはじまります。
※早朝には凍結箇所が、また路面が荒れたままなので
美濃戸までFF車で入る方は、こすらないよう注意。
2) 美濃戸ー行者小屋(柳川南沢経由)
早朝は雪が締まっており、積雪量も例年より多く残って
いるため、チェーンスパイクまたはアイゼン着用が楽。
午後のひなたはザラメ状の雪質でグリップが効きません
冬季バリエーションルートのトレースもありません。
3)行者小屋ー赤岳山頂
地蔵尾根:行者小屋から地蔵の頭間は急登が続きます。
  午前は雪面がしまっており、アイゼンがよく効きます。
1箇所地蔵直下のトラバースに小雪崩の跡がついていま
  す。また、その上部にあるナイフリッジも慎重に進めば、
  問題ありません。
  ※ただし、この日の登山中12:00頃も、地蔵の頭から
  少し横岳側の東面にて滑落事故があり、ヘリが救助を
  行う場面にであいました。いたって急峻なところでは
  ないのに滑落をしたということは、安全なポジションを
  確保するまで、気を抜かないことが大切とおもわれます。
  文三郎道:雪面が締まっている間は、アイゼンがよく効い
  ているせいか直登、直降のトレースが目立ちます。3月には、
  全体的に斜面がザラメ状で苦労しましたが、4月のほうが、
  歩きやすい感があります。アイゼンの爪をひっかけないよう
  に進めば、危険個所はありません。
4)行者小屋ー美濃戸(柳川北沢・赤岳鉱泉経由)
  中山乗越を過ぎて赤岳鉱泉に下る間に、一部、登山道が崩れて
  いる所があり、注意して歩く以外は危ない個所はありません。 
美濃戸口から美濃戸までの林道にも残雪がなくなりました
2014年04月12日 06:49撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 6:49
美濃戸口から美濃戸までの林道にも残雪がなくなりました
雪はどこから始まるかというと、赤岳山荘の先の橋を渡った美濃戸山荘下からです
2014年04月12日 07:28撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 7:28
雪はどこから始まるかというと、赤岳山荘の先の橋を渡った美濃戸山荘下からです
雪面の下にアイスバーンになっているところもあるため、今日はチェーンスパイクを履くことにしました
2014年04月12日 07:40撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 7:40
雪面の下にアイスバーンになっているところもあるため、今日はチェーンスパイクを履くことにしました
南沢ルートで時間を稼ぎます
2014年04月12日 07:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 7:43
南沢ルートで時間を稼ぎます
柳川にかかる橋のいくつかは、このとおり残雪がなく、アイゼンの爪をひっかけやすい状況です
2014年04月12日 07:48撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 7:48
柳川にかかる橋のいくつかは、このとおり残雪がなく、アイゼンの爪をひっかけやすい状況です
日影は、爪がよくかかります。午後になればザラメ状ですね
2014年04月12日 07:58撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 7:58
日影は、爪がよくかかります。午後になればザラメ状ですね
ひざしがまわってくると、河原も近いです
2014年04月12日 08:09撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 8:09
ひざしがまわってくると、河原も近いです
ひらけました。大同心もばっちり、雲一つない空です
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ひらけました。大同心もばっちり、雲一つない空です
実は、無風。稜線はそんなあまくはないだろうなと思いつつ、つい期待しますな
実は、無風。稜線はそんなあまくはないだろうなと思いつつ、つい期待しますな
赤岳もみえてきました。雪煙があがっていません。今日は今のところ風が弱そうです
2014年04月12日 09:23撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 9:23
赤岳もみえてきました。雪煙があがっていません。今日は今のところ風が弱そうです
行者小屋まできました。12爪アイゼン、ピッケル、メット、ハーネスを装着し準備完了。飛行機雲が美しい
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行者小屋まできました。12爪アイゼン、ピッケル、メット、ハーネスを装着し準備完了。飛行機雲が美しい
風が弱いので、予定通り今日は地蔵から上がります
2014年04月12日 10:00撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 10:00
風が弱いので、予定通り今日は地蔵から上がります
アイゼンがバッチリ効きます。トレースもいきなり直登。これはきつい
2014年04月12日 10:16撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 10:16
アイゼンがバッチリ効きます。トレースもいきなり直登。これはきつい
高度を稼ぎます。中岳、阿弥陀岳もくっきりです
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高度を稼ぎます。中岳、阿弥陀岳もくっきりです
一部、なだれている跡がついています。北側にトラバースをするときに、なだれた跡を横切るので注意です
2014年04月12日 10:49撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 10:49
一部、なだれている跡がついています。北側にトラバースをするときに、なだれた跡を横切るので注意です
だいぶ斜度がきつくなってきました
2014年04月12日 11:04撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 11:04
だいぶ斜度がきつくなってきました
地蔵の頭も確認できます。ナイフリッジの下です。深呼吸して、アイゼンをひっかけないように進みます
2014年04月12日 11:10撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 11:10
地蔵の頭も確認できます。ナイフリッジの下です。深呼吸して、アイゼンをひっかけないように進みます
ナイフリッジ通過。ほっとします。振り返るとこんなかんじ
2014年04月12日 11:12撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 11:12
ナイフリッジ通過。ほっとします。振り返るとこんなかんじ
いよいよ天望荘も、赤岳北陵もくっきりです
2014年04月12日 11:12撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 11:12
いよいよ天望荘も、赤岳北陵もくっきりです
さて、地蔵の頭まできました。なんと、「微風」です
2014年04月12日 11:14撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 11:14
さて、地蔵の頭まできました。なんと、「微風」です
横岳方面を振り返ります
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横岳方面を振り返ります
阿弥陀も目線まで来ました
2014年04月12日 11:16撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 11:16
阿弥陀も目線まで来ました
赤岳北陵にとりつきます
2014年04月12日 11:23撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 11:23
赤岳北陵にとりつきます
天望荘は埋もれています。富士山が大きく見えます
2014年04月12日 11:26撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 11:26
天望荘は埋もれています。富士山が大きく見えます
今年は雪深い、しかし、春の日差しを感じることができるほど、無風
2014年04月12日 11:29撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 11:29
今年は雪深い、しかし、春の日差しを感じることができるほど、無風
肩まできました。あと60m。頂上山荘もみえました
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肩まできました。あと60m。頂上山荘もみえました
最後の直登です
2014年04月12日 11:32撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 11:32
最後の直登です
雪面がいい具合にしまっていて、アイゼンがばっちり効きます。
2014年04月12日 11:55撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 11:55
雪面がいい具合にしまっていて、アイゼンがばっちり効きます。
赤岳北峰に到着。あまりに天気がよく、「無風」なので、予定を変更し、山頂で昼食をとります。今日はスタバのキャラメルマキアート。
2014年04月12日 12:11撮影 by  iPhone 5S, Apple
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4/12 12:11
赤岳北峰に到着。あまりに天気がよく、「無風」なので、予定を変更し、山頂で昼食をとります。今日はスタバのキャラメルマキアート。
なんと眼下にヘリが。地蔵付近で滑落です。人を引き上げています。
2014年04月12日 12:32撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 12:32
なんと眼下にヘリが。地蔵付近で滑落です。人を引き上げています。
昼食後、南峰に移動します。このあいだを渡るのが、いつもおっかない
2014年04月12日 12:39撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 12:39
昼食後、南峰に移動します。このあいだを渡るのが、いつもおっかない
赤岳2899m。今日もまいりました。富士山もばちりとおさめます
2014年04月12日 12:44撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 12:44
赤岳2899m。今日もまいりました。富士山もばちりとおさめます
今日は、登り神戸から来られた方々とご一緒させていただき、シャッターを押していただきました。感謝。
2014年04月12日 12:48撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 12:48
今日は、登り神戸から来られた方々とご一緒させていただき、シャッターを押していただきました。感謝。
さて、下山します。帰りは文三郎経由で
2014年04月12日 12:53撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 12:53
さて、下山します。帰りは文三郎経由で
アイゼンが効くからなのか、これが怖いくらいの直降です
2014年04月12日 13:05撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 13:05
アイゼンが効くからなのか、これが怖いくらいの直降です
3月にきたときは、まったくアイゼンの爪が意味をなしていなかったのですが、今日は雪面がよく締まっていて、快適です
2014年04月12日 13:10撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 13:10
3月にきたときは、まったくアイゼンの爪が意味をなしていなかったのですが、今日は雪面がよく締まっていて、快適です
阿弥陀もこうしてみると、雪が無くなってきました
2014年04月12日 13:10撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 13:10
阿弥陀もこうしてみると、雪が無くなってきました
文三郎にくだります
2014年04月12日 13:17撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 13:17
文三郎にくだります
アイゼンが効くので、逆に急こう配で踏ん張るため腿に負担がきます。つりそうなのでゆっくりめにかえます
2014年04月12日 13:32撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 13:32
アイゼンが効くので、逆に急こう配で踏ん張るため腿に負担がきます。つりそうなのでゆっくりめにかえます
横岳も、大同心も黒くなって、今年の白銀の世界ももう見納めですね。午後なのに、雲に隠れることなく、こんな日もあるんですね
2014年04月12日 13:36撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 13:36
横岳も、大同心も黒くなって、今年の白銀の世界ももう見納めですね。午後なのに、雲に隠れることなく、こんな日もあるんですね
行者小屋で、アイゼンをはずし、ピッケルとメットをしまい、チェーンスパイクとポールにきりかえます
2014年04月12日 14:32撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 14:32
行者小屋で、アイゼンをはずし、ピッケルとメットをしまい、チェーンスパイクとポールにきりかえます
名残惜しい雪原と樹林の道です
2014年04月12日 14:41撮影 by  iPhone 5s, Apple
4/12 14:41
名残惜しい雪原と樹林の道です
赤岳鉱泉で、小休止。某コンサートでもらった「人間饅頭(ヒュー饅)」を食べます。アイスキャンディも溶けそうです。
2014年04月12日 14:58撮影 by  iPhone 5S, Apple
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4/12 14:58
赤岳鉱泉で、小休止。某コンサートでもらった「人間饅頭(ヒュー饅)」を食べます。アイスキャンディも溶けそうです。
帰りは柳川北沢でのんびり下山。最高のてんきでした
2014年04月12日 15:15撮影 by  iPhone 5s, Apple
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4/12 15:15
帰りは柳川北沢でのんびり下山。最高のてんきでした
撮影機器:

装備

個人装備
12爪アイゼン
1組
チェーンスパイク
推奨
ピッケル
トレッキングポール
1組
冬山靴
1足
ゲイター
1組
手袋
1組
ハードシェル
水筒(800ml)
お湯
ニット帽

感想

◎今春は美濃戸の登山道より上部の積雪が多く、まだまだ冬山を楽しめる状況です。(地蔵の階段、文三郎のマムート階段は雪面下に眠ってます。)GWの前までは、このコンディションが続きそう。12本詰めのアイゼンとピッケルを効かせ、高度をかせくことができそうです。ただし、アイゼンが効くためにトレースでは直登パターンが多く、風と天候によって、足に疲労をきたすケースが多いです。私も、後半筋肉につりそうな疲労感を覚え、やむなくペースダウンをしました。アイゼンのひっかけや、足のもつれから倒れたり、滑落が増加しそうですので、足回りに気を付けたらよいと思います。

○単独行について
あまりお勧めの形態ではないのですが、八ヶ岳銀座(いわゆる赤岳鉱泉から行者小屋までの硫黄岳〜赤岳周回ルートにいれば、平日かよっぽどの時間帯でない限り誰かとあいます。そういう方々と声を掛け合い、情報交換して、登山をさせてもらい、技術を磨く用にすれば、あまり単独を感じないで済みます。


写真と同時に今回の山行を下記の映画の予告編のような1分動画で紹介しています。良かったら観てください。http://youtu.be/hIEKXsAkl8E

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