明神主稜
- GPS
- 11:32
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 2,201m
- 下り
- 2,003m
コースタイム
- 山行
- 9:28
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 11:26
私は薄手のベースレイヤーにパタゴニアR1テックをソフトシェル替わりに着用し、下はMILLETティフォンウォームパンツ。K氏は薄手の長袖半袖の重ね着にmont-bellのカッパ、下はタイツにハードシェルパンツ。
二人とも上は春山、下は冬山の装備で寒くもなく暑くもなく快適でした。
天候 | 曇、強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
バリエーションルートだが人気のコースでよく歩かれているためトレースがしっかりしている。南西尾根には赤布あり。主稜線のハイマツ漕ぎも足元はほとんど道になっている。今回は所々残雪あり、トラバースでは多少ルートがわかりにくいところもあった。 奥明神沢に雪がない場合は前穂高岳まで進み重太郎新道を下山することになるのでコースタイムが2〜3時間長くなる。 |
写真
感想
山へ行けない2ヶ月間を悶々と過ごす中、数少ないチャンス到来。K氏と明神岳へ向かった。南西尾根から主稜線に登り、帰路は奥明神沢から下降の予定で向かう。上高地のバス運行時間内に下山できない場合に備え、徒歩で上高地入りするというK氏(◎_◎;) 「沢渡行きの最終シャトルバスに乗れなくても終発が遅い路線バスがあるよ!」と懇願するも却下(T_T) 延々とトンネル二つ越えて上高地入り。バスの運行してない冬なら我慢できるんだけど…歩いてる横を悠々と通り過ぎるバスとタクシーが恨めしい(^^;
バスターミナルで装備を整え、岳沢登山口から7番標識へ。K氏のアドバイスでここまではトレランシューズを履いて来たため体の負担はとても少ない。ここで登山靴に履き替え、急峻な尾根を登っていく。稜線に出ると終始10m〜15m程の風にさらされたが、さすがに5月中旬。風はそれほど冷たくないので動いていれば寒くない。
5峰の台地にたどり着き、そこから見る360℃の眺望は素晴らしくてゆっくり休憩していく。行く先にそびえる4峰ヘはけっこうな登り返しにみえるが、思ったほどではなかった。ただ風がどんどん強くなってきたので、やせ尾根と足場の悪い所では強風に飛ばされないように気を付けて歩いていく。幸い雪はほぼ消えていたので危険は少なかった。3峰は上高地側をトラバースしてそのまま2峰へ回り込む。2回の懸垂下降でコルに降り立つと最後の登りで明神主峰へ登頂した。
明神池、奥又白、前穂高岳から眺めていた明神岳を、ピークにたどり着いたら反対側からじっくりと眺めてみたかったのだが、どんどん強くなる風に一刻の猶予もなく、下降点のコルまで急いで歩きだした。主峰からの下りは雪もなくホールドも豊富なのでクライムダウン。積雪や凍結の状態によっては懸垂下降が必要になるとのことだ。
今年は雪解けが早いため、もし奥明神沢に雪が無ければ前穂まで進んで重太郎新道を降るしかなく、心配しながらの山行だったが、幸い奥明神沢に雪はたっぷりとあり、ここでアイゼンを装着し落石に気を付けながら下降を開始する。
いつものことながら下り始めの沢の上部は急峻。凍結こそしていないものの強風でハードパックされた雪面は固く必要以上に慎重になってしまい、真直ぐ真下に向かって歩いていくK氏を横目に私はチマチマと小股でトラバースしながら降りていく。「そんなんじゃアイゼン効かないし時間もかかるから!怖いんだったらクライムダウンで降りてこい!」と下から叱咤の声('Д') クライムダウンして少し傾斜が緩んだら、今度は尻セードの練習を兼ねてスピード下降のトレーニング。スキーを履いていたらなんということのない斜面とスピードなのに、自分の身体とアックスだけでスピードコントロールするのは至難の業。慣れるまでは怖いんです〜(;^_^A アイゼン下降、尻セード共に100%のダメ出しもらって岳沢小屋に到着する頃には雪が舞いだした。
その後は登山道を使って下山。7番標識にデポしたトレランシューズを回収して、上高地には4時半前に着き、なんとか帰路はバスで帰るお許しが出た(≧▽≦) バリエーション入門のルートだから一人でも行けるよと言われていたが、一人でロープ担いで同じ時間で周遊することはできなかっただろう。同行してくれたK氏に感謝です。
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