念願!三田原山〜火打山〜乙見尾根〜岡沢発電所
- GPS
- 56:00
- 距離
- 36.7km
- 登り
- 2,843m
- 下り
- 3,384m
コースタイム
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 10:36
- 山行
- 4:23
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 5:28
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 7:08
天候 | 前日程おおむね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
・杉の沢行きバスで杉ノ原入口で降りてシートラ 妙高高原駅 7:13-7:26 杉ノ原入口 ・帰路、菅沢バス停まで地元熊撃ちの方に送ってもらい、ここでタクシー頼むも、スキー板が載せられないということで二本木までロード |
コース状況/ 危険箇所等 |
・積雪多いということだったが、3月の温かさで急激に融雪したそうです。 ・ただ、スキー場のハイクアップは今までここを登った中で、一番雪が多かった。 ・乙見尾根は若干のアップダウンがあるものの、おおむね良好。街を見下ろしながら の尾根滑降は楽しい。 ・ハンノキ平への滑降ポイントへ入るところはブッシュが出ており、DPは雪庇があ り、1620辺りかその下の雪庇のなくなったところしかなかった。 ・燕尾根(地元の方は中尾根と言っていた。)への登り返しは、少し時期が遅いとシ ートラかな?地元の方は登り返しがないように、北桑沢まで滑って行ってもいいん じゃないか?と言っていた。次は試そうかな? ・なんと林道除雪がかなり上まで来ていた。めちゃ早。脇の雪を拾っていつものヘア ピン下まで。 |
その他周辺情報 | 赤倉ホテル¥800 やっぱりかけ流しですね。貸し切り状態、最高でした。 元々アルペンブリックが営業しいているということだったので行ってみると、今日はやってないと言われ転戦。ここまで来て赤倉♨入らないのも野暮だし… |
写真
感想
今年は3月にコロナ罹患したことで相当出遅れた。久々に焼山北面から金山周辺を滑ってみたいと思っていたが、体力的に相当不安な状況。ただ、せめて雪の多いエリアで一本くらい…と、妙高エリアでかねてから滑ってみたいと思っていた乙見尾根にチャレンジしてきた。
出かける前に観光協会で駅周辺の駐車場を確認すると、『観光協会の駐車場に止めて結構です。』と快諾いただき、ここを起点に登山開始となる。
4/11 杉野沢行きバスに乗り込み、杉の原入口で下車。毎度思うが、ここからスキー場をハイクアップして三田原山までが長い。車道を歩くが体が重い。スキー場駐車場に着くとすぐにスキーを履くことができた。スキーを履いても体の重さは変化なく、コロナ罹患後もろくすっぽ歩いてないから体力減退を痛感。でも頑張るしかない。ゲレンデ内で何度か休憩するたびにザックの上に横になって仮眠する。途中帰ってしまおうかと思うくらいつらかったが、何とかゲレンデトップにたどり着く。人の声が聞こえると思っていたら、スノーモビルで来ていた数人が上部の沢筋で滑っていた。
三田原への登りは雪が緩く足元がとられ気味だったけれど、池ノ峰へ落とす沢を過ぎるまで斜登行で進む。三田原火口に飛び出すと、まるでプリンを皿にあけたような形で妙高山眼前に。相変わらず巨大な雪庇である。日帰りで登ってみたいものだけれど、せっかくここまで遠出してきて、この山だけやっつけて帰るというのはもったいない。もう少し近ければなぁ…
三田原Pを過ぎたところでシールオフし、黒沢池までの滑降に移るが、先行者はもう少し先まで行ってから滑りこむようだ。確かに自分の場所から斜面に入ると、次の登り返しまでの距離が長い感じだ。地形図を確認しながらトラバースで滑ってゆき、疎林の斜面にたどり着き、気持ちよく滑り降りた。先ほどの人たちは後で聞いて知ったのだけれど小屋関係者らしく、一番よさそうな斜面を滑ってきた。もっと通いこまないとだめだと痛感、茶臼山のコルまでひと登りすると正面に火打山・焼山が望め、ちょうど夕日が沈んでゆく時間帯だったので、素晴らしい夕焼けを見ることができた。バテバテを頑張ってきたご褒美ってところかもしれない。
ここで先ほどの3人組と遭遇、小屋に位置がいつも一発でわからないというと、焼山に向かって進むと出てくると教えてくれた。申し訳ないが付いて行かせてもらい、小屋にたどり着けた。新しい小屋ができてから初めての来訪、いつも来てる時よりも雪が多かった。
旧小屋にはオーストラリア人男性がおり、こんな時に英語が話せたらいいのにといつも思う瞬間だ。ロッジのオーナーをしているらしいが、日本語はほとんどしゃべることができないそう。国土地理院の地形図が珍しかったらしく、お互いに登ってきたルートを指でたどりながら、自分もほとんど忘れ去られた知識をフル動員して会話する。そして、タレント出川氏のすごさを思い知った。彼は岡沢から燕尾根を登りここまで来て、明日は三田原山から地獄谷を経由し赤倉に下山するらしい。お返しにチョコレートをたくさんいただいた。燕尾根はハードルートでアドベンチャーと表現していた。遅着で夕飯の支度で騒がしくしていたのに照明まで設定してくれてありがとうございました。
4/12 2泊3日の予定で入山したが、実質、今日中に下山は可能だ。下山後の行程を考えると1日フルで遊んでから下道自宅では少し遠い。火打で2・3本滑って水の取れるところでもう1泊?高田の夜桜見学もいいよなぁ、と迷いながらド快晴の中、火打山へ出パする。
火打Pはやや風があるものの頚城の山々、日本海、北アルプスの眺めが素晴らしい。来年はきっと焼山に行こうと心に決めた。時間もあることから、まず火打山から新建尾根を少し滑り、澄川に1本決める。1990m二股から左俣を登って燕尾根に登り返す。雷鳥平まで登ると雪庇が面倒くさい感じか?
小尾根を長く続く尾根に乗り換えられるところまでダケカンバ帯を移動。雪庇を進行方向右に見て大きく巻きながら滑り降り、小Pコルに出る。晴れていればわかりやすい。小Pは登らなくてはならないので左から巻くように進むと、尾根上の進むべき方向を見れば、稜線が白い帯で続いている。資料に素晴らしい斜面とあった場所は疎林の緩斜面のようだ。小Pに登ればより長くこの素晴らしい斜面を滑ることができる。かなり気分の良い斜面は街を見下ろしながら滑ることができる。傾斜がきつくなる手前まで滑り降りておけば良かったと後悔した。
地形図で黒菱山の位置を勘違いしており、もう少し登らなくてはならないと思っていた。あらかじめ聞いていたシールなしで登れるピョコを越えると、前方の斜面が急になり、ルート間違えしているのではと自分を疑う。正面に三角形の山が見え、これが黒菱なら澄川まで滑ってから登り返さなくてはならない。よく地形図を確認すれば先ほどの小Pが黒菱山だった。この目の前の急斜面は、右手にハンノキ平が見えたので、ブッシュを進行方向右に見て滑る箇所だった。
雪質がザラメだったので異状なく滑ったが、結構急で大げさに言えば、ミスったら澄川の谷底まで行っちゃうんじゃないの?と思うような場所。滑り降りて行くごとに下部が確認でき、1600平坦地を目標に滑る。1600まで行ったことで笹が露出した部分を越えなくてはならず、実際は1620くらいでブッシュの中に入った方が楽にハンノキ平とりつき箇所に入ることができたようだ。
笹藪をスキーを履いたままトラバースするとハンノキ平滑降点に出る。ここからの景色は最高でしばらく休憩する。DPは限られている。時刻は14時、雪は結構グズグズ、この斜面をいい雪で滑りたいという気持ちが湧いてきた。急遽ここで泊まることに決定。明日の滑降ポイントまで若干高度を上げて幕営、これなら先ほど素晴らしい斜面で何本か遊べばよかった。夜は上越市街の夜景が素晴らしかった。
4/13 翌朝、ハンノキ平の大斜面は標高ということもあり滑りやすいザラメ、快適に1200mまで滑降し、台地の下部で右側の沢状に入り、デブリをトラバースでかわしつつ、その下の面ツル斜面に突入。1020mくらいで入り込む右岸の小沢を登り返し1143Pへ。尾根に出たP下のコルは、小屋で一緒だったオーストラリア人がいい所と言っていた通り、ブナ林で気分のいいところだった。小屋関係者の言っていた中尾根はこの燕尾根らしい。
もうゆったり下ればいいと油断していたら、Pから下った先は傾斜がなく、しばらくスキーを履いたまま歩く。右手は濁俣の断崖で眺めよし。ピョコを越えると、ブナ疎林のなだらかダン広尾根のパラダイス斜面。導水管手前で澄川方面に広い尾根が下りているので注意。いつもの切り開きを進み、導水管はほとんど雪で埋まっている斜面をゆけば発電所到着。ここから林道へ登り返し、傾斜が緩くあまり滑らない林道に到着。あと2時間あればと思っていると、林道先が何か騒がしい。なんと除雪が入ってきていた。道路切り開きの自衛隊敷地側をうまく滑り?ヘアピン状を抜けるといつもの水門で終了となる。
ちょうど熊撃ちのおじさんが車で入ってきて、少し話すと菅沼バス停まで乗せていってくれた。実はおじさんが一旦林道上部まで行っている間に、スキーの板を洗おうと用水路に向かったところで、段差の感覚がわからず転倒、両手にスキー板を持ちながらヘッドスライディング的に対岸に倒れこみ、激流の用水路に落ちかけた。さらなる不幸はタクシー会社に連絡するも『目標がないのでたどり着けないから迎えに行けない』と言われる始末。前は来てくれたのに完全に乗車拒否というか、来ることすら拒まれた。
戻ってきたおじさんの好意でバス停到着、別れを告げ再びタクシーを依頼すると『スキー板があるとコロナの仕切り板があるから乗せられない』と再び拒否された。
そんなことから二本木駅まで1時間強のロードとなってしまう。もう里は春、桜がちょうどいい感じになっていた。駅に着くと1分後に電車到着の状況、当然装備が乗車仕様になっていなかったので乗車できず…前回来た時にはなかった駅舎カフェで、次の電車まで店員の方に話し相手になってもらった。電車で妙高高原駅に戻り、観光協会で温泉の割引券をいただきこの旅は終了した。
駅前に駐車場があると電車がうまく使えていいですね。
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