藤原岳からの釈迦ヶ岳で撤退(鈴鹿山系)
- GPS
- 02:34
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,200m
- 下り
- 1,204m
コースタイム
天候 | 晴れ。のちに強風。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
ちょっと寝坊した上にカーナビにに新名神が入っていなかったため、想定外に登山口への到着が遅れてしまいました(^^;)。まあ藤原岳のみなら大丈夫だろうと登山を開始します。同じような時間に登り始めていた方々もいらっしゃったうえ、道が明瞭なので安心して登っていけます。
特に迷う場所もなく危険個所もないため、足は早まりました。登山出発時に下山された方がいたのでヒルの存在を聞いてみたところ、朝のうちに2回ウェアにくっついていたと話されていたので、余計足が早まります(^^;)。道には〇合目という看板もあるため、メンタル的にも楽に進めました。
道中眺望はあまりなかったのですが、8合目過ぎで眺望が開けると伊吹山が見えました。そういえば鈴鹿セブンの北端ですもんね。9合目からは山肌を削られたところが見えます。これがちょっとあれなんですが、でもこんなところまでよく工事ができたもんだ。人間ってすごい。
そうしてほどなく山頂が開けてきました。せっかくなので藤原山荘の中ものぞかせてもらいました。トイレもあり、広々としています。周辺では多くの方が昼食を取られていらっしゃいました。私は写真だけ撮るとそのまま山頂へ向かいます。
そして山頂到着!鈴鹿セブン6座目登頂。眺望はさすがに素晴らしいですね。冬に登った御池岳のみガスがかかっていたのが残念でしたが、写真を数枚撮ると下山へ。標高はそれなりにあるもののちょっと楽に登れ過ぎてなんか物足りない気が(^^;)。まあわかってて来たのですが、もう少し冒険をしてみたくなってきてしまいました。
なのでそのまま下山口から釈迦ヶ岳を目指すことに。もっとも、こう言った展開を想定して、コースと地図はスマホにダウンロード済み。まあ想定外に到着が遅れてしまったので、気分を味わうだけでもと思い、車に乗り込むと釈迦ヶ岳の登山口を目指しました。
思ったより距離はありましたが、釈迦ヶ岳の太平尾根登山口へ。ここからなら登りも少ないし、距離も少ない。あわよくば登り切れるかなと思いながら、決して無理をしないつもりで改めて歩き始めました。今の季節なら夜7時ごろまでは明るいから時間的には行けそうな気もしますが、東側の尾根のため暗くなるのは早いかと思い、4時に撤退期限を設定してスタートです。
登り始めてすぐ、2組のパーティーとすれ違いました。「今から?」という顔をされてらっしゃいましたが、無理はしませんのでご安心を(^^;)。そりゃこんな時間から登り始めるなんて、山をなめていると思われても仕方ありませんものね。林道をしばらく行くとまずは渡渉ポイントへ。ここ、看板などありませんので小さなケルンを目印にするか、GPSが必須です。
川を渡るとすぐさま急登が始まりました。おお、これこれ!岩場でルートファインディングをしたり、山を登っている感じがひしひしとしてきます。そういえば藤原岳は石灰岩質でしたがこちらは花崗岩質。ということはヒルの心配は少ないか。であればもうちょっとシーズンは長いかもしれません。しかし花崗岩質ということは風化したザレ場があるということ。足元に注意して進みます。
ちょっとした稜線からは強風に吹かれました。この辺りの地名である八風からして風の通り道なのでしょうか。それとも今日の風が強いのか?体を持っていかれるとまでは言いすぎですが、ちょっと細めの尾根筋で強風に吹かれるとなかなかドキドキするじゃありませんか。ウインドシェルを出して着こみます。藤原では全然風がなかったのに、ちょっと移動するとこうもいろいろ違うとは。勉強になります。
そのうち足がつり始めました。おっと、良くないです。足運びに気を使わなければならない道での足つりは危険が増します。今日はおなかの調子もいまいちで、山行中にあまり補給が撮れていなかったのも影響しているか。足つりに加えてシャリバテも感じます。4時撤退判断の予定でしたが、この先のルートの残りをスマホで確認。3分の2ほど来たあたりでしょうか。現在はまだ3時過ぎ。登りきれるか?しかしこの強風に、若干怖くなっているのも事実。
うん、撤退しましょう。もちろんザックには行動食もヘッデンもありますし、十分な水もありましたが、怖さを感じている時点で体からの警告に従うとの決断に至りました。もう若くはないけれど、またチャレンジできないわけでもない。北山の先の鞍部で撤退です。一度決めたら「やっぱり・・・」とはしないことが肝要と自分に言い聞かせ、元来たルートに向かいました。
下山となり、使う筋肉が変わると登りの時とは違う部位がつってきました。時間はあるのでゆっくり下ります。なるべく疲れていない上半身を多用し、足が滑ったりつったりしたときのバックアップを取りながら下山。1か所、短いお助けロープの先を間違って左に巻いてしまって数メートル登り返しましたが、ついさっき通ったところを間違えるなんて、疲れているのかも。さらに慎重に下ることにします。
サルに吠えられたりしながら、やがて渡渉ポイントまで戻りました。もうここからは安心です。いやあ、充実しました!遅い出発でしたがたっぷり楽しませていただきました。釈迦ヶ岳の一部を踏めたのもありがたい。天気の心配もなく、くたくたになるまで遊ばせていただけました。体に残る疲労感が今日の登山の実感につながり、1登頂1撤退でしたがまた充実感が増します。今日もありがとうございました。
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