ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 440354
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲信越

超緊張の連続だった、笠ヶ岳

2014年05月03日(土) ~ 2014年05月04日(日)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
34:26
距離
21.6km
登り
2,279m
下り
2,384m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

5月2日(金)
13:00自宅- 18:00奥穂高温泉無料駐車場

5月3日(土)
   4:30奥穂高温泉無料駐車場- 4:40登山センター 5:05-6:05中崎橋-6:20 笠新道登山口-9:20森林限界林-12:45杓子平-15:25抜戸岳(テント泊)

5月4日(日)
05:45抜戸岳-6:55 笠ヶ岳山荘 7:05-7:30笠ヶ岳頂上8:10-10:10雷鳥岩-15:05中尾高原口15:30-16:00奥穂高温泉無料駐車場
天候 3日(土)晴れ。午後から夕方まで雲が湧きみぞれ交じりの雨とガス。夕方から晴天復帰。夜は強風。
4日(金)晴れ。午後高層雲が出てきていた・
過去天気図(気象庁) 2014年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
自宅(相模原)→中央高速→松本→158号線→471号線→475号線→奥穂高温泉登山者向け無料駐車場
コース状況/
危険箇所等
笠新道登山口から登ったが、このコースから入った形跡は無く、森林限界林あたりから垂直に近い雪壁を何カ所かクリアしながら登ることになり、また杓子平の稜線に張り出している雪庇の乗り越え、抜戸岳稜線にも張り出している雪庇の乗り越えがあり、雪崩れそうな箇所も何カ所かあり、このコースは、まだこの時期リスクがありお奨めでは無い。
笠ヶ岳から雷鳥岩、クリア沢への下りには、慎重を期すトラバースが何カ所もあるが、トレースがしっかりとついていた。
登山センターからの笠ヶ岳方面の眺め。いざ、あの白いピークへ向かって出発
2014年05月03日 05:22撮影 by  DSC-WX30, SONY
1
5/3 5:22
登山センターからの笠ヶ岳方面の眺め。いざ、あの白いピークへ向かって出発
穴毛沢からの笠ヶ岳の眺め
2014年05月03日 05:48撮影 by  DSC-WX30, SONY
5/3 5:48
穴毛沢からの笠ヶ岳の眺め
中崎橋
2014年05月03日 06:18撮影 by  DSC-WX30, SONY
5/3 6:18
中崎橋
笠新道登山口から登攀。途中からスノーシュー。槍方面を眺めながら一服。
2014年05月03日 08:10撮影 by  DSC-WX30, SONY
1
5/3 8:10
笠新道登山口から登攀。途中からスノーシュー。槍方面を眺めながら一服。
スノーシューからアイゼンに履き替え。
2014年05月03日 09:36撮影 by  DSC-WX30, SONY
2
5/3 9:36
スノーシューからアイゼンに履き替え。
気温も上昇し雪質は少し緩んで来た。
2014年05月03日 09:36撮影 by  DSC-WX30, SONY
1
5/3 9:36
気温も上昇し雪質は少し緩んで来た。
杓子平直下の森林限界林付近。この先当たりから一部垂直な雪壁のコース登攀を選択せざるを得ない緊張の連続
2014年05月03日 09:54撮影 by  DSC-WX30, SONY
3
5/3 9:54
杓子平直下の森林限界林付近。この先当たりから一部垂直な雪壁のコース登攀を選択せざるを得ない緊張の連続
何とか壁を乗り越えた先には、今度は杓子平の稜線に大きく張り出した落ちて来そうな雪庇が待ち構えている。
2014年05月03日 12:54撮影 by  DSC-WX30, SONY
3
5/3 12:54
何とか壁を乗り越えた先には、今度は杓子平の稜線に大きく張り出した落ちて来そうな雪庇が待ち構えている。
ヒヤヒヤの雪庇も乗り越えて杓子平に到着。
2014年05月03日 13:06撮影 by  DSC-WX30, SONY
1
5/3 13:06
ヒヤヒヤの雪庇も乗り越えて杓子平に到着。
抜戸岳の稜線も見えて来た。抜戸岳の稜線にも大きな雪庇が張り出していた。この後、ガス、雨交じりのみぞれとなり、天気悪化。視界ゼロになっていく。
2014年05月03日 13:18撮影 by  DSC-WX30, SONY
5/3 13:18
抜戸岳の稜線も見えて来た。抜戸岳の稜線にも大きな雪庇が張り出していた。この後、ガス、雨交じりのみぞれとなり、天気悪化。視界ゼロになっていく。
無事に抜戸岳まで登り切る。視界ゼロの悪天候の為、笠ヶ岳山荘まで行かず抜戸岳付近の稜線にテントを張る。夕方になって天気回復。
2014年05月03日 18:21撮影 by  DSC-WX30, SONY
9
5/3 18:21
無事に抜戸岳まで登り切る。視界ゼロの悪天候の為、笠ヶ岳山荘まで行かず抜戸岳付近の稜線にテントを張る。夕方になって天気回復。
夕日に照らされる槍、穂高の山々。
2014年05月03日 18:26撮影 by  DSC-WX30, SONY
8
5/3 18:26
夕日に照らされる槍、穂高の山々。
明日はあの笠ヶ岳方面だ。天気回復して良かった。が、この後、夜になって一晩中強風が吹き荒れ、テントが飛ばされそうになり一睡も出来ず。
2014年05月03日 18:27撮影 by  DSC-WX30, SONY
22
5/3 18:27
明日はあの笠ヶ岳方面だ。天気回復して良かった。が、この後、夜になって一晩中強風が吹き荒れ、テントが飛ばされそうになり一睡も出来ず。
苦労の甲斐あり、快晴の天気。野口五郎岳方面の眺めもGOOD。
2014年05月04日 06:07撮影 by  DSC-WX30, SONY
9
5/4 6:07
苦労の甲斐あり、快晴の天気。野口五郎岳方面の眺めもGOOD。
槍の眺めもGOOD。
2014年05月04日 07:14撮影 by  DSC-WX30, SONY
17
5/4 7:14
槍の眺めもGOOD。
白馬方面の山々も素晴らしい展望。
2014年05月04日 07:46撮影 by  DSC-WX30, SONY
10
5/4 7:46
白馬方面の山々も素晴らしい展望。
笠ヶ岳から下り、出発。
2014年05月04日 07:51撮影 by  DSC-WX30, SONY
8
5/4 7:51
笠ヶ岳から下り、出発。
雷鳥岩
2014年05月04日 10:22撮影 by  DSC-WX30, SONY
3
5/4 10:22
雷鳥岩

感想

金曜日の午後から自宅を出発し夕方に奥穂高温泉無料駐車場に到着。近くの日帰り温泉「ひがくの湯」にて、夕食をとり、温泉で身を清め、車中泊。駐車場は一番奥の駐車のみが一杯くらいの台数でしたが夜にかけ、続々と入ってきました。
3日、天気も晴天で登山センターに入山届を出し、いざ出発。4月のヤマレコを見たら笠新道からは入山しないで、わさび平小屋付近から入山されていたが、私は夏シーズンの笠新道登山口から入るコース選択。抜戸岳方面から笠ヶ岳への縦走する登山者及び形跡はゼロ。トレースも全く無し。この後、このルートはこの時期としては厳しいと気づくことになる。トレースは全く無いので、iPHONEのGPS頼りに登山コースを外れないように登る。途中からスノーシューを履く。スノーシューは荷物になるので、持っていくかは悩んでいたが、前日の「ひがくの湯」でお会いした方の話で、日が昇るに連れて雪質が緩くなり足が埋没するとの情報だったので持って行くことにし、スノーシューとアイゼンの使い分けをしながら登るが情報通りだったので、スノーシュー重宝した。森林限界林付近から急登になり、夏道も垂直の雪壁となって、先を阻まれる。ここから、ほぼ垂直の壁が数カ所あり。この壁を乗り切るしか選択の余地は無く、リスクはあったが覚悟を決めて、一歩一歩慎重にステップを踏んで、ピッケルもしっかり打ち込んで登る。途中、片手に持っていたストックが手から外れ遙か下まで落ちて行き紛失。何とか乗り切ったと思ったら、次に待ち構えていたので、杓子平の稜線に大きく張り出している今にも崩れて来そうな雪庇が横一直線に待ち構えていたが、雪崩れそうな斜面を登り、小さな雪庇の部分を選択し、雪庇を乗り越えて、杓子平に到着。予定より大幅な時間ロス。杓子平に着いた頃から、天気が悪化。ガスが湧き出し、みぞれ混じりの雨となり、抜戸岳の稜線も見えなくなる。段々悪化し、視界ゼロの状態となり、iPHONEのGPSのみを頼りに登る。雪質も緩くなってきており、途中急斜面にて斜面全体が「ぐきっ」という雪崩れそうな音が聞こえ慎重にそっと登る。また、途中、高山飛騨地方で震度4位の地震あったとのことで、下から「ズンッ」突き上げるような揺れを感じ、雪崩れて来ないか、雪庇が落ちてこないか、一瞬緊張したが何も起きず良かった。抜戸岳の稜線がどこなのかも全く見えず、ホワイトアウト状態だが、GPSと鳥の足跡(雷鳥?)を頼りに登る。一瞬、視界が開けたら抜戸岳の稜線に大きく張り出した雪庇が待ち構えており、小さな雪庇部分のルートを選択することにしたが、また、すぐに視界がきかなくなる中、かなりの急斜面となり、気分的に負けそうになるが、勇気を振り絞って雪庇を登り切った。
稜線は視界が1,2mくらいしかきかないので雪庇を踏み込まないように慎重に行く。
笠ヶ岳山荘でテントを張る予定だったが、みぞれ混じりの雨と視界ゼロは回復しそうにないので、抜戸岳そばの稜線の斜面でテントを張る。夕方になり、天気回復し、晴天となっているが、夜になってから一晩中、強風が吹き荒れ、テントが飛ばされそうになり、ここでテントがずり落ちたら斜面落下になるなと、最悪の事も想定しながら、必死に体を張り、殆ど眠れない夜を過ごした。4日の天気はマイナス10℃くらい。風は相変わらず強いが晴天。抜戸岳から笠ヶ岳の稜線は早朝ということもあり雪も絞まってアイゼンの感触を楽しみながら、槍、穂高、白馬、富士山、白山等々、すばらしい景色を堪能しながらの登山、昨日の苦労が報われた感じ。笠ヶ岳でじっくりと景色を楽しんで、いよいよ下り。
まずは、雷鳥岩までの下りだが、トラバースする距離も長く、滑落しないように緊張しながらも慎重に下る。トレースがあったので助かった。感謝。雷鳥岩からクリアノ頭、さらにクリア谷もトレースがしっかりとあり、やっと安堵の下山となるが、中尾高原口までの道のりは超長くてきつかったが無事に下山。今回の登山、肝を冷やす場面も多々あった分、慎重に期して無事に下山できた達成感は最高でした。これが、積雪時の登山の魅了だ。帰りも、「ひがくの湯」で疲れを癒やし帰宅。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1203人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
笠ヶ岳(中尾温泉口〜笠新道〜クリア谷周回)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
4/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら