乗鞍岳(大野川尾・高天ケ原・剣ヶ峰・大日岳:県境尾根を途中から登る)
- GPS
- 42:49
- 距離
- 27.1km
- 登り
- 1,835m
- 下り
- 1,826m
コースタイム
(2日目)5:20テント-5:45稜線-8:35高天ケ原8:40-9:40剣ヶ峰9:55-10:15大日岳11:00-11:30高天ケ原-13:40大野川尾14:25-14:40テント
(3日目)5:35テント-7:05東大ヒュッテ口
天候 | (1日目)曇り時々晴れ(2日目)晴れ(3日目)雪又は雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道は途中で崩れている個所があります。通行に支障はありませんが、いつまた崩れてくるか分からない状態です。足早に通り過ぎました。 県境尾根は、高天ケ原への登りが急です。特に凍結していた朝は慎重に登りました。12本爪アイゼンが必要です。 その後の高天ケ原の尾根も谷側が切れ落ちていて、どこまで地面なのか分からず不気味です。ハイマツ帯のすぐ横を歩きました。 剣ヶ峰の登りは直登しようとしましたが、急なので途中から大日岳との鞍部に進みました。鞍部からも岩場の登りです。 |
写真
感想
乗鞍岳の県境尾根は、廃道になっているので登るとすれば残雪期です。でも、野麦峠からだと途中の尾根が複雑なので、ちょっと自信がありません。そこで、乗鞍高原から県境尾根の近くまで伸びている林道を使って尾根の途中から登ることにしました。
林道から登った尾根にテントを張る予定でしたが、3日は冷え込みや風が強くなる予報だったので尾根に上がらずに林道終点辺りに設置しました。ここを拠点に乗鞍岳まで日帰りで登山する計画です。
15時過ぎにはテントを設置できたので中で寝ていると地面が揺れました。地震です。この日は飛騨地方で何度も地震があったようです。夜中も風でテントが揺れると地震かと思い落ち着きませんでした。
翌日は晴天です。1000m以上の登りになるので、できるだけ早く出発します。稜線に出ると御嶽山が目に飛び込んできます。昨日の夕方も登ったのですが展望は今一だったので、これだけでも大満足です。
稜線には昨日のものでしょうか、一人分の足跡があります。先に誰かが歩いていると思うと心強いです。
県境尾根は2300m位までは樹林帯のなだらかな尾根ですが、2300mを越えると大きな木が無くなり傾斜もきつくなります。ここは、遠くから見ても傾斜が急で、どこをどうやって登ればいいのか、よくわからない所です。
実際に斜面を目の前にすると怖気づきます。特に、朝はガチガチに凍っていたので、アイゼンとピッケルを利かせて慎重に登りました。帰りにここを下りると思うと気が重くなります。
斜面を見上げると、斜面上部のハイマツ帯の右側に人影がありました。自分は左側を登っていたので、別ルートで高天ケ原に続く尾根に出ました。
先行の方は休息されていたのか、尾根に出るとこちらの方が先になっていました。野麦峠からの縦走でしょうか、かなり荷物も重そうです。
高天ケ原までの尾根は、片側が切り立った崖です。ハイマツ帯は歩きにくいので雪面を歩きますが、どこまでが地面か分からないのでハイマツ帯の直ぐ横を歩きます。谷に落ちたら終わりです。
高天ケ原は、丸く広い頂上です。ここから見る剣ヶ峰と大日岳は、そそり立つという感じで、登れるのか不安になります。鞍部まで来ると頂上まで一登りという感じです。でも、頂上の祠は見えているのになかなか着きません。傾斜もいよいよ急になり上から小さい雪の粒がパラパラと落ちてくるようになったので、直登をやめて大日岳との鞍部から登ることにしました。
鞍部からは岩場を登り、ようやく剣ヶ峰頂上です。野麦峠からではありませんが、念願の県境尾根を歩けました。
帰りは大日岳にも寄ってみました。ここから見る剣ヶ峰は、迫力満点です。
大日岳の下りですれ違った方に太陽の周りに虹が出ていると教えてもらいました。見上げると太陽の周りとその下に二重になった虹が見えました。環水平アークと言うらしいですね。この日は全国各地で観察されたようです。
さて、いやな下りです。雪はだいぶ緩んで来たのでアイゼンを外して下ります。高天ケ原の尾根はハイマツ側を歩くと何度も踏み抜くので冷や冷やして下りました。
急斜面の所は雪が緩んだので危険度が減り問題なく下れました。途中で斜面で登って来られる方と会いました。やはり野麦峠から縦走でしょうか?
最終日は県境尾根を戸蔵の方に行ってみる計画でしたが、昼前から雨が降る予報だったので、無理せずに下ることにしました。
5時30分にテントを畳むと同時に雪が降ってきました。天気の崩れが早まったようです。雪は下の方では雨に変わりました。ノーマルタイヤで来ているので雨になってホッとしました。
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