和名倉山

2022年06月25日(土) [日帰り]

• GPS: 09:55
• 距離: 25.5km
• 登り: 1,407m
• 下り: 1,424m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:01
• 休憩: 0:44
• 合計: 9:45

5:28 スタート地点
5:42 5:42 民宿みはらし
6:04 6:09 牛王院下
7:09 7:10 牛王院平
7:16 7:17 山ノ神土
7:52 7:53 リンノ峰
8:16 8:17 西仙波
8:31 8:32 東仙波
9:01 9:02 吹上ノ頭
9:19 9:27 八百平
9:37 9:37 川又分岐
9:48 9:49 二瀬分岐
10:00 10:03 和名倉山
10:34 10:49 北ノタル
11:04 11:04 二瀬分岐
11:11 11:11 川又分岐
11:23 11:23 八百平
11:44 11:45 吹上ノ頭
12:20 12:27 東仙波
12:38 12:39 西仙波
12:54 12:55 リンノ峰
13:25 13:25 山ノ神土
13:31 13:31 牛王院平
13:40 13:40 将監峠
13:51 13:54 将監小屋
14:45 14:49 牛王院下
15:05 15:06 将監登山道入口
15:25 ゴール地点

天候

快晴
夜に雨を降らした雲がまだ朝の段階で残っていたが7時には青空に。
朝気温15℃以下、風も強く涼しい。
昼から気温23℃前後で風も弱まり非常に暑くなった。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

作場平駐車場工場に伴う臨時駐車場のうち、臨時第3駐車場を利用。
※将監登山口まで徒歩15分の位置

民宿みはらしの有料駐車場は朝5時20分時点で満車だった。

コース状況／危険箇所等

・登山口から山ノ神土までは難所無し
標高差はあるので時間はかかる。
登山口から分岐まで1時間半程。

・山ノ神土〜リンノ峰〜西仙波〜東仙波
山ノ神土分岐から暫く笹の足元の悪い道が続く。
滑り易い上崩れた場所もある。
リンノ峰のピークを巻きつつ暫く木陰の道を進むが、東仙波手前で岩場に出る。ここは眺めが良い。
東仙波までは1時間強かかる。

・東仙波〜吹上ノ頭〜八百平〜川又分岐〜ニ瀬分岐
東仙波を降り登り返すと険しい岩場の地帯（吹上ノ頭）に出る。林業遺構のワイヤーが其処彼処にある。
岩場を抜け樹林下の道を進み尾根が広がる辺りが八百平。
更に10分ほどで川又分岐、更に10分ほどで山頂への道を分けるニ瀬分岐に着く。
全体的に話に聞いていた様な歩きにくさは無く、踏み跡やリボンなど目印もある。近年整備されたか。
川又分岐や八百平から西側に降る道はかなり前に廃道となっており、一部上級者しか利用しない様だ。
東仙波からニ瀬分岐までは1時間20分ほどかかる。

・ニ瀬分岐から和名倉山山頂
目印も多く難所無し

・ニ瀬分岐から北ノタル
踏み跡明瞭で難所無し

・将監小屋から登山口
よく整備された林道歩き。難所無し

その他周辺情報

大菩薩の湯　大人市外3時間620円（mont-bell会員100円割引あり）

写真

6/25 5:29

作場平駐車場が工事中の為設けられた臨時駐車場。
将監登山口に近い臨時第3駐車場に車を停めた。
ここから登山口まで15分ほど車道歩き

靴紐を縛ってるとテントを担いだ男性が通り過ぎて行った

6/25 5:42

民宿みはらしの駐車場に停めさせてもらおうと思っていたのだが、朝5時20分時点で既に満車だった…

6/25 5:43

ふう、3時起きで眠いが今日はロングコース、和名倉山日帰りピストン。
気合い入れていくぞー

6/25 6:09

登山口より25分、牛王院下の分岐に到着。
ここは左手の七ツ石尾根方面へ進む

6/25 6:17

夜半に雨を降らせた雲が朝のうち残っていてどうなることかと思ったが、登山道にも日が差し始めた。
予報通り晴れそうだ。

6/25 6:54

雨後の澄んだ青空に太陽が輝く。
最高の登山日和だな。
前日の強風が残り大気は荒れ模様。
少し肌寒い

6/25 7:00

登山口から1時間10分、樹林を抜け眺望が広がる。

6/25 6:58

先週歩いた北奥千丈岳と左手前にGWに登った黒金山！
奥秩父最高峰はやっぱり高いな

6/25 7:04

メチャクチャ晴れて来て気分もアガるな〜

6/25 7:14

牛王院平付近に遭難碑が。
自分が生まれる前だが18歳で命を散らした若者が居たのか。
昔はこれ程整備されて居なかったのだろうか

6/25 7:16

山ノ神土到着。
ここからが本番だ。

6/25 7:16

笠取山方面や将監小屋方面は道も広く整備されてるが、和名倉山へ向かう道は細いな。
聞いていたより笹は刈り払いされてる様だが…

6/25 7:23

ぬかるんだ足元、笹のトラバースが非常に歩きにくい。
分岐から暫くは滑り易いので注意が必要だ。

6/25 7:25

木々の隙間から久しぶりの富士山！
前回も前々回の山行も、天気悪くて見えなかったからなあ

6/25 7:31

15分ほどで足元も乾きしっかりして来た。
ずっと笹藪かと冷や冷やしてたがそんな事は無いようだ

6/25 7:35

樹林が切れ、去年将監小屋に行く時見えた笹原に到達。
日差しは強いが風も強いので一枚上に羽織ろうか迷う

6/25 7:41

右奥に見えるのは竜喰山。
将監峠から行ける山で奥秩父主脈縦走路に位置する、いつか行きたい山の一つだ。
理由は名前が格好良いからw

6/25 7:41

大菩薩嶺を挟み左が雁ヶ腹摺山、右に富士山の眺め。
先々週歩いた三窪高原も見えてるはずだが、判別出来ないな

6/25 7:42

かつて和名倉山への道は人も少なく踏み跡も薄い玄人好みのルートだったらしいが、今のところ普通の登山道だな
グレートトラバースが放送してから登山者が増えて整備されたとか…？

6/25 7:44

また樹林に入り日陰の道を暫く進む。
北側から強く風が吹き付け寒い！

6/25 7:48

樹林が切れると笹原、そしてまた樹林、と繰り返しながら進んでいく。
眼前の尖ったピークはリンノ峰か？
あれは巻く様だ

6/25 7:49

細かいアップダウンはあるがそれ程急登では無い。
牛王院平までの七ツ石尾根で一気に標高を上げたので、それ以降は大きなギャップは無い。
だからロングコースでも日帰りで行けると踏んだのだが。

6/25 7:52

全体的にあまり足元は良くないが普通に通行は出来る

6/25 8:14

岩場っぽい雰囲気の登りになったと思ったら…

6/25 8:14

西仙波（前仙波）到着。
眺望は無し

6/25 8:22

西仙波の先は岩場のピークがあり眺めが良い

6/25 8:23

竜喰山から大常木山への稜線

6/25 8:25

北奥千丈岳から甲武信ヶ岳、三宝山の眺め

6/25 8:25

遥か彼方に浅間山

6/25 8:28

隣は東仙波

6/25 8:30

笹原を歩く。
振り返ると唐松尾山

6/25 8:31

東仙波（奥仙波）山頂到着。
登山開始から3時間経過している。

6/25 8:32

此方の笹原へ降るのは間違いでカバアノ頭に行ってしまうらしい

6/25 8:34

東仙波から北方面への道を辿ると和名倉山への登山道だ

6/25 8:37

緩やかな登り
樹木が疎なのは林業の影響なのだろうか

6/25 8:38

来週行く予定の甲武信ヶ岳と三宝山

6/25 8:40

手前の黒岩尾根と奥は甲武信ヶ岳から十文字山への稜線か

6/25 8:41

この辺りが吹上かな？

6/25 8:46

吹上ノ頭付近。
険しい岩場でとにかく眺めが良い

6/25 8:47

気温は15℃前後、快晴だが風もあり気持ち良い道

6/25 8:48

林業遺構のワイヤーや柱が其処彼処に見られる。
昭和20〜30年あたりに大規模な伐採&山火事で和名倉山は禿山になったという。
それから60年余りの時が経ちかなり回復した自然がかつての人の営みの痕跡を飲み込みつつあった。

6/25 8:49

岩場を抜ける

6/25 8:49

暫くワイヤーが登山道沿いに垂れていた

6/25 8:50

あれは和名倉山山頂だろうか

6/25 8:58

暫く樹林を出たり入ったりが続いた

6/25 9:02

途中にあったペットボトルの落とし物

6/25 9:04

実は和名倉山より高い唐松尾山。
彼方が埼玉山梨県境だから既にここは埼玉県なんだな

6/25 9:08

段々と和名倉山の奥深い雰囲気が出て来た

6/25 9:22

東仙波から50分、ハ百平到着。
登山開始から4時間が経とうとしており、流石に疲れたので暫し休憩。
持って来た草餅を頬張る。
休憩中鹿が登山道を横切って行った。

6/25 9:22

明るいハ百平は休憩に適す。
風も気持ち良い

6/25 9:34

休憩を終え先へ。
踏み跡は分かりにくい箇所もあるが、テープなどを頼りに進めば大丈夫

6/25 9:36

日の差し込む樹林を行く
山ノ神土から直ぐ女性二人組とすれ違ってから先は誰にも会わず。
こんな天気良いのに今日の和名倉山はあまり人入って無いのか？

6/25 9:37

川又分岐到着。
左へ降る川又方面は廃道化しているという。
秩父湖から二瀬尾根を歩く北東からのルートと今歩いている三ノ瀬からの南側ルートの二つ以外のルート（主に西側からと東側からの登山道）は熟練者のみが歩けるステージだろうな

6/25 9:42

なんで気持ち良い道！

6/25 9:45

かなり古そうな標識だ

6/25 9:48

ニ瀬分岐到着。山頂までは後少しだ。
左に行けばニ瀬尾根ルートへ
右に曲がれば和名倉山山頂へ

6/25 9:50

　ここから山頂までは僅かな距離だ。
なんとか10時までに山頂着けるかな？

山頂までの間に2組3名の登山者とすれ違う。
今日他にも登山者居たんだなあ〜
全然会わないから和名倉山人気無いのかと心配になってたんだよね

6/25 9:52

左右を木に囲まれたすれ違い不可の狭い道が暫く続く。
少し先に千代蔵休ン場という休憩適地があるらしいが気付かず通り過ぎてしまった

6/25 9:56

標識に従いグネグネと。
中々着かないな…

6/25 9:59

9時59分…急いで先へ〜

6/25 10:00

なんとか10時までに山頂着けた！
登山口から4時間半、中々きつかったわ
なにより帰りも同じくらいかかるのがキツ〜😅

6/25 10:03

いや〜疲れた。
暫く休憩するかな

6/25 10:03

仁田小屋登山口の標識が。
しかし仁田小屋尾根も廃道に近いバリなんだろうな

6/25 10:12

ヤマレコマップの足跡に誘われ進んだら踏み跡も全然無いレベルの森に突入
ホカホカの熊のフン？にビビりあがる

6/25 10:18

ふう、なんとか歩き易い場所まで出れた。
このまま西へ進んで登山道に合流しよう

6/25 10:33

休憩に適すという小さな草地がある北ノタルへ足を伸ばしてみる

6/25 10:34

北ノタル到着。
山と高原地図だとバリルートだけど、普通に歩き易い道だったな

6/25 10:35

北ノタルの草地で休憩。
カップ麺食べようと腰を下ろしたら虫が群がって来てのんびり出来る雰囲気じゃなかったのでおにぎりだけ食べて直ぐに立ち去った。

6/25 10:51

帰り道に見つけたギンリョウソウ。
今年初目撃だな

6/25 11:01

気温は次第に高くなりつつあり飲料の減りも早い。
下山までに持たなそうだから帰りに将監小屋で補充しなきゃな

6/25 11:04

ニ瀬分岐に戻ると山ノ神土付近で見た女性二人組が休憩していた。

6/25 11:11

川又分岐に着くまでに3人組トレイルランナーに追い抜かされた。
本日8人目のすれ違い。

6/25 11:28

風に揺れる木漏れ日を楽しみながら進む

6/25 11:35

う〜む、日陰でも暑くなって来た。
温度計を見ると23℃！
標高2,000mの稜線でもこんなに暑いのか〜🥵

6/25 11:40

日陰から出たく無いw

6/25 11:53

露岩地帯に戻って来た。
相変わらず甲武信ヶ岳や三宝山の眺めが良い

6/25 11:57

吹上ノ頭を越える

6/25 12:03

東仙波が見えて来た。
左奥には雲取山が見えてる

6/25 12:06

ダケカンバの疎林。
ここらでまた休憩。
暑くて暑くて帰り道は休憩が増えている

6/25 12:12

東仙波への登り返し。
両脚に力が入らず。かなり消耗してるな

6/25 12:17

東仙波到着。またまた休憩。
日陰でゼリーを食す。
相変わらず虫がうるさい

6/25 12:18

富士山まだ見えてた

6/25 12:29

このまま西仙波へと向かう

6/25 12:30

和名倉山が大分離れたな

6/25 12:33

石楠花のトンネル（シーズンは終わってた）

6/25 12:35

下草が笹な場所は日当たりが良いしるし

6/25 12:39

西仙波通過

6/25 12:53

行きは暗く風も強く寒い道だったが全然印象違うな。
暑くて明るい😅

6/25 12:58

リンノ峰通過

6/25 13:03

このルート唯一崩れてる場所。
慎重に通過

6/25 13:05

最初の笹原に戻って来た

6/25 13:07

この笹原が遠くからでも見えて憧れてたのが今回和名倉山に来た理由の半分くらいだ

6/25 13:08

足元の悪い笹原の道に戻って来た。
朝より乾いているので多少マシか

6/25 13:15

クソッ　歩きにくいぜ…

6/25 13:25

山ノ神土に帰って来た。
予定より大分遅れてしまったなあ
だが後は消化試合！気楽に行こう

6/25 13:28

牛王院平への道より見た東仙波と和名倉山！
こっから見えてたんだなあ

6/25 13:31

牛王院平到着。
この分岐を左へ

6/25 13:32

リンノ峰と東仙波

6/25 13:39

将監峠までの間にソロ男性とすれ違う

6/25 13:40

将監峠到着。
早くトイレを借りたいのですぐ小屋まで降るぞ

6/25 13:43

去年秋ぶりの将監小屋だ。
昨年はしまってたけど今年はやってる筈だし

6/25 13:54

綺麗なバイオトイレを借りた。
さて、ペットボトル買おうと小屋に入るがなんと小屋番さん昼寝中…
お金を置いて勝手にペットボトル貰ったが良いよね？

6/25 14:02

まだ先は長いので出発。
帰りは牛王院下まで続く立派な林道を歩く。
登って来たテント泊二人組に挨拶

6/25 14:09

普通に車通れる道だな

6/25 14:43

中々長いな…

6/25 14:45

牛王院下到着〜！
この分岐にも3人組が居た

6/25 14:45

これ以降は登山口まで誰にも会わず

6/25 15:00

一般車通行禁止の鎖（跨ぐ）

6/25 15:05

登山口着いた〜

後は駐車場まで後少し〜

6/25 15:24

第3臨時駐車場に到着！
いや〜疲れたぁ

6/25 16:05

帰り道、温泉に向かう途中、柳沢峠の先のより富士山

撮影機器：

iPhone 12 128GB SoftBank Apple

感想

kukaminn

そのコースの長さ故、今迄登っていなかった和名倉山（白石山）だが、快晴の陽気に連れられて遂にアタックする事になった。
ヤマレコで幾つかの和名倉山のレコを見て今の自分なら行けると確信を得たためだ。

そもそも登山を始め間もない頃より名前だけは知っており、グレートトラバース2で見て以来いつか行きたい山リストに入れていた和名倉山。
しかし和名倉山に関しては怖い話（遭難など）も良く聞いていたため踏ん切りがつかず登らない内にいつの間にか数年が経っていたのだった。

で、今回歩いてみて感じたのは、非常に整備されてるな、という事。
かつての深山の雰囲気は多少失われてしまったのかも知れないが、広く門戸を開け人を受け入れ始めた印象。
日帰りは可能ではあるがやっぱり長くてキツい為、将監小屋でテントでも張ってのんびり行った方が絶対良い。

今回は歩行距離が25キロを越えてしまい久しぶりに足にマメが出来てしまった。
また午後から非常に暑く、往路より復路の方が時間がかかった位だ。

見どころは多く飽きさせない名山だな。

※ちなみに埼玉県の独立峰の中では一番標高が高く、巨大な山体をした山だという。