残雪の立山・雄山●初の3千メートル峰!(室堂〜雄山〜雷鳥沢)
- GPS
- 05:13
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 593m
- 下り
- 625m
コースタイム
11:00 室堂ターミナルを出発 〜 11:45 一ノ越山荘に到着(風待ち休憩)
13:00 山荘を出発 〜 14:00 雄山山頂 〜 14:20 山頂を出発 〜 14:45 一ノ越山荘(休憩15分)
15:00 一ノ越を出発 〜 15:25 室堂山荘 〜 16:00 雷鳥沢ヒュッテに到着
◯5月7日(水)
雷鳥沢ヒュッテから室堂ターミナルへ戻る
天候 | 快晴。 室堂付近は無風でしたが、一ノ越から雄山は風が強かった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢より立山黒部アルペンルートで室堂に入る(JAF割引で8160円/往復) |
コース状況/ 危険箇所等 |
◯道の状況 ・室堂から一ノ越山荘までは竹のポールが立てられていて、トレースもしっかりと付いていました ・一ノ越山荘付近は風の通り道で、時折体をよろめかせるくらいの風が吹いていたので、そこで引き返す登山者もいました ・一ノ越から雄山までは岩混じりの道ですが、雪の上だけを歩いて頂上まで行けました ・トイレは室堂ターミナル(無料)、一ノ越山荘(100円)にあります ◯登山ポスト ・室堂ターミナル内に入山安全指導窓口があり、事前に印刷した登山届を提出しました ・前日に雄山直下の斜面でスキーヤーが1名、富士ノ折立付近で登山者が1名亡くなっているとのことで、足元に気をつけるようにという情報をいただきました ・装備の確認などは行われず、ビーコンの携帯等についてもノーチェックでした ・登山届は以下のURLよりダウンロードできます http://toyamaken-sotaikyo.jp/ ◯温泉・食事 ・今回は雷鳥沢ヒュッテに宿泊し、食事とお風呂をいただきました(9200円/1泊2食) ・日帰り入浴も可能(600円) ・連休最終日のため、他に宿泊者はいませんでした http://www.raichozawa.net/hyutte.html |
写真
感想
◯ 感想
誘われるがままに春の立山へ行ってきました。
今シーズンの雪山はこれがラスト。
シメは人生初の3千メートル峰(富士山を除く)への挑戦となりました。
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バスでやって来たツアー客で賑わう室堂ターミナル。
まずは登山の安全指導窓口へ登山届を提出。
前々日に雄山でスキーヤーが、富士ノ折立で登山者が一人ずつ亡くなったとのこと。
その日は風が強く、雪面もガチガチに凍っていたが、今日も状況は似ているのでくれぐれも気をつけて!とのアドバイスを頂きました。
一緒に来た二人とは室堂でお別れです。
二人は目的地の雷鳥沢キャンプ場へそのまま向かいますが、私は一人で一の越を経由して雄山に向かいます。
当初は大汝山と富士ノ折立を経由して雷鳥沢キャンプ場を目指す周回コースを考えていたのですが、出発の時間が遅くなったことと事故が発生していることを踏まえて、目標を雄山へのピストンに切り替えました。
さらに風の状況を見て、危険を感じるようであれば一ノ越で折り返し、室堂に午後3時に戻ってくることを伝えてから出発しました。
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一の越まではなだらかな登りが続きます。
ときおりスキーヤーの姿も見かけますが、登山者の姿はまばらです。
ここまではほぼ無風。
綿入りのアウターを着ていましたが、着く前に汗だくになってしまっては冷えてしまうので、薄着になって歩きます。
一の越の手前で、下りてきた登山者と少しだけ立ち話をしました。
その人は強風と寒さで雄山への登頂を諦めたそうです。
諦めたと言っても悔しさなどは全く感じさせず、「山は逃げないからね」とおっしゃっていました。
一の越山荘に到着するとうわさ通りの強風で、時折体を持って行かれそうになるほどでした。
とりあえず小屋に入って休憩を。
装備を外して行動食と温かい紅茶で一息ついたあと、ふたたび小屋の外に出ました。
毎日お昼すぎに配信される「山の天気予報」のメールを受信するためです。
小屋の中は圏外でしたが、外の室堂側では電波が入り受信できました。
それによると、朝のうちは強風だが午後には落ち着くとのこと。
その予報を信じ、午後1時まで小屋で待つことにしました。
それでも強風が収まらなければ諦めて下山します。
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午後1時、外に出てみると風が少し弱くなったような気が。
決断は「GO」。
小屋の外に余分な荷物(ビール、ワイン、着替えなど)を入れた防水サックをデポし、風でバタつかないようにウエアやザックを締め直し、顔面が冷たい風にやられないようバラクラバを身につけ、最後にヘルメットを被って出発です!
足元の雪は締まっていてアイゼンがよく利きます。
岩の上を歩くこともなく、雪面に付けられたトレースを追い続けて歩きます。
心配だった風も、登り始めるとそれほど気になりません。
何よりも目に飛び込んでくる絶景に励まされ、足を止めることができませんでした。
山頂の小屋が近づいて来ました。
しっかし、空気が薄い!!
山頂へとはやる気持ち抑えて、冷静になれと自分に言い聞かせながら呼吸を整えます。
さすがに3千メートルは違います。
ついに山頂の三角点に到着。
誰もいない山頂で、見たことのない絶景に囲まれ、ひとり感動にひたっていました。
こんなところに自分の足でたどり着いたなんて、正直、夢のようです。
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その後、山頂神社への参拝を済ませ、たまたま登ってきた登山者を捕まえて証拠写真をゲット。
向こうから次々と雲の塊が押し寄せてくるので、早々に下山することにしました。
下りは登り以上に慎重に。
ピッケルは体の後ろ、山側に突くためにこまめに持ち替えます。
あっという間に一の越山荘に戻ってきました。
その後はテント場で待つ仲間の元へ一直線。
急ぎ足だったのでたっぷり汗をかいてしまいましたが、おかげで持ってきた缶ビールがこの上なく美味い!!
夕日に照らされる立山を肴にワインを飲む、至福の時が待っていました。
宿泊した雷鳥沢ヒュッテも貸し切り状態。
楽しみにしていた温泉は熱すぎてほとんど入れませんでしたが、ボリュームのある夕食の後は布団でグッスリ。
翌日は雷鳥たちの群れにも遭遇。
雪山デビューの今季、文句なしのシメになりました。
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