乗鞍岳〜青少年交流の家から〜
- GPS
- 31:50
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 2,124m
- 下り
- 2,119m
コースタイム
10:10〜30丸黒山-12:50〜13:00千町ヶ原分岐付近-14:00奥千町避難小屋(泊)
8/23(日):4:10奥千町避難小屋-6:15畳石原お花畑-7:00〜40乗鞍岳(剣ヶ峰)
8:10畳石原お花畑-9:45〜10:10奥千町避難小屋-11:15〜25千町ヶ原分岐付近
12:30〜45丸黒山-13:50枯松平山-14:10岩井谷乗越付近-15:00乗鞍青少年交流の家
天候 | 8/22(土):晴れ時々曇り 8/23(日):晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
丸黒山までは歩きやすく整備された道が続きます。 その後はグチャグチャの沼のような道に苦労しました。 岩井谷乗越を過ぎたところ(旧道)にある水場は、チョロチョロでした。 あの水は・・・きれいなんでしょうか?不明です。 雨の後でチョロチョロなので、地図にある通り、枯れることもありそうです。 下山後は、四十八滝温泉しぶきの湯 遊湯館 に入りました。 600円で広くて清潔、露天風呂もあって快適なお風呂でした。 |
写真
感想
今年の夏は、本当に短い。
やっと梅雨が終わったと思ったら、もう下界でも秋の気配を感じます。
もしかしたらこれが今年の最後の夏山かも?今回は乗鞍岳へ行ってきました。
乗鞍岳は2年前の8月初めに行っています。
その時はコマクサの最盛期で、夢中で写真を撮ったこと、
そして群がる虫が本当にすごかったことを覚えています。
今年の3月にはスノーシュー登山で行きました。
どちらもルート的には短かったので、今回も比較的楽かなぁなんて思っていました。
が!
青少年交流の家からのルートは思ったよりも長く、適度なアップダウンもあり、
もちろん虫にもまとわりつかれ、長雨のせいなのか沼地と化した登山道で滑りまくり、
帰る頃には想像以上にヘトヘトになっていました。
でも今回は、自分へのご褒美と称して衝動買いしてしまった新しいカメラを持っていったので・・・
自分の腕は棚に上げ、そのカメラの実力を楽しみに望んだのでした。
フフフ( ̄ー ̄)
8/22(金)
小雨降る中を出発。途中豪雨が降ったり止んだりを繰り返していました。
そして、飛騨清見で下りるところ・・・うっかり乗り越して白川郷まで。
去年、鷲羽岳へ行く時に私もやっています。
そんなこんなで深夜1時に青少年交流の家に到着しました。
8/23(土)
いつものように寝不足で起床です。
雨はすっかり上がって晴れていました。
外では、中学生と思われる陸上部が朝から坂道を駆け上がって練習しています。
ここから丸黒山は、オリエンテーリングや学校の登山でも使われているらしく、
登山道はとてもよく整備されています。
寝不足につき・・・寡黙に歩き続けるのですが、ガンバル坂・根性坂は、名前の通り息も絶え絶えです。
休憩時間には虫がブンブンまとわりついて、服の上からでもお構いなしに刺してきます。
でも、丸黒山は見晴らしがよく、とても気持ちいい頂上でした。
ここからは、地図によると『よく整備された登山道』と書いてありますが、
丸黒山を過ぎると途端に道が険しくなりました。
そして、長雨のせいなのか、所々登山道が沼地や池と化していました。
最初は靴が汚れないように何とか脇道を通ったり、
なるべく状態がよさそうなところを選んで歩くのですが、
最後にはどうでもよくなり、ずぶずぶと沼地へと入っていきます。
というより、バランスの悪い私は、沼をよけようとすると滑って転ぶのです(;_:)
一番後ろを歩いていたので他の人には気づかれていない(ハズ)ですが、
ひとり滑って手足をバタバタ、よろけて脇の草むらをつかんだらそれはトゲ草、
沼地を避けようとして、着いた足場がまた沼地・・・そんなことの繰り返しでした。
そして、このルートは、健脚向きと書いてあるとおり、とても長いです。
湿原地帯に辿り着くまでの道のりが、本当に長く感じました。
沼地を通り抜けて広大な湿原が広がった地帯に出ると、本当にほっとして、癒されました。
ワタスゲに秋の気配を感じながら、また現れる沼地と戦いながらやっと小屋に到着です。
ここの避難小屋は2年前にも泊まっていますが、きれいでとても快適です。
こっちの窓から乗鞍、あっちの窓から御岳と、景色も最高です。
トイレが中にあるので、臭いがちょっと気になるところですが・・・。
早速泥だらけになった靴やスパッツ、ズボンを干してから、いつものコーヒータイムです。
これで元気復活、往復1時間くらいのところに頂上があるなら行ってしまいたいくらいです。
乗鞍岳にかかっていた雲も取れ、私はNewカメラを取り出して撮りまくっていましたが、
やっぱり使い方がよく分からず・・・ただのデジカメと化していました。
今日の夕食は春雨サラダと麻婆茄子(+高野豆腐)でした。
前回も食事を作ってくれたAさんは、
皿うどんだと私が夜にお腹がすいて、菓子パンをモリモリ食べていたことを思い出し、
今回はご飯メニューにしてくれたそうです( ̄  ̄*)
とってもおいしくいただきました。お腹いっぱいです。
ご飯を食べたらちょうど夕焼け、また外に出て夕焼けツアーに出かけます。
山が染まり、草が染まり、池に映った雲まで染まり、本当に綺麗な夕焼けでした。
明日は早いので今日は7時就寝です。
8/23(日)
かなり疲れているはずなのですが、あまり眠れないまま3時起床。
まだ真っ暗の中を準備をして朝ごはん。4時過ぎに小屋を出発しました。
外は満天の星空です。星座に詳しくない私はお決まりの・・・・
『えーっと・・・オリオン!!』(終了)
ここから先はまだ沼です。暗い中進む沼は、昼間以上に怖いです。
私はまた一番後ろを滑りながら歩いていたのですが、
もし先頭だったら、怖くて気持ちが折れてしまいそうです。
5時近くなると周りも明るくなり、沼地帯もなくなるのですが、
今度は背丈ほどあるハイマツ帯に突入です。
2年前はこんなに高くなかった気がするのですが・・・雨で育ってしまったんでしょうか。
顔の前の草を払いのけ、ものすごく押しの強い枝と戦います。
半袖で歩いていたら、帰る頃には切り傷やカブレの跡がたくさんついていました。
それを抜ければ、右に御岳、正面に八ヶ岳や南アルプスを見ながらの気持ちのいい登山道です。
頂上直下は、2年前はコマクサの最盛期でした。
今回はピークは過ぎていたものの、まだまだ可憐な姿で私たちを癒してくれました。
しかしここ、ものすごい突風で吹き飛ばされそうです。
最後の岩場を登りきったらやっと・・・頂上到着\(* ̄▽ ̄*)/
みなさん地図を広げて山座同定をしています。私は・・・
『・・・あっ槍!』(終了)
悲しい私に、Nさんが『あれが天狗だよ』と教えてくれました。
海の日連休に行った天狗です。
あの日はあそこにいたんだなぁと、遅れてひとり感慨に浸ります。
2年前にはガスって見えなかった御岳も、今日はずっと見えています。
そのうち段々空も晴れてきて、青空が広がってきました。
見渡す限りの山々、日の光が後光のように差しています。
大変だった道のりも、この景色が見れるなら・・・いっか!と思ってしまうので不思議です。
頂上は風もなく、ずっとノンビリ昼寝でもしていたい気分です。
でも・・・そうです。昨日・今日と進んできたこの道を同じ距離、これから引き返すのです。
このまま畳平でバスに乗って帰りたいよね〜なんて冗談が、虚しく空に響きます。
あまりゆっくりもしていられないので、頂上に別れを告げて帰ります。
避難小屋までは荷物も軽く、さっさと進みます。
小屋で一休みをして、ここからまた、あの地獄沼地帯へ突入です。
つらく長い沼地帯。私はついに底なし沼に膝までつかってしまいました。
あぁ、泥んこ(┯_┯)
そして丸黒山までは、つらーい登り返しがあるのです。
こんなに下ったっけなぁなんてブツブツ呟きながら、急登を登りきると、丸黒山到着です。
昨日よりも澄み切った空に、さっきまでいた乗鞍、そして笠ヶ岳がくっきりと見えています。
5時間前はあそこにいたんだ・・・人間の足って本当にすごいと思います。
ここまできたら後は整備された道を行くだけ・・・気持ちが楽になりました。
でも、行きは意識しなかっただけで、結構なアップダウンが最後に待ち構えていました。
ガンバル坂・根性坂も、中途半端な幅の階段は膝にとっては優しくない道でした。
一度曇っていた天気も晴れてきて、日差しで暑さも増してきました。
ふらふら歩いてようやく青年交流の家に15時に到着しました。
休憩含めて11時間、こんなに歩いたのは久しぶりです。
温泉に入ったら元気復活。渋滞に巻き込まれながら21時半に家に到着です。
かなり疲れましたが、そのおかげでものすごく質のいい眠りをしたらしく、
翌日は筋肉痛もなく肌もツヤツヤ、とても元気な月曜日でした。
ただ、背中の虫刺されは無数・・・体中がかゆくてたまりません。
本当に短い夏山シーズン、2年前には見えなかった景色も見ることができて、
とってもいい思い出ができました。
早速、Newカメラの写真を、今までのカメラで撮った写真と見比べてみました。
全く変わりなし・・・(/-_-\)
もうちょっと勉強しないと使いこなすのは無理そうです。
コメント
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いっぱい撮りましたね!
そらが大きく写ってて爽快な感じですね。
印象的な画もありますね。荒野を行くとか
素敵ですよ
花の写真は
乗鞍岳は手軽なイメージがあったのですが
長いコースがあるのですね!
泥道には悪戦苦闘のようで・・・
お疲れさまです。
しかし、天気いいな〜
御岳も登ってみたくなりました。
今回載せた写真のほとんどは、古いカメラで撮ったものです
使いこなすまでにはまだまだ時間がかかりそう。
そして、やっぱりマクロの写真は苦手ですね
雲ひとつない青空ではなかったのですが、
一つ一つが被写体になるくらい、きれいな雲でした
確かに乗鞍岳というと、手軽なイメージでした。
でも、苦労した分、きっと見えた景色は違うはず・・・
と信じたいです
もう朝晩は涼しいですね。
今年の秋は暖かいそうで・・・紅葉大丈夫かな?
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