安平路山トレッキング(東沢林道終点in/out)
- GPS
- 09:52
- 距離
- 24.9km
- 登り
- 1,750m
- 下り
- 1,722m
コースタイム
- 山行
- 8:29
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 9:48
天候 | 晴れのち小雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※私の登山前夜、google mapで「摺古木自然園休憩舎」を検索すると、全く違う場所(たどり着けない場所)へナビされました。また、飯田市側から飯田峠を経て大平宿へ到達するルートは2022年7月現在、災害により通行止め。国道256号の南木曽町幸助地区から大平峠を経て大平宿へアクセスするルートが唯一の進路。 ※7/30にgoogle mapへ正しい場所(ピン刺し)を提案し、受理されたので、今は「摺古木自然園休憩舎」を検索しても、大平宿経由の正しいルートが案内されます♪ |
コース状況/ 危険箇所等 |
【東沢林道ゲート〜摺古木自然園休憩舎】 かつては一般車に開放されていたようだが、5km近くに及ぶ相当の悪路。歩くかチャリで走破するしかない。 【摺古木自然園休憩舎〜摺古木山】 軽い登山道崩落地等があるが、総じて一般登山道。沢と数回クロスするため、給水が可能。 【摺古木山〜安平路避難小屋】 時折、笹が繁茂し、視認しづらい道もあるが、総じて一般登山道。アップダウンも多い。 【安平路避難小屋〜安平路山】 本登山の核心部であり、前半(小屋裏から入山後)と後半(山頂直下)はピンクテープを頼りに進む、熊笹漕ぎが必須な道なき道。ナイトハイクやガスっている時など、進行方向のピンクテープが見えにくい時は遭難リスクがあり危険。中盤のみ急登だが道が明瞭な比較的普通のトレイル。 |
その他周辺情報 | 3日連続で飯田城温泉(天空の城 三宜亭本館)を利用。初日にもらった平日割引券で500円。割引券なくても、JAF割(▲200円)適用すると600円で入浴可。 |
写真
感想
夏休み第一弾の最終登山は中央アルプスのヤブの迷宮・安平路山。百名山を終えた時(2019年秋)、二百名山を目指すつもりはありませんでした。それは笈ヶ岳や安平路山といったヤブ山があるからです。が、2021年9月の三嶺で40座を超えた辺りから、なんとなく完登を意識するようになり、意識して以降はこの安平路山が、悪い意味で気になっていました。果たして、どんな山なのか?
まずは、登山道までのアクセスに苦しめられます。google mapで摺古木自然園休憩舎を検索し、前夜中にその手前の林道終点(ゲート)まで行く予定でしたが・・・。まず、google mapで案内される先は全く違う場所で休憩舎へは辿り着けません。飯田市中心部から、はるばる2時間近くかけて国道256号を通り、妻籠宿経由でgoogleの案内する先に行くと、全然違う場所に来ており、しかも工事中で通行不可のおまけ付き。池口岳から下山した後で、疲れていて冷静さを失っていたこともあり、ちゃんと下調べもせず、車のナビで調べると、飯田市まで戻って、飯田峠を越えて大平宿へ回り込む2時間以上かかるルートがヒット。とりあえず呆然自失の中、再び来た道を戻り飯田市中心部から飯田峠へ向かうと・・・、今度は災害通行止め。大平宿へは、南木曽町の幸助地区から行ける、という看板を目にして、完全に心が折れ、池口岳下山の疲れもあり、これ以上運転する気力が沸かず、危険なため、飯田市中心部まで戻り、適当なコンビニで車中泊します。
翌朝は3時過ぎに目が覚め、再び国道256号で南木曽町方面へ向かいます。南木曽町幸助で右折して、大平峠を越え、朝6時頃に大平宿へ到着しました!が、ここでまたアホなことを。大平宿はドコモ圏外でネット調べはできません。タブレットの山と高原地図なり、カーナビなり、手段はほかにいくつもあったのに、大平宿で行き止まりになっており、東沢林道へは、飯田峠側(飯田市側)からも、大平峠側(南木曽町側)からも行けないもんだ・・・と勘違いし、なんとここで失意のまま、幸助地区まで戻ってしまいます。そして、安平路山は今は登れないんだ、別の山へ行こうとさえ思っていました。
が、幸助地区で車を止めて、色々と調べると、大平宿から通行止めになるポイントの手前で左折し、東沢林道に入れることを改めて知ります。寝不足と疲れで、冷静な判断力が完全に欠けていたと思います。そして、再び大平宿へ。1時間前に同じ場所にいたのに、また大平宿へやってきました。時間は7時。本当は前夜入りして、4時スタートの予定だったのに、無駄なドライブで体力、気力を使った状態で、難敵・安平路山へ向かうことになります。
東沢林道ゲート(終点)から、摺古木自然園休憩舎までは75分程のゆるい登り坂。ゲートをどかして、乗り入れる人もいるようですが、結構な悪路で、レンタカーでは突っ込みたくないですね。
摺古木自然園休憩舎からすぐに濡れた笹漕ぎが始まるため、百均レインパンツを履き、粛々と進みます。先人のレポで摺古木山まで何度か沢をクロスすることを調査していたので、今回2020年夏の北海道登山以来となる、浄水カートリッジを持参し、沢のたびに冷たい水に入れ替え、がぶ飲みしました〜。超軽いし、今後は様々な登山にコイツを持参しよう!と思いました。
本当は摺古木山に7時台には登頂し、その手前の展望台から稜線続きの越百山や南駒ヶ岳(いずれも7/25登頂)を眺める計画でしたが、今回の時間帯ではすでに雲が上がってきており見えないと思われたため、スルーしました。実際に7時台は雲がほとんどなくクリアな視界だっただけに、登山口へのアクセス時の混乱が悔やまれます。
摺古木山〜白ビソ山〜安平路避難小屋まで、これといった特徴も思い出も眺望もなく、淡々と進みます。笹しかありません。
避難小屋は、先人のレポで見ていた通り、小屋内の土間にヒカリゴケが自生しています。こんな小屋、日本の山で、ここだけではないでしょうか!?。ちなみに、小屋のドアはとても建付けが悪く、開け締めに難儀します。力の弱い女性だとなおさら。ただ、小屋奥の居室はコギレイで、カビ臭さもなく快適ですね。ここに余分な荷物を置いて、軽身でヤブの迷宮、ラスボス、安平路山へ向かいます。
結論的には登り40分、下り30分程度でヤブ漕ぎの安平路山を攻略しましたが、ピンクテープだけが進路の頼りで、これが見えない夜間帯や濃霧の時は、遭難リスクが高いと感じました。景色はずっと一緒(一面笹)で、ピンクテープ以外の目印も乏しいため。安平路山より北側(浦川山〜袴腰山〜奥念丈岳)は、もっと激しいヤブ漕ぎを強いられるようで、二百名山を目指さなければ、絶対に来ない山です。私的には、二度と来ることはない山です。
山頂は熊笹と山頂碑しかなく、達成感以外、何もありません。ま、それが大事なんでしょうが(笑)。一応、二百名山61座目(+百名山100座)となりました。
復路も、白ビソ山〜摺古木山〜休憩舎とたどる中で、これといったハイライトもなく、高山植物もほぼ自生しておらず、中々渋い山行となりました。
下山後は、3日連続となる飯田城温泉へお世話になり、食事も食べて仮眠し、一路280kmのナイトドライブで帰京へ。あまりに眠くて、途中のSA/PAで30分仮眠を6回取り、8時間近くかけて安全運転で帰京しました。
今回、移動日(Day0)を含む8日間で、単身で1,318kmドライブし、計6日間山へ入り、どの山も基本的には晴天下で登頂できました。最後の安平路山は色々な意味で苦戦しましたが、どの山も思い出深い山行となりました。
8/11から始まる、夏休み第二弾へ続く!
コメント
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近々池口と安平路に行く予定にしているのですが、安平路は私もGWにGoogle mapでおかしな所に連れて行かれて登山を断念したので、詳細レコが大変参考になりました。どうも有り難うございます!飯田からですと昼神温泉郷から回り込んで太平宿に向かえばよいということですよね?危うく飯田峠から向かうところでした。
安平路の笹地獄には、バタフライで挑んでみようと思います(笑)
安平路のヤブ地獄でバタフライ術を身につけると、中ア・経ヶ岳の山頂前で役立ちます(笑)。それらを超越すると、池口南峰もイージーに感じるから不思議です!今も相当ハイペースで二百名山を攻略中です!よかったら、色々とコメントくださいませ!(^_-)
百名山も2巡目とのこと…凄いですね〜♪
今後ともよろしくお願いします!
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