八ヶ岳・赤岳
- GPS
- 08:19
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,220m
- 下り
- 1,422m
コースタイム
- 山行
- 3:32
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 4:40
- 山行
- 4:06
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 4:54
天候 | 8/14:曇り一時雨、8/15:曇り一瞬晴れ一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
地蔵尾根、文三郎尾根はそれなりに要注意。三点支持を意識しつつ落石も起こさないように集中して通過する必要があります。 |
その他周辺情報 | 前泊したオーベルジュで入浴(宿泊者は無料)し、ランチを頂きました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
ヘルメット
|
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共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ツェルト
|
感想
8月13日(土) 雨のち曇り
お盆休みは去年天候不良で断念した表銀座に行く予定だったが、相棒が仕事の都合で行けなくなったので、聖と薬師岳に行くことにした。
薬師岳には過去3回登ったものの2回はガスで1回は暴風雨と散々だったのでリベンジだ。しかし今年も天気が悪く、晴れそうな山を探したらアルプスも奥秩父も東北もだめで、唯一八ヶ岳が期待できそうなので、八ヶ岳にした。
聖とは毎年北八ヶ岳に登っているが、南八ヶ岳には行ったことが無かったので、今回が聖の南八ヶ岳デビューだ。
J&Nに前泊して北沢から赤岳鉱泉経由で硫黄岳に登り、横岳から赤岳まで縦走して行者小屋から南沢で戻る周回コースだ。テントにしようかとも思ったが、稜線に泊まりたかったので天望荘を予約した。最初は大部屋で予約したが、個室料金が2人利用なら1人1,000円と格安な事に気づき、直前に個室に変更した。
台風8号が近づいているが、8/14-15は台風一過の晴天も期待出来る。お盆休みだし、台風接近でアクアラインが通行止めになるかも知れないので当初予定より出発を早め、雨の中を13時に出発した。夕方には関東に上陸する予想だがアクアラインは40km/hの速度規制はあるものの大した風では無い。
中央道も50km/h規制だか渋滞は無く、16:40にJ&Nに着いてしまった。台風は静岡に上陸したようだが、ここまでその影響は無かった。まだ明るいので美濃戸まで道路の状態を確認しに行った。大きな凹凸や木の枝が落ちていたりしたが、問題無く美濃戸まで走行出来た。駐車場もガラガラだった。
一番急坂の赤岳山荘前の道でiPhoneアプリの傾斜計で測ったら、15度だった。15度は道路勾配27%でかなりの急坂だ。運転席からは一瞬道路が見えなくなる。車のCMで話題になった「ベタ踏み坂」こと、島根県松江市と鳥取県境港市を結ぶ「江島大橋」の勾配は6.1%。望遠レンズによるマジックでもの凄い急坂に見せているが、実は大した事なく、ここの4分の1に過ぎない。
J&Nに戻ってチェックイン。2017年以来6回目の宿泊なので1回/年のペースだ。
入店時、レストランはかなり混んでいて女将さんはてんてこまいのようだった。繁盛しているのは喜ばしいが・・・・。今日の泊まり客は9人とのこと。9と10の上下が我々の寝床だった。とりあえず入浴するが、相変わらず綺麗な浴室だ。J&Nはレストランもトイレも隅々までとても綺麗だ。
入浴後もレストランは混んでいたので、客が一段落するまでベッドで寛ぐ。隣のベッドのご夫婦と話しをしたが、名古屋から来られていて我々同様明日は天望荘泊まりとのこと。感じの良いご夫婦だ。後で判ったがOさんだった。
18時過ぎ、外来客が帰り、レストランが空いたので夕食にする。生ビールの後、明日の山行に備えて肉を摂るべく2人ともステーキプレートを注文。
食後ベッドに戻り20時過ぎに再度レストランに行く。閉店後は宿泊客に解放されていて持ち込み飲食が出来るのだ。小淵沢IC近くのコンビニで買ったビール、チューハイとつまみで暫く寛いだ。
明日は早く出発するので朝食はおにぎりにして貰ったが、テーブルに3組分の弁当が置いてあり、それぞれに女将さんのコメントが付けられていてちょっと嬉しい。
明日の天気予報は晴れだったが、曇りのち晴れに変わっていた。21時過ぎ就寝。
8月14日(日) 曇り
4:00起床。何度か目覚めたが、まずまず良く眠れた。Tシャツに短パンで寝たがやや暑いくらいだった。
お天気ナビの赤岳予報をチェックすると、なんと雨のち曇りで12:00〜14:00晴れ、というイマイチな予報に変わっていた。午前中は展望が無く稜線の風も強そうなので、横岳通過は危険だし展望も無いだろうから南沢から入り行者小屋から地蔵尾根を登り天望荘に至る最短コースで行き、午後晴れれば赤岳に登ることにした。
4:40〜おにぎりの朝食。具はタラコと梅干しで漬物と味噌汁付き。美味しいが聖は梅干しが苦手なのだ。
外の様子を見ると美濃戸に向けて登って行く車が非常に多く、美濃戸駐車場の満車が気になってきた。さらに、車で出発準備をしていると2台の車が美濃戸側から下って来て美濃戸口の駐車場に入っていったので、美濃戸の満車を確信した。
そこでJ&Nに車を置いて美濃戸まで1時間歩く事にした。ザックの重さは10.8kg、コッヘルとバーナーを持っている聖は11.8kgだ。
J&Nを出発して2〜3分行った所でOさんが車に乗せてくれた。満車の懸念はあるもののとりあえず行ってみるとのこと。もし満車だったら、ご主人だけ車を置きに戻る覚悟だそう。しかし、美濃戸の駐車場は意外にも空いていて問題無く駐車出来た。
出発時の気温は14℃とじっとしていたら寒い位だ。天気は予報通りの曇りなので、迷わず南沢ルートに入る。南沢のルート沿いは苔が美しい北八ツのような苔の森で、癒やされる。傾斜はそれほど急では無く、気温が低いこともあり大汗をかくことは無い。
前回の秋田駒では下りにかかる時に着けた膝サポーターを今回は最初から装着した。窮屈で暑くてうっとうしいが仕方が無い。
傾斜がゆるくなり、河原のような所に出ると西の空の一部が青空になっているので、天気の好転を期待したのだが、それきりだった。横岳の稜線がはっきり見え、さらに進むと赤岳が見え、天望荘も肉眼で確認できる。
美濃戸山荘から2時間15分で行者小屋に到着。コースタイムは2時間30分なのでまあまあの調子だ。小屋前のテーブルは大勢の登山者で賑わっている。
ランチはこのところお気に入りのCoCo壱カレー。600円弱と少々高いが味は上々で、山バイアスも加わり素晴らしく旨い。食べ終わった頃Oさんご夫妻が到着した。
地蔵尾根は過去3回通過しているが、いずれも積雪期で下りだったので無雪期も登りも初めてだ。そこそこの急登と急な足場階段の連続だが、なかなか楽しい。あとで聞いたが聖はかなり怖かったらしい。
稜線に出る少し手前にあるお地蔵さんにお賽銭を上げて山行の安全と天気の好転を祈願した。
出発時からずっとほぼ無風だったが、稜線が近づくと風が出て来て地蔵の頭は爆風で、よろけるほどだった。展望も無いし気温9℃と寒いので一目散に赤岳天望荘に向かう。行者小屋から1時間10分だったが、コースタイムは1時間30分なのでまずまずだ。天望荘は2016年の5月と10月以来3度目だ。
受付の後、食堂でコーヒーを飲みながら一息つく。天望荘は受付時にボリコップとカップホルダーが渡される。カップホルダーは食券代わりでその色が食事の順番を表しているのだ。そしてユニークなのが、食堂のポットに入っているコーヒー、お茶、お湯は無料で飲み放題で、しかし水は有料なことだ。
我々の部屋は受付・食堂、大部屋のある本館とは地下道で繋がった別棟の個室棟の1階の2号室だった。4畳半くらいの部屋に2段ベッドが2つ入った部屋で、ベッド間の50cmくらいの隙間以外に床面が無い。かなり窮屈だが、2人で使うので上段に荷物を置けばゆったり使える。過去に2度利用した大部屋よりはずっと快適だ。
午後晴れる予報を期待して、サブザックに雨具と行動食と水を入れ個室棟2階の談話室で天気待ちをした。談話室には何故か立派なマッサージチェアがあり、無料で使えるようになっている。
時々外が明るくなりガスが晴れて富士山や赤岳が見えるのだが、一瞬でまた濃いガスに包まれてしまう。それを何度か繰り返すが、天候回復はしそうも無いので、その日の赤岳登頂は諦めた。
天望荘には4〜5人が同時に入れる大きな五右衛門風呂があり、以前入った事があるが、今年は水不足とのでお風呂中止なのが残念だ。トイレは綺麗な水洗だが、21時の消灯以降は水圧を掛けるポンプが止まるので、ポリタンクの水で流すようになっている。
夕食は16:45からの1回戦。天望荘の食事は朝夕とも本来はバイキング形式なのだが、コロナ禍のため盛り切りになっている。水の無い小屋なので食器は全て発泡スチロールだ。メニューは大きなチキンがメインでポテトサラダ、山菜天ぷら、炊き込みご飯、トマトスープ、デザートなどが付いてとても美味しい。ご飯とスープはお代わり自由だ。
夕食の席はO夫妻の隣だった。食堂の客は25人ほど。今日の泊まり客は70人とのことなので、3回戦だ。
明日の天気予報は曇りで風も強いようなので、赤岳には登らずに地蔵尾根を下ることになりそうだ。部屋に戻り使い捨てのシーツ、襟カバー、枕カバーをセットして寝床の準備。夜景も星空も見えないので、19時頃にはもうする事が無くなり、布団に入ってうとうとしながらいつの間にか寝てしまった。
8月15日(月) 曇り一瞬晴れ一時雨
4:45起床。Tシャツ1枚で寝たが暑かった。外は相変わらずのガス。5:15から朝食。鯖の味噌煮がメインでソーセージ、卵焼きなどで美味しい。
朝食中も外はガスで風も強いので赤岳は諦めて地蔵尾根を下ることにして小屋を出ると、なんと晴れて赤岳山頂も富士山もクッキリ見える。これはもう登るしかない。
気温は12℃と低いが動いていれば問題無い。風もそれほど強くなく、35分で山頂に到着。コースタイムは45分なのでまあまあだ。この頃にはガスで展望は無くなってしまった。自分にとっては8回目、聖は初めての赤岳だ。
山頂には誰もいなかったが、文三郎尾根を登って来た若者2人に2ショットを撮って貰った。下山する寸前には一瞬富士山が見えた。
文三郎道を下ったが、自分的には地蔵尾根より難易度は高いと思うのだが、聖は地蔵尾根の方が怖く感じたそうだ。
下る途中、行者小屋泊またはテント泊と思われる人が続々と登って来る。マムート階段をひたすら下る途中で雨が降ってきた。カッパを着ると汗で内側から濡れるし、カッパを着ると雨が止む事も多いので着ずにいたら、そのうち止んでしまった。
行者小屋で一休みして下山するが、途中で地蔵尾根を下って来たOさんに出会った。
美濃戸までの下りで膝が痛くなる事は無く、調子よく下ることが出来た。これは最初からずっとサポーターを着けた効果だろうか? ところが、美濃戸からの林道歩きに入ると少し膝がガクガクした。登山道が終わるとアドレナリンが出なくなるのだろうか?
美濃戸から40分でJ&Nに着き、駐車場で着替えをしているときにOさんが戻って来た。まず風呂に入って汗を流し、レストランでランチ。
レストランはかなり賑わっていて、外でも暑くはないのでテラス席にした。アリョーナさんのYOUTUBEでユニークなグラスに入ったアイスカフェラテとアラビアータが気になっていたので、同じモノを注文した。
アイスカフェラテのグラスはビンに取っ手が付いた不思議なものだったが、後で調べたら飲食店用グラスを作るアメリカの会社Libbey(リビー)というブランドでAmazonで1個550円と意外に安かった。
アラビアータは想像以上に辛くて量が多く、聖に少し手伝ってもらった。
帰りにいつもの八ヶ岳実践農業大学校の直売所で野菜などのお土産を買い、帰途についた。中央道は事故や故障車で何ヶ所か渋滞があったが、首都高に入ってからは順調だった。
今回は天気がイマイチだったが、J&Nと天望荘が快適で、Oさんとの出会いもあり、赤岳にも登頂出来てそれなりに楽しい山行だった。今回の山行の合計タイムは7時間50分だったが、コースタイムは合計8時間35分なので、最近にしてはまずまずだった。これは膝サポーターの効果かも知れない。
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