東天狗岳:山と大雨と渇き(白駒池〜海尻駅)
- GPS
- 08:21
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 829m
- 下り
- 1,869m
コースタイム
- 山行
- 7:51
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:21
天候 | 曇り→土砂降り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白砂新道は荒れ気味。 |
写真
感想
夏の18きっぷ3回目。今回は、白駒池から北八ヶ岳の未踏ルートである白砂新道を歩くことにしました。
特に東天狗岳が好きなわけではないのですが、この暑い時期に日帰りで登ろうとすると、どうしても山域が限られてきます。
事前の調査では白砂新道が荒れ気味であることは承知のうえでしたが、水場の調査が甘かったために、水無しで登るハメに…
【コース状況】
■白駒池入り口BS〜にゅう登山道入り口
・白駒池には茅野駅からバスでアプローチできます。すでに標高2,000mを越えているため、かなり涼しいです。
・白駒池入り口にはトイレ(洋式・水洗・50円)があります。水場はありません。
・白駒池までの登山道は、観光客に配慮してか、ガチガチに整備されています。
・白駒荘で水場を探すものの、どこをどう探しても見つからない。
・青苔荘には水場が確実にあるのですが、タイムロスになるので、そのまま登ることに。
・「まあ累積標高差も700〜800m程度だし涼しいから大丈夫だろ」と、続行しましたが、普通に白駒荘で買っておけばよかったと、後に後悔することとなります。
・そして、にゅうに向けて登山道を登ります。
■にゅう登山道入り口〜中山峠
・にゅうまでは、比較的緩やかな登山道でしたが、露岩や木の根が混じった、そこそこ歩きづらいルートです。
・個人的には、若干標高差はあっても、丸山〜中山ルートのほうが、歩きやすいイメージです。
・水が無くても、にゅうまではさほど苦になりませんでした。
・にゅうからは、若干のアップダウンを経て、中山峠へ。
・中山峠の辺りでは、渇きの影響が出てきていましたので、しらびそ小屋にエスケープするか、そのまま東天狗岳に登るか検討し、残り250m程度の登りであるため、そのまま登ることを決断。
・どういうわけか、中山峠から黒百合ヒュッテにピストンして水分補給をする選択肢が思い浮かびませんでした。
■中山峠〜東天狗岳〜白砂新道分岐
・中山峠からは、平坦区間と急登区間のメリハリが効いた登山道となります。
・基本的には樹林帯の中なので直射日光は受けませんし、森林限界を超えると心地よい風が吹いています。
・水を飲んでいないためか、時折意識が朦朧としてきて、その都度立ち止まって集中力を取り戻して登っていきます。
・ほうほうの体になりながら、ようやく東天狗岳に登頂。完全に雲の中で、景観は皆無でしたので、早々に下山開始。もはや頭の中は本沢温泉の水場のことばかりです。
・しばらく降りると、白砂新道分岐に到着。
・熱中症の状況によっては根石岳山荘で給水しようとも思いましたが、そこまで体調が悪くなかったため、予定どおり白砂新道に突入。
■白砂新道分岐〜本沢温泉
・白砂新道は、事前の調査どおり、あまり踏まれておらず、若干荒れ気味でしたが、ピンクリボンは豊富でした。最近、道迷い遭難があったためでしょうか?
・よく考えたら、本沢温泉まで登って、硫黄岳ではなくわざわざ東天狗岳に登る酔狂な人はそう多くないでしょうし、逆もまた然りでしょう。
・多少遠回りになっても、夏沢峠から降りたほうが、(特に荒天時は)安全で降りやすいと思われます。
・ガレ・ザレ気味の登山道を降りていくと、天気が怪しくなり、ついには雨が降ってきました。
・とりあえずスマホ等をジップロックに入れて、ザックカバーを取り出してザックに取り付けます。
・しばらくすると、樹林帯の中にもかかわらず大粒の雨になるほどの土砂降りとなり、たまりかねて上着だけ雨具を着けました。
・幸い、登山道自体は、雨が降っても滑る状態ではなく、意外とサクサク降りられました。そして、念願の本沢温泉へ。
■本沢温泉〜海尻駅
・本沢温泉では、念願の水場で給水。まずは500mlのナルゲンボトルで一気飲み。そしてソフトボトルに1リットル給水。
・途中で土砂降りがなければ、無給水での体調への影響がよく分かったはずですが、幸か不幸か、いまいち影響はよく分かりませんでした。ただ、水を飲んでミネラルを補給してから、明らかに脚の機能は回復しました。
・本沢温泉からは、ひたすら作業道を降っていきます。
・次いで、海尻駅につながる林道を降りていきます。この林道、たまに歩きづらい箇所があるため、特に日没後に歩くのは注意が必要です。
・そして、通行止めなのかどうかよくわからない看板を経て、舗装道路へ。
・ほどなく、海尻駅に到着し、本日の山行は終了。
■おまけ
・時間的には、自宅への終電に間に合ったのですが、なんと大雨の影響で小海線に遅れが出て、結果的に終電に接続できなくなりました。
・ただ、小淵沢での特急あずさの接続には間に合ったため、慌ててスマホでチケットレスのきっぷを購入しました。
・そのまま都内まで戻っても良かったのですが、あまり時間の短縮にはならず、食事も温泉も望めないことから、甲府駅までのワープして、のんびり帰りました。
【まとめ】
・やはり、未踏ルートの水場をあてにしてはいけないものだと、身をもって知ることとなりました。
・実は冬山で無給水で登ったこともあるのですが、夏山では初めてです。興味本位で「水を飲まないとどのくらい登れるのか?」と思って本沢温泉まで無給水で行きましたが、良い子はマネしないように。
・白砂新道はあまり踏まれていないため、初心者にはオススメしかねます。実際、1週間前くらいに道迷い遭難があったようです。
・白砂新道以外は、難所はほとんどありません。
・以前、似たようなルートを歩いたのですが、累積標高差も距離も若干短いはずなのに、ほとんどタイムが変わらないとは、水を飲んでいないことを考慮しても脚力が落ちていると実感する次第。
【参考】東天狗岳:雨雲と伐採作業に泣いた南八ヶ岳(麦草峠〜海尻駅)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2556100.html
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