北ア・新穂高温泉から槍平経由で槍ヶ岳往復
- GPS
- 32:00
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 2,193m
- 下り
- 2,193m
コースタイム
- 山行
- 3:36
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 4:07
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 2:16
- 合計
- 9:56
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
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感想
10月7日からは3連休だったけど、あいにく10月9日の天気予報が悪かったので、10月7日から1泊2日の予定で、北アルプスの槍ヶ岳に出掛けた。飛騨側の槍平コースの往復だ。 朝5時前に家を出発し、槍平コースの登山口の新穂高温泉に向けクルマを転がす。そしたら運転中どうしようもない睡魔に襲われ、「こりゃヤバい!!!」ってことで岐阜県神岡町・上宝村境の駒止橋のたもとにクルマを停めで、仮睡。目覚めたら7時廻ってた...。去年、笠ヶ岳に登った際に、有料と知らずに新穂高ロープウェイ前(上宝村営レストハウス前)の駐車場に丸2日クルマ駐めてエラい目にあったので、今回は間違うこと無く新穂高温泉の登山者向けの無料駐車場にクルマを廻したら、すでに無料駐車場はクルマで埋まってる...。「もしかしたら駐車場が空いてなかったので登山中止?」というトホホな状況も覚悟してたら、ようやくひと区画空きを見つけた。一番隅っこの『クルマ入れるも地獄、出すも地獄』...といった難易度の高いとこ。ようやくの思いでクルマを入れた。出発が8:07と予定よりも大幅に遅れてしまった...。新穂高ロープウェイの下をくぐり、右俣林道に入る。そしたらワンサカワンサカ居る、路駐が...。私のようにきちんと指定された駐車場にクルマ入れて、ここまで歩いて来てる者がアホみたい。小鍋谷の橋を渡るところに車止めのゲートがある。ここから先は一般車両は乗り入れ不能だ。ここゲートのところでクマみたいな風貌のオッサンがこの先、槍まで行くか否か迷ってた。私が槍まで行くつもりだと知ると、「アンタ、槍まで行くね? 行くね? じゃあ、行こう(笑)」 他に槍まで行く者が見つかってようやく、このオッサン槍まで行くふんぎりがついたみたい(笑)。時間は8:36だし、ここからその日のうちに槍まで往くのは確かにキビしいものがあるからね。最初はオッサンと並んで歩いてたが、穂高平までの近道(登山道)に入ってからオッサンのほうが先行し始めた。あっちは小屋泊まりの軽装備、こっちはテント一式持ってるんだから差がついてアタリマエ。穂高平までの近道は車道が大きくヘアピン・カーヴ切る部分をカットする山道で、ゆっくり歩きたいひとはそのまま右俣林道歩いてりゃいい。山道がふたたび右俣林道とぶつかるところに穂高平避難小屋が建っている。『避難小屋』といっても管理人駐在の営業小屋だ。小屋前の切り株の椅子に腰掛けて休憩。他の登山者が水を汲もうと水道の蛇口をひねったら、もう凍結防止のために配管外されてるせいか水が出なかった。
牛が放牧されている穂高平を後にし、なおも単調な林道歩きを続けると、白出小屋に着く。ここで右俣林道も終わり。ここから奥穂高岳方面への登山道が別れてる。なおも右俣谷に沿う登山道を歩く。有名な滝谷を過ぎ、右俣谷の谷床が上がってくるとしばらくの歩きで槍平に到着。時間は12:14。事前に「12時まで槍平に到着ならそのまま槍ヶ岳頂上を目指す。12時を過ぎたら槍平どまりにする」と決めてたので、先ほどのオッサンには悪いけど(笑)、この日は槍平どまり。ま、あのオッサンの足の速さなら、この日のうちに頂上に着いてるさ(笑)。
紅葉真っ盛りの槍平のキャンプ指定地にテントを張り、インスタントラーメン食べて横になったら、そのまま昼寝。さらに夕食を早々に済ませて、6時にはもう寝ました。
翌日、朝3時頃に起きて朝食を摂り、テント残したまま5:55に槍平を出発。最初のうちの右俣谷沿いの緩い道が、次第に傾斜を増していく。といっても沢沿いの道ゆえ、急傾斜という感じはしない。千丈沢乗越への道を分けたあたりから、石がゴロゴロのザレ場に変わる。天気予報がいってたほど天気は良くなく、高曇りで風が冷たい。道脇に霜柱なんぞ立っている。ってことはこの日の朝は氷点下だったということか。そのまま石ザクの道を歩くと、飛騨乗越に到着。
飛騨乗越は北アルプスの槍─穂高間の縦走露との合流点で、信州と飛騨の境にあたる。飛騨乗越から槍方面に向けて歩くとすぐに槍岳山荘のキャンプ指定地が現れ、槍岳山荘に到着。槍岳山荘の前のテラス脇に担いできた荷物をデポし、『槍の穂先』にとりかかる。今までの道とは違って、『槍の穂先』への道はハシゴの連続で緊張させられる。私の前を歩く中高年登山者パーティーが下ネタを言う。男「うわ〜、ちぢむ〜!!!」女「どこが、ちぢんだのかそこで出してみなさい! 見てみんと、どれだけちぢんだのか分からん!」...。岩場で、ちぢんだ『玉袋』を出されてたまるか!(笑) とまあ、槍岳山荘から14分の登りで、槍ヶ岳の頂上に到着。9:14着だ。
槍ヶ岳の頂上には多くの登山者が居た。が、広さに限りがあるので、誰かが登ってきたら誰かが自発的に降りていく...といった感じだ。天気は高曇りだったので、隣の穂高連峰、乗鞍、御嶽、中央アルプス、甲斐駒など南アルプス、富士山、八ヶ岳、蓼科山、浅間山などが見え、北方に目を移せば、高瀬ダム湖が足下に見え、雲ノ平方面、水晶、薬師、黒部五郎、笠ヶ岳、白山...と360゜の展望。
頂上に20分くらい居たら、寒くなってきたので下りにかかる。そしたら先ほど下ネタ言ってた中高年パーティーがまたも私の前を歩いてたんだけど、そのなかのババアが下りをコワがってなかなか先へと進まない。後ろにズラっと列がついてるのにその中高年パーティー、道を譲る気配すらない。お蔭で登りが14分だったのに、下りは15分...。槍岳山荘前でパインアップル缶を開けて食べてから、来た道を戻りにかかる。もし、前日のうちに槍岳山荘まで来てたら、大喰岳を越えて南岳経由で槍平に下ろうと思ってたけど、今回は時間的余裕が無いので往路どおり飛騨乗越から槍平に降りた。途中、紅葉のきれいなところで多くの登山者がカメラを構えてた。11:58、槍平着。テントのなかでインスタントラーメン作って食べてからテント撤収。私の隣のテントの4人パーティーは私と同じように槍平から槍ヶ岳往復してるようだけど、もう1泊するみたい。私は一気に新穂高温泉まで下りる。槍平を12:45に出発。来た道を忠実に戻る。滝谷を過ぎ、白出小屋を過ぎ、穂高平まで戻る。ここから来た時と同じく、短絡路に入り、小鍋谷の車止めのゲートを過ぎ、槍平から3時間ほどで新穂高温泉に到着。新穂高温泉からはクルマで富山に戻るだけだったが、今回の山行、緩い道を延々と歩かさせられた印象。これは槍平コースに限ったハナシじゃなく、信州側の槍沢コースをとっても上高地から川沿いの長い歩きが待っている。槍ヶ岳登山はその鋭角的な外見と違って、緩い道をひたすら歩く登山になる...と、みなさん理解しておいて下さい(笑)。
(当時の『Running Up That Hill』の記事をほぼ原文のまま編集)
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