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記録ID: 4640468
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

19930919-20十石山→乗鞍岳→千町ヶ原→丸黒山

1993年09月19日(日) ~ 1993年09月20日(月)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
30.5km
登り
2,430m
下り
2,423m

コースタイム

1日目
山行
6:55
休憩
4:04
合計
10:59
6:11
144
上高地乗鞍スーパー林道約1510mの登山口
8:35
9:55
7
10:02
10:07
31
10:38
11:20
85
2532mP
12:45
12:57
19
13:16
13:51
19
乗鞍スカイラインの直前の鞍部
14:10
14:15
40
14:55
15:00
19
15:19
15:20
8
15:28
16:15
5
魔王岳
16:20
16:32
38
畳平
17:10
2日目
山行
5:44
休憩
5:26
合計
11:10
4:14
41
4:55
8:08
37
8:45
8:50
58
9:48
10:04
21
奥千町、子ノ原高原への分岐
10:25
10:55
83
千町ヶ原
12:18
13:08
40
13:48
13:52
9
新道・旧道分岐
14:01
14:03
36
14:39
15:05
19
15:24
国立乗鞍青年の家
天候 二日とも晴
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
上高地乗鞍スーパー林道約1510mの登山口がスタート
国立乗鞍青年の家がゴール

感想

 1985年に乗鞍岳に行った時は、西穂高→槍ヶ岳の縦走の余った1日を使って、畳平から頂上を往復しただけで、心残りのある山行でした。その頃からこういう計画を暖めていたのですが、8年経って今回やっと実現することができました。

1993/9/19
 松本から新島々まで電車で行き、沢渡までバスで行き、タクシーに乗り込んだ。
 登山口がわからず、タクシーであちこち走り、\3140になってしまった(;_;)結局、白骨温泉と反対側の登山口から歩き始めた。辺りにはたくさんの毛虫!すぐに三叉路になり、十石岳東尾根に取り付く。
 このコースは道はしっかりしているが、取り付きから硫黄岳の手前まで下草がうるさい。でも特に危険も無く、十分通行可能だった。
 標高約2300m付近が森林限界で、後方に八ヶ岳・南ア・中ア・富士山がよく見えてくる。それより上部はお花畑のようで早い時期だと残雪で道がわかりにくいかもしれない。
 歩き始めて2時間半弱で十石峠避難小屋に到着。有志の人達が合計8年がかりで3年前に築き上げた今だに木の香りが漂う素晴らしい小屋。北アルプスにこのような避難小屋があるとは夢にも思わなかった。小屋の中から南・中央アルプスがよく見えた。小屋の前と直下は早い時期なら残雪+お花畑のようである。小屋の裏手のピークからの展望もグッド!一度、この小屋に泊まって展望を満喫してみたいものだ。近くに水場は無いが、天水をごっついポリタンクに貯めてある。
 十石山の最高点付近で三角点を探したが、発見できなかった。
 十石山から約30分で2532mPに到着。ここの展望は最高!360度パノラマ。おかげで又、大休止をしてしまった(^_^;)乗鞍岳は大きくボリュームたっぷりで、北アルプスはもちろん、八ヶ岳・南アルプス・中央アルプス・富士山等もよく見えた。北ア方面は北ノ俣岳・笠ヶ岳・裏銀座方面・槍穂高・焼岳・霞沢岳・常念山脈方面まで乗鞍岳からより距離が近い分、よおく見渡すことができた。白山は左側が四ツ岳に隠されてしまっていた。
 しばらく後、女性3人組が私と逆の方向から登ってきた!お互いまさかこのコースで他の登山者と会うとは思って無かったのでビックリ。もう一人、硫黄岳の登りで単独行の男性とすれ違った。
 ピークからガレ場を少し下ると道は岐阜県側に入り、金山岩を巻途中、乗鞍山大権現の祠に出る。
 2532mPから1時間半弱で硫黄岳に到着!登山道は頂上直下を巻いている。ハイマツを少し漕いでいくと、三角点の回りだけ刈り払ってあるのかハイマツが途切れていた。そこからは東側の展望が開ける。
 硫黄岳から下りきった最低鞍部から平湯大滝への道が分岐する。
 乗鞍スカイラインの直前の鞍部では、思わず眠気が出てきて昼寝をしてしまった(-_-)zzz
 鞍部から約20分の登りで、乗鞍スカイラインの大丹生岳展望所に登り着いた。さすがに好天の日曜日だけあって車がたくさん通っていく。
 スカイラインを途中から外れて大黒岳に登った。道路の向こう側の魔王岳は人が多いが、ここは人が少ない!しかし、ここからは東方の眺望が得られる。
 大黒岳から20分弱で畳平に到着!魔王岳を往復したが、都会の格好の人達がたくさん登ってくる。魔王岳までの道は整備された遊歩道で、畳平のすぐ上で、一番簡単に登れるピークである。ここに来て、更に天気が良くなり、又々、長居をしてしまった(^_^)。北ア方面の展望がグッド!
 畳平に戻って、林道を歩いて17時を過ぎてようやく今宵の宿の乗鞍肩ノ小屋に到着。1泊夕食のみで¥6200。お風呂あり。宿泊者は私を入れて3人!

9/20
 4時過ぎに乗鞍肩ノ小屋を出発!満点の星空、秋から冬の星座が良く見える。明けの明星が一際明るい。東の空は早くも白みかけていた。
 肩ノ小屋から40分ちょいで乗鞍岳最高地点の剣ヶ峰に到着!地平線近くに雲があり、御来光はシャキっとしなかったが、非常に良い天気。素晴らしい展望に私も恵まれる事ができた(^_^)。8年前に来た時も非常な好天で乗鞍と私は相性が良いのか(?)
 すこぶる好展望に思わず超長居をしてしまい、3時間以上頂上付近に居て、やっとこさ出発!でも、山頂付近にずるずる長居するのは、最高の贅沢か!
 中洞権現分岐。このコースは南ア・中ア・御岳・白山を常に回りに見ながらのパノラマコースで、しかも静かときており、乗鞍でも屈指のコースではないだろうか(?)(私は乗鞍はまだ2度目だが・・・)
 以後、約2470m付近の森林限界までパノラマコースが続いた。森林限界付近から笠ヶ岳が見えた。
 尚、ここに着くまでに3羽の雷鳥を見かけた。頂上部は観光地化している乗鞍にも雷鳥が残っているのかと少々驚いた。「幻の雷鳥」とならないことをせつに願う。
 奥千町、子ノ原高原への分岐。広い尾根に広がる池塘の散在する背の低い疎らな針葉樹に囲まれた気持ちの良い湿原。まるで東北の山のような感じ。乗鞍はあくまで大きく、白山・御岳・笠ヶ岳岳方面と展望もよろしい。
 昔の小屋の残骸があったが、ここに小屋が再建されれば是非泊まりに来たいものだ。
 尚、乗鞍岳の中の一峰、猫岳の左肩に槍ヶ岳の穂先が、猫岳と四ツ岳との鞍部に奥穂高・ジャンダルム・ロバの耳を見ることができた。こういうのを発見すると嬉しくなるのはやはり私が小市民である証拠だろうか(?)
 千町ヶ原。真新しい木道が湿原に敷かれていていた。上部からは白山がよく見えたが、西向きの斜面に広がる湿原で、回りの山はあまり見えない。でも、他に人も無く、木道にねっころがっていると、思わずうたた寝してしまう(^_^;)
 以後はひたすら樹林帯の道を下っていく。丸黒山へはこの後に及んでの標高差約140mの急登で息が切れる。
 丸黒山。樹間から北ノ俣岳・黒部五郎岳・笠ヶ岳・抜戸岳・槍・穂高・焼岳・乗鞍が望まれる。白山方面は樹林で見えなかった。焼岳の手前下には「ウッディハウス乗鞍」の赤い屋根がよく見えた。一応、ここがこのコース最後のビューポイントで樹間からの眺望に名残を惜しむ。
 ここから北に向かい、西に折れる所から階段道の急降下があるがそこから白山が真っ正面に望めた。「白山見晴台」からは樹林で白山は望めなかった。
 新道・旧道分岐。距離の長い新道を行く。
 枯松平山。樹林の頂上で展望皆無。この辺りで地元の中学生の遠足の一行とすれ違う。丸黒山まで行くらしい。
 最後に3回の登りがあり、林道終点に着いた。途中の「ブナの木平」から樹間に笠ヶ岳が一際尖って見えた。
 林道終点。日影平山(樹林と笹で展望皆無)とカブト山ハイキングコースとの分岐。後者を少し登ると「御岳見晴台」があり、文字通り御岳が望めた。
 国立乗鞍青年の家。休憩も多かったが思ったより時間がかかってしまった。バスは13:10発の1本だけで、高山からタクシーを呼ぶ。JR高山駅まで迎車代込みで¥6980だった(;_;)

 頂上部は都会と化した乗鞍岳にこのような素晴らしいコースがあるとはなかなかの驚きでした。こういうコースを辿ってみると今でも乗鞍岳は日本百名山に恥じない名山だと思います。このコース中では、特に2532mピークと奥千町は気に入りました。乗鞍岳で山歩きしたい人には少々距離が長いのと下山後の交通の問題はありますが、是非、お薦めしたいコースです。
 尚、93年版のエアリアマップでは十石山−乗鞍スカイライン間は「ガレひどく通行危険」とあり、果たして完歩できるかどうか疑問でしたが、行ってみると、確かに下草がうるさかったでしたが、道はしっかりしており、そんなに危険な箇所も無く、「乗鞍岳」という簡単に行けてしまいそうな山域の特殊性を考えても、せめて点線の登山道ぐらいにしておいてもいいのではないかと思いました。少し山歩きの経験があり、天気が最悪ということが無ければ問題無く歩けるコースだと思いました。

 

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