阿弥陀岳南稜〜御小屋尾根下降
- GPS
- 05:17
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,373m
- 下り
- 1,359m
コースタイム
天候 | 曇り(標高2,400mより上はガスの中) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
舟山十字路からしばらくまっすぐ林道を歩き、広河原橋の少し先に南稜への分岐がある。そこで右に折れて川を渡ったあとから本格的な山。ここから稜線に上がるまでが分かり辛く、赤テープを頼りに登るが、すごく急な沢状の斜面で本当にここで合っているのか?と思いつつ登ったが、上部は滑ったら下まで落ちていきそうな泥の急斜面。斜度45度くらいあって、いやらしかった。冬は新雪だと登れないんじゃないかと思う。 尾根に上がるときれいな踏み跡があって、普通の登山道。踏み跡もしっかりしているので、P3までほとんど問題になるような箇所はない。 P3のガリーは今回は水がザーザー流れていて、まるで沢登りのようだった。ホールドはいっぱいあるので難しくはないが、高度感はある。プロテクションはリングボルトしか見当たらなかったので、ロープがあってもトップは落ちれないと思う。 P3を越えてちょっとした岩場を過ぎたら頂上はもうすぐ。 |
写真
感想
阿弥陀岳には冬に北稜から登ったことがあるが、南稜は初めて。
天気のよい日にバリエーションと景色を楽しみたくて、天気予報でも晴れるとの予想を信じて期待して出かけたのですが。。
車で家をAM2時に出発。5時頃には八ヶ岳山麓に着いたのだが、舟山十字路の場所が分からなくて別荘地をウロウロ。。40分以上彷徨って、なんとか到着。先客は車2台とまってました。
麓から見上げた八ヶ岳は上のほうにはまだ厚い雲がかかっていたので、自分が山頂に到着する頃には晴れてくれよ〜と願いながら6時過ぎにスタート。
普段はつけないが、熊注意の看板もあり。今回は一人で熊怖いので熊鈴をつけて歩く。実際ときどき、林のほうから何だかわからないけどガサッていう音が聞こえたりするので、熊鈴あってちょっとは気休めになった。
立場山の稜線に上がるには、旭小屋から登るコースと広河原沢側から登るコースとあるが、近そうな後者のコースを進む。広河原沢を渡って赤テープを頼りに急斜面を登るが、これがわかり辛くて泥の急斜面をふくらはぎが攣りそうになりながら直登した。最後は無理やり泥壁をこえて尾根にあがったが、もっといい踏み跡が絶対にあったはず。
稜線に出たあとは明瞭な踏み跡で、もう迷うようなところはない。ずんずん進んで立場山、何も眺望のない山頂。さらにしばらく進んで青ナギ。ここでようやく視界が開ける。が、目指す阿弥陀岳はまだ雲の中。青ナギの斜面にはカモシカがいてこちらを見ている。なかなか逃げる様子がないが、近くまで行ったら急斜面を走って逃げていった。
またしばらく進んでガスの中に突入。視界なし。無名峰あたりで森林限界を超えるとハイマツとシャクナゲの間の踏み跡になるが、霧の粒子が集まってできた雫が葉っぱにいっぱいついているので、びしょびしょに濡れながら登る。風も結構強くなってきて寒いし濡れるので、雨具上着を着る。特に手が冷たいのだけど、手袋を持ってこなかったことを後悔。。
P1、P2は何事もなく通過。P3は結構大きな岩峰。直登ルートも気になったが濡れているので素直にガリーのほうへ。過去記録を見るとフィックスロープがあると書いてある方もいたが、ロープはない。取り付き付近にボルトで固定されたワイヤーが張ってあったが使わず。出だしの数歩が傾斜もあるので少し緊張するが、ホールド・スタンスはたくさんあるので、ちゃんとつかめば大丈夫。少し登ればすぐに傾斜もそんなにきつくなくなる。ただしこの日のガリーは水がザーザー流れていて、まるで沢登りだなと思いながら登った。
ガスっているのでP3のピークもよくわからず、岩の斜面をトラバースしたりしながら登っていくと、いきなり頂上に着いた。誰もいない。
登り3時間ちょっと。思ったよりも速かった。
ほとんど休まずに登ってきたので、少し補給して写真を撮ってしばらく休憩。
予定では赤岳まで往復しようと思っていたのだけど、ガスで視界が無く期待していた景色も見えないし、風と霧で濡れて寒いので、予定変更さっさと御小屋尾根経由で降りることに。(山頂の気温は5度くらいだった)
御小屋尾根は頂上直下から中央稜への分岐のあたりまで鎖場があったりする岩場があるので注意。そこを過ぎると、あとは延々と長い登山道。なかなか高度が下がらない。標高2400mあたりまで下って、ようやくガスが晴れて下界の景色が見えてきた。
南稜では誰にも会わなかったが、御小屋尾根を登ってくる人はポツポツいた。
御小屋山で舟山十字路のほうへ分岐してどんどん下り、頂上から2時間弱で舟山十字路に戻ることができた。
車は2台増えていたが、美濃戸はいつも混んでいるのにこちら側はあまり人気がないのかな。
3週間前に登った鳳凰三山では標高2000mあたりから上の樹林帯では、まだ結構な量の雪が残っていたのだが、今回の阿弥陀岳はすっかり溶けていて雪ゼロでした。登降したのが南東側だったというのもあるけど、念のため持ってきたアイゼンも全く不要でした。
偵察もできたので、今度はまた積雪期にチャレンジしたいと思う。
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