大雨、高山病、道迷い。苦渋の木曾駒ヶ岳

2022年09月07日(水) ~ 2022年09月08日(木)

• GPS: 05:15
• 距離: 7.2km
• 登り: 547m
• 下り: 548m

コースタイム

1日目

• 山行: 1:49
• 休憩: 0:20
• 合計: 2:09

距離 1.8km 登り 289m 下り 71m

12:31 千畳敷駅
12:33 12:34 ホテル千畳敷
13:37 13:39 乗越浄土
13:53 13:54 宝剣山荘
13:58 13:59 天狗荘
14:16 14:31 中岳
14:40 木曽駒ヶ岳 頂上山荘

2日目

• 山行: 3:59
• 休憩: 0:45
• 合計: 4:44

距離 5.4km 登り 271m 下り 505m

6:28 木曽駒ヶ岳 頂上山荘
6:46 6:54 木曽駒ヶ岳
7:08 馬ノ背分岐
7:59 馬ノ背分岐
8:11 木曽駒ヶ岳 頂上山荘
9:50 9:56 中岳
10:03 10:05 天狗荘
10:10 10:34 宝剣山荘
10:37 10:42 乗越浄土
11:12 千畳敷駅

千畳敷から宝剣山荘を経由して頂上山荘テント場で宿泊するテント泊ビギナー向けのプラン。千畳敷からは急登ではあるが、特に手を使うような場所もなく2時間程度でテント場にたどり付ける。下りも稜線の乗越浄土から千畳敷ホテルが見えるので心理的にも苦になりにくい。

天候

雨

アクセス

利用交通機関：

バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

駒ケ岳千畳敷カールきっぷ　バスタ新宿〜ロープウェイ千畳敷駅（往復）　￥11,000

その他周辺情報

バス菅の台駅に食事所＆日帰り入浴施設あり。駒ヶ根駅前には何もないので注意。

写真

9/7 10:51

駒ヶ根バスターミナルで降りてから駒ヶ根駅でしらび平行きに乗り換える。30分間隔で運行しており本数が非常に多く融通が効く。

9/7 13:37

本降りの雨で撮影がおっくうなので一気に乗越浄土へ飛ぶ。稜線に出ると少し雨は弱くなった。今年は非常に天候が悪く、週に1、2日しか晴れないとロープウェーの職員さんの話。

頂上山荘は平日は閉まっているため、宝剣山荘でテント泊の受付をする（2000円）。ついでにバッジを購入。

9/7 14:39

中岳を越えて反対側の頂上山荘テント場へ。霧雨が降り続く。風がないのがまだ幸いだ。

9/7 16:05

広大なテント場はきちんと整地された場所が点在しており、どこも平坦性が高く快適。虫も非常に少ない。展望はいい筈だが、目の前の中岳すらぼんやりしている始末。あーつまんねえ…。

マイテント完成！なにもやる事ないし、引きこもろう。天気予報が悪いので本日の登山者は3組のみ。

9/7 16:23

暖かい麦茶をお代わりし、たっぷりと水分を補給。食事と合わせて最低1Lは飲みたい。ピリ辛ベビースターを食いすぎてレトルトカレーが入らず、翌日予定だったビリヤニに替えた。

9/7 20:05

夜。

9/8 5:13

前回パンクしたテンサーインシュレーテッドを新調。今期はショート丈の展開はないみたいなので、ミディアムを購入。シーズン中に痛い出費だった。

なんだ…？横になると非常に息苦しくて全然寝つけないぞ。深く呼吸すれば大丈夫だが、寝るとすぐに息苦しくて目が覚めてしまう。後から気付いたが、これは高山病の症状。

9/8 5:17

朝。全然晴れてないなあ…。幸い高山病は大したことはなく、バファリンで頭痛を抑えた後は何ともなかった。

お尻が冷たいと思ったら、夜半の大雨でテントが浸水している！銀マットがなかったら惨劇になっているとこだ。

9/8 6:36

テント場を後にし、山頂へ。晴れとはいかないが、どうにか明るくなってくれた。昨日はほとんど見えなかった中岳もハッキリ見えている。あんなに近かったんだ。

雲海がきれいだ。唯一景色が楽しめた時間。

テント場から15分ほどで木曽駒ケ岳（2956m）到着！

9/8 6:44

あの山なんだ？煙が出ているように見えるけど。

昨日は全く見えなかっがが、あの岩山が宝剣岳らしい。帰りに寄るプランも考えたが、テント装備で岩場を降りるのは怖いのでパスした。宝剣山荘にザックを置いてちょちょっと登ってくるという手もあるが、天気次第か。

9/8 6:49

前回から使用のスライム折り畳みリュック。容量は20Lチョイ、軽量で使い易いが、ファスナーがちょっと噛みやすいかも。

9/8 7:03

馬の背〜八合目へ向かう稜線。いかにもアルプスという岩稜帯に満足。

固いハイマツの茂みをかき分けて進む。さすがに間違いだろ…と思いつつ、ここまでにも似た道があり、茂みの下にはハッキリした白い道が続いているのでつい踏み込んでしまう。

9/19 15:27

ははは。やっぱそうですよねー（汗）

この緑のロープを見落として直進してしまったのが全ての原因。いや〜まいった。これだけの道迷いは初めてだ。

9/8 7:44

道に迷っている間に早くも稜線上までガスに覆われ始めてしまった。これじゃ濃ヶ池でも何も見えないだろう。無駄に疲れたし、やる気がなくなってここで引き返す。

9/8 8:30

はー疲れた。もう何もやる事がないし、せめて雷が来る前に下山するか…。のんびり過ごす1泊2日キャンプのつもりだったのにな。

9/8 11:29

土砂降りの中、下着までグチョグチョになりながら必死に下山。下りた頃には雨も上がり、少しだけ明るくなっていた。結局、雷雲も逸れたようだ。なんだよ…。

ホテルのカフェでどうにか人心地。6時間も早く下山してしまったので、帰りのバスまで暇でしょうがない。

9/8 12:05

カフェのテラスからは雲海が望める。晴れていれば絶景だろう。

9/8 13:23

やる事がないのでベンチで荷物を干したりする。もう全てがグチョグチョだ。

9/8 15:49

暇すぎたので早めに駒ヶ根駅まで帰ってきたが、商店街は死滅していて食事をするところもない有様。これは失敗。ターミナルのある菅の台で降りていれば食事＆温泉を堪能できたんだ。

9/8 16:08

仕方なく駅前（徒歩15分）のセブンで名物のかつサンドを購入。もう気合が入っていないので、山を下りてからテント装備を背負って歩くのはツライんですがね。

9/8 17:54

なんと駒ヶ根は駅前にもブヨがいる。怖っ。

9/8 18:43

19時前。やっと帰りのバスが来る。長かった〜。満月に見送られて東京へ。数年に一度レベルの散々な登山だったが、旅の終わりには仄かな満足感があるもんだ。いずれ、また来よう。

9/8 22:31

帰りは中央道三鷹で下ろしてもらい、約1時間の時間短縮。ありがたい。

撮影機器：

E-M5MarkII OLYMPUS IMAGING CORP.

装備

MYアイテム

inaritozan

重量：1.80kg

感想

inaritozan

大型台風の一過を期待して出かけたが、丸2日間雨に降りこめられて残念な登山となってしまった。テント場からの展望も全く味わえず、2日も午前中から早々にガスに覆われてしまい、濃ヶ池の周遊コースを断念。せめて雷が来る前に下山しようと6時間も早く下りたが、土砂降りで下着までグショグショに濡れてしまう。千畳敷駅には着替える場所もなく、ホテルの廊下で着替える羽目に。

土砂降りのテント泊ほど惨めなものはない。全てグチョグチョの何も楽しい事のない登山だった。テント泊は天気予報のいい時に限る。


木曽駒ケ岳はアルプス入門としてメディアで紹介されることが多いが、しらび平（1662m）から千畳敷（2612m）へ、さらに1時間で2900mの稜線まで上がれてしまうので高山病のリスクが比較的高い山。
自分も今回初めて高山病の症状が出てしまった。慎重を期すなら、ホテル千畳敷のカフェで1時間くらい順応するのがいいと思う。


【疲労度】5/5（余裕あり）