剱岳 早月尾根ピストン
- GPS
- 11:51
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 2,469m
- 下り
- 2,464m
コースタイム
- 山行
- 9:57
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 11:52
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
馬場島荘の前の駐車嬢は3時の時点で満車だったが、一段おりた駐車場の隅に数台分のスペースが空いていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースは明瞭。基本ずっと登り、そしてずっと下りなコース。 登山口〜標高1050m 松尾平 木段が整備された急坂。急だが木段の幅や高さが歩き良い。 松尾平 標高1200m〜1800m 杉の巨木の生い茂る樹林帯。木の根の階段の急坂が続く。 1800m〜2200m 早月小屋 傾斜は緩むことがないが、所々に登山道に岩場が増える。毛勝山方面の展望が開ける箇所が出てくる。登山道脇に池塘を見て杉林の中の低い梯子と一枚岩の鎖場を越えると間も無く展望が開け、早月小屋が目の前に現れる。 2200m 早月小屋〜2600道標m 杉林の中をしばらく進むと森林限界を超え、ハイマツに囲まれた岩場歩きとなる。たまに手を使わないと登れない箇所や大岩をボルトを伝って回り込む箇所が出てくる。 2600m道標〜2800m道標 岩場の稜線歩き。鎖場が出てくる。 2800m道標〜山頂 ガレ場、鎖場多数。カニのハサミ ボルトに足を乗せないと先に進めない箇所あり。別山尾根の合流地点手前までは落石多く、三点支持前提の岩場多数。鎖の順番待ちで避けているとちょっとした弾みで大きな落石発生する箇所あり。(登りの際に避けてもらった方が起こした落石に心したのに、下山時に逆の立場になると自分も派手に落石を起こしてしまい肝を冷やした。)別山尾根との合流地点から山頂は大きな岩が乱立するビクトリーロード。 |
写真
装備
個人装備 |
食料
地図
コンパス
保険証
飲料水(2L)
経口補水液(1L)
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
医薬品
タオル
携帯電話
雨具
時計
非常食
熊鈴
ヘッドランプ
ロールペーパー
ザック
タイツ
Tシャツ替え
長袖ジャケット
車
ズボン
グローブ
ハット
靴
サングラス
カメラ
ヘルメット
コンロ
コッヘル
ナイフ
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感想
三連休を前に燕、大天井岳のピストンを考えるも登山口までの距離と駐車場の混み具合を考えて近場の山に変更。台風の影響も考えて連休初日に早月尾根日帰りにした。
3時過ぎにこのルートを登り始める方は健脚が多く、登り始めは多くの方に追い越される。しかし、先は長いのであくまでマイペース、急坂でも大きい段差でもなるべく腰を浮かせず斜面と腰の高さが常に同じになる様な歩き方を意識して、展望が開けないナイトハイクを耐えた。
やがて標高が1800mを超えたあたりで夜が明け始め、西の空にビーナスベルトを見ると先行きの天候にも希望が持てて励みになる。足元も徐々に木の根の段差が少なくなりザレた急坂が多くなって来ると確実に標高が上がっている感じがした。池塘を横に見て、一枚岩のロープや梯子といった変化が出て来てくると、眼下に早月小屋を含めて展望が広がる丸山までもう少し。ずっと耐え忍ぶ登りが続く中で開けた展望と早月小屋での大休憩をすると、この先のやる気も出て来る。
早月小屋を過ぎてからもしばらくは杉林の中を歩くが、森林限界を超えると岩綾ぽさが出て来てテンションが上がる。ちょうどこの辺りで陽の光を背にした頂上が望めるとさらに気持ちが上がる。(初めて早月尾根を歩いた時は、まだあそこまで行かなならんのかと不安になったもんだけど。)
2800m以降は岩場の鎖場が連続しており気が抜けない。登りの鎖場のすれ違いで上で待っていただいた方が、人を避けた弾みに落石を起こしたのを見て気をつけねばと思っていたのに、自分が下りの際に同じことをしてしまう。どちらも登山道とは異なる方向へ落ちていったのだが、人の頭大の石が勢いよく転がっていき、連鎖でどんどん規模が大きくなるのを目の当たりにして、もし人が下にいたらと思うと心底恐ろしかった。自分が起こすとものすごくいたたまれない気持ちになる。
別山尾根との合流地点近くまで来ると大きな岩が屹立するような形となり
、(山レコの剱岳の紹介文に山頂は硬い閃緑岩でできているとあるが、山頂に近づくにつれて黒っぽい岩に変わるのがそれなんだろうか?。)岩を渡りながら祠につくと山頂に到着。
天気の良さもあって人が多かった。ほぼ同時に登頂した方に山頂写真をとっていただいた。厳しいルートなのに、(だからこそ?)笑顔の人が多くてこちらも自然に笑顔になる。
山頂からの展望は最高だった。展望に恵まれない山行が多かった今年の中ではベストだと思う。ここ数年で登った後立山連峰の山座同定が以前よりできるようになっているのも素直に嬉しかった。
今回は下山でも天候に恵まれて、下山時の早月小屋での小窓尾根の稜線のかっこよさを認識できた。また、いつも持ち歩くスポーツドリンクの代わりに初めて経口補水液(粉末タイプ)を持ち込んだのだが下山時のバテや足つり防止に効果があった様に思う。とはいえ、最後の松尾平からの木段は足つり寸前だったが。
剱岳は早月尾根のピストンばかりこれで3回目だが、毎回山頂付近で「ここまで登って来たんだ!」と涙目になる。他の山ではこんな気分になったことがないだけに、自分にとって思い入れの強い山なんだと思う。別山尾根から登ったらどう感じるのかちょっと楽しみにしている。
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