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Yamareco

記録ID: 4692227
全員に公開
ハイキング
剱・立山

剱岳 早月尾根ピストン

2022年09月17日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
11:51
距離
16.5km
登り
2,469m
下り
2,464m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:57
休憩
1:55
合計
11:52
3:14
33
スタート地点
3:47
69
5:55
46
6:41
6:58
66
8:04
39
8:43
8:52
25
9:17
9:23
12
9:35
10:06
3
10:09
10:25
18
10:43
34
11:17
11:22
41
12:03
12:31
37
13:08
39
13:47
13:50
47
14:37
29
15:06
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県道333号線で馬場島まで
馬場島荘の前の駐車嬢は3時の時点で満車だったが、一段おりた駐車場の隅に数台分のスペースが空いていた。
コース状況/
危険箇所等
コースは明瞭。基本ずっと登り、そしてずっと下りなコース。
登山口〜標高1050m 松尾平 木段が整備された急坂。急だが木段の幅や高さが歩き良い。
松尾平 標高1200m〜1800m 杉の巨木の生い茂る樹林帯。木の根の階段の急坂が続く。
1800m〜2200m 早月小屋 傾斜は緩むことがないが、所々に登山道に岩場が増える。毛勝山方面の展望が開ける箇所が出てくる。登山道脇に池塘を見て杉林の中の低い梯子と一枚岩の鎖場を越えると間も無く展望が開け、早月小屋が目の前に現れる。
2200m 早月小屋〜2600道標m 杉林の中をしばらく進むと森林限界を超え、ハイマツに囲まれた岩場歩きとなる。たまに手を使わないと登れない箇所や大岩をボルトを伝って回り込む箇所が出てくる。
2600m道標〜2800m道標 岩場の稜線歩き。鎖場が出てくる。
2800m道標〜山頂 ガレ場、鎖場多数。カニのハサミ ボルトに足を乗せないと先に進めない箇所あり。別山尾根の合流地点手前までは落石多く、三点支持前提の岩場多数。鎖の順番待ちで避けているとちょっとした弾みで大きな落石発生する箇所あり。(登りの際に避けてもらった方が起こした落石に心したのに、下山時に逆の立場になると自分も派手に落石を起こしてしまい肝を冷やした。)別山尾根との合流地点から山頂は大きな岩が乱立するビクトリーロード。
ここから、始まるながーい1日。
2022年09月17日 03:14撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 3:14
ここから、始まるながーい1日。
いっときの平穏な松尾平を過ぎて、木の根の這い回る急坂が始まると1200m道標。
2022年09月17日 04:16撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 4:16
いっときの平穏な松尾平を過ぎて、木の根の這い回る急坂が始まると1200m道標。
1400m道標は気付かず。1600m道標。
2022年09月17日 04:56撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 4:56
1400m道標は気付かず。1600m道標。
1800mまで来た。
2022年09月17日 05:26撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 5:26
1800mまで来た。
夜が開けて来た。
2022年09月17日 05:30撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 5:30
夜が開けて来た。
毛勝三山がシルエットで映える。
2022年09月17日 05:35撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 5:35
毛勝三山がシルエットで映える。
北側のビーナスベルト。今日はいい天気になりそう。
2022年09月17日 05:36撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 5:36
北側のビーナスベルト。今日はいい天気になりそう。
早月川下流を見やる。そこそこ登って来たと思わされるが、このルートでもっと標高が上がるとさらにドラマチックな景観になるんだよ。
2022年09月17日 05:40撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 5:40
早月川下流を見やる。そこそこ登って来たと思わされるが、このルートでもっと標高が上がるとさらにドラマチックな景観になるんだよ。
もう少しで早月小屋、だんだん足元が岩っぽくなってくる。
2022年09月17日 06:08撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 6:08
もう少しで早月小屋、だんだん足元が岩っぽくなってくる。
池塘に到着。
2022年09月17日 06:17撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 6:17
池塘に到着。
空の色を反射して。
2022年09月17日 06:17撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 6:17
空の色を反射して。
この一枚岩の鎖場を過ぎて、もう少し行くと早月小屋手前の丸山に出る。
2022年09月17日 06:34撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 6:34
この一枚岩の鎖場を過ぎて、もう少し行くと早月小屋手前の丸山に出る。
丸山到着。ここまでずっと樹林帯でなかなか展望がひらけない中、すっと目の前が明るくなる。小窓尾根の稜線。
2022年09月17日 06:39撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 6:39
丸山到着。ここまでずっと樹林帯でなかなか展望がひらけない中、すっと目の前が明るくなる。小窓尾根の稜線。
西側の稜線、クズバ山からの稜線であっているのか?
2022年09月17日 06:39撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 6:39
西側の稜線、クズバ山からの稜線であっているのか?
ここまでの急登を登り切って早月小屋が眼下に見えるとホッとする。
2022年09月17日 06:39撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 6:39
ここまでの急登を登り切って早月小屋が眼下に見えるとホッとする。
とはいえ、早月小屋の先も急登は続くのだけどね・・・。
2022年09月17日 06:39撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 6:39
とはいえ、早月小屋の先も急登は続くのだけどね・・・。
巻雲が上空にたなびく青空の下の毛勝三山。
2022年09月17日 06:39撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 6:39
巻雲が上空にたなびく青空の下の毛勝三山。
この後の山頂までのルートを中心にパノラマ撮影。
2022年09月17日 06:39撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 6:39
この後の山頂までのルートを中心にパノラマ撮影。
早月小屋前から小窓尾根のギザギザを。
2022年09月17日 06:45撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
1
9/17 6:45
早月小屋前から小窓尾根のギザギザを。
2022年09月17日 06:45撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
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2022年09月17日 06:46撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 6:46
2022年09月17日 06:47撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 6:47
オアシス。
2022年09月17日 06:57撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 6:57
オアシス。
早月小屋を出てすぐに出てくる案内標識。まだ先は長いよ。
2022年09月17日 06:59撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 6:59
早月小屋を出てすぐに出てくる案内標識。まだ先は長いよ。
2400m道標。
2022年09月17日 07:28撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 7:28
2400m道標。
逆光のシルエットで山頂が姿を表す。
2022年09月17日 07:35撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 7:35
逆光のシルエットで山頂が姿を表す。
大岩を回り込むボルトのルート。
2022年09月17日 07:45撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 7:45
大岩を回り込むボルトのルート。
森林限界を超える。ここら辺から手も使う岩場が出てくる。背景の青空にテンションも上がる。
2022年09月17日 07:45撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
1
9/17 7:45
森林限界を超える。ここら辺から手も使う岩場が出てくる。背景の青空にテンションも上がる。
山頂を捉える。
2022年09月17日 08:03撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 8:03
山頂を捉える。
登山道脇のチングルマはもう綿毛。
2022年09月17日 08:07撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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9/17 8:07
登山道脇のチングルマはもう綿毛。
背後には富山湾も。中央にうつる自分のシルエット。
2022年09月17日 08:07撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 8:07
背後には富山湾も。中央にうつる自分のシルエット。
稜線上の南側の大日岳方向
2022年09月17日 08:15撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 8:15
稜線上の南側の大日岳方向
北側の毛勝山方向
2022年09月17日 08:15撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 8:15
北側の毛勝山方向
2800m道標で休憩。シルエットの山頂には人の姿もわかるほど近づいた。
2022年09月17日 08:47撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 8:47
2800m道標で休憩。シルエットの山頂には人の姿もわかるほど近づいた。
白馬も視界に入ってくる。
2022年09月17日 08:47撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
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9/17 8:47
白馬も視界に入ってくる。
早月川下流方向。いよいよ富山湾も視界に入る高度に。さらに一段あがるからね。
2022年09月17日 08:47撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 8:47
早月川下流方向。いよいよ富山湾も視界に入る高度に。さらに一段あがるからね。
カニのハサミだと思った鎖場はもう少し先だった。十分高度感あるけどね。この岩の感じが岩と雪の殿堂たる所以。
2022年09月17日 09:09撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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9/17 9:09
カニのハサミだと思った鎖場はもう少し先だった。十分高度感あるけどね。この岩の感じが岩と雪の殿堂たる所以。
山頂までもう一息。
2022年09月17日 09:21撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 9:21
山頂までもう一息。
新しくなってた黄色の分岐標識。
2022年09月17日 09:22撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 9:22
新しくなってた黄色の分岐標識。
登頂しました。
白馬方向。
2022年09月17日 09:30撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 9:30
登頂しました。
白馬方向。
下に見下ろす形の毛勝三山。今年の目標は毛勝山登頂でもあるが、この後、あのピークからこちらを見やる日は来るのか?
2022年09月17日 09:30撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 9:30
下に見下ろす形の毛勝三山。今年の目標は毛勝山登頂でもあるが、この後、あのピークからこちらを見やる日は来るのか?
山頂から見やる早月川下流域。
どうよ、山頂まで登ると、ここまで見通せるようになる。
2022年09月17日 09:30撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 9:30
山頂から見やる早月川下流域。
どうよ、山頂まで登ると、ここまで見通せるようになる。
後立山連峰にかかる雲が素敵。
2022年09月17日 09:30撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
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9/17 9:30
後立山連峰にかかる雲が素敵。
逆光の立山と富士の折立の横から見える槍ヶ岳。
2022年09月17日 09:32撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 9:32
逆光の立山と富士の折立の横から見える槍ヶ岳。
ちょっと引くと足元に剱沢小屋が見える。
2022年09月17日 09:32撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 9:32
ちょっと引くと足元に剱沢小屋が見える。
こちらは先月登った針ノ木岳からの稜線。
昨年来た時はこの方向の山座同定できなかったんだけと、登るとわかるようになるんだよね。
2022年09月17日 09:34撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 9:34
こちらは先月登った針ノ木岳からの稜線。
昨年来た時はこの方向の山座同定できなかったんだけと、登るとわかるようになるんだよね。
遠く八ヶ岳も見えてる
2022年09月17日 09:34撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 9:34
遠く八ヶ岳も見えてる
立山黒部アルペンルートのバス道が伸びる弥陀ヶ原。その奥は鍬崎山。
2022年09月17日 09:35撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 9:35
立山黒部アルペンルートのバス道が伸びる弥陀ヶ原。その奥は鍬崎山。
山頂の木札が立てかけられてるこの先危険のプレート。
2022年09月17日 09:35撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 9:35
山頂の木札が立てかけられてるこの先危険のプレート。
白馬上空の空があんまりに綺麗で。偏光フィルター目一杯効かせて、空に露出を合わせてみる。宇宙に近づいた感出た?
2022年09月17日 09:36撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
1
9/17 9:36
白馬上空の空があんまりに綺麗で。偏光フィルター目一杯効かせて、空に露出を合わせてみる。宇宙に近づいた感出た?
2022年09月17日 09:38撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 9:38
iPhoneで撮影する白馬方向。彩度上がるのと、シャドウ部がつぶれにくいのがiPhone。
2022年09月17日 09:44撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 9:44
iPhoneで撮影する白馬方向。彩度上がるのと、シャドウ部がつぶれにくいのがiPhone。
2022年09月17日 09:45撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 9:45
標高2999mで空にしたペットボトル。下界に帰ると2/3ほどにつぶれました。
2022年09月17日 09:59撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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9/17 9:59
標高2999mで空にしたペットボトル。下界に帰ると2/3ほどにつぶれました。
2022年09月17日 10:11撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 10:11
別山尾根を
2022年09月17日 10:11撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 10:11
別山尾根を
下山時に撮影したボルトを渡る鎖場。下山時は左足でボルトを踏むのが良いのかな。
2022年09月17日 10:27撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
1
9/17 10:27
下山時に撮影したボルトを渡る鎖場。下山時は左足でボルトを踏むのが良いのかな。
早月小屋まで下山。小窓尾根が順光になって綺麗。
2022年09月17日 11:18撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 11:18
早月小屋まで下山。小窓尾根が順光になって綺麗。
前のこのルートの下山の際には大抵ガスがかかって見えなかったので新鮮。
2022年09月17日 12:19撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 12:19
前のこのルートの下山の際には大抵ガスがかかって見えなかったので新鮮。
この岩峰感、カッコイイ!
2022年09月17日 12:19撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 12:19
この岩峰感、カッコイイ!
トトロのシルエットで覚えてるこの岩も改めて見ると険しい稜線だ。
2022年09月17日 12:19撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 12:19
トトロのシルエットで覚えてるこの岩も改めて見ると険しい稜線だ。
コーラ購入して眠気覚ましのカフェインドーピングさせてもらいました。500ml一本で600円
2022年09月17日 12:21撮影 by  NIKON D7200, NIKON CORPORATION
9/17 12:21
コーラ購入して眠気覚ましのカフェインドーピングさせてもらいました。500ml一本で600円
登りの際には気配しか感じられない杉の巨木。下りでも今回は撮影できる余裕があった?
2022年09月17日 14:28撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
9/17 14:28
登りの際には気配しか感じられない杉の巨木。下りでも今回は撮影できる余裕があった?
下山完了。下山時にこの石碑を前するといつも感慨深い気持ちになる。
2022年09月17日 15:07撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
1
9/17 15:07
下山完了。下山時にこの石碑を前するといつも感慨深い気持ちになる。

装備

個人装備
食料 地図 コンパス 保険証 飲料水(2L) 経口補水液(1L) ティッシュ 三角巾 バンドエイド 医薬品 タオル 携帯電話 雨具 時計 非常食 熊鈴 ヘッドランプ ロールペーパー ザック タイツ Tシャツ替え 長袖ジャケット ズボン グローブ ハット サングラス カメラ ヘルメット コンロ コッヘル ナイフ

感想

三連休を前に燕、大天井岳のピストンを考えるも登山口までの距離と駐車場の混み具合を考えて近場の山に変更。台風の影響も考えて連休初日に早月尾根日帰りにした。
 3時過ぎにこのルートを登り始める方は健脚が多く、登り始めは多くの方に追い越される。しかし、先は長いのであくまでマイペース、急坂でも大きい段差でもなるべく腰を浮かせず斜面と腰の高さが常に同じになる様な歩き方を意識して、展望が開けないナイトハイクを耐えた。
 やがて標高が1800mを超えたあたりで夜が明け始め、西の空にビーナスベルトを見ると先行きの天候にも希望が持てて励みになる。足元も徐々に木の根の段差が少なくなりザレた急坂が多くなって来ると確実に標高が上がっている感じがした。池塘を横に見て、一枚岩のロープや梯子といった変化が出て来てくると、眼下に早月小屋を含めて展望が広がる丸山までもう少し。ずっと耐え忍ぶ登りが続く中で開けた展望と早月小屋での大休憩をすると、この先のやる気も出て来る。
 早月小屋を過ぎてからもしばらくは杉林の中を歩くが、森林限界を超えると岩綾ぽさが出て来てテンションが上がる。ちょうどこの辺りで陽の光を背にした頂上が望めるとさらに気持ちが上がる。(初めて早月尾根を歩いた時は、まだあそこまで行かなならんのかと不安になったもんだけど。)
 2800m以降は岩場の鎖場が連続しており気が抜けない。登りの鎖場のすれ違いで上で待っていただいた方が、人を避けた弾みに落石を起こしたのを見て気をつけねばと思っていたのに、自分が下りの際に同じことをしてしまう。どちらも登山道とは異なる方向へ落ちていったのだが、人の頭大の石が勢いよく転がっていき、連鎖でどんどん規模が大きくなるのを目の当たりにして、もし人が下にいたらと思うと心底恐ろしかった。自分が起こすとものすごくいたたまれない気持ちになる。
 別山尾根との合流地点近くまで来ると大きな岩が屹立するような形となり
、(山レコの剱岳の紹介文に山頂は硬い閃緑岩でできているとあるが、山頂に近づくにつれて黒っぽい岩に変わるのがそれなんだろうか?。)岩を渡りながら祠につくと山頂に到着。
 天気の良さもあって人が多かった。ほぼ同時に登頂した方に山頂写真をとっていただいた。厳しいルートなのに、(だからこそ?)笑顔の人が多くてこちらも自然に笑顔になる。
 山頂からの展望は最高だった。展望に恵まれない山行が多かった今年の中ではベストだと思う。ここ数年で登った後立山連峰の山座同定が以前よりできるようになっているのも素直に嬉しかった。
 今回は下山でも天候に恵まれて、下山時の早月小屋での小窓尾根の稜線のかっこよさを認識できた。また、いつも持ち歩くスポーツドリンクの代わりに初めて経口補水液(粉末タイプ)を持ち込んだのだが下山時のバテや足つり防止に効果があった様に思う。とはいえ、最後の松尾平からの木段は足つり寸前だったが。
 剱岳は早月尾根のピストンばかりこれで3回目だが、毎回山頂付近で「ここまで登って来たんだ!」と涙目になる。他の山ではこんな気分になったことがないだけに、自分にとって思い入れの強い山なんだと思う。別山尾根から登ったらどう感じるのかちょっと楽しみにしている。
 
 

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無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
剱岳/早月尾根ルート/馬場島起点早月小屋経由
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [日帰り]
馬場島〜三ノ窓〜剣岳〜早月尾根〜馬場島
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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