富士山
- GPS
- 64:00
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,859m
- 下り
- 1,854m
天候 | 晴れたり雲ったり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年07月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
往き帰りとも須走コース。 自分も含め入門者ばかりなので頂上でのご来光を目標とせず、 8合目付近の山小屋泊(太陽館)で起床してご来光拝謁を予定とする。 コース上には残雪は無し。天候コンディションは悪くはなかった。 むしろ良好であり、日差しが体力消耗の原因となった。 |
写真
感想
2013年 いまさら写真を何枚か追加しました。
2008年夏の富士山
スニーカーさえ履く事がなかった私がこれをきっかけに山に出かけるようになったという不思議な富士山との出会い。
富士山が原点というのも面白い。
今年2013年富士山の世界遺産登録が決まったけど、2008年もそもそも世界遺産に決まる前(人が押し寄せる前)に行っておこうとして計画が始まったような記憶。
この(うちわで)伝説となっている富士山行きには、まず行く前の序章から面白い。
これ以上アウトドアと無縁な人がいないだろう、という私の参加。(そもそも誘われてもいなかった。)
それだけでメンバー全員を不安に陥れ、
そしてそのみんなの爆弾である私が登山前々日に足を挫く。という。しかもボキッッと。骨折か?という程の音を聞いた事を忘れない。
もちろん富士山断念を考えてすぐに相談したところ、内出血していなければ大丈夫といわれ、痛いし腫れてるけど内出血はしてない!じゃあ行くね!
と。
翌日足首から足にかけて真紫になっていた事は誰にも言えず。
テーピングで固めて固めて。テーピングなんてしたの初めてだけど。
前日御殿場に前乗りしてなるべくコンディションを整えておき、翌朝メンバーと合流して御殿場からタクシーで五合目へ。
ワイワイとお座敷でまるで飲み会のごとく食事を取っていざ出発!
慣れない本格山登り。ゆっくり登ってもじゅうぶん疲れる。高山病の恐怖と戦いながら呼吸を整えつつ急坂は特に歩幅を縮めて進みます。
八合目に仮宿泊予約をしていたので、たどり着いたのはいいけれど、この泊まりこそが混乱の始まりだったような。
疲れはマックスなはずなのに、時間は早いし酒は飲めないし(これ以上みんなを心配させるネタは増やせないので我慢)寝床環境は野戦病院のようだし呼吸が止まりそうな恐怖やら直下で結構な揺れの地震発生するやらで一睡も出来ず。
メンバーの一人は高山病を発症して山小屋指導によるグループでリハビリトレーニング(風船を膨らまして呼吸力を強化する)をしていてもっと辛そう。。。
早朝みんなで八合目の山小屋前からご来光を今か今かと待って、光が注いだ時にはみんな感動しきり。
そして、山小屋の人のお墨付きもいただき高山病のメンバーも一緒に登ることにして、山頂へ。
でも、ここからは私自身も半分高山病だったのか、ひどい頭痛と一歩ごとに襲う眠気を携えながら意識レベル半分くらいで進みました。
途中、小さな子供達がいたり、自転車を担いで登っている人がいたり、元気をもらいつつも、なにせ今回天気が良く、遠慮のない紫外線で暑く顔を覆ってサングラスをして帽子をかぶっていても奪われ続ける体力。
山頂に近づくほど勾配も急になり、もう進むの無理かもと思っていた頃に山頂に!
一服して飲んでる人のビールが美味しそうだけど、これも我慢。次は絶対シャンパン持ってきたい!!
高山病のメンバーも一緒に登頂!すごい!!
で、お鉢巡り。空気薄いだけあってこれがまた更にキツイ!でも高山病の彼女と一緒にぐるり一周して一緒に下山。彼女は終始辛そうだったけど、ずっとビデオをまわしていて、その記録がもう完全に感動ムービーに仕上がったわけで。本当にありがとう!
お鉢巡りは火口の風景がまるで月か火星探索のようで、そしてお鉢の外周りの景色は全てが眼下におさまる爽快感。(本当は怖かった。)どこに視線を移しても視覚的に最高峰!
そして、最後のダメ押し下山、実はこれが時間としては短い時間とは言え体力的にも精神的にも辛かった。
下りても下りても麓が全然近づかない。こんなに登ったの?と。下山はとにかく単調で退屈なので、軍艦マーチでも大音響で鳴らしながら下りたかった。
自分の体重以上の汗をかいた気分。
ようやく木々があるエリアまで戻る頃にはもう夕暮れで涼しくなり、体力も回復。
足取りも軽くなり、上り下り全行程の中で一番楽しかった時間か。
五合目に暗くなる前になんとかたどり着きました!
さて、挫いた足ですが、これをかばって歩いたものだから、むしろ反対の左足のダメージがひどくなってしまいました。。。もちろん翌日以降の筋肉痛と言ったら、それ表現するだけで小説書けます。(割愛)
全員疲れを凌ぐ達成感を携え五合目からタクシーで御殿場に戻り(途中鹿に遭遇!)、駅で解散となりました。私は後泊の宿に入り、鏡に映った自分の顔を見て驚愕。どんな疲れた顔をしていても驚かないはずが、まるで別人。自分で言うのもアレですが、キラキラ輝いて見えました。これ本当です。翌日職場でみんな(富士山メンバー含め、みんな富士山行きを知っている)に別人!?何があった??言われました。何か憑き物が取れたか全身全顔デトックスとなったのか、単に酒が抜けたのか、全部なのか。この信じられない出来事が一週間ほど継続しました。
5年の間にいろんな事が過ぎ去ったけど、山には一貫して出かけてる。
何がそうさせるのかも未だ不明瞭。
人生何合目なんだか。。ピークはまだ。
そして、下りコソ楽しめる人生にするべく、今日の一歩。明日も一歩。
2018年一部追記
この富士登山から10年が経ちますが、絆は深く時々みんなで顔を合わせる機会もあり、富士山の話は必ず話題になります。
書ききれない思い出と感動、そして私の山人生の始まり。感慨深く記憶あるうちに追記しました。
人生何合目なんだか?
今まさにお鉢巡りな気がする今日この頃。下山が退屈にならない工夫をしているところかと。
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