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Yamareco

記録ID: 471392
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沢登り
甲斐駒・北岳

野呂川・シレイ沢〜薬師岳・観音岳・地蔵岳〜青木鉱泉

1991年08月18日(日) ~ 1991年08月19日(月)
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GPS
35:03
距離
11.4km
登り
1,569m
下り
1,995m

コースタイム

8/18 志れい沢橋(6:27)…30m白い滝下(13:10)…二俣(16:20)…白い崩壊右岸上・4m滝下ビバーク地(16:45)
8/19 ビバーク地(6:30)…薬師岳(8:45/9:45)…観音岳(10:15)…地蔵岳(12:15)…ドンドコ沢登山道…青木鉱泉(17:30)泊
天候 8/18 晴れ、 8/19 曇りのち雨
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
8/18 甲府駅(4:00)山交バス→志れい沢橋(5:35)
8/20 青木鉱泉(8:55)マイクロバス→韮崎駅(9:45)
沢の中にこんな所があるとは驚きです。
沢の中にこんな所があるとは驚きです。
薬師岳頂上です。
薬師岳頂上です。
ライチョウが現れました。
ライチョウが現れました。

感想

8月18日(晴れ)
 朝4時、広河原行きの1番バスに乗り込みます。南アスーパー林道のバスは、上下左右の揺れがひどく、志れい沢橋で下車後、1時間ほど体調回復のため過ごしました。目の前には、迫力ある出合が迫っています。いきなり15mの滝を落とし、その上にも滝を連ねています。それをボーッと見ていました‥‥。       
 準備を整えて、橋の左岸に下降します。滝は、右壁より越えます。15m滝上は、浮き石も多くありました。
 右から大きな崩壊が入ったあとの連続する滝は、右岸より高巻きます。その後、いくつかの滝を直登するとゴルジュを抜けたような気がしますが、はっきりしません。
 沢が左に曲がったのち、右に回り込むと北岳がバックに見え始めます。バットレスの地形もよくわかります。
 その後、10m前後の滝をいくつか越えて行きます。飛沫をあげる迫力ある滝もありました。           
 やがて倒木帯となります。西側の沢なので、なかなか日が差してきませんでしたが、ここまで来ると日当りもよく実にのどかです。高山蝶ベニヒカゲも飛んで来て、腕に止まります。珍しいことです。水の流れも緩やかで気持ちよく、いつまでも昼寝をしたくなってしまう感じです。大休止の後、しばらく行くと樹林の中に大きな滝を見ます。下段を登るが、結局戻って右岸をまくことにしました。
 その上、少し行くと視界が広がってきます。両岸の広い花崗岩の斜面のなか、正面に1条の滝が勢いよく落ちこんでいます。すばらしく景色がいい所です。「沢の中で、こんなに景色の良いところはちょっとないのではないか」と思うほどです。立ち去り難い所ですが、しかたないので出発します。右岸側の岩に取り付くと残置ハーケンもありますが、その先よくわかりません。結局、戻って左岸の樹林の中をたどるが、相当急です。ガレを横切って上部に抜けるとゆるやかで、そこから簡単に沢に降りることができました。         
 うねりのあるナメを越えて行くと二俣となっています。真ん中の尾根から右俣出合の滝を巻きます。左手の大きな崩壊地のすぐ上に4mの茶色の滝が出てきます。そのすぐ下に焚火の跡がありました。かなり新しいものです。ビバーク適地と考え、ここにツエルトを張りました。 

8月19日(晴れのち曇りのち雨)
 朝、目を覚ますと小太郎山が青空をバックに輝いています。崩壊地に立つと北岳もよく見えます。ここより上部は以外とあっけなく、いくつかの滝を越え、4m茶色の滝を越えると水が涸れました。
 やがて沢すじは崩壊となりそのまま抜け、右手の樹林に上がると、その奥も大きな崩壊になっています。そのまま樹林の斜面を詰めると、1時間ほどでハイマツ帯となり、ほんの少しそのヤブをこぐと砂れきとなって、薬師岳山頂のすぐ北側の稜線に抜けることができました。‥‥が、天気の方は、ガスが広がって視界がきかなくなってしまいました。
 薬師岳頂上で握手をし、装備をはずします。1時間ほどのんびりして、三角点をピストンし観音岳に向かいます。観音岳への登りではライチョウが姿を見せてくれました。その先、地蔵岳あたりで雨が降り出し、降ったり止んだりの中、ドンドコ沢を降ります。遅い足どりで青木鉱泉にたどり着いたのは、午後6時近くでした。

8月20日(雨)
 クラシックな道を中央線穴山駅まで歩きたかったのですが、台風の影響で雨が本降りなので、それは中止しました。
 甲府から身延線をまわって、さらに御殿場線もと思いましたが、沼津に着いてみると御殿場線運休で、東海道線もダイヤはメチャクチャ。普通列車を乗り継いで東京に向かいました。

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