幸運の蔵王山:山形側から
- GPS
- 02:35
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 405m
- 下り
- 389m
コースタイム
- 山行
- 2:09
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 2:24
天候 | 曇りのち雨。11時頃から本降り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ロープウェイ山麓線・山頂線で上まで。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
良好 |
写真
感想
出張に託けて登山へ😅
東北は人生初めてです。
関西から新幹線で山形駅へ。
そこから山交バスで蔵王温泉まで40分ほど。
total=7h40mの移動。
この日のほうが天気は良かったが、登るのは翌日。
蔵王温泉は街中に温泉が小川となって流れ、硫黄の香り立つ街です。
さて、当日はまずロープウェイ山麓線の山麓駅へ。すでに標高855m。
朝8:30からしか動きません。
大勢のスタッフが出入りしているにも関わらず、5分前になってもチケット売り場は開かず、かなり心配。。。
チケット買ったら直ぐに発車!? 案の定、3人しか乗ってないよ。15分後になる人達、ちょっとかわいそう。
ロープウェイは途中1331m 樹氷高原駅で乗り換えて、山頂線で1661m 山頂駅まで。
待機も含めてトータル30分ほどの空の旅です。
雲海に沈む山形盆地(?)が遠くまで見渡せます。
下に見える紅葉もそれなりに😌
前方には地蔵山、三宝荒神山が見えます。二つは近いし、すぐ登れそう。
頂上付近の木は、酸性雨でだいぶ枯れてしまったそうです。葉のない枝木が多数。
降りたら直ぐに高山の景色がお迎えです。
まずはお地蔵様にご挨拶。
それから地蔵山へ。
と、思ったらここで道を少し間違えて、慌てて戻りました💦まぁロスは5分もなく。
地蔵山へ登る道(右)と、脇を通る道(左)は、ほんの数メートル隣同士。間違えないように〜。
コロコロした石道をウォームアップに登っていくと直ぐに山頂へ。山頂も岩ゴロゴロです。
高さは1736m。視界良好。
ロープウェイでお手軽登山ですね。
さて、ここから。
熊野岳方面へは、荒涼とした岩土の景色を眺めながらの山行です。
道も小石が多く、滑りやすいので注意。
怖い顔の石像脇を通って熊野岳の下へ。
ここまではずっと山道沿いでしたが、途中「近道」と書いてあるので、ここで道を逸れて右手へ。
岩に白○が沢山書いてあるので、それを辿って山頂まで、ゴツゴツの岩山を登ります。
距離的には大したことはありません。
山頂の鳥居がお出迎え。
これで、蔵王山に登頂です!早い!
この辺りから、人にポツポツと出会いはじめ、雨も少しポツポツと降りはじめ。
それでもまだまだ視界良好。一路『お釜』を目指します。
といっても、割と近く。
10分ほど歩くと、お釜の稜線に出ます。
見えた時には思わずため息。
濃い緑の大きな大きな水たまり。
囲む岩土の肌も、グラデーションが綺麗ですし、くり抜いたような綺麗な斜面。
絶景ってこういう感じなんですね。
『蔵王の宝玉』
今日は、透き通りのないほど色濃い翡翠(ヒスイ)のようでした。
ここから馬の背。
お釜を左に眺めながら進みますが、お釜に見とれすぎていると落ちます。足元は結構切り立ってます。
道は広いので、敢えてここは少し駆け足。
というか、小雨が降ったり止んだりで。
刈田岳にある蔵王山頂レストハウスはトイレ・自販機はもちろん、売店も充実。
山バッジも売ってますよ。
裏手には駐車場があり、ここまでドライブで来た人達がわんさといます。
皆、私服に傘。登山者のほうが珍しい。
レストハウスすぐ脇の刈田岳の山頂と神社に立ち寄り、ここまでが往路。
さぁ、帰り道と思ったらガスの中。
一気に視界が閉ざされます。
まだ雨はそこそこ。
急いで帰路へ。
皆さんほとんどレストハウスから来ていて、私のように山形側から来ている人はあまり居ません。
一人、岩土の道を急ぎます。
お釜はすっかり雲に覆われて、全く見えません。
往路で見れて本当によかったです。
私より遅く来た人達が、残念そうにガスを眺めています。
ちょっとはガスの薄くなった時もあるから、少しは見れたのかな?
噴火時の避難路(通常時は立入禁止)を左手に、背の高い杭が並ぶのでそれをなぞって進みます。
そこそこ雨も降っています。
熊野岳避難小屋へは少し登り坂。また少しゴツゴツ岩道です。
ここは登るのが少し大変そうだけど、この地点からは簡単に思える左手の道を行くと熊野岳山頂に出てしまい、下りはあの「近道」の岩道。それは無理。
ガスの中、風も強まってきます。
この辺りで、何と雪が舞い始めて❄️
私の今年初雪。まさかこんな時期に。。。
さて、避難小屋のある稜線へ出るともう風が強くて強くて。軽く体が流されます。
空も荒れ模様。でもまだ雨はマシ。
ガスは少しマシでしたが、景色を見る余裕などありません。
とにかく急いで地蔵山方面へ。
もう誰も居ません。
今日の天気では当然でしょう。
怖い顔の石像を過ぎて直ぐに分岐。
左手は山頂。右手が脇道です。当然脇道へ。
雨が強まってきていよいよ本降りに。
ザァザァと降る中を一人、とにかく進みます。
コロコロ小石道だったり、木道だったり。
走るような走らないような。
木道は濡れてますからね。滑ったら大変。
可能な限りの速度で。
そして、ようやくお地蔵様が見えてきました!
ロープウェイが近い!
登山前の計画では、帰路はこのまま山行を続けて下り、三宝荒神山、鳥兜山、ドッコ沼なども行くつもりでしたが。
いやぁ、無理無理。もうびしょ濡れ。
今回は出張ついでの登山ですし、レイン装備はほとんど持ってきてないので、行きと同じロープウェイで帰る、の一択です。
ロープウェイはガスの中。
ホッと一息吐きながら、のんびり空の旅。
さて、最下の山麓駅。
傘を貸してくれないか尋ねたのですが、「貸し傘は置いてませんね」と。
そりゃぁ分かってますよ〜。
しかし、人情もありゃしない断り様。
今回、蔵王山・お釜はすごく良かったんですが、蔵王温泉街の何とも言えない人情味の無さをそこここで感じました。
観光地化し過ぎて、団体客しか興味が無いの?
預けていた荷物を受け取りに宿に戻った時も「山はどうでしたか?」「雨で大変だったでしょう?」とか一切無し(笑)ただ荷物はいどうぞ。
お昼ご飯も全然味のしない鳥肉カレーを食べ。。。
いやぁ、蔵王温泉よ。
人生で二度と来れないのは分かっているが、二度とは来まいぞ。
とはいえ、上湯共同浴場200円で汗を流し、温泉はそれなりに楽しんできましたよ♨️
※山形駅前のJAZZ喫茶OCTET。ぜひ寄って下さい。
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