Lake Biwa 100
- GPS
- 46:50
- 距離
- 152km
- 登り
- 9,403m
- 下り
- 9,586m
コースタイム
- 山行
- 12:47
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 13:02
- 山行
- 22:08
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 23:28
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 8:39
天候 | 1日目の鈴鹿山脈はずーっと雨。それ以外は曇りで気温は上がらず、夜間の山中は寒いくらいでした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
余野公園までの鈴鹿山脈縦走路は、雨のために泥田のようになった箇所も多く、シューズは勿論、レインウェアなど装備のほとんどが泥塗れとなりました。里山を通る東海自然歩道は平坦で走り易いトレイルですが、立ち入る人はあまりいないようで、寂れた印象でした。仰木峠から還来神社までの比良比叡トレイルは、道形もはっきりしないところが多く、ルートを示す黄色テープが無ければコースロスト必須です。 |
写真
装備
個人装備 |
inov8 parkclaw 2足目
|
---|
感想
自身2度目となる100マイルレースに参加して来ました。100km位なら段々と抵抗が無くなって来ていましたが、100mileとなると流石に身構えてしまいます。「登りは止まることなく丁寧に、下りや平地はサボらずマジメに進み続ける」と言い聞かせて、2日目からはかなり弛れたものの、結果的に何とか完走できました。
前泊はゴール地点の比良レークハウスかスタート地点の希望荘かを選択できましたが、温泉2食付きということで希望荘を選択。晩も朝も豪華で満足でした。通常の2人和洋室に5人相部屋でしたが、同室の方々のお陰で楽しく過ごせました。
当日は朝風呂に入り、ゆっくり食事をして、じっくりスタート準備ができました。
数日前から分かっていたことですが、天候は雨。しかも朝から夕方まで。タイムスケジュール的に鈴鹿山脈はすべて雨の中での縦走となります。運営からは9,10,11,12時スタートの選択制となったことが告げられました。参加者みんな随分と悩んだことでしょうが、私は10時スタートを選択しました。9時にほとんどの選手がスタートした時は、選択を間違えたかと悩みました。10時のスタート時刻には雨脚はむしろ強くなりましたが、雨の中の行動が1時間短くなったと自分に言い聞かせました。UTMF1位の西村選手、LakeBiwa100女子2位の夏目選手を含む13名がスタートラインに並びました。仲間内で走り出すような和やかな雰囲気で半笑いのままスタートしました。
西村選手はスタート30秒で視界から消えましたが、ペースの似通った3人くらいで前後しながら、9時台のケツに食らいつくべくガツガツ進みます。当然渋滞はありませんし、追い抜きのストレスもありません。御在所まで概ね樹林帯ということもあり、雨は意外と気になりませんでした。半ば諦めていた山頂の自販機で麦茶を補給し、この時点で飲料は1Lに抑えて先へ進みます。
鎌ヶ岳の下り辺りでようやく9時台の最後尾を捉え、順当に順位を上げて行きます。この先もこの1時間のアドバンテージが心の余裕になりました。次回もスタート時刻が選択になるなら、10時か11時を選びたい。
鎌ヶ岳を過ぎると宮指路(くしろ)岳、仙ヶ岳の他、名もなきピークを幾つも越えて行きますが、多少の鎖場があるものの長い登りはなく、ほどほどにテクニカルなトレイルランニングを楽しめます。心配していた路面の状態も足を滑らすほどの泥濘は多くはありません。第一エイドまでは27kmと長丁場ですが、途中の水分補給は水沢峠西側の水場で行いました。湧水に近い生水ですが、試走時も含めて一度も下していませんので安心です。
林内で足元が見えづらくなった頃、ようやく第一エイド安楽峠に到着。ボリュームゾーンなのか沢山の選手が休憩していました。雨も小止みになり、レインウェアを仕舞ったり、ナイトランに備えてライトを準備していました。私はこの先気温が下がると見てレインウェアは着たままで先を急ぎました。
第二エイドの鈴鹿峠まではわずか7kmですが、厳しい山岳ルートが続き、距離のイメージよりも随分と時間がかかります。ナイトに入って他人のペースに巻き込まれた感じもありましたが、特にトラブルもなく、順調に鈴鹿峠に到着。おにぎりと味噌汁をいただきます。おにぎりは小さめのひと口サイズで食べやすい。カロリーメイトゼリーを流し込んで、スナックを摘んで出発です。
走り出してすぐに水分補給を忘れていたことに気が付きましたが、例え往復10分でも面倒で戻る気がしません。とはいえ、500mlでは余野公園まで足りる訳はありませんが、すぐに奥の手を思い出しました。試走の際にお世話になった坂下峠の湧水です。高畑山で360度の暗闇を堪能し、鈴鹿峠から1時間ほどで坂下峠に到着。まあ、湧水なのかただの雨水なのかはよく分からない感じではありましたが、良しとしましょう。唐木の崖道なんかも周囲が暗闇で見えないためにあまりビビることなく通過しました。この頃には雨は止んでいました。山岳での夜パートは、申し合わせた訳でもないのに、何となく数人のグループでまとまって移動することが多くなります。エキスパートなら、めちゃくちゃ速い選手を追いかけるメッチャ速い人達の集団ですが、中盤より下はもっと運命共同体的な集団で、ライバルというより緩い互助会的な感じがします。お互い名乗ることもないし、夜パートなら顔すら覚えていませんが、時折当たり障りのない言葉を交わしつつ、身を寄せ合って夜道を進みます。
雨も小降りになって、降ったり止んだりを繰り返し、レインの脱ぎ着で集団がバラけた夜半に余野公園に到着しました。ここのエイド食はカレーです。いい匂いがしていましたが、残念ながらすでに胃が受け付けてくれず。まだせいぜい3分の1なのに、この体たらくでは不安しかありません。デポバッグを受け取って着替えを済ませてジェルを流し込み、いざ出発…、したいけど、ケツが持ち上がらず、30分ロスしました。
横浜から来たという女性ランナーと暫し並走。100マイルは初めてとのことでしたが、あれ?100マイル完走がエントリーの条件ではなかったかな?レポートの提出もあったから、そちらが素晴らしい内容だったのでしょう(この方は完走されました。それなりの実力者だったようです)。この区間は集落を抜けるロードが多く、あまり大声で話すわけにいきません。余野公園から使い始めたトレランポールが地面を打つ音だけを聞きながら、夜道を淡々と進みます。雑念も消えて、ただただ足を交互に前に出すことに集中していました。
ゴールの瞬間はいつも大きな感動などはなく(個人の感想です)、早く横になりたいと考えてしまいます(個人差があります)。今回の私のゴールは蓬莱山から見た日の出の瞬間だったような。そこからは自宅に帰る行程に過ぎない、そんな感じでした。蓬莱山から日の出を見た瞬間に完走を確信したということでしょう。
100マイルレースの疲労が癒えて来ると、次回はああしようこうしたいと色々と考えてしまい、既にエントリーする気満々だったりします。先のことは分かりませんが、再び機会があるなら是非。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する