忘れ物取りに赤岳頂上へ【観音平〜キレットで赤岳ピストン】
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- GPS
- 35:13
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 2,163m
- 下り
- 2,159m
コースタイム
観音平P5:25−6:40押手川−8:06編笠山8:35−10:28権現小屋11:30−12:16キレット小屋12:40−14:40赤岳(頂上山荘泊)
【2日目】
赤岳(頂上山荘)5:08−6:28キレット小屋上−7:50権現岳8:25−8:55三ツ頭−9:39木戸口公園−10:49八ヶ岳神社上−11:13観音平P
天候 | 12日:晴れのち山頂付近ガス 13日:曇りのち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【観音平〜編笠山】 特に危険な箇所はなし。 雨の後なので、多少のぬかるみはありました。 【編笠山〜権現岳】 ギボシ手前の鎖場、気をつけて進めば危険はない。 たまに動く石があるので、よく確かめたい。 【権現岳〜キレット小屋】 ハシゴは慎重に登り降りすれば大丈夫。 ハイマツが登山道に覆い被さり気味。 腕で避けるので、肌の弱い人は長袖だと安心。 【キレット小屋〜赤岳山頂】 ココが核心部。 ペンキははっきりしているので、よく見ながら行けばルートは大丈夫。 ガレ場なので落石に注意。 鎖は支点が抜けているものもたまにあったので、よく確認が必要。 すれ違いは、声を掛け合って慎重に。 【権現岳〜三ツ頭】 危険な箇所は無いが登山道が深くなっていて、たまに滑るので注意。 鎖が一つあったかな? 【三ツ頭〜木戸口】 特に危険な箇所は無いが、急な下りをおりていく。 木の根や泥が出ていて、しめっていれば滑るので注意。 ところどころ休憩を入れ、膝を痛めないようにしたい。 【木戸口〜八ヶ岳神社上】 クマザサの茂る明るい林の中を降りていく。 危険な箇所はない。 途中「延命水」は使用不可。 【八ヶ岳神社上〜観音平】 整備された八ヶ岳横断歩道。 ちょっとしたアップダウンあり。 【宿泊:八ヶ岳頂上山荘】 http://www.yatsu-honzawaonsen.com/akadake.html 【帰りの温泉】 スパティオ小淵沢 延命の湯 610円 【帰りのグルメ】 金精軒の「水信玄餅」 土日祝日 お店で食べるの限定 1個300円 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1 単3、ヘッドランプ用
1/25,000地形図 1
ガイド地図
コンパス 1
筆記具 1
ライター 1
ナイフ 1
保険証 1
飲料 1
ティッシュ 2
タオル 3
携帯電話 1
計画書 1
雨具 1
防寒着 1
スパッツ 1
手袋 1
ビニール袋 4
替え衣類 1
入浴道具 1
シュラフ
シュラフカバー
ザックカバー 1
クマよけ鈴 1
ファーストエイドキット 1
プラティパス&ノズル 1
時計 1
日焼け止め 1
非常食 1
コンロ 1
ガスカートリッジ 1
コッヘル(鍋) 1
ツェルト 1
ランタン・マントル
カメラ 1
マップラップ 1
常備薬 1
帽子orビーニー 1
眼鏡、コンタクトレンズ 1
サングラス 1
サンダル
|
---|
感想
6月終わりにスキー仲間と雨の中文三郎尾根で赤岳へ登り、1人体調が優れなかったので頂上山荘で休憩をさせもらった。
そのとき、来ていたウインドストッパーをハンガーに干して、忘れてきてしまいました(T_T)
硫黄岳山荘で気づいて、電話をかけさせてもらい「来週か再来週、取りに行くので置いておいてください!」とお願いしたのが今回の登山の理由ww
八ヶ岳でまだ歩いていないキレットに挑戦もしたかったので、ちょうどよかった(と思うことにして)。
観音平ピストンで計画書を作ってみると、コースタイムで8時間ちょっと。
小屋泊にすればなんとかなりそう。
誰か一緒に行ってくれる人いれば、車デポして帰りは他の道へと思ったのですがあいにく連れがみつからず。
結局、観音平と赤岳を往復することにして出発。
小淵沢の道の駅で仮眠をして、5時前に駐車場到着。
台風一過の青空をねらって、すでにたくさんの車が着いてた。
駐車場のグルッっと一周は埋まっていたので、真ん中の列に車を止めて朝食&準備。
数年前に来たときには無かった仮設のトイレが駐車場内に設置されていて、感激。
これで帰ってきたときにも安心ww
準備も済んだし暑くなりそうなので、予定より30分早く出発。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-201238.html
権現岳までは2年前に歩いたことがあったので、「あのときも梅雨の晴れ間だったな〜」なんて、そのときの記憶をたどりながら歩く。
押手川で、沼津からいらっしゃっていた方と一緒になり、ご近所ですねなんて挨拶をして、編笠山頂までご一緒する。
たくさんの山に登られている方で、ギアの話しなどもしながら楽しく歩けた。
1人で歩いてもこんなふうに同じ山好きの方々と話しができるので、単独行も苦じゃないなぁ。
編笠山頂からの眺めはやっぱりステキ!!
台風の湿気でか、雲が多めで後立山連峰はガスの中でしたが、南アルプス北部や乗鞍岳、涸沢カールや槍ヶ岳などをながめながら20分ほどのんびり。
先は長いので腰を上げて、青年小屋でお手洗いを借り権現岳に向けてえっちらおっちら。
9時を過ぎるとファーストレイヤの腕をまくるくらい暑い。
心地よい風があったからいいものの、風がなかったらココでもうばて気味だったかも。
ギボシ手前の鎖場付近では、たくさんのお花が咲いていて、ついつい足を止めてながめてしまう。
『シコタンソウがたくさん咲いているって情報があってね、コレ(奥様)の希望で来たの』という60代と覚しきご夫婦のお話を伺っていたので、今まさに花開こうとしているシコタンソウをちゃんと見つけることができた。
白い花びらに赤の斑点が入ってかわいいお花。
その先には、クロユリも。
この時期の八ヶ岳は、北アルプスに負けないくらいたくさんのお花を見ることができて好き。
権現小屋の前に11時ごろ到着。
フリーズドライの「トムヤンクンスープ」とクロワッサンで早めの昼食。
このスープ、辛くて酸っぱくて、なんだか元気が出る優れもの。
ただし、かなり辛いので、汗も出るから要注意ww
ご飯を食べて元気を付けたら、いざキレット越えに挑戦!!
小屋の上の分岐点で気合いを入れ、権現の山頂に手を合わせて無事を祈願し足を踏み出す。
ゲンジー梯子の上ではぞっとしたものの「慎重に行けば大丈夫!不帰キレットだって行けたじゃん!!」と自分を励まして降りていく。
梯子の架かっている岩壁にもシオガマなどのお花が咲いていて、怖い気持ちを和らげてくれた。
(んー、でもお花眺めていると、梯子の支柱が浮いてるのも見えてよけい怖かったりも…)
梯子の下の岩に足がついたときは手がぷるぷる。自分が思ってる以上に緊張してた様子。
ここからキレット小屋までは、ちょっとしたアップダウンを繰り返しながら快調に歩く。
樹林帯が切れたツルネに出ると、コマクサ発見!!先々週の縦走ではまだ蕾だったので、今年初コマクサ。
やっぱり馬の顔よりは宇宙人(タコ型)に見えてしまう・・・ww
12時すぎにキレット小屋着。テント場と水場を見学し登りに備え甘い行動食をぱくり。
水場で顔を洗って汗を流し、タオルを濡らして首元を冷やしたらとっても気持ちよかった。
しんどかったのはこの先。
疲労がたまり始めた足でジグザクのガレ場を登り出すと汗が噴き出てくる。
体力温存のためとポールを1本使ってみたけれど、鎖が出てきたあたりでやはりしまうことにした。
斜度が上がってペンキと足場を探し、手で石が動かないかを確認しながらの登りが続くと、緊張も加わってやたら喉が渇く。こんなときは、やっぱりプラティパスのノズルが便利だと思う。
ちょっと怖いなと思うと「三点確保OK。大丈夫。」なんて独り言をつぶやいてみたりしてww
疲れがたまってきたら「あんたかわいいね〜、癒やされるよ」なんてチョウノスケソウやらイワヒゲに話しかけたりしてww
急なガレ場は、なるべく下を見ないようにして、上からの落石と自分が石を落とさないことに意識を集中。
なんとかかんとか梯子が出てくるあたりまで登りあげ、最後の難関鎖場のトラバースを越えて県界尾根との合流地点に到着。
赤岳山頂までキレット小屋から2時間。だいたいコースタイムどおり。
あー、よくがんばったと自分を褒めて、山頂で記念写真。
空にはグライダーが滑るように飛んでいて、山頂の人たちはみなさん笑顔で、気分爽快。
こんなとき、やっぱり山はいいねーと思うのです。
小屋でチェックインして「忘れ物取りに来た○○です。」と言うと、『約束どおり来ましたね♪』と丁寧に袋に入れてとっておいてくれたウインドストッパーを出してくれました。なんともありがたいことです。
さらに、「キレット通ってきたのですが、あれを降りると思うとちょっと怖い」と話しをすると『明日になれば体力も回復しているから大丈夫』とお兄さんが笑顔で答えてくれました。この言葉、次の日の下りで何度も思い出して気持ちを落ち着かせられたのです。
小屋の食事時、単独行者は同じテーブルに割り振られたので、なにかと話しが弾む。みなさんハードなコースを通ってこられたようで、いろいろ参考になる話を聞けた。
世の中狭いもので、名古屋の方とはスキーに関わる共通の知り合いが出てきたりして面白い。
日曜日に帰りのキレットで一緒になった岐阜の方々もテレマークをやるとのことで、BCで再会もあるかもねなんて話した。
さて、2日目の日曜日は予報通り雲の多い空。
午後の天気が崩れるとのことだったので、朝食は自炊にして早めに出発。
準備運動をしてみると、脚の疲れは思った程でなく筋肉痛も軽め。
近くのおじさまのいびきにもメゲズ、よく寝たので体力回復。
キレットを下るのはやっぱり緊張したけど、登った時に感じたよりも高度感に恐怖を覚えずに済んだ。
下から見上げたときよりも、上から見たら足を置く場所がしっかりあった。
登ってくる方とのすれ違いには緊張したけど、声を掛け合って交われる場所を確認できてよかった。
ピストンは前日に通ったコースなので、気持ちの余裕を持って歩くことができた。
まだ歩いていない大キレットのためにも、今回は急な岩場とガレ場の下りを練習できてよかった。
おまけに、岩場の途中でカモシカにも遭遇。
すぐ近くに3人も人がいたのに、まったく気にする様子なく朝ごはんを食べてた。
やっぱり、ウシだな、あの子たち。シカの動きじゃないww
その後は、快調に歩を進めゲンジー梯子は下を見ないようにして登って、権現岳に到着。
小屋でトイレを借りて(ついでにビールをプシュ)権現山頂に「無事帰って来られました」とご挨拶。
三ツ頭経由で観音平までは、コースタイムよりもずいぶん早く着けました。
↑
雨に濡れたくなくて急いだ結果、次の日の筋肉痛はかなりヒドイ(泣)
月曜日は階段の上り下りに悪戦苦闘。
駐車場に到着してすぐ、ザーッと雨が強く降ってきた。
キレットの途中で出会ったおじさま2人が私よりちょっと早く編笠岳経由で降りてきてたので、小淵沢駅まで乗っけてゆく。茅野駅に車を置いて渋ノ湯から歩いたそうな。いい縦走コースだな。人数いればタクシー代も高くなさそう。
そのうちやってみよう。
★今回のミッション★
・忘れ物回収
・キレット練習
・10時間行動できるか確かめる
・水信玄餅を食べる
★結果★
◎ミッションコンプリート!!
よくがんばりました。
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