鷲羽岳 誕生日撤退のリベンジ成る(新穂高より槍・南岳周回テント泊)【単独】


- GPS
- 20:00
- 距離
- 46.0km
- 登り
- 3,909m
- 下り
- 3,922m
コースタイム
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 9:23
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 7:27
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
金曜だったが満車の看板、しかし辛うじて10台以上のスペース有 この時期はタイミングが悪いと金曜日でも停められない可能性あり |
コース状況/ 危険箇所等 |
【左俣林道】(新穂高ロープウェイ〜小池新道入口) 熊の出没率が高いのか、叩いて音を出す一斗缶などが随所に設置されている 早朝など人の少ない時間帯は熊鈴やラジオなど音を出しながら歩くのが推奨されるが、沢の音が大きいので意識的に大きな音を出すなどした方が安心 左俣林道に一箇所渡渉ポイントあり 余程増水していない限りは石を渡れば問題なし 【小池新道】(小池新道入口〜弓折乗越) 崩落個所では上部からの落石に注意 登山道は傾斜が緩やかで平らな石が狭い間隔で階段状に設置されているため歩きやすい 渡渉ポイントがいくつかあるが、全て立派な橋が架けられている為問題ない 鏡平山荘から弓折乗越は傾斜が若干増す 【稜線】(弓折乗越〜双六小屋) 大半がザレ道、時折東側斜面が切れ落ちているが普通に歩く分には問題なし 地図上は平坦に見えるが2回ほど大きなアップダウンがあるので油断しないように 稜線だがさほど風は強くなく、双六小屋付近は風が強い 【双六巻き道】(双六岳〜三俣蓮華岳) 三俣蓮華に向けては登り基調 巻き道とは言うもののアップダウンがあり、落差の大きい箇所もいくつかある 歩きやすさという意味では個人的に稜線の方が歩きやすいと思う 【三俣小屋周辺】(三俣蓮華岳〜鷲羽岳) 特に危険箇所なし 三俣小屋営業中はテント場で水の補給可(水垂れ流し) 【双六稜線】(三俣蓮華岳〜双六岳) どうしても登りが増えるので、登りたくない方は巻き道推奨 三俣蓮華からは下り基調なので巻き道の恩恵を受けられる 【西鎌尾根】(双六〜槍ヶ岳) 思いのほかアップダウンがあり、登り基調なのでそれなりにキツい 基本はザレ、部分的にガレや岩場、若干鎖場もある 危険箇所はほとんどないがほんの少し高度感のある場所もある 槍ヶ岳直下はつづら折りの登山道なので、傾斜はキツいが逆に歩きやすい 双六からの登りルートは、一度下りルートを経験してから行くことをお勧めする 【稜線】(槍ヶ岳〜南岳) 前半はほぼガレ場、南岳に近づくに従ってザレ基調になる 大喰岳と中岳を大きく登り返す必要がある 中岳には二段梯子もあるが、槍ヶ岳に行くくらいなら特に問題にはならない 部分的に切れた場所を歩くこともあるが、注意して通過すれば問題ない 荷物が大きい時は岩に当てないように注意 西鎌同様、個人的には逆順(南岳〜槍ヶ岳)をお勧めする 【南岳新道】(南岳〜槍平小屋) 全体的に急峻、上部は岩場、下部は樹林帯ではあるものの木の根が多い 整備はされているが下りやすい道とは言えないので非推奨 後で知ったが、槍平小屋としては登り専用ルートとして提案されている 自分でやっておいて何だが、秋季のヘッデンが必要な時間の下山利用はお勧めしない ヘッデンで岩の凹凸が見えづらい、木道の凍結の危険性があるなどが理由 個人的には登りでの利用をお勧めする |
その他周辺情報 | 新穂高登山指導センターのすぐ上に奥飛騨の湯あり https://www.okuhida.or.jp/archives/3311 駐車場が狭いため、駐車できる台数に限りがあるので注意 施設内には登山靴を入れられる背丈の高い鍵付きの下駄箱のほか ザックを置ける大きい棚などもある為、公共交通機関で来た方も安心して利用できる |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
55歳で丁度5年前に登山を始めたそう、いや速ぇ〜って、やっぱマラソンやってる人は違うね…私もマラソン再開しようかしら…
無事下山出来たろうか?
ここでテントを張るのでヤマレコのログを停止したのだが、何故か三俣山荘に未着で、記録上はこの後鷲羽に出発するまでの1時間20分ほど登山道を彷徨っていることになっている。
なんでやねんww
案の定雷鳥の群れは既に居なかった。
『飛ばせ飛ばせ若さで飛ばせ、雷鳥の群れにモルゲンローテ』がずっと頭の中を流れる。
後で調べたら群れではなく胸だったw
鷲羽目当てで来たから槍は敢えてスルーと言ったら笑ってたw
奥穂からの馬の背クソ怖かったという話で盛り上がる。私は生涯足を踏み入れることのない山域だろうからある意味他人事w
楽しい時間をありがとう。
ここで中岳あたりで道を譲った方と再会、聞けば中房から登って今ココ。予定ではキレット越えて上高地へ下り、蝶を登り返して下山した先に自転車デポしてあるらしい。
色々バグってる(誉め言葉)
時間的にキツいから燕まで戻ると言ってた、いや兄貴、それでも十分バグってるよ。
色んな人と話したけど、良い意味で頭のネジ飛んでる人の多い山域だなw
撮影会開始。
私のiphone13ProMAXの写真がいたくお気に召したらしく、私のiphoneで撮ってお相手のiphoneに送るという作業を繰り返す。
と思ったら18時頃に中国人だか韓国人だかの団体さんが真っ暗な中大挙して登ってきた。そこから2時間テント場中に響く大声でテント張りながらしゃべりまくり、五月蠅ぇ…
昼寝してたことも相まって20時くらいまで寝れずに悶々。
帰宅後知りましたが、この登山道基本的には登り推奨なんですね(下山禁止ではないが非推奨)
ここでテント張ってたおじさまと長話。南岳の上り下りキツかったよね〜と意気投合しましたw楽しかった、ありがとう。
感想
◆登山の背景
山行記録:双六キャンプ 誕生日に鷲羽岳を目指すも無念の撤退(新穂高よりピストン)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4623051.html
あの日のリベンジをいつか果たしてやろうと虎視眈々と機会を窺っていましたが…
そんな私のもとにチャンスが訪れたのが今回の山行です。
妻は坐骨神経痛の療養中ということで、私単独での山行となりました。
日記:鷲羽岳撤退の反省 なぜ膝痛を発症したか?
https://www.yamareco.com/modules/diary/664242-detail-278136
前回の反省を生かし
荷物重量 15kg ➡ 10kg
靴 トレランシューズ ➡ 登山靴
速度 CT0.7〜0.8
荷物が減って軽くなった分、速くなる速度を敢えて登山靴で抑える目論見。
今回の山行予定はCT0.7で作成、CT0.8でも十分工程を消化できる計算です。
途中で膝痛が発症した時の為に
―蘰で発症したら双六で撤退
二日目で発症したら双六で撤退
A筌岳周辺で発症したら槍平へ下山
という3つのエスケープルートを準備して行って参りました。
◆登山の詳細
まず結果から申し上げますと、膝痛は一切発症することはありませんでした。
ほぼキッチリ予定通り日程を消化、無事下山いたしました。
【14日(金)】
(新穂高〜鏡平〜双六〜巻き道〜三俣山荘〜鷲羽〜三俣キャンプ場)
前回と同じルートを、ほぼ前回と同じ時間にスタートしました。
足の調子は前回と比べて快調とは言えず、ほんの少し筋肉に張りと軽い痛みがあり
これはヤバいかもしれない…と思いながら林道を歩いていました。
林道はかなりペースを抑え、歩き方に神経を使いながら慎重に小池新道へ。
ところが小池新道に入った瞬間、勝手にリミッターが外れました。
道中15分くらい他の登山者の方と雑談をしていたにもかかわらず
前回よりも10分以上早く鏡平到着。ダメだこりゃw
もうペース抑えるのはヤメにして、痛くなったらエスケープルートで下山すりゃいいや
と完全に切り替えて、好きなように歩くことに決めました。
その後、出会う登山者といろいろなお話をしながら順調に三俣山荘に到着。
鷲羽を眺めただけで十分満足でしたが、気力を振り絞ってテント張ってから鷲羽へ
そして無事鷲羽岳山頂を踏むことが出来ました。感無量。
ちなみに三俣山荘に到着してからテント張っている間ログを停止していたのですが
どうもうまくいかなかったみたいで三俣山荘に未着の状態で
三俣分岐〜三俣山荘間を1時間20分ほど彷徨っているような山行記録になってますね。
途中でテント張る場合とかどういう操作したらよかったんだろう。
【15日(土)】
(三俣山荘〜三俣蓮華岳〜双六岳〜西鎌尾根〜南岳小屋)
暗いうちから三俣山荘を出発。
当日の予定は双六小屋に到着した時点での時間と体調で決めることにして出発しました。
軽い筋肉痛はあったものの膝の調子はすこぶる快調で
三俣蓮華山頂から素晴らしい朝焼けを見つつ、雷鳥の群れを見逃しつつ…
双六山頂で鷲羽をバックに写真も撮影してもらい感無量。
もう下山してもいいや…と思ったのですが、そこは気力を振り絞って西鎌尾根へ。
しかしここから蓄積した疲労が一気に噴出し、ひたすらしんどい地獄の道中に…
途中きちんと行動食を食べていたにもかかわらず、左俣乗越のあたりでグロッキーに。
急遽食料を食い散らかすも、逆にゲロ吐きそうに…
『山で人生初ゲロか…?』と思いながらもなんとか千丈沢乗越で復活。
槍ヶ岳山荘まで一気に登り上げました。
正直鷲羽岳で十分満足していたので槍ヶ岳山頂を見事にスルー(端からスルー予定だった)
南岳への稜線に入るも、今度は足の靴擦れとマメが潰れて足痛が問題に…
大喰岳、中岳とのんびり治療しているスペースもなく、もう南岳小屋まで行けばいいやと強行
下りがしんどかったのですが、登り基調で逆に助かりました。
何とか予定通り南岳小屋に到着、安堵。
南岳小屋でも色々な出会いとトラブル(?)もあり、残すところ下りだけとなりました。
【16日(日)】
(南岳ルート下山)
朝、テントから顔を出すと美しい月と星。
最終日は下り坂という天気予報がありがたい方向へ外れた格好でした。
ここで2択。
予定通りさっさと下る
朝日を拝んでからのんびり下る
もうこの時点で景色には大満足していたのと、後片付けや仕事の残りなどもあったので
,里気辰気伐爾襪髻更に予定よりも1時間出発時間を前倒しという形で選択しました。
結果的には明るくなってから下山すりゃよかった…
まず南岳小屋直下のカール付近の岩場、とにかく急峻な上に岩が安定しません。
しかもヘッデンなので岩の凹凸、向きの判断が即座にできない。
しかも岩場の切り立った下が真っ暗で何も見えず
高いのか低いのか、落ちても平気なのか、落ちたら死ぬのかさっぱりわからん
見えなければ怖くないと思っていたけど、逆に見えないと想像力が働きすぎる
とにかくヘッデンでの岩場の通過が想像以上に怖かった、二度とやらん。
更に樹林帯に入ったら入ったで笹や木の根っこが滑る事、そんで斜面は相変わらず急。
下山後に知りましたが、このルート登り推奨なんですね。
槍平小屋から先、すれ違う人皆南岳の下りについて聞いてきたのはそういう理由か。
後から理解しました。
◆登山の感想ほか
とにかく『膝よ良く持ってくれた』その一言に尽きます。
正直途中撤退も視野に入っており、それならそれでネタになると思っていました。
荷物が軽かったのは間違いなくよかったでしょう。
靴を登山靴にしたのは靴擦れとマメの事を考えればプラマイゼロかな…
CTは勝手に0.6くらい出てました、まぁ単独だったってのも大きかったかもしれません。
私自身、あまり単独はやりません。
好き嫌いではなく、そもそも登山は妻と始めたものなのでそれが当然になっているだけですが。
まぁ抜け駆けしてるみたいで嫌だってのはあるんですけどね。
今回、単独だったこともありますが、コロナ後に思うところもありすれ違う人や出会った人とは積極的にお話させていただきました。
人によってはウザかったかもしれませんね、ご容赦ください。
何か鷲羽の山頂を踏めたことよりも、天気が良かったことよりも、純粋に楽しい山行でした。
貴重なご意見を頂いたおかげで、南岳新道から登り、槍を踏んで無事帰還しました!
山行中、「朝の人(アッキーさん)に会わなかったら逆回りで歩いてたかも…あの会話ができたお陰で理想通りに歩けたね!大変だったと言ってた割に、爽やかだったよね〜」と、話題のヒトになっていました。なので、ヤマレコで見つけた時は嬉しかったです♪
奥様と素敵な山行きしてらっしゃいますね。
フォローさせてください(^ ^)/
コメントありがとうございます!
まさかお二方の中で私がそんなことになっていようとはw
私も下山後妻に『下山中に槍日帰りの方何人もすれ違ったよ』と報告した中で、南岳の下りについて特に詳しくお話しした2組については気になっていました。
というのも、下山後に南岳新道が登り推奨だったことを知り
しまった私自身が悪しき前例となってしまったのではないか?と思っていたので、2組とも無事槍・南岳を満喫されたことを知り、またこのようにコメントも頂戴し嬉しく思います♪
(もう1組の方たちはYAMAPの方で繋がりました)
フォロバさせていただきました!
今後ともよろしくお願いします、またどこかでお会いできたら嬉しいです♪
いつもお世話になっております。
Ginmaru1です。
いつもレコを楽しく拝見させていただいております。
自分は当初折立登山口から雲の平、鷲羽、水晶、黒部五郎の登山コースを考えておりましたが
あっき―様のルートを見てこちらの方がいろいろ良さそうなので現在計画中です。
大変お忙しいところ申し訳ございませんが2つほど質問をさせて下さい。
(1)「左俣林道で一箇所渡渉ポイントあり」とありますが地図で見る限りでは確認できないのですがどのあたり
にあるのでしょうか。
(2)新穂高温泉バス停から小池新道まで2番目の写真の状態(軽トラが走れる程度)がどのくらい続くのでしょうか。ワサビ小屋まで続いておりますか。
(2)途中水場がいくつかありますがそれらはすべて使用可能なのでしょうか。自分が登る時期は今年7月下旬から8月末までの晴れた日を考えております。
よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます!
確かに折立からの周回も非常に魅力的なコースではありますが、こちらのコースの方が要所要所でエスケープルートがあり、工程変更が比較的容易なのでおススメです♪
記事内にも書いてありますが、南岳新道の下りだけが少々ハードになりますので、そのあたりのコース取りをどう扱うかがキモになるかもしれませんね。
ご質問についてですが
1,左俣林道の渡渉ポイント
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4623051.html
こちらのレコの67枚目の写真がズバリその場所です。
通常時は写真のように普通に石の上を渡れるので問題ありませんが、雨の直後などに行ったことがないので増水時どのような状態になるかはちょっとわかりません。
2、左俣林道の終点
わさび平小屋より先まで林道は続いています。
ヤマレコのポイント名で言うと『小池新道入り口』までが林道です。
当レコの4枚目の写真のポイントですね。
3,水場について
まず前提として途中の各小屋では原則飲料水は確保できます。
それ以外の水場は
・笠新道入口水場 基本OK
・秩父沢水場 基本OK 飲用に向くかは微妙
・双六〜三俣間水場 昔は豊富に水出てたけど今回は未確認
・三俣山荘テント場 基本OK
となります。
槍周辺は水の確保が難しくなりますので、適度に小屋で補給することをお勧めします。
いつもお世話になっております。
Ginmaru1です。
情報大変助かります。これで何とか山行の目途が立ちました。
当初の予定を変更し今年は鷲羽、水晶と薬師、黒部五郎で2回に分けて登ろうと思います。
雲の平は一通り百名山をのぼったら改めていこうと思います。
一応、今年の7月から8月の週末を当てようと考えています。
今後ともよろしくお願いいたします。
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