夏の北アルプス縦走(折立〜薬師岳〜黒部五郎岳〜三俣蓮華岳〜鷲羽岳~水晶岳〜新穂高温泉)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 56.3km
- 登り
- 4,596m
- 下り
- 4,846m
コースタイム
7/19(土)04:40薬師平キャンプ場〜06:35薬師岳山頂06:50〜08:15薬師平キャンプ場(片付け&出発準備)08:50〜09:05太郎平小屋09:15〜10:35北ノ俣岳〜14:00黒部五郎岳14:10〜(稜線ルート)〜16:00黒部五郎小舎(テント泊)
7/20(日)06:30黒部五郎小舎〜08:10三俣蓮華岳〜08:55三俣蓮華山荘(ザックデポ)09:15〜10:08鷲羽岳10:20〜11:20水晶小屋11:30〜12:20水晶岳12:25〜13:00水晶小屋13:15〜巻き道経由〜15:10三俣山荘(テント泊)
7/21(月祝)05:20三俣山荘キャンプ場〜06:30三俣蓮華岳〜双六中道経由〜08:00双六小屋08:10〜09:40鏡平小屋10:10〜12:05ワサビ平小屋12:20〜13:15新穂高温泉
天候 | 7/18雨時々くもり、7/19雨日中雷雨、7/20くもり時々晴れ、7/21晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
7/17(木)21:45秋葉原駅より毎日あるぺん号乗車→7/18(金)05:25有峰口下車→06:09富山地鉄バス乗車→07:00折立着 復路: 7/21(月)14:55新穂高温泉BS→15:35平湯温泉→(特急バス松本行き乗り換え)16:05発→17:35松本駅→18:35特急乗車→21:50自宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※登山ポストは折立にはありません。進んだ太郎平小屋で手続します。 ※登山道で特段危険なところは、水晶小屋から水晶山頂までのルートで痩せている部分(特に帰りの谷側に向いての下り部分)くらいです。雪渓もステップがあり、軽アイゼンは持参しましたが使用することはなく進めました。 ※道中で温泉はありません。下山後の新穂高温泉で「中崎山荘」へ入りました。お風呂は源泉かけ流しで気持ちよく入れましたが、登山者が短時間に食堂に集まったので、店員さんが大わらわでした。 http://shinhotaka.com/nakazaki.html ※夏場は雷にはご注意ください。 |
写真
装備
個人装備 |
予備電池
地図
コンパス
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
水 アミノ、ポカリ粉
ティッシュ トイレットペーパー
バンドエイド
タオル
携帯電話
雨具 合羽と傘
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
入浴道具
シュラフ
ザックカバー
クマよけ鈴
非常食
アイゼン
サンダル
サングラス
テント
テントシート
ガス
コンロ
コッフェル
マット
携帯充電
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感想
以前より計画していた北アルプス縦走。折立から入り、薬師岳・黒部五郎岳・鷲羽岳・水晶岳と登り、あわよくば雲ノ平で一泊して折立への周回もしくは新穂高温泉への下山として計画しました。これだけのコースなので3日では難しく、3連休に休みをさらにくっつけて3泊4日として、折立へは毎日アルペン号に乗り普段とは違うバスで向かいました。いつも長くて1泊程度の私にとっては大冒険です。そして相棒は会社の同僚Nさん。同じ百名山を虎視眈々と狙っている一人です。同僚といっても私と違い20歳以上若い。スタミナ的な不安は私の中でささやかれていましたが、それ以上に楽しみにしてこの日を待っていました。
前日夜に秋葉原から乗車。折立へ向かいます。新宿で全員を乗せてからお隣に座っていらっしゃる方と少しお話をするとヤマレコユーザさんで百名山を狙っている方でkoufaxさんと判明。残念ながら消灯時間が近くゆっくりお話できなかったですが、山のお話ができテンションがさらにアップ↑↑しました。朝になると有峰口経由で折立に到着。残念ながら予報通り雨。。
初日7/18:
折立から太郎平小屋まで合羽を着てゆっくりと登ります。コースタイムよりは早い4時間弱で到着。今日は薬師平キャンプ場でテント泊。雨がやんだこのタイミングで移動し設営します。準備後、薬師岳へ空身で登りますが、ガスで雪渓の長さすら読めず、視察にとどめて途中で戻ることとしました。そして、持参した生米で飯を炊いてお酒の力も借りて雨のテントで爆睡しました。
二日目7/19:
今日は朝から薬師岳へ登りなおします。朝4時台に出発。空身で軽アイゼン持ち進みます。昨日の雪渓に着くとガスはなく雪渓の短さを知り唖然とします。こんなんだったら昨日歩けたのにと思いつつも過去の話。持参したアイゼンを背負ったまま山頂へ。今日も雨、山頂は真っ白のガスガス。山頂標識を撮ってから下山しかけると雷鳥親子を発見。Nさんは初雷鳥とのことで二人して撮影タイム〜。ほどなくして下山し、片づけた後、本日の核心部分の黒部五郎岳ルートを進みます。なぜ核心かというと雷予報がでていて、ここは避難小屋もないロングコース。いったん進むと避けられません。しかし、ここが進めなければこの計画は台無しです。Nさんと進むことを確認し、20kg以上のザックをお互い背負って進みます。わかっていたことですが北ノ俣岳すぎて黒部五郎岳の登りにさしかかるあたりで雷がひどくなり前へ進むも後にもひけない状況に。最近の天気予報の精度の高さは感じていますが・・・休憩しつつなんとか黒部五郎岳の山頂に到着。そして稜線コースを歩いて黒部五郎小舎まで下りテント泊します。この日は夜も雨。ザックの荷物はびしょびしょ。このまま縦走は終わるのかな〜と少し泣きが入りそうでした。
三日目7/20:
朝起きると雨はやみ、鷲羽岳・水晶岳を目指すべく、三俣蓮華岳へ向かいます。三俣山荘にデポして行く予定で、巻き道を使う予定でしたが雪渓のトラバース的なところを誰も踏み入っていないようで山頂経由で進みます。山荘で空身になってからは軽快に鷲羽岳・水晶岳を登り、ここで2人とも今回の目標百名山4座をクリア!水晶岳あたりに着くころには晴れ間も出て、景色も楽しみつつ山荘へ下山します。ここで最後のテント泊。ふたりで目標達成のお祝いでワインで乾杯し、2本空けちゃいます。
最終日7/21:
前日のワインのせいか、起きたら顔がむくれてお岩さん状態。。しかし天気は晴れ!深夜から目覚めていた私は外でホットレモンを飲みつつ星空を眺めます。夜が明け赤くなった槍を撮影しつつ、準備し三俣蓮華岳へ向かいます。さすがに最終日でもう身体はヘトヘト。一方でNさんはクール顔。双六へ向かう分岐で巻き道か山頂経由か相談します。もちろん巻き道希望ですが言い出せず、最後は(負ける確信のもと)私が勝ったら山頂経由でといった後に愕然。勝ってしまった。。こんなもんかなと思いつつ山頂へ向かうと、なんと三俣蓮華の山頂から黒部五郎も薬師も笠もきれいに見えるではありませんか。やった〜!!と思いつつカメラをパチパチ。再度テンション上がり、双六小屋へ。そして道中で鏡平小屋でかき氷、ワサビ平小屋ではりんごをほおばり、満足し新穂高温泉に下山しました。
当初大丈夫かとの不安ばかりでしたが、なんとか計画通り達成でき、充実した4日間になりました。これで68座。また楽しく安全に山をボチボチ歩いていこうと思います。
(hagureさん、動画は別途編集しますのでお待ちください〜)
zucchi
こんばんわ、zucchiさん
会社の同僚(後輩)君との4日間のテン泊の山行、お疲れ様でした。
天気予報がイマイチでしたので心配していました。
やはりザックの中はびっしょり なってしまいましたか?
でも後半の2日間が 良い天気だったようで、良かったですね。
百名山も一気に4座ゲット
双六は巻き道希望のzucchiさんのようでしたが、山頂経由で絶景 のご褒美、これも良かった良かった
テン泊装備で56k、さすがです
たった1日雨の中歩いて小屋で寒がっている私などこんな旅はできませんね。
とっても羨ましいです
メチャメチャ体力あるという後輩君も貴重な時間を一緒出来、仕事だけででは出来ない絆ができたのではないでしょうか!?
次回は南の南アでもご一緒するのでしょうか〜〜
お疲れさまでした
pikachan、こんばんは。
コメントありがとうございます。そして返信遅くなりごめんなさい。
前半はこの山行どうなることやらということで、2日目にて折立に戻ることも考えたのですが、同僚くんはそんな折れ方は全く考えていなかったですね…
おかげで最後まで歩けました。
でも身近で若さを感じることがあまりなかったのですが、20代のパワー恐るべしでした
今度誘って断られるかも(笑)
また、ボチボチ時間を見つけて歩いていこうと思います
zucchi
こんにちは!
前半は天気が優れない中の山行になってしまったようですが、お花や食事等、しっかりと違う楽しみが盛り込まれていますね
そして後半は、どこまでも広がる絶景が素晴らしいです
一気に4座、そして超ロングコース
お疲れ様でした!
(どんどんその差が広がっていきます…まぁ、自分が北アに全然行っていないからなんですけどね。汗)
Joeさん、こんばんは!
私自身これだけガッツリは過去なかったので、自信になりました。
同僚くんとの差は考えなければですが(笑)
北アルプスはいい山ばかりでした
薬師岳、黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳どれをとっても素晴らしい山容に満足でした
ぜひそのうち歩いていただいて、実感いただくのをオススメします!
緑テント楽しみにしています!
zucchi
zucchiさんこんばんは。
私も何度か経験ありますが、スタートから雨というのは萎えますよね
私も昨年同じエリアにテン泊縦走を挑みましたが連日の雨に心が折れ黒部五郎をあきらめ折立へと降りましたが、zucchiさんの今回のコースは昨年歩くはずだったコースだったので昨年の続きのように読ませていただきました。
やはりこの山域は晴れると素晴らしいですね
いつまでも滞在したくなってしまいます。
雲ノ平まで足を延ばすとか、高天原で とか。
まだどちらも実現してませんし今年も無理そうですが、レコを拝見してまたその思いが強くなりましたよ
生米担いだんですか?
考えてはみるもののやはり重量が...
でも美味そうですね...
kanosukeさん、こんばんは!
コメントありがとうございます
この計画は以前より狙ってました。あいにく月初より大阪勤務になったので「大丈夫かいな」という声もありましたが、なんとかクリアしました。
初日でもうむりかなと思いましたが、折れる心を同僚(というか新入社員)が折らずにぐいっとリードしてくれました
雲ノ平にやんわり行きたいニュアンスは伝えましたが、百でしょと本来の目的をしっかり持ってました。
米は担ぎました。結局消費よりも摂取のほうが大きかったかも。しかし、ガッツリ食べれるのは山ではいいですね。ちょいと重かったですが(笑)
zucchi
zucchiさんこんばんは
お疲れ様でした。一気に百名山4座ゲットですか?
私も去年、飛越新道から周回しましたが、最後に薬師峠でテン泊しながらも薬師岳は悪天候と体力不足で断念しました。
薬師のテン泊は雨でしたが、雨のテン泊は気持ちが萎えますよね。。
それと雷!私はまだ登山中に経験ありませんが緊張感が伝わってきました。
三俣⇔水晶の巻き道は昨年避けて山頂経由としましたが難儀しつつも通過できるようですね。
有峰までバスで行ける点なども参考になりました。
sekinaoさん、おはようございます!
コメントありがとうございます
雨のテン泊は心が折れそうですね
ホントに折立へ下山しようかと思いましたから(笑)しかし機会も紙一重で、そこを越えれば素晴らしい世界が待っていました。
雷は泣きそうでした。逃げ場ないし、もうアカンかなと(笑)
雷山行はもうゴメンです。次回からは天気をキチンと考えて行動します。
そういえば、道中バスで隣に座っていたkoufaxさんがsekinaoさんと同じ日に越後駒ヶ岳を歩いたと仰ってました。koufaxさんとは2週続けて山でお会いしましたが、そう考えると狭いですね!百名山を目指す途中でどこかでお会いできたらいいですね!
sekinaoさんにはもう追いつきませんが、あと32座頑張ります
zucchi
sekinaoです。
そう言えば、越後駒ヶ岳は同じ日の同じコースでレコを書かれた方が居たので拍手しましたが、koufaxさんでしたか!
時間的に下山時にお会いしている(下山途中と駐車場で挨拶しました)と思います。
私のレコにも時々拍手して下さるのでお名前は覚えていました。
zucchiさんとは年末年始の九州が始まりですし、またどこかでお会いしそうですね!
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