木曽駒ケ岳・宝剣岳
- GPS
- 07:30
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 720m
- 下り
- 730m
コースタイム
天候 | 1日目 晴→曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年08月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
●登山
山麓駅は晴れていたがしかし、上はガスっていてカールの山岳部はまったく見えない状態である。チョット気が萎えるが、天気予報を信じてそのうちガスが晴れる事を期待して歩行を開始する。
人は常に前後に5,6人居る位で歩くのに支障はない。ガスっているのでひたすら花の写真を取りつつ歩く。八丁坂からは勾配がきつくなり雲の中の歩行となる。道はよく整備されていて観光地を感じさせられる。
雰囲気、何かすばらしいところを歩いている感じはするが、ガスの中である。帰り晴れる事を期待する。
登り着くとそこは、乗越浄土である。広い尾根で一段落である。お菓子を食べて小休止するが、体を動かさないと非常に寒くなる。下界では30度あるのにさすがに3000m近いと寒い。風はほどほどに吹いている。今回初めて二人とも雨具を持参したがこれがとても心強い、結局着なかったが、手袋はすぐにつけた。手が凍えそうである。
周りはガスでまったく分からない。きっときれいな景色があるはずなのだが・・・。
休むと寒いので、すぐに歩き出す。宝剣岳のtryはオプションで考えているが、今は濃霧でとても登れない。第一山がどこにあるのかも良く分からない。宝剣山荘の裏を抜けて中岳→駒ケ岳に向かう。
道は整備されていて歩きやすい。柵で囲われた下段にコマクサが咲いている。こんな山の中に花壇も場違いだが・・。難なく中岳に到着してすぐに駒ケ岳に向かう。相変わらずガスが濃く風もあり寒い。めがねが水滴で曇ってしまう。途中で一瞬太陽が見える時がありこのまま天気が回復する事を祈る。
駒ケ岳山頂である事を祠と道標で確認する。頂上は広くて20名ぐらいの先客が休憩している。このころからガスは段々薄くなってきたが、相変わらず周りは何も見えない状態である。適当な場所でお結びを食べる、と一瞬ガスが晴れて天井に青空がでる。皆の歓声をきいて急いで晴れた方向に走り寄ったが、本当に一瞬ですぐに曇ってしまう。しかし、ガスは晴れる方向であるようだ!。
1時間ぐらい待てば晴れるのかも知れないが、先もあるので次の濃ヶ池に向かっての馬の背を歩き出す。
馬の背は、濃ヶ池分岐まで60分のコースタイムであるが実際は80分ぐらいかかった。それほどゆっくり歩いた訳ではないのでコースタイムが間違いかな?。馬の背方向に歩く人は少ない。20人ぐらいの団体も来たが彼らはすぐに山荘小屋方向に右折していった。
馬の背は適度のアップダウンがあり気持ちがいい尾根歩きである。途中からガスも晴れ、太陽がさんさん、来た道と行く道もどんどん見えてくる。登山者も少なく大満足。山の裏側なので自然のど真ん中である。
進行方向はすぐに晴れてきてきれいに稜線がみえる。反対方向つまりこれまで歩いてきた稜線はガスり気味が続く、時折駒ケ岳らしい山容が見え写真をとった。
大幅に時間がかかって分岐点についた。常に下に帰りに通る道や池が見えているので不安はない。
折り返すと尾根のトレイルが終わり、低木の歩行になる。また虫も増えてきた。しかし、高山植物が咲き乱れている。
濃が池は奥地の水溜りで、先ほど歩いてきた尾根をバックにマイナスイオンに満ちた所である。出合った二人組みに写真を撮ってもらい、小休止した。
二人の話通りこの先はさらに花がきれいに咲いている。トリカブトの群生もあちらこちらに見られる。
残りの三分の一は乗越浄土までの急登である。手間の沢でホッかぶりの手ぬぐいを濡らし、登りに入る。日陰の休憩地を求めてガリガリ登っていると、休むまもなく裏カールに出てしまった。ここもまた素晴らしい風景が広がっている。
右に先ほど歩いた稜線(中岳かな)、中央に宝剣山荘が見える乗越浄土、左には和合山・伊那前岳2883mの稜線である。特に右側の中岳の側壁である絶壁が壮観である。
休憩後、乗越浄土まで登りきる。朝方と違い人も多いし、天気が晴れていて周りの眺めがすばらしい。朝の場所とおなじとはとても思えない状況である。
オプションの宝剣岳も何とか登れそうなので、宝剣山荘の横で中休止する。
本日の天気は晴れと言えども、遠景は雲で望めない。宝剣岳も時折ガスに包まれてしまう。天気は少しずつ悪くなっているようである。
ガスが晴れるのを待って、宝剣岳に取り付く。山は目の前であるが、かなりの岩壁である。途中でザックをおき空身で岩をよじ登ると、山頂手前の最後の鎖場に唖然とした。10mぐらいだが、切れ落ちた崖を鎖を頼りにカニの横ばいである。初めは足の置き場所が分からず断念かと思ったが、岩の変色具合から足の置き場所が分かりびびりながら走破した。遅れてikuも追いついたが、危険なのとかなり疲れているので今回は手前で断念となった。
山頂は岩のジャングルで常に緊張しながら写真を取り捲る。千畳敷カールも駅も良く見える。鳥になった気分である。
帰りの鎖場が心配であったが、足の置き場さえ分かればあと下を見なければ何とかなるものであった。確か、学生時代の槍ヶ岳登山時の鎖場もこんなものだったかと思った。つまり中級である。
乗越浄土に下りて、千畳敷駅までの下山である。
この頃から、帰り千畳敷カールに響き渡るロープウェイ順番待ちのアナウンスがチョット興ざめ。せかされているいるようで、下山も早足になりそうである。
天気も上々で素晴らしい景色の中の八丁坂下山である。この時間には登りの人のが多い感じである。宝剣岳方向はちょうど逆光で写真がうまく取れない。
千畳敷カールの遊歩道は行きと異なる左側(カールの駅から見て左側半分)を通ったが、起伏があるし遠いし景色は変わらないし、あまり意味が無いようだ。特に山から降りてきた人間にとっては。
子供ずれのハイキングに混じりながら無事に駅に到着した。早速ロープウェイの整理券を取りにいくが、約一時間待ちである。
駅前の広場には登山姿の人3割と7割の観光客でにぎわっている。景色は朝よりはるかに良くなったが、時折ガスが流れてくる。ひどいときは5分ぐらいで視界50mぐらいまでになってしまった。ガスが立ち込めているとき、高い交通費を払ってカールの展望だけを見に来た人はものすごく可愛そうに思う。やはり山に登らないと・・。結局ガスがまったく無い快晴状態にはなりえなかったが、我々はそれなりにカールを観望することができた。
宝剣岳がいまいちすっきり見えないのが残念である。
今回は快晴ではなく、遠景は最後まで望めなかった。しかし、乗越浄土を中心に近くの山々とカールの雄大さを満喫する事ができた。
15:37のロープウェに乗り、しらび平では丁度の臨時バスに乗り込み菅の台PAに無事たどり着いた。
行きのバスはクーラも無いオンボロバスだったが、帰りは快適バスであった。しかし、登り優先なのか、すれ違い待ちが多すぎて時間がかかった。
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