富士川 早川 保川 本流標高800m迄溯行&標高615mの左又溯行
- GPS
- 16:33
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,915m
- 下り
- 1,902m
コースタイム
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 6:52
- 山行
- 9:09
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 9:42
天候 | Day1 曇時々晴 Day2 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 草塩温泉(18:30終了)、大人550円、温泉内に寿司屋あるが17:00終了 |
写真
感想
以下、後日詳細追記するかもしないかも。遡行図は清書してnoteにupする予定。いつになるかは分からない。
・yamap内容同じだが写真はヤマレコのより高解像度
https://yamap.com/activities/20520530
●経緯
4人で行く予定だったが2人が体調不良で抜けて、その後1人追加で3人。
gpvと睨めっこしつつ、飛騨山脈方面や群馬県東北はやめて、遠山郷にしようか、ゆうてたが、直前で 山梨県のほうが降る確率低そうってことで この谷にしてみた。
●自宅発→前夜泊→出発前
関西勢を清水駅で24時過ぎに拾い、道の駅なんぶで前夜泊。朝ゆっくりめで出発。保川林道の途中まで入れることを期待していたが、県道のところでゲートが閉まっていて、水力発電工事中とかで全く入れず、ゲートの向かいの空き地にとめて準備して出発。
●Day1
・ゲート→泊地
少し行くと山側の斜面に作業者約5人が取り付いていた。あれが水力発電の関係工事?
林道の法面をコンクリで固めてあるとこあるねんけど、カブってるところがあり、落ちてきそうで怖かったが走ったりせず普通に歩いた。洞窟の気配を見つけたらしくYuuuripさんがなんか調べだしたので、先に歩いて日向ぼっこして待った。
林道が終点っぽいが まだ少し続くかってところで地形図みると終点だったので そこから虎ロープ二本利用してザレ斜面を降りる。
少しの川原歩きで釜をもった1mほどの落ち込み、というか瀬?左岸側から水流際をへつって通過したが、左岸を大きく巻くことも出来るかも。その一帯が凄い獣臭がしてる。少し上流に歩くと、表皮の剥がれた(剥がされた)鹿の死体が瀬の途中にひっかかってるのが見え、これが臭いのもとかと。なんで皮が無いのか、、、皮だけ先に腐った?水流で剥がれた?猟師に皮を剥かれてから棄てられた?謎や。
そっから先も、想定より流量が多い。保川には初めて来たし平均的標準的流量は分からないが、とにかく、なんとなく思ってたより随分おおかった。滝はゴーゴー流れ、淵や釜は深かった。泳いでいけば直登可ぁかもってゆう5〜10m滝が2〜3あったが、おとなしく?!左岸杣道から巻いた。川床から左岸杣道に這い上がる時にメンバーが登れず、10〜15mロープを垂らしたシーンもあった。
特に午後からは陽が差さず、寒くて、段々暗なってくるし、なんか若干ブルー入ってきたが、なんとかゴルジュっぽいところは抜けて川原区間となり、泊適地を2か所スルーして、もう少し先に行ったが2か所目の候補がベターやったので、50〜100mほど下流に戻り、そこに荷を下ろした。
・泊地にて
数日前〜前日にかけて降雨があったっぽく、細いのも太いのも湿った流木ばかり。だったが、暫く つきっきりでなんとか安定した。いつも通り、焚火缶中で炊飯し、焚火缶大でキムチ鍋(キムチは入ってないが、キムチの素になるものが入っている)。Amazonで購入したばかりの折込鋸は前までつこてたやつよりも大変よく切れたので、太めの流木も切りまくってつこた。
以前より粉唐辛子の量を減らしたキムチ鍋だったが、それでもまだ辛かった。他の人は丁度よかったらしい。
20:17就寝。
●Day2
・泊地
ツェルト内結露が凄かったので起きる1時間前だったか、開けれる3か所は全て開けたが それでも濡れ濡れ。
午前4:37起床 ツェルト内12℃。
昨日のキムチ鍋の出汁にラーメンを入れたが、「旨辛ラーメン」、キムチ鍋×旨辛ラーメン=激辛ラーメン鍋。
おなか一杯になり出陣。起床後2時間で行動開始予定だったが、この日は2時間半もかかってしもた。まぁえっか。。。
・泊地→下降→溯行開始の右岸谷出合
朝の出発前にメンバーで相談し、山行計画に書いた通りに笊ヶ岳まで詰めると、メンバーの関西戻りの新幹線最終に間に合わない可能性大と予想した。保川をさらに2〜3時間溯行後、ピストンで戻る案と保川の標高615m左又(右岸谷)を溯行する案を比べ、後者を選んだ。
下降は昨日と違い、できるだけ左岸杣道があるところを通るようにしてみたが、5〜10か所ほど、道が寸断されてて、戻ってから川床を溯行したりもした。一部、川床をそのまま下降したほうが時間的に早いところが数区間あったが、それでも全体を通せば溯行時よりも早く下降できた。虎ロープやピンテも5か所以上で見た。
あと気づいたのは、流量がDay1よりもだいぶ少なかったということ。滝の射出具合も随分とおとなしくなっていたし、渡渉時もDay1ほど危機感を感じなかった。岩の濡れ具合も昨日のほうが水が多かったことを示していたので、減水傾向にあった、ということはいえる。
・右岸谷出合→50m滝
標高615m二又で再度、このまま下降を続け下山してしまうか、それとも左又を溯行するかメンバーで相談し、後者を選択。
最初は連瀑帯。その最後のほうでゴルジュ出口?にかかる二段滝があり、Yuuuripさんが先行して左岸側を登ってた。そっからトラバースするつもりだったがトラバース時に落石を起こしそうなので後続を待っていたとのこと。
トラバース予定ルートを見ると石ごと人間お落ちてしまいそうやし、確保できるところがない。なので、数mクライムダウンして、滝の水流すぐの左岸側の岩肌をビレイしてもろて登ることに。とりついてみると岩がフレーク状になったところが多く、ホールドやスタンスをどこにするか気を使ったし浮石、浮きフレークは取り除いてから登った。ハーケンを一枚うった。まぁでも凸凹が多いので比較的簡単に登れた。10m1ピッチ、くらいやったかな。ロープ出したところの高低差は3〜4mやったと思う。
そこからスグで二又からスグの広い空間のある50m滝。記念撮影後、地形図とも照合し、等高線的に比較的楽そうな左岸側からとりつく。最初のとりつきがズルズルでいやらしかったが、なんとかリッジにとりつき、途中 日向ぼっこ休憩後、巻き再開。獣の踏み跡を辿り懸垂下降なしで川床に降りれたが、途中2〜3の滝をすっとばした。巻き中に見れなかった滝もあるかもしれへん。
・50m滝→2段25m滝
50m滝の巻きを終え、少し下流に戻る。が、簡単には降りられない滝があり、そこから写真をとって、溯行再開。メンバーは急いでたのか、待ってくれておらず、追いつくまで時間がかかった。
概ね癒し渓で、あと、右岸に斜面が崩壊した跡のような大岩壁があったのが印象に残ってる。川沿いの岩の尖り具合から落石は結構最近やったのかもと考えた。
その後2段25m滝。これは、1ピッチ目6mは小さめのカムを念のため1個つこたが簡単やったが、2ピッチ目、最初Yuuuripさんにリードしてもらったがハーケン打てるリスが無いとのことで、リードを俺に交代。ここもフレーク状の岩が多く、ガバにしろスタンスにしろ全く信用できない。それでも、ここが比較的大丈夫そう、というところを選んで、また、たくさんのフレーク岩を除去して登った。2ピッチ目はリンクカム1個、ハーケン2枚つこたと思う。登りきって25mロープいっぱいになり、立木も届く範囲にはなく、ロープ連結も検討したが、少し時間をかけて3か所の支点をとり、そこでセカンドビレイをした。フォローは随分はやく登ってきてた。
2段25m滝は脆い岩質だった。ヌメりは無かった。
・2段25m滝→稜線
この後はロープは出さなかった。二又になるたんびに地形図とにらめっこしてどっちに行くか選び、随分上のほうまで水が流れてたが、やがてそれも消え、また獣の踏み跡っぽいのを見つけて辿って稜線に。
標高900m〜稜線まで、蠅、ブヨが結構いた。超音波蚊追払器が役立った。
稜線の道幅は軽トラが通れそうなほどやった。
・稜線→ゲート
多分、林道跡やと思う。暫く歩き易かったが、左折するような感じのところから林道上に1〜2mほどの樹木がたくさん生えてて歩きにくいところがあった。藪漕ぎってほどではない。暫くするとまた歩きやすくなり、延々と林道跡を下って、やがて終点となり、そこからは踏み跡っぽいところを辿る。ヤマレコの みんなの足跡や、ある人のレコも随分参考になった。ピンテもついてたが、ピンテだけを頼りには下山できない感じ。
やがて杣道はハッキリしてきて、GPSを見ずとも大丈夫な感じに。途中、開けた場所から富士山が見えたのはオトク感あり。関西人は富士山目視にはそんなに慣れてないんや。
で、植林の杣道を辿って最後の最後は階段を15段ほどおりて往きしに歩いた林道に降り立ち、そこから1分ほどでゲート。下山となった。
・下山後
草塩温泉で おそらくフィリピン人大家族が10人ほど入って居たのも印象に残ってる。にこにこ寿司という回転寿司で腹ごしらえし、静岡駅で関西勢を降ろしてから高速に。途中、あくびが出まくったので、鮎沢PAで仮眠してから帰った。
●総括
計画通りには行けず、また、谷沿い左岸に杣道が結構のこってるような保川。癒し渓とゆう人も居るかもしれへん。が、俺的には、今年いった谷の中では一番たのしいというか、いわゆる「充実した」感じがする。この辺りの谷、リスクの高い低い分からないが、また色々トライしてみたいと思った。関東からそんなに時間かからへんし。
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