十石山 お花畑&待つこと2時間の穂高展望
- GPS
- 09:10
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,087m
- 下り
- 1,074m
コースタイム
※お花畑での撮影&鑑賞時間かなり含みますのでタイムはあくまで参考程度に^^;
山と高原地図「乗鞍高原」に記載のタイムは3:30とあります
天候 | 快晴のちガスガスのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道158号で上高地へ向かい、沢渡を過ぎて県道300号白骨温泉線へ。 白骨温泉から上高地乗鞍林道を進み、料金所跡を過ぎて中部電力白骨無線局脇のスペースに駐車。普通車4〜5台。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車スペースからの取付きには道標はありません。掲載写真の目印から入ってください。 すぐにあらわれる最初の分岐道標には十石山の表記はありませんので、「至スーパー林道0.4km」の方へ進みます。 2番目の分岐道標では「至十石山」へ左折して進みます。 コース全体で笹はしっかり刈られており、1本道なので迷うことはありません。 通過ポイントとなるような道標などは一切なく、コースタイムも分割できませんでした。 コース上の残雪は一ヵ所のみで、あと数日で消えると思われます。 しいていえば十石峠避難小屋から山頂までの崩落地が唯一の危険箇所(注意箇所?)でしょうか。 |
写真
感想
ずっと気になっていながら行く機会に恵まれなかった乗鞍岳の一角・十石山。最近のヤマレコの記録ですっかり登山道も手入れされていると知り、過去にすでに登頂済の山友の案内でようやく出かけてきました。
【登山口〜十石山分岐】
かつて有料道路だった上高地乗鞍林道の料金所跡(そのまま残っている)を抜けて数百mほど走り、カーブ地点に建つ中部電力白骨無線局の横にしっかり草刈された普通車4〜5台分のスペースに駐車。
そのすぐ先カーブミラーの所に掲載写真の通り、2つの赤リボンのあるところが登山口です。道標は全くなく、この登山口を見つけることがポイントです。
入口から道は2つに分かれますが、すぐ先で合流します。道は明瞭で迷うことはありません。しばらく登ると白骨温泉からの遊歩道?の道標がありますが、十石山の表記はありません。ここは「至スーパー林道0.4km」へと進みます。2つ目の道標が出てきて、これには「至十石山」の表記がありそれに従い左折します。ちなみにスーパー林道方面への道は笹が刈られていません。ここから先は道標の類はほぼありませんが、よく手入れされた明瞭な一本道なので迷うことはありません。
【十石山分岐〜十石峠避難小屋】
カラマツの道からダケカンバの明るい道はやがて急登になります。快晴のおかげで暑くて汗が吹き出します。行程の目安となるようなポイントがないので、高度計だけが手がかり。
やがて針葉樹林となり、傾斜が一気に緩むので涼しく快適になりました。足元にはゴゼンタチバナやトンボソウの仲間(キソチドリ?)など見られます。かつては笹を泳ぐような箇所もあったようですが、今はしっかりと笹刈されてドンドン進んでいけます。
再び急登となり、徐々に樹林もまばらとなり空が開け始めます。木々の間から周囲の高峰がチラチラ見え始めてきます。
開けた笹原の快適な道になり、展望も一気に広がりました。前穂や霞沢岳など意外な近さ。花もミヤマキンポウゲなどが登場し始め、高山ムードが高まります。がしかし、はやくも稜線には厚いガスが湧きだしてきています。これもまた夏山の1シーンか。
唯一懸案だった雪渓のトラバース箇所はすでに風前の灯状態で全く問題なし。あと3日もすれば消えてしまいそう。
ここで前方に駐車地を先行スタートした石川ナンバーの2人連れのうちのおひとりが座り込んでいます。足がつってしまって休んでいるということでした。
いよいよお花たちもにぎやかになってきて、山友はすっかりお花探しモードに。まだまだこのあたり、雪解け間もない様子でこれからどんどん咲きだしてくるような雰囲気いっぱいです。今見られるのはチングルマ・コイワカガミ・アオノツガザクラ・ヨツバシオガマ・ミヤマキンバイ・ミヤマキンポウゲなど。
ふいに目の前に十石峠避難小屋が姿をあらわし、もう稜線はほんのスグそこです。ですが、花好きの我々にはそこからが実に遠かった(笑)
避難小屋をバックに小規模ながら満開を迎えたカラフルなお花畑が広がり、ちっとも先に進めないのです(^^ゞ
長い撮影タイムを終え、ようやく避難小屋にたどり着くころにはすっかりあたりはガスに飲み込まれていました。
【十石峠避難小屋〜十石山】
小屋裏から稜線に出ると辺りにはコマクサが咲いています。でも残念ながら見頃を過ぎたものが多いです。
展望は期待できそうにありませんが山頂を目指します。一部崩落地の脇を通るので躓いたり引っ掛けたりしないよう、慎重な足運びが必要です。
ここで先行の2人連れのもうおひとりが戻ってきました。足のつった仲間を置いて先に進んだのは、まだあとから遅れて2人のお仲間が登ってくるからだということでした。
シャクナゲ・リンネソウなど見ながら進むとハイマツの中に唐突に十石山の山頂がありました。展望も何もない山頂です。ふみ跡は先にも続いていましたが、酷いヤブコギらしいので軟弱な我々は当然パス。
【展望地】
避難小屋に戻り、すぐ北側の小ピークに上がってみます。展望地となっているようですが、あたりは360度ガスガスです。ここにザックを下ろしてランチタイムとしましょう。
しばらくすると先行の2人連れと、さらに後から到着のお仲間2人を加えた4人のおじさんパーティーとさらに別のおじさん2人連れも上がってきました。この山はおじさん好みか?(自分も含め)。
ときおり乗鞍岳方面だけはガスが流れて展望が得られたりしますが、本命の穂高方面は絶望的なガスガスです。今日は天候回復の見込みなしと見限った6人のおじさんが降りて行ったあとも、我々は2時をタイムリミットとして展望に期待して居残ります。
するとどうでしょう!霞沢岳・焼岳と徐々に見え始めたではありませんか。これは絶対イケルぞと(展望地到着から)待ち続けること2時間、ついに穂高岳が全貌をあらわしてくれたのです(^^)v 西穂が見えれば前穂が隠れたりと、なかなか全てがそろい踏みの瞬間がありませんが、もうこれは見れたと言っていいでしょう。他にも野口五郎や水晶、槍までもが見えているんですから。
【下山】
展望に見とれているうちに下山の時間となりました。知らぬ間に小屋の手入れの方2名がやってきていました。今夜はここに泊まるのでしょうね。
我々の執念が実を結び、終わってみれば見たいもの全部見られて100点満点の山行となりました。すっかり青空の広がった帰り道は歩きやすくて登り返しもないため、2時間を大きく切って登山口へ。
期待以上にいい山だった十石山、空気の澄み切った秋晴れの日にまた登ってみたいと思わせます。
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