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Yamareco

記録ID: 484864
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

北穂高岳 東稜(ゴジラの背)

2014年07月26日(土) ~ 2014年07月27日(日)
 - 拍手
carimero326 その他3人
GPS
32:00
距離
36.5km
登り
2,292m
下り
2,282m

コースタイム

26日
5:30 上高地―10:00 涸沢―12:00 北穂高南陵・東稜の分岐―12:50 東稜取付き―14:15 北穂高岳―16:05 涸沢

27日
6:30 涸沢―10:50上高地
天候 26日 晴れ
27日 曇りときどき雨
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
あかんだな駐車場に夜着、翌朝バスで上高地。
コース状況/
危険箇所等
涸沢までの道は雪渓が一ヵ所だけ。アイゼンなしでも慎重に行けば大丈夫。
東稜までの取付きは雪渓を何か所か渡らなければ行けない。
この日の雪の状態はキックステップが効くのでアイゼンは使わなかった。
ただ、東稜の取付きの手前の雪渓はかなり斜度があるので滑落したら無傷では済まないかも。
ゴジラの背中はロープ無しで行けたが、ある程度のクライミング技術がないと厳しいとは思う。足場が切れ落ちているので、滑落したら終わりだ。
朝もやの梓川。
2014年07月26日 05:40撮影 by  NEX-7, SONY
1
7/26 5:40
朝もやの梓川。
河童橋からの焼岳。5日前はこの山頂に立っていた。
2014年07月26日 05:41撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 5:41
河童橋からの焼岳。5日前はこの山頂に立っていた。
2014年07月26日 05:42撮影 by  NEX-7, SONY
7/26 5:42
2014年07月26日 06:12撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 6:12
横尾。このときは天気がよい。
2014年07月26日 07:58撮影 by  NEX-7, SONY
7/26 7:58
横尾。このときは天気がよい。
目指す北穂高岳。山荘も見える。
2014年07月26日 08:43撮影 by  NEX-7, SONY
7/26 8:43
目指す北穂高岳。山荘も見える。
屏風岩。いつかこの壁を登るときが来るのか。来ないのか。
2014年07月26日 08:44撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 8:44
屏風岩。いつかこの壁を登るときが来るのか。来ないのか。
涸沢まで雪渓を歩くのはここだけ。
2014年07月26日 09:48撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 9:48
涸沢まで雪渓を歩くのはここだけ。
涸沢。目指すゴジラの背。
2014年07月26日 10:10撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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7/26 10:10
涸沢。目指すゴジラの背。
涸沢カール。いつ来てもいい眺め。
2014年07月26日 11:39撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 11:39
涸沢カール。いつ来てもいい眺め。
ゴジラの背。近づいてきた。ギザってます。
2014年07月26日 12:12撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 12:12
ゴジラの背。近づいてきた。ギザってます。
東稜取付きにはお花畑があった。ここまでひとつもなかった。
2014年07月26日 12:53撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 12:53
東稜取付きにはお花畑があった。ここまでひとつもなかった。
取付きに到着し、前穂高岳を見てテンション一気にUP!
2014年07月26日 12:53撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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7/26 12:53
取付きに到着し、前穂高岳を見てテンション一気にUP!
取付きから見た槍ヶ岳。
2014年07月26日 12:54撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 12:54
取付きから見た槍ヶ岳。
前穂と涸沢が綺麗。
2014年07月26日 12:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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7/26 12:55
前穂と涸沢が綺麗。
ここから目的のゴジラの背。
2014年07月26日 13:09撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 13:09
ここから目的のゴジラの背。
手のひらの上の吊り尾根。
2014年07月26日 13:11撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 13:11
手のひらの上の吊り尾根。
槍!
2014年07月26日 13:12撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 13:12
槍!
2014年07月26日 13:20撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 13:20
歩いて来た稜線を見下ろす。
2014年07月26日 13:21撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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7/26 13:21
歩いて来た稜線を見下ろす。
涸沢ヒュッテがはるか下。
2014年07月26日 13:25撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 13:25
涸沢ヒュッテがはるか下。
いい顔してますね。
2014年07月26日 13:26撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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7/26 13:26
いい顔してますね。
M田さんリッジをまたぐ。
2014年07月26日 13:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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7/26 13:27
M田さんリッジをまたぐ。
この辺が核心かな。
2014年07月26日 13:29撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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7/26 13:29
この辺が核心かな。
写真じゃあんまり伝わらないかも知れないけど、結構な高度感。
2014年07月26日 13:30撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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7/26 13:30
写真じゃあんまり伝わらないかも知れないけど、結構な高度感。
2014年07月26日 13:34撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 13:34
高度感が伝わるでしょうか。
2014年07月26日 13:36撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 13:36
高度感が伝わるでしょうか。
伝わる?
2014年07月27日 21:23撮影 by  NEX-7, SONY
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7/27 21:23
伝わる?
今回の山のおやつの自家製カステラ。ざらめもひいてあって福○屋より劣るけど、そこらへんのよりはしっとりおいしい。
2014年07月23日 09:24撮影 by  NEX-7, SONY
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7/23 9:24
今回の山のおやつの自家製カステラ。ざらめもひいてあって福○屋より劣るけど、そこらへんのよりはしっとりおいしい。
晩酌セットを雪渓に埋める。今回は飲み残して一部お持ち帰り。
2014年07月26日 16:54撮影 by  NEX-7, SONY
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7/26 16:54
晩酌セットを雪渓に埋める。今回は飲み残して一部お持ち帰り。
雲がかかる涸沢の星空。H撮影。
2014年07月26日 21:49撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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7/26 21:49
雲がかかる涸沢の星空。H撮影。
翌日27日早朝の涸沢。奥穂方面に雲が。MMペアがこの中に。
2014年07月27日 05:08撮影 by  NEX-7, SONY
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7/27 5:08
翌日27日早朝の涸沢。奥穂方面に雲が。MMペアがこの中に。
撮影機器:

装備

個人装備
ヘッドランプ 予備電池 1/25 000地形図 ガイド地図 コンパス 筆記具 ライター ナイフ 飲料 ティッシュ バンドエイド タオル 携帯電話 計画書 雨具 防寒着 スパッツ 手袋 ストック ビニール袋 替え衣類 シュラフ シュラフカバー ザックカバー 食器 水筒 時計 日焼け止め 非常食 アイゼン ハーネス 環付きカラビナ カラビナ テープスリング ヘルメット お酒 おつまみ ATCガイド
共同装備
テントマット ツェルト コンロ ガスカートリッジ コッヘル(鍋) ファーストエイドキット カメラ テープスリング 環付きカラビナ カラビナ ロープ

感想

先週の海の日の三連休、計画していた北穂高岳東稜が天気が悪く中止になったため、心残りだった私はHの南岳に行くという計画を前日の金曜日に覆してしまった。

今回は一切筋肉痛もなし。登山夏3回目にしてやっとエンジンがかかってきた感じ。でも今回はアイゼンやらハーネスやらでザックが一気に重くなった。ロープやガチャはHが持ってくれるので、私の1.5倍くらい重いだろう。

金曜日、Hが仕事から帰ってくると、夕飯を食べてお風呂に入って出発。夏の週末は大体こんな感じだ。
あかんだな駐車場に23:00着。ゲートが3:30まで開かないので車で寝て待つ。
ゲートが開き、駐車場に入るとまたちょっとだけ寝て、上高地行の始発に乗る準備。

クライミングジム仲間のM谷さんとM田さんが今週東稜に行くことは知っていた。ジムでM谷さんから聞いたからだ。
案の定、バスの自動券売機の前で見つけて、
おはよう。
と声をかける。
二人とも、少し驚いた顔をしたけど、
やっぱり来ると思ってたんですよ。
と言った。
どこに行くのか聞かれると、ちょっといじわるしたくなって秘密だと言って私は口を割らなかった。
その後Hが公衆トイレで用を足していると、偶然にも二人に両側を挟まれ、どこに行くのか聞かれ簡単に白状した。
この二人とは去年も行き先がかぶった。同じ日に、前穂高北尾根を別ルートから登ったことがある。私たちは最低コルから、二人は5・6のコルからだ。その日二人は明神岳から下る予定だったが天気が悪く断念。
今回も二人は奥穂まで行って明神から下る予定だった。

4:50 あかんだな駐車場から始発のバスに乗り、上高地着。
5:30から歩き出した。

10:00涸沢着。涸沢までは天気がよかったが、少しずつ雲が出始めた。
涸沢で結構長い時間休憩をして歩き始めた。北穂の南陵と東稜の分岐まではなかなかの急登。
この途中、過積載のためかM谷さんの足がつり始めた。

やっと南陵と東稜の分岐まで辿り着き、また大休憩。
そこから右にトラバースしてからまた登って稜線に出るのだが、その急登は結構ガレていた。
何時間も歩いて、これからやっと目的の場所だ。雪渓を2か所渡ったが、キックステップが効いたのでアイゼンは使わなかった。
取付きのすぐ下の雪渓は結構斜度があるので気を付けた方がよい。滑落したら大変だ。

東稜の取付きまで来て、はるか下に見える涸沢の小屋や、槍ヶ岳や前穂高岳のギザギザを見たら一気にテンションが上がり、M谷さんは、

マエホー!

と叫んでいた。足以外はめちゃ元気だった。
私達も一緒に叫んだ。
お花畑も一面に広がっていた。

取付きからゴジラの背中みたいなナイフリッジがしばらく行くとあった。
なかなかの高度感だけど、写真ではいつもなんだか伝えられないような気がする。
前穂の北尾根行った時の写真もそうだった。
行った人にしかわからない、気持ちの問題なのかな。
途中、足場がかなり悪いところがあり、両端は切れ落ちている。ここら辺が核心だろうか。落ちたらただでは済まない。ある程度のクライミング技術が必要かも。
結局ロープやガチャや12本爪アイゼンは使うことがなかった。使わなかったらただの重りなのかも知れないけど、全員初めて行くところだから仕方ない。核心部と思われるところを通過した後、懸垂下降用のロープやスリングが巻いてあるところがあった。
せっかく持って来た道具を使おうとMMペアが言っていたが、少し戻って右に巻くと一般登山道並みの巻き道があったので結局そこを降りた。

北穂高岳に14:15到着。
結構キテた。バテた。楽しかった。

14:45 北穂でしばらく休憩して歩き出した。
MMペアは奥穂方面へ。私達は涸沢に戻る。
北穂南陵と奥穂方面の分岐で別れた。
お互い気を付けてと。
M田さんが、
宴会早くしたいからって飛ばし過ぎないように。
と言っていた。

16:05 涸沢着。ビール飲みたさはMAXだった。売店で生ビールを飲もうとするとサーバーが調子悪くて買えなかった。残念。結局缶ビールを1本買ったけど、いまいち冷えてなかったな。
そのあとレトルトカレーを食べる。夏は週末に食べることが多くなるからカレーは家で作ることが無くなる。そして今回の山のおやつは自家製カステラ。マラソンランナーの友人が有森さんは走る前にカステラを食べてメダルを取ったというのを聞いたことがある。得意のうろ覚え情報だけど。でも2切れで卵一個分のタンパク質や糖質が取れるのでいいかもしれない。腹持ちはそんなに良くないので2時間台でフルマラソン走れる人用なのか。

テント場でツェルトを張るが、細引きが見当たらないのでスリングとカラビナとストックで引っ張って立てた。ここでガチャが役に立つとは。結局撤収のときにHのザックの底から細引き見つかった。見渡す限りテント場でツェルトは私達だけだった。
夜、星の写真を撮ろうとカメラのフォーカスをセットして寝る。夜中起きると北穂東稜は雲で星は見えなかった。
Hは何枚か撮っていたが私は寝袋から出なかった。

夜中、ゴオオーというものすごい風の音で目が覚める。風が強くなり、すごい勢いでツェルトを揺らしてる。
三角柱を寝かせたようなツェルトの中の空間がゆがんでいるが、お構いなしにまた寝た。
しかし何度も風の音で目が覚めた。
風上に寝ていたHはツェルトの重しになるように端へ移動したらしいが、あまりの風の強さに布に引っ張られ、強制的に寝返りを打たされたそうだ。それでも朝までちゃんとツェルトは立っていた。

朝5:30に起きると、奥穂方面はガスの中だった。
MMペアは明神は諦めたかな、とその時思った。
6:30涸沢を出発。下りの途中、雨が降り始めた。今年も私たちは雨に降られる率が高いままなのだろうか。どこか出掛ければ通算7割くらい雨に降られているような気がする。
10:50 上高地に着いた。
後で連絡してみるとMMペアは明神岳を諦め、涸沢経由で上高地に戻ったそうだ。

下山後、今回は宿儺の湯に行った。前回の登山で行ったひらゆの森のお隣だ。
初めて行ったけど、空いているし、泉質もこっちの方が好きかも。ちょっとシュワシュワしてる。
いつも休憩の度にバクバクおやつを食べるので、登山の度に体重が増えるのだが、お風呂にあった体重計に乗ってみたら今回は1キロ減っていた。そして再び筋肉痛になった。
そこのレストランで飛騨ポーク丼を食べ、家に帰ってから飲んで、体重が、はい。元通り。
今回は運転をHから変わろうと宿儺の湯を出たとこからハンドルを握ったけど、結局東海北陸自動車道に乗って割とすぐのところの松の木SAで止まって二人で昼寝。
眠くて眠くてたまらなかった。ここのSAは日本一標高の高いところにあるんだって。

さて次はどこへ行こうかな。

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